先週は天皇賞・秋(GⅠ)が行われ、先行した3歳馬のエフフォーリアが直線でコントレイル、グランアレグリアの2頭の追撃を振り切り優勝した。
東京競馬場は月~火曜日に20.5㎜と日曜日に数ミリの雨が降り、馬場状態は芝は良、ダートは良→稍重。芝コースは日曜日は雨の影響もあったが、コース替わりの影響で2日間とも速い時計が出ていた。
阪神競馬場は月曜日に29.5㎜と日曜日に数ミリの雨が降ったが、馬場状態は芝ダートともに良。芝コースは傷みが出てきたからか、段々と時計が遅くなってきていた。
新潟競馬場は火~水曜日に7㎜と金曜日に0.5㎜の雨が降ったが、馬場状態は芝ダートともに良。芝コースは内ラチ沿いの傷みがかなり目立つため、外枠有利、外伸び、差し有利のバイアスが出ていた。
では、2021年10月30~31日のトラックバイアスの結果を紹介する。
【目次】
東京競馬場
芝
10/30 予想
10/30 結果
10/31 予想
10/31 結果
ダート
10/30 予想
10/30 結果
10/31 予想
10/31 結果
【備考】
【解説】
・芝
月~火曜日に20.5㎜の雨が降ったが土曜日の馬場状態は良。日曜日はレース中に数ミリの雨が降ったが良のまま。
先週はA→Bコース替わり。これにより傷んだ箇所はおおむねカバーされたが、先週のレースで向こう正面と3~4コーナーの内ラチ沿いがデコボコしてきた。日曜日は雨の影響で馬場は軟らかい状態だった。
時計は、土曜日は-1.8秒位、日曜日は-1.7→-1.2秒位へ変動。土曜日はコース替わりの影響で傷んだ箇所がカバーされたため速い時計が出ていた。日曜日は6Rまで-1.7秒位だったが、8R以降は雨の影響で-1.2秒位へ変動した。
枠と直線の伸びは2日間ともフラット。コース替わりで傷んだ箇所がカバーされたためバイアスが出なかった。日曜日は直線で外に出すケースも見られたが、基本的にはバイアスは出なかった。
前後は、土曜日は展開次第、日曜日は展開次第~差し。土曜日はコース替わりの影響かバイアスは出なかった。日曜日は5Rまではバイアスは出なかったが、6R以降は雨の影響もあり馬場が軟らかくなったからか展開次第~差しだった。
・ダート
月~火曜日に20.5㎜の雨が降ったが土曜日の馬場状態は良。日曜日は7Rまでは良だったが、10R以降は雨の影響で稍重に悪化。
時計は、土曜日は-0.5秒位、日曜日は-0.5→-0.8秒位へ変動。日曜日は7Rまで-0.5秒位だったが、10R以降は雨の影響で-0.8秒位だった。
枠と直線の伸びは2日間ともフラット。日曜日は雨が降ったが、2日間とも特にバイアスは出なかった。
前後は2日間とも展開次第。日曜日は雨が降ったが、2日間とも特にバイアスは出なかった。
【今週末へ向けて】
・芝
今週の天気は、月~火曜日は曇りか雨、水曜日以降は晴れか曇り予報となっている。天気予報通りであれば今週末の馬場状態は良になりそうだ。
今週末のバイアスは、内ラチ沿いがデコボコしているがまだ我慢できそうなので出にくいか、速い上がりが出るようだと差し有利になる可能性がある。時計は、週間の雨量にもよるが-1.8~-1.5秒位と想定している。
・ダート
今週の天気は、月~火曜日は曇りか雨、水曜日以降は晴れか曇り予報となっている。天気予報通りであれば今週末の馬場状態は良になりそうだ。
今週末のバイアスは、馬場が乾燥しそうなので出にくいだろう。ただ、風向き次第では外枠有利になる可能性がある。時計は、含水率にもよるが-0.8秒前後と想定している。
阪神競馬場
芝
10/30 予想
10/30 結果
10/31 予想
10/31 結果
ダート
10/30 予想
10/30 結果
10/31 予想
10/31 結果
【備考】
【解説】
・芝
月曜日に29.5㎜の雨が降ったが土曜日の馬場状態は良。日曜日はレース前に数ミリの雨が降ったが馬場状態に変化は無く良のまま。
今までの開催のダメージが蓄積され、向こう正面と内回りの3~4コーナーの内ラチ沿いに傷みが出て、その他の箇所は内ラチ沿いがデコボコしている。日曜日は雨の影響で少し軟らかめだった。
時計は2日間とも-1.1~-0.5秒位。内回りは傷んだ箇所を長く走ったためか2日間とも-0.5秒位、外回りは馬場がそこまで悪くなかったため2日間とも-1.1秒位だった。
枠は、土曜日はフラット、日曜日は内~フラット。日曜日9Rの3000mのみ内枠有利、他はまだ我慢できていたのでバイアスは出なかった。
直線の伸びは、土曜日はフラット、日曜日はフラット~やや外。土曜日はまだ我慢できていたのでバイアスは出なかった。日曜日は内でも我慢できていたが、どちらかというと外の方が伸びていた。
