トラックバイアス&血統研究

トラックバイアス(馬場のクセ)と血統を研究

2019,11,23 土曜日 トラックバイアス予想 (東京競馬場、京都競馬場)

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秋の東京、京都開催も今週で最後となる。東京競馬場は雨による馬場悪化で、京都競馬場は芝コースがかなり傷んでいるため、ともにバイアスの変化に注意したい。

東京競馬場は火曜日に1.5mmと金曜昼までに5mmの雨が降り、金曜昼時点の馬場状態は芝ダートともにやや重。府中市の天気は金曜昼以降もまとまった雨が降る予報なので馬場状態の悪化は確実だ。

京都競馬場は月曜日に17mmの雨が降ったが、金曜昼時点の馬場状態は芝ダートともに良。芝コースは傷みがかなり蓄積されているため例年よりもタフな状態になっている。

では、2019年11月23日、土曜日のトラックバイアスを予想する。

 

 

【目次】

 

 

 

 

 

東京競馬場

金曜昼の馬場状態:やや重 含水率:ゴール前17.1% 4コーナー16.8%(測定時刻11:30)

  • 馬場    軽い、やや軽い、標準、やや重い、重い、極悪
  • 上がり   速い、やや速い、標準、やや遅い、遅い、極悪
  • 枠     超内、内、フラット、外、超外
  • 直線の伸び 内、やや内、フラット、やや外、外
  • 前後    超前、前、展開次第、差し、超差し

 

ダート

金曜昼の馬場状態:やや重 含水率:ゴール前7.1% 4コーナー6.9%(測定時刻11:30)

  • 馬場    軽い、やや軽い、標準、やや重い、重い
  • 上がり   速い、やや速い、標準、やや遅い、遅い
  • 枠     超内、内、フラット、外、超外
  • 直線の伸び 内、やや内、フラット、やや外、外
  • 前後    超前、前、展開次第、差し、超差し

 

【備考】
  • 開催前作業 芝コースにエアレーションとシャタリング作業、ダートコースは砂の洗浄
  • 週間雨量 火曜日に1.5mm、金曜昼までに5mm
  • 土曜日の天気 雨か、雨のち曇り、気温は平年並み
  • 芝コースの週間作業 水曜日に散水
  • ダートコースの週間作業 火~木曜日に砂厚の調整

 

【解説】

・芝

金曜昼までに5mmの雨が降り、金曜昼時点の馬場状態はやや重。金曜昼以降も雨が降る予報で、しかも雨量も多いらしいので、土曜日の馬場状態は重か不良になるかもしれない。

気象情報会社によって土曜日の天気予報が違う。土曜日は雨が一日中降り続くと予報しているところと、昼以降は雨が止むと予報しているところがある。天気次第でバイアスが変わるので、どちらにも対応できるように準備しておきたい。

先週はコース替わりにより馬場の傷みがカバーされ良好な状態だった。しかし、内ラチ沿いを中心に傷みが出ており、最後の直線は内から1分所が伸びていなかった。今週は雨量次第ではかなり傷むかもしれないので注意したい。

今週は芝刈りをしなかった。芝の長さが最大で20cmなので、非力な馬は走りづらいかもしれない。

先週の時計は、コース替わりということもあり-2.0~-2.5秒位となっていた。今週は雨の影響と馬場の傷みがあるため、雨量が少なかったり止む時刻が早い場合は-1.0秒位、降り続いた場合は+1.0秒以上の可能性がある。

枠は内~外と想定。天気次第でバイアスが変わりそうだ。もし雨量が少なく雨が止む時刻が早い場合は、東京芝は乾きかけで内が伸びる傾向があるため内枠有利になる可能性がある。雨が降り続いた場合は、馬場が柔らかいと蹄が引っかかり差しが決まりやすくなる傾向があるため、馬場の良いところをスムーズに走れる外枠有利になる可能性がある。

直線の伸びはやや内~やや外と想定。こちらも天気次第でバイアスが変わりそうだ。もし雨量が少なく雨が止む時刻が速い場合は、東京芝は乾きかけで内が伸びる傾向があるため内伸びになりそうだ。雨が降り続いた場合は馬場が良好な外の方が伸びる可能性がある。

前後は展開次第~差しと想定。もし雨量が少なく雨が止む時刻が速い場合は前残りも考えられるが、基本的には雨で馬場が柔らかくなるため差し有利になりやすいだろう。

 

