先週は2つのダート重賞が行われ、エルムステークス(GⅢ)は4番人気のスワーヴアラミスが、レパードステークスは1番人気のメイショウムラクモがそれぞれ優勝した。
新潟競馬場は週間に雨が降らず、馬場状態は2日間とも良。ダートコースは馬場が乾燥してキックバックが多かったからか、少し外枠有利、前有利のバイアスが出ていた。
函館競馬場は月曜日に2㎜と水曜日に0.5㎜の雨が降ったが、馬場状態は2日間とも良。ダートコースは馬場が乾燥していたからか、差しも決まっていたがどちらかというと前有利のバイアスが出ていた。
では、2021年8月7~8日のトラックバイアスの結果を紹介する。
【目次】
新潟競馬場
芝
8/7 予想
8/7 結果
8/8 予想
8/8 結果
ダート
8/7 予想
8/7 結果
8/8 予想
8/8 結果
【備考】
【解説】
・芝
週間に雨が降らず馬場状態は2日間とも良。
開催3週目。今までのレースのダメージが蓄積されてきたからか、コース全体の内ラチ沿いがデコボコしてきた。ただ、野芝の生育も順調でその他の箇所はおおむね良好な状態。週間に雨が降らなかったからか土曜日は馬場が硬そうに感じたが、日曜日は前日の散水の影響か少し軟らかめに感じた。
時計は、土曜日は-2.0秒位、日曜日は-1.8秒位。まだ馬場が良好だからか2日間とも速い時計が出ていた。
枠は、土曜日はフラット、日曜日はフラット~外。土曜日は馬場が硬めだったが、デコボコしてきたからかバイアスは出なかった。日曜日は馬場が軟らかめで、しかもデコボコが大きくなったためか、どちらかというと外枠の好走が目立っていた。
直線の伸びは、土曜日はやや内~フラット、日曜日はフラット。土曜日は馬場が硬めだったからか、外が伸びないこともないが、特に外回りは少し内が伸びていた。日曜日は馬場が軟らかめでデコボコしてきたからか、多少は外が伸びていたが基本的にはバイアスは出なかった。
前後は、土曜日は展開次第、日曜日は展開次第~差し。土曜日は内回りで少し差しが決まっていたが、基本的にはバイアスは出なかった。日曜日は馬場が軟らかめだからか、基本的には決め手がある馬が中心だった。
・ダート
週間に雨が降らず馬場状態は2日間とも良。含水率は1~2%台とカラカラに乾燥していた。
時計は2日間とも-0.5秒位。馬場が乾燥していたからか標準よりも速めの時計が出ていた。
枠は2日間ともフラット~外。内枠がダメな訳ではないが、馬場が乾燥してキックバックが多かったからか、どちらかというと外枠の好走が目立っていた。
直線の伸びは2日間ともフラット。2日間とも基本的にはバイアスは出なかった。
前後は2日間とも前~展開次第。差しもそれなりに決まっていたが、基本的には前残りが目立っていた。
【今週末へ向けて】
・芝
今週の天気は、水曜日は晴れ予報だが、その他はすべて雨予報となっている。雨量も多いと予報されているため、天気予報通りであれば今週末は道悪になりそうだ。
週間の雨量が多く馬場状態が重や不良の場合のバイアスは、馬場がグチャグチャになりそうなので、ロスが少ない内枠有利、スタミナが要求されそうなので前有利になる可能性がある。
雨量が少ない場合のバイアスは、内ラチ沿いがデコボコしてきているので、外枠有利、外伸び、差し有利になる可能性がある。ただ、当日に雨が止んで馬場が内から乾いてくると内伸びになることも考えられる。
・ダート
今週の天気は、水曜日は晴れ予報だが、その他はすべて雨予報となっている。雨量も多いと予報されているため、天気予報通りであれば今週末は道悪になりそうだ。
今週末のバイアスは、新潟ダートは馬場状態が重や不良になると外枠有利、前有利になることが多い傾向となっている。
函館競馬場
芝
8/7 予想
8/7 結果
8/8 予想
8/8 結果
ダート
8/7 予想
8/7 結果
8/8 予想
8/8 結果
【備考】
【解説】
・芝
月曜日に2㎜と水曜日に0.5㎜の雨が降ったが、馬場状態は2日間とも良。
先週が開催最終週。今までの開催のダメージが蓄積され、コース全体の内ラチ沿いに傷みが出ている。しかも馬場は全体的に柔らかめだった。
時計は、土曜日は-0.7秒位、日曜日は±0秒位。日曜日の方が馬場に傷みが出て、しかも軟らかかったためか時計が遅くなっていた。
枠は、土曜日はフラット~外、日曜日はフラット。土曜日は内枠がダメな訳ではないが、内ラチ沿いがデコボコしているためかどちらかというと外枠の好走が目立っていた。日曜日は傷みが広範囲になったためかバイアスは出なかった。
直線の伸びは2日間ともフラット。2日間とも特にバイアスは出なかった。
前後は2日間とも展開次第。少し差しが決まっていたが、2日間とも基本的にはバイアスは出なかった。
・ダート
月曜日に2㎜と水曜日に0.5㎜の雨が降ったが、馬場状態は2日間とも良。含水率は1~2%台だったのでカラカラに乾燥していた。
時計は2日間とも-0.7秒位。馬場がカラカラに乾燥していたためか、2日間とも標準よりも速めの時計が出ていた。
枠と直線の伸びは2日間ともフラット。気持ち外枠が好走が目立っていたが、2日間とも基本的にはバイアスは出なかった。
前後は2日間とも前~展開次第。差しも決まっていたが、基本的には4角前々が中心だった。
【次開催へ向けて】
・芝
次開催の日程はまだ発表されていないが、おそらく例年通りの6月中旬頃だろう。例年はこの期間に芝を張り替え、エアレーションとシャタリング作業を行なう。
例年の開幕週のバイアスは、内枠有利、内伸び、前有利になることがある。時計は、芝の生育状況にもよるが-1.5~-1.0秒位になることが多い。
・ダート
次開催の日程はまだ発表されていないが、おそらく例年通りの6月中旬頃だろう。例年はこの期間に砂の洗浄を行う。
例年の開幕週のバイアスは、前有利になることが多い。他は出ないことが多いが、偶に外枠有利、内伸びになることがある。時計は、含水率等にもよるが-1.0~+0.7秒位になることが多い。