今週は2場開催となり、その2場とも週間にほとんど雨が降らず芝ダートともに良馬場となっている。ただ、芝コースは傷みが出てきてバイアスが出る可能性があるので注意したい。
中山競馬場は週間に雨が降らず、金曜昼時点の馬場状態は芝ダートともに良。芝コースは内ラチ沿いがデコボコし傷みも目立つので、どこかのタイミングで外枠有利、外伸び、差し有利のバイアスが出るかもしれない。
阪神競馬場は木曜日に0.5㎜の雨が降ったが、金曜昼時点の馬場状態は芝ダートともに良。芝コースは馬場が硬めだと思われるので、この時期にしては速めの時計が出そうだ。
では、2020年12月26日、土曜日のトラックバイアスを予想する。
【目次】
中山競馬場
芝
金曜昼の馬場状態：良
含水率：ゴール前10.8％ 4コーナー11.1％(測定時刻金曜9:00)
クッション値：10.0(測定時刻金曜9:00)
- 馬場 軽い、やや軽い、標準、やや重い、重い、極悪
- 上がり 速い、やや速い、標準、やや遅い、遅い、極悪
- 枠 超内、内、フラット、外、超外
- 直線の伸び 内、やや内、フラット、やや外、外
- 前後 超前、前、展開次第、差し、超差し
ダート
金曜昼の馬場状態：良
含水率：ゴール前1.4％ 4コーナー1.2％(測定時刻金曜9:00)
- 馬場 軽い、やや軽い、標準、やや重い、重い
- 上がり 速い、やや速い、標準、やや遅い、遅い
- 枠 超内、内、フラット、外、超外
- 直線の伸び 内、やや内、フラット、やや外、外
- 前後 超前、前、展開次第、差し、超差し
【備考】
- 開催前作業 芝コースにエアレーション作業、12月22日に凍結防止剤の散布
- 週間雨量 なし
- 土曜日の天気 晴れて気温は平年並み
- 芝コースの週間作業 月・木曜日に散水
- ダートコースの週間作業 火曜日に凍結防止剤の散布、火～金曜日に砂厚の調整
【解説】
・芝
週間に雨が降らず金曜昼時点の馬場状態は良。土曜日の天気は晴れ予報。
コース全体の内ラチ沿いがデコボコし、特に3～4コーナーは広範囲に傷みが広がっている。今の時期は野芝が休眠期間に入り馬場がタフなので先週と同じく芝が緩めになっているかもしれないし、約3週間も雨が降っていないため馬場が硬めかもしれない。どちらにも対応できるようにしたい。
先週の時計は＋0.8秒位。もし馬場が硬めの場合は±0～＋0.5秒位、先週と同じく緩めの場合は＋0.8～＋1.2秒位と想定している。
枠はフラット～外と想定。コース全体の内ラチ沿いがデコボコしてきているため、どこかのタイミングで比較的状態が良い外を走れる外枠有利になる可能性がある。
直線の伸びはフラット～やや外と想定。コース全体の内ラチ沿いがデコボコしてきているため、どこかのタイミングで比較的状態が良い外が伸びる可能性がある。
前後は展開次第～差しと想定。3～4コーナーに傷みが出始めているため、どこかのタイミングで差し有利になる可能性がある。
・ダート
週間に雨が降らず金曜昼時点の馬場状態は良。含水率は1％台なのでカラカラに乾燥している。
土曜日の天気は晴れ予報。馬場はさらに乾燥しそうだ。
12月22日に凍結防止剤を散布している。通常の良馬場の場合は砂の水分に反応して少し粘り気が強くなり時計が遅くなる傾向だが、今週に限っては含水率が1％台とカラカラに乾燥しているため、凍結防止剤を散布した影響はかなり小さいだろう。
先週の時計は、1200mは＋0.3秒位、1800m以上は＋1.0秒位。先週と含水率がほぼ同じなので時計も同じくらいか、凍結防止剤の影響で若干遅くなるかもしれない。
枠はフラット～外と想定。馬場が乾燥してキックバックが多くなりそうなので、砂を被りにくい外枠が有利になるかもしれない。
直線の伸びはフラットと想定。今開催はバイアスが出にくい傾向となっている。
前後は展開次第～差しと想定。砂が少し深い印象なので、スタミナ型の決め手がある馬が有利になるかもしれない。
阪神競馬場
芝
金曜昼の馬場状態：良
含水率：ゴール前10.2％ 4コーナー9.0％(測定時刻金曜10:00)
クッション値：10.0(測定時刻金曜10:00)
- 馬場 軽い、やや軽い、標準、やや重い、重い、極悪
- 上がり 速い、やや速い、標準、やや遅い、遅い、極悪
- 枠 超内、内、フラット、外、超外
- 直線の伸び 内、やや内、フラット、やや外、外
- 前後 超前、前、展開次第、差し、超差し
ダート
金曜昼の馬場状態：良
含水率：ゴール前3.1％ 4コーナー3.8％(測定時刻金曜10:00)
- 馬場 軽い、やや軽い、標準、やや重い、重い
- 上がり 速い、やや速い、標準、やや遅い、遅い
- 枠 超内、内、フラット、外、超外
- 直線の伸び 内、やや内、フラット、やや外、外
- 前後 超前、前、展開次第、差し、超差し
【備考】
- 開催前作業 芝コースにシャタリング作業、ダートコースは砂の洗浄
- 週間雨量 木曜日に0.5㎜
- 土曜日の天気 晴れて気温は平年並み
- 芝コースの週間作業 月曜日に散水
- ダートコースの週間作業 火～金曜日に砂厚の調整
【解説】
・芝
木曜日に0.5㎜の雨が降ったが、金曜昼時点の馬場状態は良。土曜日の天気は晴れ予報。
開催が進み馬場にダメージが蓄積され、コース全体の内ラチ沿いに傷みが出ている。ただ、約5週間もほぼ雨が降っていないことと、踏み固められたため馬場が硬くなっていると思われる。
先週の時計は－1.3秒位。馬場が踏み固められていると思われるので－1.3～－1.0秒位と想定している。
枠は内～フラットと想定。上記の通り馬場が硬めだと思われるので、どちらかというと馬場が硬い内を通れる内枠の方が有利になる可能性がある。
直線の伸びはやや内～フラットと想定。上記の通り馬場が硬めだと思われるので、先週と同じく若干内伸びになる可能性がある。
前後は展開次第～差しと想定。馬場が硬めで速い上がりが出やすいと思われるので、決め手があったほうがいいだろう。
・ダート
木曜日に0.5㎜の雨が降ったが、金曜昼時点の馬場状態は良。含水率は3％台なのでパサパサに乾燥している。
土曜日の天気は晴れ予報。馬場はさらに乾燥しそうだ。
先週の時計は±0秒位。今週も馬場がパサパサに乾燥しているため、時計も同じくらいだろう。
枠はフラット～外と想定。馬場が乾燥してキックバックが多くなるかもしれないので、そうなると砂を被りにくい外枠が有利になる可能性がある。
直線の伸びはフラットと想定。今開催はバイアスが出にくい傾向となっている。
前後は展開次第～差しと想定。砂が少し深い印象なので、スタミナ型の決め手があったほうがいいだろう。