・ダート

金曜昼までに5mmの雨が降り、金曜昼時点の馬場状態はやや重。金曜昼以降も雨が降る予報で、しかも雨量も多いらしいので、土曜日の馬場状態は重か不良になるかもしれない。

先週の時計は馬場が乾いていたため-0.5秒位だった。今週は雨量次第で-1.0~-2.5秒位と想定している。

枠は内~フラットと想定。今開催は台風や大雨で砂が流れたためか内伸びの傾向となっている。脚抜きが良いとその傾向が強くなることもあるため内枠有利の可能性がある。ただ、今開催は馬場の乾きかけで差し有利になりやすい傾向ともなっているため、雨が止む時刻が早いとバイアスが出ないかもしれない。

直線の伸びはやや内~フラット。今開催は台風や大雨で砂が流れたためか内伸びの傾向となっている。

前後は前~差しと想定。雨が降り続いた場合は、内伸びの傾向が強くなりそうなので前有利の可能性がある。雨が止む時刻が早いと、今開催は馬場の乾きかけで差し有利になりやすい傾向となっているため、差し有利のバイアスに注意したい。

 

 

 

 

京都競馬場

金曜昼の馬場状態:良 含水率:ゴール前10.6% 4コーナー9.4%(測定時刻9:40)

  • 馬場    軽い、やや軽い、標準、やや重い、重い、極悪
  • 上がり   速い、やや速い、標準、やや遅い、遅い、極悪
  • 枠     超内、内、フラット、外、超外
  • 直線の伸び 内、やや内、フラット、やや外、外
  • 前後    超前、前、展開次第、差し、超差し

 

ダート

金曜昼の馬場状態:良 含水率:ゴール前6.5% 4コーナー7.2%(測定時刻9:40)

  • 馬場    軽い、やや軽い、標準、やや重い、重い
  • 上がり   速い、やや速い、標準、やや遅い、遅い
  • 枠     超内、内、フラット、外、超外
  • 直線の伸び 内、やや内、フラット、やや外、外
  • 前後    超前、前、展開次第、差し、超差し

 

【備考】
  • 開催前作業 芝コースにエアレーションとシャタリング作業、ダートコースは砂の洗浄
  • 週間雨量 月曜日に17mm
  • 土曜日の天気 晴れで気温は平年並みか高め
  • 芝コースの週間作業 火曜日に芝刈り、火~水曜日に散水
  • ダートコースの週間作業 火~金曜日に砂厚の調整

 

【解説】

・芝

月曜日に17mmの雨が降ったが金曜昼時点の馬場状態は良。土曜日の天気は晴れ予報。

今週で最終週となるため馬場の傷みがかなり蓄積されている。先週は内回りの4コーナーの内数頭分の馬場がかなり傷んでいた。あと、最後の直線の内1頭分位は傷んで伸びていなかった。今週もその傾向が続くと想定している。

先週の時計は-0.3~-0.7秒位。今週も同程度か、馬場の傷み具合次第ではもっと時計が掛かるかもしれない。

枠はフラット~外。内回り4コーナーの馬場の傷みが激しいため、内回りは先週と同じく外枠有利だろう。外回りは内が伸びないため、馬場状態が良い外を走れる外枠有利になる可能性もある。

直線の伸びはフラット~やや外と想定。先週は馬場が傷んで内1頭分が伸びていなかった。今週も同じか、内の伸びない箇所が拡大する可能性がある。

前後は展開次第~差しと想定。スローでの前残りはあるかもしれないが、馬場がかなり傷んでいるため差し中心になるだろう。ただ、騎手が傷んだ箇所を避ける進路を取るようだと前残りも考えられるので、騎手の動向に注意したい。

 

・ダート

月曜日に17mmの雨が降ったが金曜昼時点の馬場状態は良。含水率は6~7%台なので水分を含んでいる。ただ、土曜日の天気は晴れ予報なので乾燥が進むだろう。

先週の時計は、馬場がパサパサに乾燥したため-0.7秒位だった。今週は水分が残っているので±0秒位と想定している。

枠と直線の伸びはフラットと想定。今週の馬場状態は、今開催5週目と似ている。そのときはバイアスが出なかったので土曜日も出ないだろう。ただ、先週は急に3~4コーナーで外を回ると伸びなくなったので、一応注意しておきたい。

前後は展開次第と想定。理由は上記と同じ。