今年の日本ダービーが終わり、来年の日本ダービーへ向けて新馬戦が始まる6月。降級制度の廃止もあり、どのような変化があるか注目される。
東京競馬場は週間にほとんど雨が降らず、含水率を見ると芝ダートともに乾燥気味だ。土日ともに雨が降らない予報なので、芝コースは先週と同じく高速馬場になりそう。ダートコースもパサパサに乾燥している。
阪神競馬場は4月以来の開催となる。芝コースは週間に大量の雨が降ったが、含水率を見ると乾燥気味だ。ただ、開催前にエアレーション作業をしているため馬場は柔らかめかもしれない。ダートコースは金曜日の昼時点でやや重と水分が残っている。土曜日には良馬場に回復するだろうが、時計がどうなるのか注目したい。
では、2019年6月1日、土曜日のトラックバイアスを予想する。
目次
東京競馬場
芝
金曜日昼の馬場状態:良 含水率:ゴール前12.9％ 4コーナー13.0％
- 馬場 軽い、やや軽い、標準、やや重い、重い、極悪
- 上がり 速い、やや速い、標準、やや遅い、遅い、極悪
- 枠 超内、内、フラット、外、超外
- 直線の伸び 内、やや内、フラット、やや外、外
- 前後 超前、前、展開次第、差し、超差し
ダート
金曜日昼の馬場状態:良 含水率:ゴール前3.0％ 4コーナー2.7％
- 馬場 軽い、やや軽い、標準、やや重い、重い
- 上がり 速い、やや速い、標準、やや遅い、遅い
- 枠 超内、内、フラット、外、超外
- 直線の伸び 内、やや内、フラット、やや外、外
- 前後 超前、前、展開次第、差し、超差し
【備考】
- 開催前作業 芝コースにエアレーション作業
- 週間雨量 火～水曜日に1.5mm
- 土曜日の天気 晴れか曇りで気温は高め
- 芝コースの週間作業 火曜日に芝刈り、木～金曜日に散水
- ダートコースの週間作業 火～金曜日に砂厚の調整
【解説】
・芝
週間に雨がほとんど降らず、金曜昼の含水率は12～13％台と今開催では最も乾燥している。ただ、おそらく金曜日の夜に大量の散水をするはずなので、先週と同じくらいの馬場状態になりそう。一応注意しておきたいのは、散水が少なかったり、しなかったりした場合は馬場がカチカチになっている可能性がある。土曜日の朝に含水率を確認しておきたい。
枠は、先週と同じく内枠有利に注意したい。ただ、JRAのHPの画像を見ると3～4コーナー内ラチ沿いが若干荒れてきているので、先週ほと内有利にならないかもしれない。
直線の伸びは内伸びになるだろう。雨もほとんど降らず、馬場状態に変化が出る要素がないため、内から4分所までが平均的に伸びると予想している。
前後は展開次第。ただ、先週の日本ダービーのサートゥルナーリアにように大外を回すと伸びないため、不器用な差し馬は割引したい。
・ダート
金曜日の昼の含水率は2～3％台のためパサパサ。時計は標準くらいか掛かり気味になりそう。
枠は、馬場が乾燥しているため気持ち外有利になりそう。先週は少し水分が残っていたため内有利だったが、日曜午後には乾いて外有利になっていた。ただ、今開催のダートは難しい展開が続いているため、バイアスの微妙な変化に注意しておきたい。
直線の伸びも、外伸びになりそう。理由は上と同じ。
前後は、展開次第か差し有利になりそう。差しが決まる、というよりは前が止まりやすいというイメージ。ある程度決め手があったほうが良さそう。
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阪神競馬場
芝
金曜日昼の馬場状態:良 含水率:ゴール前9.1％ 4コーナー8.3％
- 馬場 軽い、やや軽い、標準、やや重い、重い、極悪
- 上がり 速い、やや速い、標準、やや遅い、遅い、極悪
- 枠 超内、内、フラット、外、超外
- 直線の伸び 内、やや内、フラット、やや外、外
- 前後 超前、前、展開次第、差し、超差し
ダート
金曜日昼の馬場状態:やや重 含水率:ゴール前7.2％ 4コーナー9.4％
- 馬場 軽い、やや軽い、標準、やや重い、重い
- 上がり 速い、やや速い、標準、やや遅い、遅い
- 枠 超内、内、フラット、外、超外
- 直線の伸び 内、やや内、フラット、やや外、外
- 前後 超前、前、展開次第、差し、超差し
【備考】
- 開催前作業 芝コースにエアレーション作業
- 週間雨量 火曜日に38.5mm、金曜日の午後にも少し雨が降ったらしい
- 土曜日の天気 晴れか曇りで気温が高め
- 芝コースの週間作業 月曜日に芝刈り、月曜日と水～金曜日に散水、水曜日に肥料を散布
- ダートコースの週間作業 月曜日と水～金曜日に砂厚の調整
【解説】
・芝
火曜日に大量の雨が降ったが、含水率を見ると8～9％台のためほぼ水分は抜けたとみていいだろう。ただ、阪神競馬場の芝コースは全10場の中でも一番水はけが悪いため、時計がどれくらい出るか注意しておきたい。
こちらもJRAのHPの画像を見ると、3～4コーナー内ラチ沿いが少し荒れていそうなので外有利に注意したい。
例年の開催では、この時期の阪神芝は大きなバイアスが出にくい。エアレーション作業をしているため、少し差しが決まりやすいくらいと想定している。
・ダート
金曜日の昼時点でやや重だが、土曜日には良馬場に回復しそう。中途半端に湿っている状態なので、時計はやや掛かり気味になるはず。
阪神競馬場のダートコースはバイアスが出にくいコースなので、大きなバイアスが出るとは想定していない。
