5月23日にオークス(GⅠ)が行われ、中団を追走したユーバーレーベンが直線の残り200m地点で抜け出すと、追走してきたアカイトリノムスメなどの追撃などを振り切り優勝した。
東京競馬場は水～金曜日に11㎜、土曜日に1㎜、日曜日に1㎜の雨が降り、馬場状態は芝は良、ダートは稍重。芝コースは段々と傷みが出てきたらか、日曜日は外枠有利、差し有利のバイアスが出ていた。
中京競馬場は月～金曜日に74.5㎜の雨が降り、馬場状態は芝は稍重→良、ダートは不良→稍重。芝コースは雨で柔らかいが路盤の状態が良いので、2日間とも速めの時計が出ていた。
新潟競馬場は月～金曜日に43㎜、土曜日に0㎜、日曜日に2.5㎜の雨が降り、馬場状態は芝は重→稍重、ダートは重。芝コースは傷みが目立ち、雨の影響で馬場がかなり緩い状態だったため、稍重にしてはかなり時計が遅くなっていた。
では、2021年5月22～23日のトラックバイアスの結果を紹介する。
【目次】
東京競馬場
芝
5/22 予想
5/22 結果
5/23 予想
5/23 結果
ダート
5/22 予想
5/22 結果
5/23 予想
5/23 結果
【備考】
【解説】
・芝
水～金曜日に11㎜と土曜日はレース中にも雨が降ったが、土曜日の馬場状態は良。日曜日は朝に1㎜の雨が降ったが馬場状態に変化はなく良。
2日間とも雨の影響が残り馬場が軟らかめ。そのためコース全体の内ラチ沿いがデコボコし始め、3～4コーナーの内ラチ沿いには傷みが出始めた。ただ、野芝の生育が順調なのでその他の箇所はおおむね良好な状態。
時計は、土曜日は－1.7→－1.0秒位へ変動、日曜日は－1.7秒位。馬場に傷みが出始め、しかも雨の影響で柔らかめだったので2週前よりは時計が遅めだった。土曜日は10Rまでは－1.7秒位、11Rは雨が降ったため－1.0秒位へ変動した。
枠は、土曜日はフラット、日曜日はフラット～外。土曜日はまだ傷みが少なかったためかバイアスは出なかった。日曜日は3～4コーナーの内ラチ沿いに傷みが出始めたので、比較的状態が良い外を走れる外枠が若干有利になっていた。
直線の伸びは2日間ともフラット。直線はまだ傷みが少ないのでバイアスは出なかった。
前後は、土曜日は展開次第、日曜日は展開次第～差し。土曜日は特にバイアスは出なかった。日曜日は馬場が軟らかいことと、3～4コーナーに傷みが出ていたこと、速い上がりが出ていたので決め手がある馬が中心だった。
・ダート
水～金曜日に11㎜と土曜日はレース中にも雨が降り、土曜日の馬場状態は稍重。日曜日は朝に1㎜の雨が降ったが馬場状態に変化はなく稍重。
時計は2日間とも－0.5秒位。速い時計が出たレースもあったが、馬場が湿っていても脚抜きが良くなることは無かった。
枠と直線の伸びは2日間ともフラット。2日間とも特にバイアスは出なかった。
前後は2日間とも展開次第～差し。逃げ先行馬が残ったレースもあったが、馬場が湿っていたためか2日間とも決め手がある馬が中心だった。
【今週末へ向けて】
・芝
今週の天気は、月～水曜日までは晴れか曇り、木曜日は雨、金曜日以降は晴れか曇り予報となっている。ただ、金曜日以降も降水確率が高めなので雨にも注意したい。今週末の馬場状態は金曜日以降の雨の有無によって変わってきそうだ。
今週はB→Cコース替わり。先週のレースでコース全体の内ラチ沿いがデコボコし、3～4コーナーの内ラチ沿いに傷みが出始めたが、これにより傷みはおおむねカバーされるだろう。金曜日以降に雨さえ降らなければ例年並みかそれ以上に馬場が良好な状態でダービーを迎えられそうだ。
