今週から新潟、小倉、札幌競馬場の3場開催となる。ただ、3場とも週間の雨量が多く道悪となっているコースもあるため、時計やバイアスの変化に注意したい。
新潟競馬場は月~水曜日に38.5㎜と金曜日の昼までに5.5㎜の雨が降り、金曜昼時点の馬場状態は芝ダートともに稍重。芝コースは雨量によってバイアスが変わりそうなので注意したい。
小倉競馬場は月曜日に87㎜と水~金曜日の昼までに108.5㎜の雨が降り、金曜昼時点の馬場状態は芝は重、ダートは不良。土曜日の北九州市は雨量がかなり多い予報なので、芝コースは馬場がかなり悪化する可能性がある。
札幌競馬場は月~水曜日に62.5㎜の雨が降ったが、金曜昼時点の馬場状態は芝ダートともに良。芝コースは馬場が良好な状態なので、内枠有利、内伸び、前有利のバイアスが出る可能性がある。
では、2021年8月14日、土曜日のトラックバイアスを予想する。
【目次】
新潟競馬場
芝
ダート
【備考】
【解説】
・芝
月~水曜日に38.5㎜と金曜日の昼までに5.5㎜の雨が降り、金曜昼時点の馬場状態は稍重。土曜日の天気は雨時々曇り予報。金曜午後から土曜日にかけての想定雨量は20~8 0㎜、土曜日の想定馬場状態は稍重~不良。
コース全体の内ラチ沿いが少しデコボコしてきたが、その他の箇所は野芝の生育も順調でおおむね良好な状態。ただ、今週は週間の雨量が多く、しかも土曜日も雨が降る予報なので、雨量次第では馬場は相当タフな状態になりそうだ。
先週の時計は-2.0~-1.8秒位。今週は週間の雨量が多く、しかも土曜日も雨が降る予報なので、雨量次第で-0.7~+3.0秒以上の極悪馬場まで想定したい。
枠は内~外と想定。雨量が多い場合は、馬場がグチャグチャになり内も外も変わらない状態になりそうなので、ロスが少ない内が伸びる可能性がある。雨量が少ない場合は、内ラチ沿いに傷みが出てきそうなので、比較的状態が良い外を走れる外枠が有利になることも考えられる。
直線の伸びはやや内~やや外と想定。雨量が多い場合は、馬場がグチャグチャになり内も外も変わらない状態になりそうなので、ロスが少ない内が伸びる可能性がある。雨量が少ない場合は、内ラチ沿いに傷みが出てきそうなので、比較的状態が良い外を走れる外伸びになることも考えられる。
前後は前~差しと想定。雨量が多い場合は、馬場がグチャグチャになりスタミナが要求されそうなので、前有利になる可能性がある。雨量が少ない場合は、馬場が軟らかくなりそうなので、差し有利になることも考えられる。
・ダート
月~水曜日に38.5㎜と金曜日の昼までに5.5㎜の雨が降り、金曜昼時点の馬場状態は稍重。土曜日の天気は雨時々曇り予報。金曜午後から土曜日にかけての想定雨量は20~8 0㎜、土曜日の想定馬場状態は重~不良。
先週の時計は-0.5秒位。今週は週間の雨量が多く、しかも土曜日も雨が降る予報なので、雨量次第で-3.0~±0秒位と想定している。雨量が多く水が浮いて田んぼのような状態になると、走りにくくなるため時計は標準にかなり近づくと思われる。
枠はフラット~外と想定。新潟ダートは馬場状態が重か不良になると、バイアスは出ないか、出たとすると外枠有利になることが多い。
直線の伸びはやや内~フラットと想定。今開催の傾向を見るとバイアスは出ない可能性の方が高そうだが、近年の新潟ダートは道悪になると内が伸びることも多いので注意したい。
前後は前~展開次第と想定。新潟ダートは馬場状態が重か不良になると前有利になることが多い。
小倉競馬場
芝
ダート
【備考】
【解説】
・芝
月曜日に87㎜と水~金曜日の昼までに108.5㎜の雨が降り、金曜昼時点の馬場状態は重。土曜日の天気は雨予報。金曜午後から土曜日にかけての想定雨量は50~180㎜、想定馬場状態は不良。
