6月27日に宝塚記念(GⅠ)が行われ、いつもより先行したクロノジェネシスが直線で抜け出すと、2着のユニコーンライオンに2馬身2分の1差をつけ優勝し、グランプリ3連覇、GⅠ4勝目を挙げた。
東京競馬場は木~金曜日に9.5㎜と日曜日に数ミリの雨が降り、馬場状態は芝は良、ダートは稍重→良。芝コースは馬場が内から乾燥したためか、2日間とも内伸びのバイアスが出ていた。
阪神競馬場は火曜日に19.5㎜、土曜日に0㎜、日曜日に数ミリの雨が降ったが、馬場状態は芝ダートともに良。芝コースは馬場が軟らかかったためか、2週目にしては時計が少し遅めだった。
札幌競馬場は木曜日に0.5㎜の雨が降ったが、馬場状態は芝ダートともに良。芝コースは内ラチ沿いが少しデコボコしていたためか、段々と外枠が有利になる傾向だった。
では、2021年6月27~28日のトラックバイアスの結果を紹介する。
【目次】
東京競馬場
芝
6/26 予想
6/26 結果
6/27 予想
6/27 結果
ダート
6/26 予想
6/26 結果
6/27 予想
6/27 結果
【備考】
【解説】
・芝
木~金曜日に9.5㎜の雨が降ったが、馬場状態は2日間とも良。
先週が開催最終週。今までのレースのダメージが蓄積され、コース全体の内ラチ沿いがデコボコし、3~4コーナーの内ラチ沿いには傷みが出ていた。ただ、その他の箇所はおおむね良好な状態。
時計は2日間とも-2.3秒位。内ラチ沿いがデコボコし傷みも出ていたが、基本的には馬場が良好だったため速い時計が出ていた。
枠は、土曜日は内~フラット、日曜日はフラット。土曜日は少頭数のレースで外枠の好走があったが、直線で内が伸びていたからかロスが少ない内枠が有利だった。日曜日は傷みが大きくなったからかバイアスは出なかった。
直線の伸びは2日間ともやや内~フラット。馬場が内から乾燥したことと、踏み固められたからか2日間ともおおむね2分所より内が伸びていた。日曜日の前半のレースはかなり外に出す場面もあったが、後半のレースでは内が伸びていたため、基本的には内伸びだったのだと思われる。
前後は2日間とも展開次第。2日間とも決め手がある馬が若干目立っていたが、基本的にはバイアスは出なかった。
・ダート
木~金曜日に9.5㎜の雨が降り、土曜日の馬場状態は3Rまで稍重、6R以降は良に回復。日曜日は12R前から雨が降ったが、馬場状態に変化はなく良のまま。
時計は、土曜日は-0.8秒位、日曜日は-0.5秒位。土曜日は若干湿っていたため少し速い時計が出たのだろう。日曜日は馬場が乾燥したため前日よりも少し遅くなった。日曜日の12Rに雨が降ったが時計の変化は無かった。
枠と直線の伸びは2日間ともフラット。2日間とも特にバイアスは出なかった。
前後は、土曜日は展開次第~差し、日曜日は展開次第。土曜日は馬場が少し湿って速い上がりが出ていたためか、逃げ先行馬も残ったがどちらかというと決め手がある馬が中心だった。日曜日は馬場が乾燥したためかバイアスは出なかった。
【次開催へ向けて】
・芝
次開催は約3か月半後で例年と同じ時期の10月9日から11月28日までの8週間となる。例年はこの時期に芝を張り替え、エアレーションとシャタリング作業を行なう。芝を張り替えるため次開催は1年で馬場が最も良好な状態となる。
使用コースは、例年ならAコース3週、Bコース3週、Cコース2週の順となる。
例年の次開催の最初の週のバイアスは、馬場が軟らかいためか外枠有利、差し有利になることが多い。時計は、芝の生育状況にもよるが良馬場だと-2.5~-1.3秒位が目立つ。
・ダート
次開催は約3か月後で例年と同じ時期の10月9日から11月28日までの8週間となる。例年はこの時期に砂の洗浄を行う。
例年の次開催の最初の週のバイアスは、良馬場だと出にくいことが多い。ただ、少しでも湿ると差し有利になることがある。時計は、良馬場だと-0.5~+0.3秒位になることが多い。
阪神競馬場
芝
6/26 予想
6/26 結果
6/27 予想
6/27 結果
ダート
6/26 予想
6/26 結果
6/27 予想
6/27 結果
【備考】
【解説】
・芝
火曜日に19.5㎜と土曜日はレース中に0㎜の雨が降ったが、土曜日の馬場状態は良。日曜日もレース中に数ミリの雨が降ったが、馬場状態は良のまま。
コース全体の内ラチ沿いに少し傷みが出ている。しかも、馬場の表面は少し緩めだった。
時計は2日間とも-1.2秒位。馬場に傷みが出て緩めだったので時計が遅めだったのだろう。2日間ともレース中に雨が降ったが、時計が変化することは無かった。
