5月17日はヴィクトリアマイルが行われる。土曜日は3場とも雨が降り馬場状態が悪化していたため、日曜日はどれくらい回復するかでバイアスの出方が変わりそうだ。
東京競馬場は土曜日に数ミリの雨が降ったため、土曜夜時点の馬場状態は芝ダートともにやや重。日曜日は晴れ予報なので、馬場状態は良に回復し東京芝らしい特徴的なバイアスが出るかもしれない。
京都競馬場は金曜夜~土曜日にかけて数十ミリの雨が降ったため、土曜夜時点の馬場状態は芝は重、ダートは不良。土曜日のダートコースは内枠有利になっていたため、日曜日も内枠有利が続くかもしれない。
新潟競馬場は月曜日に0.5mmと土曜日に数ミリの雨が降ったため、土曜夜時点の馬場状態は芝は良、ダートはやや重。日曜日の天気は曇り予報なので、馬場の回復が遅れるかもしれない。
では、2020年5月17日、日曜日のトラックバイアスを予想する。
【目次】
東京競馬場
芝
土曜夜の馬場状態:やや重 含水率:ゴール前11.7% 4コーナー11.2%(測定時刻土曜5:00)
- 馬場 軽い、やや軽い、標準、やや重い、重い、極悪
- 上がり 速い、やや速い、標準、やや遅い、遅い、極悪
- 枠 超内、内、フラット、外、超外
- 直線の伸び 内、やや内、フラット、やや外、外
- 前後 超前、前、展開次第、差し、超差し
ダート
土曜夜の馬場状態:やや重 含水率:ゴール前2.5% 4コーナー2.8%(測定時刻土曜5:00)
- 馬場 軽い、やや軽い、標準、やや重い、重い
- 上がり 速い、やや速い、標準、やや遅い、遅い
- 枠 超内、内、フラット、外、超外
- 直線の伸び 内、やや内、フラット、やや外、外
- 前後 超前、前、展開次第、差し、超差し
【備考】
- 開催前作業 芝コースにエアレーション作業
- 週間雨量 土曜日に数ミリ
- 日曜日の天気 晴れて気温は少し高め
- 芝コースの週間作業 A→Bコース替わり、火曜日に芝刈り、月・水~木曜日に散水
- ダートコースの週間作業 火~金曜日に砂厚の調整
【解説】
・芝
土曜日に数ミリの雨が降り土曜夜時点の馬場状態はやや重。日曜日の天気は晴れて気温も高めの予報なので、どこかのタイミングで馬場状態は良に回復しそうだ。
今週からA→Bコース替わりとなる。それにより3~4コーナーの内の傷みはカバーされたが、土曜日は雨の中でレースが行われたので、3~4コーナーの内と最後の直線の内に少し傷みが出始めた。
土曜日の時計は-1.2秒位。日曜日の天気は晴れて気温は高めの予報で、しかも東京芝は水はけが良いので-1.8~-1.5秒位と想定している。
枠は内~フラットと想定。東京芝は馬場が内から乾くという特徴があるので、日曜日は内伸びになりそうだ。そのため、内をスムーズに走れる内枠有利になる可能性がある。
直線の伸びはやや内~フラットと想定。東京芝は馬場が内から乾くという特徴があるので、日曜日は内伸びになりそうだ。
前後は展開次第と想定。日曜日は馬場が柔らかすぎず硬すぎない状態と想定されるため、メンバーとペース次第で逃げも差しも決まりそうだ。
・ダート
土曜日に数ミリの雨が降り土曜夜時点の馬場状態はやや重。日曜日の天気は晴れて気温も高めの予報なので、どこかのタイミングで馬場状態は良に回復しそうだ。
土曜日の時計は±0秒位。日曜日は晴れて水分もある程度抜けるだろうが、パサパサにまで乾燥はしないはずだ。少し水分が残った状態で摩擦も多めになると思われるので、±0秒前後だろう。
枠はフラット~外と想定。馬場の表面が乾いてキックバックが多くなりそうなので、砂を被りにくい外枠有利になる可能性がある。
直線の伸びはフラットと想定。今開催は砂の厚さが均一なようなので、バイアスが出にくい傾向となっている。
前後は展開次第~差しと想定。土曜日は馬場が湿って差しが決まっていたので、日曜日も同じ傾向だろう。
京都競馬場
芝
土曜夜の馬場状態:重 含水率:ゴール前10.9% 4コーナー10.9%(測定時刻土曜5:30)
- 馬場 軽い、やや軽い、標準、やや重い、重い、極悪
- 上がり 速い、やや速い、標準、やや遅い、遅い、極悪
- 枠 超内、内、フラット、外、超外
- 直線の伸び 内、やや内、フラット、やや外、外
- 前後 超前、前、展開次第、差し、超差し
ダート
土曜夜の馬場状態:不良 含水率:ゴール前8.2% 4コーナー8.8%(測定時刻土曜5:30)
- 馬場 軽い、やや軽い、標準、やや重い、重い
- 上がり 速い、やや速い、標準、やや遅い、遅い
- 枠 超内、内、フラット、外、超外
- 直線の伸び 内、やや内、フラット、やや外、外
- 前後 超前、前、展開次第、差し、超差し
【備考】
- 開催前作業 芝コースにエアレーション作業
- 週間雨量 金曜夜~土曜日にかけて数十ミリ
- 日曜日の天気 曇りで気温は平年並みか高め
- 芝コースの週間作業 C→Dコース替わり、火曜日に芝刈り、火~木曜日に散水
- ダートコースの週間作業 火~金曜日に砂厚の調整
【解説】
・芝
