先週は2つのGⅠレースが行われ、ホープフルステークスは2番人気のキラーアビリティが、有馬記念は1番人気のエフフォーリアがそれぞれ横山武史騎手が騎乗し優勝した。
中山競馬場は土曜日に6㎜の雨が降り、馬場状態は芝ダートともに稍重→良。芝コースは徐々に傷みが目立ってきたからか、徐々に時計が遅くなる傾向だった。
阪神競馬場は金~土曜日に0㎜の雨が降ったが、馬場状態は芝ダートともに良。芝コースは内ラチ沿いに傷みが出ていたためか、外伸びのバイアスは出ていた。
では、2021年12月25~28日のトラックバイアスの結果を紹介する。
【目次】
中山競馬場
芝
12/25 予想
12/25 結果
12/26 予想
12/26 結果
12/28 予想
12/28 結果
ダート
12/25 予想
12/25 結果
12/26 予想
12/26 結果
12/28 予想
12/28 結果
【備考】
【解説】
・芝
土曜日の朝までに6㎜の雨が降り、土曜日の馬場状態は稍重。日曜日以降は晴れたため良に回復。
Aコース使用最終週。今までのレースのダメージが蓄積され、コース全体の内ラチ沿いに傷みが出始め、3~4コーナーには広範囲に傷みが出ている。土~日曜日は雨の影響で馬場が軟らかめだったが、火曜日は晴れたためか硬さは標準位に感じた。
時計は、土曜日は-0.5秒位、日曜日は-0.2秒位、火曜日は±0秒位。馬場の水分は徐々に抜けていたと思われるが、段々と傷みが目立ってきていたので時計も徐々に遅くなる傾向だった。
枠と直線の伸びは3日間ともフラット。馬場が広範囲に傷み内も外もあまり変わらない状態だったためか、3日間ともバイアスは出なかった。
前後は3日間とも展開次第。思ったよりも外が伸びてこなかったこともあり、3日間ともバイアスは出なかった。
・ダート
土曜日の朝までに6㎜の雨が降り、土曜日の馬場状態は稍重。日曜日以降は晴れたため良に回復。
時計は、土曜日は-0.8秒位、日曜日と火曜日は-0.3秒位。土曜日は馬場状態が稍重だったからか、若干速めの時計が出ていた。日曜日以降は馬場の水分が抜けて良馬場になったので標準位の時計になったのだろう。
枠と直線の伸びは3日間ともフラット。3日間とも向こう正面が追い風気味だったからかバイアスは出なかった。
前後は、土曜日は前~展開次第、日曜日と火曜日は展開次第。土曜日は稍重だったからか少し前有利だった。日曜日以降は馬場が乾燥したためかバイアスは出なかった。
【次開催へ向けて】
・芝
次開催は1月5日からとなるため、実質は連続開催である。使用コースは全8日でCコースとなる。
次開催までの天気はずっと晴れか曇り予報となっている。天気予報通りであれば次開催初日は硬めの良馬場になりそうだ。
バイアスは、Cコース使用で傷んだ箇所がある程度カバーされるだろうがまだ残ると思われるので、比較的状態が良い箇所を走れる外枠有利、外伸びになる可能性がある。前後は、馬場が硬めになりそうなので進路を選びやすい前有利になるかもしれない。時計は、週間の雨量にもよるが-1.2~-0.5秒位と想定している。
・ダート
次開催は1月5日からとなるため、実質は連続開催である。
次開催までの天気はずっと晴れか曇り予報となっている。天気予報通りであれば次開催初日はカラカラに乾燥した良馬場になりそうだ。
バイアスは、カラカラに乾燥すると思われるため風向き次第では砂を被りにくい外枠が有利になる可能性がある。時計は、含水率や気温、そして凍結防止剤の追加散布次第で-0.3~+0.5秒位と想定している。
阪神競馬場
芝
12/25 予想
12/25 結果
12/26 予想
12/26 結果
12/28 予想
12/28 結果
ダート
12/25 予想
12/25 結果
12/26 予想
12/26 結果
12/28 予想
12/28 結果
【備考】
【解説】
・芝
金~土曜日に0㎜の雨が降ったが、馬場状態は3日間とも良。
開催最終週。今までの開催のダメージが蓄積され、コース全体の内ラチ沿いに傷みが目立ち、特に向こう正面と直線は広範囲に傷みが出ていた。土曜日は雨の影響で馬場が軟らかめ、日曜日以降は晴れたためか標準位だった。
時計は、土~日曜日は-0.4秒位、火曜日は-0.9秒位。土~日曜日は雨の影響で時計が遅く、火曜日は晴れたため速めの時計が出ていた。
枠は3日間ともフラット。馬場の広範囲に傷みが出て内も外も変わらない状態になったためか、3日間ともバイアスは出なかった。
直線の伸びは、土曜日はフラット、日曜日と火曜日はフラット~やや外。土曜日は雨の影響で馬場が軟らかく内も外も変わらなかったためかバイアスは出なかった。日曜日と火曜日は内でも我慢できていたが、どちらかというと外の方が伸びていた。
前後は3日間とも展開次第。直線で外に出すレースがあったためか、3日間ともバイアスは出なかった。
・ダート
金~土曜日に0㎜の雨が降ったが、馬場状態は3日間とも良。土~日曜日の含水率は5~6%台だったので少し水分が残っていたが、火曜日は3%台だったのでパサパサに乾燥していた。
時計は、土曜日は-0.3秒位、日曜日と火曜日は±0秒位。3日間とも良馬場だったため時計は遅めだった。
枠と直線の伸びは3日間ともフラット。3日間とも特にバイアスは出なかった。
前後は3日間とも展開次第。2歳戦やスローペースのレースで前残りも目立っていたが、基本的には3日間ともバイアスは出なかった。
【次開催へ向けて】
・芝
次開催は約1か月後の2月12日から5月1日までの12週の開催となる。去年と同じ開催ローテーションで、この期間に芝の張り替えやエアレーション等の馬場をほぐす作業は行わなかった。
次開催の馬場は野芝に洋芝をオーバーシード。使用コースは、前8週はAコース、後4週はBコース。
去年の開幕週の時計は良馬場で-1.7秒位。ただ、前開催は12週ものロングラン開催で芝にかなりダメージが蓄積されている。そのため、次開催の時計は中間の天気にもよるが良馬場で-1.3~-0.8秒位と想定している。
去年の開幕週のバイアスは少し内伸びになった位で、あまりバイアスは出なかった。前開催は馬場にダメージが蓄積されているため、天気にもよるが次開催は外枠有利、外伸び、差し有利になる可能性がある。
・ダート
次開催は約1か月後の2月12日から5月1日までの12週の開催となる。去年と同じ開催ローテーションで、この期間に洗浄などはせず、作業は一部の路盤の補修くらいだろう。
次開催は気温が低い時期なので凍結防止剤を散布する可能性がある。そうなると砂の粘り気が増し時計が遅くなりやすい傾向となるので注意したい。
去年の開幕週の時計は良馬場で+0.6秒位だった。次開催も含水率次第だが良馬場だと±0~+1.0秒位と想定している。
去年の開幕週のバイアスは、良馬場だったが少し内枠有利、内伸び、前有利だった。次開催も含水率次第だが、そうなる可能性がある。