枠と直線の伸びは2日間ともフラット。レースによって内や外が伸びていたが、基本的には2日間ともバイアスは出なかった。
前後は2日間とも展開次第。あまり後ろ過ぎると厳しかったが、基本的には2日間ともバイアスは出なかった。
・ダート
火曜日に19.5㎜と土曜日はレース中に0㎜の雨が降ったが、土曜日の馬場状態は良。日曜日もレース中に数ミリの雨が降ったが、馬場状態は良のまま。
時計は、土曜日は-0.3秒位、日曜日は-0.4秒位。含水率が4~5%台とほぼパサパサに乾燥したので時計は遅めだった。
枠は2日間ともフラット~外。馬場の表面が乾燥してキックバックが多かったからか、2日間とも外枠が有利だった。
直線の伸びは2日間ともフラット。2日間とも特にバイアスは出なかった。
前後は、土曜日は展開次第、日曜日は前~展開次第。土曜日は特にバイアスは出なかった。日曜日は風の影響もあるのだろうが、基本的には逃げ先行有利だった。
【次開催へ向けて】
・芝
次開催は約3か月半後の10月9日から12月28日までの12週間となる。開催ローテーションが例年と違うため分からないが、この期間に芝を張り替え、エアレーション等の作業を行なうものだとと思われる。
使用コースも例年と違うため分からない。ただ、12週ものロングラン開催なので、Aコース6週でBコース6週か、Aコース8週でBコース4週だと思われる。
次開催のバイアスは、例年と違う時期の開催なので分からないが、去年は少し前有利のバイアスが出ていた。去年の開幕週の時計は-2.3秒位だった。
・ダート
次開催は約3か月半後の10月9日から12月28日までの12週間となる。開催ローテーションが例年と違うため分からないが、この期間に砂の洗浄をするものだと思われる。
次開催のバイアスは、例年と違う時期の開催なので分からないが、去年は外枠有利、前有利だった。去年の開幕週の時計は-0.2秒位だった。
札幌競馬場
芝
6/26 予想
6/26 結果
6/27 予想
6/27 結果
ダート
6/26 予想
6/26 結果
6/27 予想
6/27 結果
【備考】
【解説】
・芝
木曜日に0.5㎜の雨が降ったが馬場状態は2日間とも良。
今までの開催のダメージが蓄積され、コース全体の内ラチ沿いが少しデコボコしている。ただ、その他の箇所はおおむね良好で、週間の雨量が少なかったためか馬場が少し硬めに感じた。
時計は2日間とも-2.3秒位。内ラチ沿いがデコボコしているが、馬場が良好だったため速い時計が出ていた。
枠は、土曜日はフラット、日曜日はフラット~外。馬場がデコボコしているためか段々と外枠が有利になる傾向だった。
直線の伸びは、土曜日はやや内~フラット、日曜日はフラット。土曜日はまだデコボコが少ないためか内が伸びていた。日曜日も気持ち内の方が伸びていたが、デコボコが大きくなったからか基本的にはバイアスは出なかった。
前後は2日間とも展開次第。あまり後ろ過ぎると厳しいが、基本的には2日間ともバイアスは出なかった。
・ダート
木曜日に0.5㎜の雨が降ったが馬場状態は2日間とも良。含水率は3~4%台だったのでパサパサに乾燥していた。
時計は、土曜日は+0.5秒位、日曜日は+0.7秒位。馬場がパサパサに乾燥していたため2日間とも時計が遅かった。
枠は、土曜日はフラット~外、日曜日はフラット。土曜日はキックバックが多かったからか、砂を被りにくい外枠が有利だった。日曜日は砂を被らない位置で追走した馬が上位だったが、なぜかバイアスは出なかった。
直線の伸びは2日間ともフラット。2日間とも特にバイアスは出なかった。
前後は、土曜日は展開次第、日曜日は前~展開次第。土曜日はどちらかというと4角前々が目立っていたが、バイアスが出るほどではなかった。日曜日は差しも決まっていたが、基本的には4角前々が中心だった。
【次開催へ向けて】
・芝
次開催は約1か月半後の8月14日から9月5日までの4週間となる。例年と違う開催ローテーションなので分からないが、この中間の作業は芝の生育を促進するくらいだと思われる。使用コースは、前2週がAコース、後2週がCコースとなる。
次開催のバイアスは例年と違うローテーションなので分からないが、馬場が良好だと思われるため内枠有利、内伸び、前有利になりやすいだろう。時計は、良馬場だと-2.8~-2.4秒前後だと思われる。
・ダート
次開催は約1か月半後の8月14日から9月5日までの4週間となる。例年と違う開催ローテーションなので分からないが、この中間の作業は一部路盤の補修くらいだろう。
次開催のバイアスは、基本的には前開催と同じく外枠有利、前有利になりやすいだろう。時計も、良馬場だと前開催と同じくらいの+0.5~+0.7秒前後になりそうだ。