金曜夜~土曜日にかけて数十ミリの雨が降り、土曜夜時点の馬場状態は重。日曜日の天気は雨の心配はないらしいが曇り予報なので、馬場の回復は遅れそうだ。おそらくやや重までだろう。
今週からC→Dコース替わりとなる。これにより内ラチ沿いの傷んだ箇所はカバーされたが、土曜日は雨の中でレースが行われたのですでにコース全体の内ラチ沿いに傷みが出ている。
土曜日の時計は+1.2→+2.3秒位へ変動。京都芝の水はけは抜群だが、今開催は野芝の状態が良くないので、日曜日もあまり速くならないだろう。±0~+1.0秒位と想定している。
枠はフラット~外と想定。今週も最後の直線は内から数頭分が伸びないため、そこを通りにくい外枠の方がレースがしやすいだろう。
直線の伸びはフラット~やや外と想定。どうやら今開催は、最後の直線は外に行けば行くほど伸びる傾向なのかもしれない。
前後は展開次第~差しと想定。土曜日は馬場がタフになりすぎて前残りが目立っていたが、日曜日はある程度水分が抜けるので差し中心になるかもしれない。
・ダート
金曜夜~土曜日にかけて数十ミリの雨が降り、土曜夜時点の馬場状態は不良。日曜日の天気は雨の心配はないらしいが曇り予報なので、馬場の回復は遅れそうだ。おそらく重までだろう。
土曜日の時計は-1.2→-2.0→-1.5秒位へ変動。土曜日は水が浮くほどになっていたが、日曜日はある程度水分が抜けて走りやすくなりそうなので、-2.0~-1.0秒位と想定している。
枠は内~フラットと想定。土曜日は脚抜きが良くなって内枠有利になっていたので、日曜日も同じ傾向だろう。
直線の伸びはやや内~フラットと想定。土曜日は脚抜きが良くなって内伸びになっていたので、日曜日も同じ傾向だろう。
前後は前~展開次第と想定。土曜日は脚抜きが良くなって前有利になっていたので、日曜日も同じ傾向だろう。
新潟競馬場
芝
土曜夜の馬場状態:良 含水率:ゴール前10.7% 4コーナー11.9%(測定時刻土曜5:30)
- 馬場 軽い、やや軽い、標準、やや重い、重い、極悪
- 上がり 速い、やや速い、標準、やや遅い、遅い、極悪
- 枠 超内、内、フラット、外、超外
- 直線の伸び 内、やや内、フラット、やや外、外
- 前後 超前、前、展開次第、差し、超差し
ダート
土曜夜の馬場状態:やや重 含水率:ゴール前3.7% 4コーナー2.9%(測定時刻土曜5:30)
- 馬場 軽い、やや軽い、標準、やや重い、重い
- 上がり 速い、やや速い、標準、やや遅い、遅い
- 枠 超内、内、フラット、外、超外
- 直線の伸び 内、やや内、フラット、やや外、外
- 前後 超前、前、展開次第、差し、超差し
【備考】
- 開催前作業 芝コースにエアレーション作業
- 週間雨量 月曜日に0.5mm、土曜日に数ミリ
- 日曜日の天気 曇りで気温は平年並み、風が強い時間帯も
- 芝コースの週間作業 月曜日に芝刈り、月~木曜日に散水、水曜日に肥料の散布
- ダートコースの週間作業 月~木曜日に砂厚の調整
【解説】
・芝
月曜日に0.5mmと土曜日に数ミリの雨が降ったが、土曜夜時点の馬場状態は良。日曜日の天気は曇り予報で、降水確率が高めなので雨に注意したい。
野芝は不揃いの状態だが、今年は気温が高い日が続いたことと、例年よりも1週遅く開催されたことで例年よりも良好な状態。しかし、土曜日はレース中に雨が降ったため、コース全体の内ラチ沿いに少し傷みが出始めた。
土曜日の時計は-0.3→+1.0秒位へ変動。新潟芝は水はけが抜群だが、まだ野芝が不揃いということと曇り予報なので、±0秒前後だろう。雨が降った場合は雨量によって時計が掛かりそうだ。
枠は内~外と想定。雨が降らない場合は、馬場が内から乾燥して内伸びになりそうなので、内枠の方がスムーズに走れそうだ。雨が降った場合は、土曜日の後半のレースと同じくバイアスは出ないだろう。
直線の伸びはやや内~フラットと想定。雨が降らない場合は、馬場が内から乾燥して内伸びになりそうだ。雨が降った場合は、土曜日の後半のレースを同じくバイアスは出ないだろう。
前後は展開次第~差しと想定。雨が降らない場合は、馬場の水分がある程度抜けて走りやすくなりそうなので、決め手があった方がいいだろう。雨が降った場合は、土曜日の後半のレースと同じくバイアスは出ないだろう。
・ダート
月曜日に0.5mmと土曜日に数ミリの雨が降り、土曜夜時点の馬場状態はやや重。日曜日の天気は曇り予報で、降水確率が高めなので雨に注意したい。
土曜日の時計は±0秒位。日曜日は雨が降らなければ±0秒位だろう。雨が降った場合は雨量によって時計が速くなりそうだ。
枠はフラット~外と想定。雨が降らない場合は、馬場の表面が乾燥してキックバックが多くなりそうなので、砂を被りにくい外枠有利になる可能性がある。雨が降った場合は土曜日の同じくバイアスは出ないだろう。
直線の伸びはフラットと想定。今開催は砂厚が均一なようなので、雨の有無に関わらずバイアスは出ないだろう。
前後は展開次第と想定。今開催は馬場が湿るとバイアスが出ない傾向なので、日曜日は雨の有無に関わらずバイアスは出ないだろう。