まず、台風19号の影響で各地に被害が出ているためお見舞いを申し上げたい。
10月13日、日曜日は牝馬三冠の最終レース・秋華賞(GⅠ)が行われる。台風19号の接近で土曜日の京都競馬場は大雨に見舞われたため、日曜日もなんらかの影響が出ると考えられる。
なお、日曜日の東京競馬場は中止のため、今回も京都競馬場のバイアス予想のみとする。
京都競馬場は金曜日の降り始めから土曜17時までに62.5mm(京都市のアメダス)の雨が降り、土曜夜時点の馬場状態は芝ダートともに不良。日曜日は晴れる予報なので、ある程度の水分は抜けるはずだ。
では、2019年10月13日、日曜日のトラックバイアスを予想する。
【目次】
京都競馬場
芝
土曜夜の馬場状態:不良 含水率:ゴール前14.2% 4コーナー13.8%(測定時刻土曜5:30)
- 馬場 軽い、やや軽い、標準、やや重い、重い、極悪
- 上がり 速い、やや速い、標準、やや遅い、遅い、極悪
- 枠 超内、内、フラット、外、超外
- 直線の伸び 内、やや内、フラット、やや外、外
- 前後 超前、前、展開次第、差し、超差し
ダート
土曜夜の馬場状態:不良 含水率:ゴール前10.8% 4コーナー10.3%(測定時刻土曜5:30)
- 馬場 軽い、やや軽い、標準、やや重い、重い
- 上がり 速い、やや速い、標準、やや遅い、遅い
- 枠 超内、内、フラット、外、超外
- 直線の伸び 内、やや内、フラット、やや外、外
- 前後 超前、前、展開次第、差し、超差し
【備考】
- 開催前作業 芝コースにエアレーションとシャタリング作業、ダートコースは砂の洗浄
- 週間雨量 火~木曜日に4mm、金曜日の降り始めから土曜17時までに62.5mm(京都市のアメダス)
- 日曜日の天気 曇りのち晴れ、気温は平年並み、風が強い
- 芝コースの週間作業 日~月曜日(6~7日)に芝刈り、月~木曜日に散水
- ダートコースの週間作業 月・水~金曜日に砂厚の調整
【解説】
・芝
金曜日の降り始めから土曜17時までに62.5mm(京都市のアメダス)の雨が降り、土曜夜時点の馬場状態は不良。
日曜日の天気は曇りのち晴れ。気温は平年並みとのこと。土曜日は大量の雨が降ったが、京都芝の水はけは抜群なので、これからの雨量次第では秋華賞の頃にはやや重まで回復するかもしれない。
土曜日のレースを見る限りでは馬場に傷みが出始め、9,10R頃は騎手が内ラチ沿いを避ける場面もあった。日曜日になってみないと分からないが、内ラチ沿いの状態がかなり悪くなっていることも考えられる。
枠はフラット~外枠有利と想定。内ラチ沿いの状態が悪い場合、外枠の方が進路を選びやすいはず。ただ、馬場の乾燥が予想よりも速い場合は内から乾くため内枠有利になるかもしれない。
直線の伸びはフラット~やや外伸びと想定。内ラチ沿いの状態が悪い場合、直線は外に出したほうが伸びるはず。ただ、馬場の乾燥が予想よりも速い場合は内から乾き内が伸びることも考えられる。
前後は展開次第~差し有利と想定。馬場が柔らかいと想定されるため、蹄が引っかかりやすくなり差しが有利になるかもしれない。しかも、内の状態が悪い場合はさらに差しが決まることも考えられる。
・ダート
日曜日の天気は上記の通り。
金曜日の降り始めから土曜17時までに62.5mm(京都市のアメダス)の雨が降り、土曜日の馬場は水が浮き田んぼの様な状態。そのため、逆にタフになり時計は-1.0秒位となっていた。
日曜日の天気は晴れの予報なので、馬場は回復していくだろう。脚抜きが良くなって、時計は-2.0秒以上の高速馬場になる可能性がある。
枠は、超内~内~フラットと想定。京都ダートは湿ると内枠有利になりやすい。土曜日も1400m以下が内枠有利となっていたが、日曜日はそれ以上に内枠有利になるかもしれない。
直線の伸びはやや内~フラットと想定。枠が内枠有利だとすると、そのまま内が伸びる可能性が高い。
前後は前~展開次第と想定。京都ダートは湿ると前有利になりやすい。土曜日も前有利の傾向だったので、日曜日はそれと同じかもっと前有利もあり得る。