待ちに待った日本ダービーが行われる5月最終週。週間に大量の雨が降り馬場状態が心配されたが、東京芝コースは金曜昼には良馬場に回復している。
東京競馬場は月~火曜日までに82mmの雨が降ったが、芝ダートともに良馬場に回復。今週も良好な馬場状態と想定されるが、芝コースは馬場がカチカチに固まっている可能性がある。
京都競馬場は月~火曜までに31.5mmの雨が降ったが、こちらも芝ダートともに良馬場に回復。含水率を見ると先週とほぼ変わらない状態になりそうだ。
では、2019年5月25日、土曜日のトラックバイアスを予想する。
目次
東京競馬場
芝
- 馬場 軽い、やや軽い、標準、やや重い、重い、極悪
- 上がり 速い、やや速い、標準、やや遅い、遅い、極悪
- 枠 超内、内、フラット、外、超外
- 直線の伸び 内、やや内、フラット、やや外、外
- 前後 超前、前、展開次第、差し、超差し
ダート
- 馬場 軽い、やや軽い、標準、やや重い、重い
- 上がり 速い、やや速い、標準、やや遅い、遅い
- 枠 超内、内、フラット、外、超外
- 直線の伸び 内、やや内、フラット、やや外、外
- 前後 超前、前、展開次第、差し、超差し
【備考】
- 開催前作業 芝コースにエアレーション作業
- 週間雨量 月~火曜日までに82mm
- 土曜日の天気 晴れて30度超えの予報
- 芝コースの週間作業 B→Cコース替わり、日~月曜日に芝刈り、木~金曜日に散水
- ダートコースの週間作業 水~金曜日に砂厚の調整
【解説】
・芝
B→Cコース替わりのため、3~4コーナー内ラチ沿いの荒れた部分がカバーされた。
月~火曜日にかけて82mmという大量の雨が降ったが、芝コースは路盤の下に暗渠管(暗渠排水材)が入っているため、ほぼ水分は抜けて金曜昼までに良馬場に回復。
東京競馬場の芝コースの特徴として、大量に雨が降ったあと晴れが続くと馬場がカチカチに固まることがある。例えば、アーモンドアイが優勝したジャパンカップの週(大量の雨が降った訳ではなかったが……)の様に、超高速馬場ということも考えられる。
そして、馬場が硬くなると外差しが決まりにくくなり、内枠有利、内伸びになる事が多い。しかも、先週くらいからエアレーションの効果が薄まり馬場が踏み固められている印象なので、余計に内伸びが考えられる。
土曜日は、2,3Rの芝未勝利戦で傾向の変化をつかみたい。
・ダート
月~火曜日までに82mmの雨が降ったが金曜昼時点で良馬場。ただ、含水率を見ると7%台のため少し水分が残っている数字だ。
土曜日は晴れて気温が高い予報のため乾燥が進むだろうが、水分は完全には抜け切れないだろう。
今開催は、良馬場で多少水分が残っている状態だと、差しが決まりやすいことが多い。
ただし、東京競馬場のダートコースだけではなくすべての競馬場の傾向として、大量の雨が降るとバイアスがガラッと変わることがある。それは、砂が流れてしまったり砂の下の路盤が崩れたりするため。
午後のレースまでに傾向の変化がないか確認しておきたい。
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京都競馬場
芝
- 馬場 軽い、やや軽い、標準、やや重い、重い、極悪
- 上がり 速い、やや速い、標準、やや遅い、遅い、極悪
- 枠 超内、内、フラット、外、超外
- 直線の伸び 内、やや内、フラット、やや外、外
- 前後 超前、前、展開次第、差し、超差し
ダート
- 馬場 軽い、やや軽い、標準、やや重い、重い
- 上がり 速い、やや速い、標準、やや遅い、遅い
- 枠 超内、内、フラット、外、超外
- 直線の伸び 内、やや内、フラット、やや外、外
- 前後 超前、前、展開次第、差し、超差し
【備考】
- 開催前作業 芝コースにエアレーション作業
- 週間雨量 月~火曜日までに31.5mmの雨
- 土曜日の天気 晴れて猛暑日の予報も
- 芝コースの週間作業 水曜日に芝刈り、日曜日と火~木曜日に散水、木曜日に肥料を散布
- ダートコースの週間作業 水~金曜日に砂厚の調整
【解説】
・芝
月~火曜日にかけて31.5mmの雨が降ったが、含水率は7~8%台のためほぼ水分は抜けている。
馬場の荒れが若干目立つものの、先週もあまり影響がなかったため、先週とほぼ同等と想定。
エアレーションの効果が薄れたためか馬場が踏み固められた印象があり、直線は内が伸びそう。
多頭数は前残り、少頭数は差しに注意。
・ダート
月~火曜日にかけて31.5mmの雨が降ったが含水率は5%台。晴れて気温も高いため土曜日には水分が抜けて乾燥するはず。
先週とほぼ同程度となりそうで、1400m以下は内有利に注意。