今週から小倉競馬場の開催が始まる。例年なら2月からだが、京都競馬場の改修工事による日程変更があるため、この時期の開催となっている。中間の作業内容は例年とほぼ変わらないが、開催が約1ヶ月早まったことで何らかのバイアスの変化があるかもしれないので注意したい。
中山競馬場は水曜日に15mmの雨が降り、金曜昼時点の馬場状態は芝は良、ダートはやや重。中山競馬場がある船橋市は金曜夜から土曜朝にかけて雨予報となっているため、馬場状態が悪化するかもしれないので注意したい。
京都競馬場は火~水曜日に0.5mmの雨が降ったが、金曜昼時点の馬場状態は芝ダートともに良。京都市は金曜夜の降水確率が高めなので、雨の有無に注意したい。
小倉競馬場は火曜日に8mmの雨が降り、金曜昼時点の馬場状態は芝は良、ダートはやや重。小倉競馬場がある北九州市の土曜日の天気は雨予報なので、馬場状態の悪化に注意したい。
では、2020年1月18日、土曜日のトラックバイアスを予想する。
【目次】
中山競馬場
芝
金曜昼の馬場状態:良 含水率:ゴール前11.6% 4コーナー11.6%(測定時刻9:00)
- 馬場 軽い、やや軽い、標準、やや重い、重い、極悪
- 上がり 速い、やや速い、標準、やや遅い、遅い、極悪
- 枠 超内、内、フラット、外、超外
- 直線の伸び 内、やや内、フラット、やや外、外
- 前後 超前、前、展開次第、差し、超差し
ダート
金曜昼の馬場状態:やや重 含水率:ゴール前8.3% 4コーナー7.4%(測定時刻9:00)
- 馬場 軽い、やや軽い、標準、やや重い、重い
- 上がり 速い、やや速い、標準、やや遅い、遅い
- 枠 超内、内、フラット、外、超外
- 直線の伸び 内、やや内、フラット、やや外、外
- 前後 超前、前、展開次第、差し、超差し
【備考】
- 開催前作業 芝コースにエアレーション作業、ダートコースは凍結防止剤の散布
- 週間雨量 水曜日に13mm
- 土曜日の天気 雨のち曇りで気温は低め、風が強い時間帯も
- 芝コースの週間作業 なし
- ダートコースの週間作業 火・木~金曜日に砂厚の調整
【解説】
・芝
水曜日に13mmの雨が降ったが、金曜夜時点の馬場状態は良。土曜日の天気は雨のち曇りで気温は低め、一部では雪予報もある。
馬場の傷みがかなり目立つようになってきた。雨の影響で内ラチ沿い数頭分の傷みが進行し、柔らかくなりタフな状態になりそうだ。
先週の時計は-0.3~-0.5秒位。今週は雨量にもよるが、±0~+2.0秒位になるかもしれない。
枠はフラット~外と想定。内ラチ沿いを中心に傷みが目立ち始め、しかも雨で馬場が柔らかくなりそうなので、比較的状態が良い外を走れる外枠有利になるかもしれない。
直線の伸びはフラット~やや外と想定。上記と同じ理由で、比較的状態が良い外が伸びるかもしれない。
前後は展開次第~差しと想定。馬場が柔らかくタフになりそうなので、前が止まりやすく差しが決まると想定している。
・ダート
水曜日に13mmの雨が降り、金曜夜時点の馬場状態はやや重。含水率は7~8%台なので良に近いやや重である。
土曜日の天気は雨のち曇りで気温は低め、一部では雪予報もある。雨で馬場が湿ると想定されるが、凍結防止剤を散布しているため少し粘っこくなるかもしれない。
先週の時計は、1200mは-0.3秒位、1800m以上は±0~+0.6秒位。今週は雨予報だが雨量は少なく、しかも凍結防止剤の影響で馬場が粘っこくなりそうなので、先週と同じく1200mは-0.3秒前後、1800m以上は+0.6秒前後と想定している。
枠は内~フラットと想定。今開催の1200mは湿ると内枠有利になることがあったため、今週も1200mの内枠有利に注意したい。1800m以上はあまりバイアスは出ないだろう。
直線の伸びはフラットと想定。今開催は砂の厚さが均一だからかバイアスは出にくい。
前後は展開次第と想定。今開催は馬場がタフなときに差し有利もあったが、基本的にはバイアスが出にくい。
京都競馬場
芝
金曜昼の馬場状態:良 含水率:ゴール前12.4% 4コーナー11.8%(測定時刻9:40)
- 馬場 軽い、やや軽い、標準、やや重い、重い、極悪
- 上がり 速い、やや速い、標準、やや遅い、遅い、極悪
- 枠 超内、内、フラット、外、超外
- 直線の伸び 内、やや内、フラット、やや外、外
- 前後 超前、前、展開次第、差し、超差し
ダート
金曜昼の馬場状態:良 含水率:ゴール前5.1% 4コーナー5.8%(測定時刻9:40)
- 馬場 軽い、やや軽い、標準、やや重い、重い
- 上がり 速い、やや速い、標準、やや遅い、遅い
- 枠 超内、内、フラット、外、超外
- 直線の伸び 内、やや内、フラット、やや外、外
- 前後 超前、前、展開次第、差し、超差し
【備考】
- 開催前作業 なし
- 週間雨量 火~水曜日に0.5mm
- 土曜日の天気 晴れ時々曇りで気温は平年並み、風が強い時間帯も
- 芝コースの週間作業 水曜日に散水と肥料の散布
- ダートコースの週間作業 水~金曜日に砂厚の調整