金曜日以降に雨が降った場合のバイアスは、雨量にもよるが馬場に傷みがほぼ無い状態なので、ロスが少ない内枠有利、内伸び、前有利になる可能性がある。
金曜日以降に雨が降らない場合のバイアスは、枠と直線の伸びは出にくく、前後は速い上がりが出ると思われるので差し有利になる可能性がある。時計は、馬場が良好なので－2.5～－1.8秒位と想定している。
・ダート
今週の天気は、月～水曜日までは晴れか曇り、木曜日は雨、金曜日以降は晴れか曇り予報となっている。ただ、金曜日以降も降水確率が高めなので雨にも注意したい。今週末の馬場状態は金曜日以降の雨の有無によって変わってきそうだ。
金曜日以降に雨が降った場合のバイアスは、雨量にもよるが枠と直線の伸びにバイアスは出にくく、前後は先週と同じく差し有利になりやすい可能性がある。
金曜日以降に雨が降らない場合のバイアスは、馬場の乾燥具合によって枠は砂を被りにくい外枠有利になる可能性がある。他は出にくいだろう。
中京競馬場
芝
5/22 予想
5/22 結果
5/23 予想
5/23 結果
ダート
5/22 予想
5/22 結果
5/23 予想
5/23 結果
【備考】
【解説】
・芝
月～金曜日に74.5㎜の雨が降り、土曜日の馬場状態は稍重。日曜日は晴れたため良に回復。
雨の影響が残り馬場の水分量が多く2日間とも軟らかめ。そのためコース全体の内ラチ沿いに少し傷みが出始めたが、野芝の生育が順調でその他の箇所はおおむね良好な状態。
時計は、土曜日は－1.0秒位、日曜日は－1.3秒位。馬場に傷みが出始めて軟らかい状態だったが、路盤の状態は良いので速めの時計が出ていた。
枠は、土曜日は内～フラット、日曜日はフラット。土曜日はまだ馬場に傷みが少ないので、5Rまでは内～フラット、7R以降はバイアスは出なかった。日曜日は気持ち外枠の好走が目立っていたがバイアスが出るほどではなかった。
直線の伸びは2日間ともフラット。直線はまだ傷みが少ないので2日間ともバイアスは出なかった。
前後は2日間とも展開次第。2日間とも特にバイアスは出なかった。
・ダート
月～金曜日に74.5㎜の雨が降り、土曜日の馬場状態は3Rまで不良、6R以降は重に。日曜日は3Rまでは重、7R以降は稍重に回復。
時計は、土曜日は－2.2秒位、日曜日は－1.5→－0.5秒位。土曜日は湿って脚抜きが良く、速い時計が出ていた。日曜日は晴れて馬場が徐々に乾き、7Rまでは－1.5秒位、10Rのみ－0.8秒位、11R以降は－0.5秒位に変動していた。
枠は、土曜日はフラット、日曜日はフラット～外。土曜日は特にバイアスは出なかった。日曜日は馬場の表面が乾燥してキックバックが多かったからか、少し外枠の好走が目立っていた。
直線の伸びは2日間ともフラット。特にバイアスは出なかった。
前後は、土曜日は前～展開次第、日曜日は展開次第。土曜日は差しも決まっていたが、勝ち馬の多くが先行馬だった。日曜日は特にバイアスは出なかった。
【今週末へ向けて】
・芝
今週の天気は、月～水曜日は晴れ、木曜日は雨、金曜日以降は晴れか曇り予報となっている。木曜日はかなり雨量が多い予報で、金曜日以降も降水確率が高いらしいので、木曜日の雨量と金曜日以降の雨の有無次第で今週末のバイアスは変わってきそうだ。
今週からA→Bコース替わり。先週はコース全体の内ラチ沿いに傷みが出始めたが、これによりおおむねカバーされ良好な状態になりそうだ。