前後は2日間とも展開次第。決め手がある馬の好走が目立ったレースもあったが、2日間とも基本的にはバイアスは出なかった。
・ダート
月曜日に29.5㎜の雨が降ったが土曜日の馬場状態は良。日曜日はレース前に数ミリの雨が降ったが馬場状態に変化は無く良のまま。
時計は、土曜日は-0.2秒位、日曜日は-0.3秒位。良馬場だったため時計は2日間とも標準位だった。
枠は、土曜日はフラット、日曜日はフラット~外。土曜日は気持ち外枠の好走が目立っていたが、基本的にはバイアスは出なかった。日曜日は向こう正面が向かい風気味でキックバックが多かったからか、砂を被りにくい外枠の好走が目立っていた。
直線の伸びは2日間ともフラット。2日間とも特にバイアスは出なかった。
前後は2日間とも展開次第。差しが決まったレースもあったが、基本的には2日間ともバイアスは出なかった。
【今週末へ向けて】
・芝
今週の天気はずっと晴れか曇り予報となっている。ただ、週末は降水確率が高めなので雨にも注意しておきたい。
良馬場の場合のバイアスは、内ラチ沿いに傷みが出てきたので外枠有利、外伸び、差し有利になる可能性がある。時計は、週間の雨量にもよるが-1.0~-0.3秒位と想定している。
道悪の場合のバイアスは、内ラチ沿いの傷みがさらにおおきくなりそうなので外枠有利、外伸び、差し有利になる可能性がある。ただ、雨量がかなり多くなった場合は、ロスが少ない内枠有利、前有利になることも考えられる。
・ダート
今週の天気はずっと晴れか曇り予報となっている。ただ、週末は降水確率が高めなので雨にも注意しておきたい。
良馬場の場合のバイアスは、風向き次第で外枠有利になる可能性がある。時計は、含水率にもよるが-0.3秒前後と想定している。
道悪の場合のバイアスは、雨量にもよるが外枠有利、前有利になる可能性がある。
新潟競馬場
芝
10/30 予想
10/30 結果
10/31 予想
10/31 結果
ダート
10/30 予想
10/30 結果
10/31 予想
10/31 結果
【備考】
【解説】
・芝
火~水曜日に7㎜と金曜日に0.5㎜の雨が降ったが、馬場状態は2日間とも良。
今までの開催のダメージが蓄積され、向こう正面と各3~4コーナーには広範囲に傷みが出て、その他の箇所も内ラチ沿いに傷みが出ている。しかも全体的に緩い状態。
時計は、土曜日は+0.8~+1.3秒位、日曜日は+0.5秒位。土曜日は内回りが+1.3秒位、外回りと直線1000mは+0.8秒位だった。日曜日は傷みが激しい内ラチ沿いを避けたためか+0.5秒位だった。
枠は2日間ともフラット~外。2日間とも内ラチ沿いに傷みが出ていたため、比較的状態が良い外を走れる外枠の好走が目立っていた。
直線の伸びは2日間ともやや外~外。内ラチ沿いに傷みが出ていたため、2日間ともおおむね4分所より外が伸びていた。
前後は2日間とも展開次第~差し。馬場がタフだったからか、2日間とも先行馬も残ったが基本的には決め手がある馬が中心だった。
・ダート
火~水曜日に7㎜と金曜日に0.5㎜の雨が降ったが、馬場状態は2日間とも良。含水率は5~6%台だったので良馬場にしては気持ち水分を含んでいた。
時計は、土曜日は-0.5~-0.2秒位、日曜日は-0.5~-0.3秒位。土曜日は1200mが-0.5秒位、1800m以上が-0.2秒位だった。日曜日は1200mが-0.5秒位、1800mが-0.3秒位だった。
枠は、土曜日はフラット~外、日曜日はフラット。土曜日は向こう正面が向かい風気味だったためか砂を被りにくい外枠の好走が目立っていた。日曜日は特にバイアスは出なかった。
直線の伸びは2日間ともフラット。2日間とも特にバイアスは出なかった。
前後は2日間とも展開次第。含水率が高めだったからか2日間ともバイアスは出なかった。
【次開催へ向けて】
・芝
次開催は例年通りの時期の4月30日から5月22日までの4週間となる。例年はこの期間に芝は張り替えず、エアレーション作業を行なう。
次開催の芝は野芝のみ。使用コースは例年通りならすべてBコースを使用する。
例年の開幕週の時計は良馬場なら-0.5~+0.5秒位になることが多い。野芝がまだ生育途上なのでよほど天候に恵まれないと速い時計が出ることは無い。バイアスは、芝の生育状態にもよるが外枠有利、差し有利になることが多い。
・ダート
次開催は例年通りの時期の4月30日から5月22日までの4週間となる。例年はこの期間に一部の路盤の補修くらいで特に作業は行わない。
例年の開幕週の時計は良馬場なら-0.5~+0.5秒位になることが多い。バイアスは、高い確率で外枠有利、前有利になることがある。