【解説】
・芝
火~水曜日に0.5mmの雨が降ったが金曜昼時点の馬場状態は良。土曜日の天気は晴れ時々曇りの予報だが、金曜夜の降水確率が高めなので注意したい。
今開催は馬場が緩く、しかも開催が進み全体的に傷みが目立っている。今週はほぼ雨が降らなかったが、野芝が休眠期間に入っているため先週同様タフな状態だろう。
先週の時計は+1.8~+2.0秒位。今週は、雨が降らなければ+2.0秒前後、雨が降った場合は雨量次第で+2.5秒以上もあり得る。
枠は内~外と想定。コースが全体的に傷んでいるため基本的にはバイアスは出ないだろうが、コース1週のレース(2000m)は先週同様内枠有利になるかもしれない。雨が降った場合は馬場がかなり緩くなるため、比較的状態が良い外枠有利になる可能性もある。
直線の伸びはフラット~やや外と想定。馬場が全体的に傷んでいるため、どこを通っても均等に伸びるだろう。ただ、雨が降った場合は内の傷みが進行しそうなので外が伸びるかもしれない。
前後は展開次第~差しと想定。馬場が全体的にタフなので、ある程度の決め手があった方がいいだろう。
・ダート
火~水曜日に0.5mmの雨が降ったが金曜昼時点の馬場状態は良。含水率が5%台なので少し水分を含んでいる。
土曜日の天気は晴れ時々曇りの予報だが、金曜夜の降水確率が高めとなっている。雨の有無でもしかしたらバイアスが変わるかもしれないので注意したい。
先週の時計は+0.4~+1.0秒位。馬場が乾燥した月曜日の時計が掛かっていた。今週も馬場が乾燥しているため+1.0秒前後と想定している。もし雨が降った場合は、雨量にもよるが+0.4秒前後になりそうだ。
枠はフラット~外と想定。今開催は砂の粒が小さい印象でキックバックが多い。そのため内で揉まれるよりも外枠をスムーズに走れる馬の方が好走しやすい。
直線の伸びはフラット~やや外と想定。今開催は馬場が乾燥すると3~4角で外を回った馬がそのまま直線でも伸びてくる。
前後は展開次第~差しと想定。今開催は馬場が乾燥するとタフになりやすい。前が止まり差し有利になるかもしれない。
小倉競馬場
芝
金曜昼の馬場状態:良 含水率:ゴール前8.3% 4コーナー9.1%(測定時刻10:30)
- 馬場 軽い、やや軽い、標準、やや重い、重い、極悪
- 上がり 速い、やや速い、標準、やや遅い、遅い、極悪
- 枠 超内、内、フラット、外、超外
- 直線の伸び 内、やや内、フラット、やや外、外
- 前後 超前、前、展開次第、差し、超差し
ダート
金曜昼の馬場状態:やや重 含水率:ゴール前10.4% 4コーナー11.4%(測定時刻10:30)
- 馬場 軽い、やや軽い、標準、やや重い、重い
- 上がり 速い、やや速い、標準、やや遅い、遅い
- 枠 超内、内、フラット、外、超外
- 直線の伸び 内、やや内、フラット、やや外、外
- 前後 超前、前、展開次第、差し、超差し
【備考】
- 開催前作業 芝コースにエアレーションとシャタリング作業
- 週間雨量 火曜日に8mm
- 土曜日の天気 雨のち曇りで気温は平年並み
- 芝コースの週間作業 月曜日に芝刈り、火曜日に肥料の散布
- ダートコースの週間作業 月~金曜日に砂厚の調整
【解説】
・芝
火曜日に8mmの雨が降ったが、金曜昼時点の馬場状態は良。土曜日の天気は雨のち曇りで気温は平年並みの予報。雨量は少ないらしく、やや重まで悪化するかは微妙だ。
例年は2月からの開催だが、今年は京都競馬場の改修による日程変更があるため、約1ヶ月早いこの時期の開催となった。冬で野芝が休眠期間に入っているので、開催が1ヶ月早まっても馬場に大きな影響はないと思われる。
前開催からの期間にエアレーションとシャタリング作業を実施したが、これは例年通りである。馬場は柔らかめだろう。前開催で傷みが出た3コーナーの内の芝を少し張り替えたため、見た目は絶好の状態だ。
例年の2月開催は雨が多く、時計は速ければ-0.7秒位、遅いと+1.0秒位となっている。今週は雨予報のため、±0~+0.5秒位と想定している。
枠は内~フラットと想定。例年の2月開催は、馬場が良好な状態のため内枠有利になることが多い。ただ、今年は雨で馬場が柔らかいと想定されるためバイアスは出ないかもしれない。
直線の伸びはやや内~フラットと想定。理由は上記と同じ。
前後は展開次第と想定。例年は偶に前有利になることもあるが、基本的にはバイアスは出ない。
・ダート
火曜日に8mmの雨が降り、金曜昼時点の馬場状態はやや重。含水率は10~11%台のためやや重にしては水分量が多め。
土曜日の天気は雨のち曇りで気温は平年並みの予報。雨量は少ないらしく重まで悪化するか微妙だ。
例年の2月開催の時計は、雨が降ることが多いが+0.7~-0.3秒と、馬場はタフで時計が掛かる傾向である。今週は雨量次第だが±0秒前後だろう。
枠と直線の伸びはフラットと想定。小倉ダートは馬場が湿ると偶にバイアスが出ることがあるが、基本的にはバイアスは出ない傾向だ。
前後は展開次第と想定。こちらも馬場が湿っても基本的にはバイアスが出ない傾向だ。