道悪の場合のバイアスは、雨量にもよるがロスが少ない内枠有利、内伸び、前有利になる可能性がある。
馬場状態が良の場合のバイアスは、枠と直線の伸びにバイアスは出にくく、前後は速い上がりが出て差し有利になる可能性がある。時計は、週間の雨量にもよるが－2.3～－1.7秒位と想定している。
・ダート
今週の天気は、月～水曜日は晴れ、木曜日は雨、金曜日以降は晴れか曇り予報となっている。木曜日はかなり雨量が多い予報で、金曜日以降も降水確率が高いらしいので、木曜日の雨量と金曜日以降の雨の有無次第で今週末のバイアスは変わってきそうだ。
今週末のバイアスは、馬場状態が重以上か稍重でも速い時計が出た場合は前有利に、良か稍重でも乾いていれば外枠有利になりやすいだろう。
新潟競馬場
芝
5/22 予想
5/22 結果
5/23 予想
5/23 結果
ダート
5/22 予想
5/22 結果
5/23 予想
5/23 結果
【備考】
【解説】
・芝
月～金曜日に43㎜と土曜日の朝にも多少の雨が降り、土曜日の馬場状態は5Rのみ重、7R以降は稍重に回復。日曜日は朝に2.5㎜の雨が降ったが馬場状態に変化なく稍重のまま。
今までの開催のダメージが蓄積され、コース全体の広範囲に傷みが出て、しかも週間や当日の雨の影響で馬場は全体的に緩め。特に内回り全周の内ラチ沿いはかなり掘れて軟らかい状態で、多くの馬はそこを避けていた。
時計は、土曜日は＋2.2秒位、日曜日は＋2.7秒位。馬場状態が重か稍重だったが、馬場がかなりタフで時計が遅くなった。
枠は2日間ともフラット。馬場に傷みが出ていたが、雨の影響もあり内も外も変わらない状態だったのでバイアスは出なかった。
直線の伸びは2日間ともやや外～外。直線は比較的外の状態が良かったので、おおむね真ん中より外が伸びていた。
前後は2日間とも展開次第。バイアスよりも道悪特性の方が重要だったと思われる。
・ダート
月～金曜日に43㎜と土曜日の朝にも多少の雨が降り、土曜日の馬場状態は重。日曜日は朝に2.5㎜の雨が降ったため重のまま。
時計は、土曜日は－1.1～－0.5秒位、日曜日は－1.2～－0.6秒位。土曜日は、1200mは－1.1秒位、1800mは－0.5秒位。日曜日は、1200mは－1.2秒位、1800mは－0.6秒位。雨の影響で湿っていたが、時計がかなり速くなることは無かった。
枠と直線の伸びは2日間ともフラット。2日間とも特にバイアスは出なかった。
前後は2日間とも前～展開次第。差しも決まっていたが、勝ち馬のほとんどが4角2番手以内だった。
【次開催へ向けて】
・芝
次開催は約2か月後で、例年と同じ時期の7月24日からとなる。例年はこの期間に芝を張り替えて、エアレーションとシャタリング作業を行なう。
使用コースはすべてAコース。路盤は野芝のみで、しかも気温が高い期間の開催なので、馬場は1年で最も良好な状態となる。
ただ、今年は福島競馬場の修繕の影響で第一回開催は例年よりも長期間になり、しかも雨の影響があり馬場の広範囲に傷みがかなり出た。例年よりも芝を張り替える箇所が多くなるかもしれないので、芝の生育状態に注意したい。
次開催の良馬場の時の時計は－1.5～－1.0秒位。バイアスは外枠有利、差し有利になることが多い。
・ダート
次開催は約2か月後で、例年と同じ時期の7月24日からとなる。例年はこの期間に砂の洗浄を行う。
例年の良馬場の時の時計は－0.5～＋0.5秒位。バイアスは外枠有利、前有利になることが多い。