3週間ぶりの開催。前開催時はコース全体の内来沿いに傷みが出ていたが、この期間に芝を養生したためか、傷みはほとんど無くなったようだ。ただ、若干デコボコしているように感じる。
今週は週間の雨量が多く、しかも土曜日も大雨の予報となっているため、芝コースは排水が追い付かず馬場に水が浮く可能性もある。もしかすると、2017年のキタサンブラックが優勝した天皇賞・秋の時かそれ以上の極悪馬場になることも考えておきたい。
前開催最終日の時計は-1.1秒位。今週は大雨の予報なので、雨量次第で+1.5~+3.0秒以上の極悪馬場まで想定しておきたい。
枠は内~フラットと想定。雨量がかなり多い場合はバイアス云々よりも馬場適正が要求されそうだが、雨量がそれなりだとロスが少ない内枠が有利になる可能性がある。
直線の伸びはやや内~フラットと想定。雨量がかなり多い場合はバイアス云々よりも馬場適正が要求されそうだが、雨量がそれなりだとロスが少ない内伸びになる可能性がある。
前後は前~展開次第と想定。雨量がかなり多い場合はバイアス云々よりも馬場適正が要求されそうだが、雨量がそれなりだとスタミナが要求され前有利になる可能性がある。
・ダート
月曜日に87㎜と水~金曜日の昼までに108.5㎜の雨が降り、金曜昼時点の馬場状態は不良。土曜日の天気は雨予報。金曜午後から土曜日にかけての想定雨量は50~180㎜、想定馬場状態は不良。
前開催最終日の時計は+0.8秒位。土曜日は大雨の予報なので、馬場に水が浮かない程度なら-3.0~-2.5秒位、水が浮いて田んぼのような状態なら-1.5~±0秒位まで想定したい。
枠は内~フラットと想定。時計が速い場合は、前開催の傾向を見るとロスが少ない内枠有利になる可能性がある。時計が遅い場合は、こちらも前開催の傾向を見るとバイアスは出にくいと思われる。
直線の伸びはやや内~フラットと想定。時計が速い場合は、前開催の傾向を見るとロスが少ない内伸びになる可能性がある。時計が遅い場合は、こちらも前開催の傾向を見るとバイアスは出にくいと思われる。
前後は前~展開次第と想定。時計が速い場合は、前開催の傾向を見ると前有利になる可能性がある。時計が遅い場合は、こちらも前開催の傾向を見るとバイアスは出にくいと思われる。
札幌競馬場
芝
ダート
【備考】
【解説】
・芝
月~水曜日に62.5㎜の雨が降ったが、金曜昼時点の馬場状態は良。土曜日の天気は晴れ予報。
6週間ぶりの開催。前開催時はコース全体の内ラチ沿いがデコボコしていたが、この期間に洋芝を養生したようで、馬場は良好そうに見える。ただ、週間の雨量が多かったので馬場が少し軟らかめだろう。
前開催最終日の時計は-2.3秒位。今週は良馬場なので-2.5~-2.0秒位と想定している。
枠は内~フラットと想定。馬場が良好なのでロスが少ない内枠が有利になる可能性がある。
直線の伸びはやや内~フラットと想定。馬場が良好なのでロスが少ない内伸びになる可能性がある。
前後は前~展開次第と想定。馬場が良好なので前が止まりにくい可能性がある。
・ダート
月~水曜日に62.5㎜の雨が降ったが、金曜昼時点の馬場状態は良。含水率は5~6%台なので良馬場にしては少し水分を含んでいる。
土曜日の天気は晴れ予報。馬場はさらに乾燥しそうだ。
前開催最終日の時計は+0.7秒位。土曜日は晴れ予報だが少し水分を含んでいるので、摩擦が多くなり+0.4~+0.7秒位と想定している。
枠はフラット~外と想定。土曜日は馬場の表面が乾燥してキックバックが多くなりそうなので、砂を被りにくい外枠が有利になる可能性がある。
直線の伸びはフラットと想定。前開催の傾向を見るとバイアスは出にくいだろう。
前後は前~展開次第と想定。土曜日は晴れ予報で馬場の乾燥が進みそうなので、前開催と同じく前有利になる可能性がある。