トラックバイアス&血統研究

トラックバイアス(馬場のクセ)と血統を研究

2022,4,30~5,1 トラックバイアス結果 (東京競馬場、阪神競馬場、福島競馬場)

 

先週は天皇賞・春(GⅠ)が行われ、スタートから先頭に立ったタイトルホルダーがそのまま後続を離して逃げると、最後の直線でも後続を突き放し2着のディープボンドに7馬身差をつけ優勝した。

東京競馬場は火~水曜日に5㎜、金曜日に32.5㎜、日曜日に十数ミリの雨が降り、馬場状態は芝は良~稍重、ダートは稍重~不良。芝ダートともに雨の影響でバイアスの出方が2日間で少し違っていた。

阪神競馬場は火~水曜日に28.5㎜、金曜日に39㎜、土曜日に十数ミリの雨が降り、馬場状態は芝は良~稍重、ダートは稍重~不良。芝コースは馬場が内から乾燥したためか、内枠有利、内伸びのバイアスが出た日があった。

福島競馬場は金~土曜日に33㎜と日曜日に数ミリの雨が降り、馬場状態は芝は稍重~重、ダートは重~不良。日曜日の芝コースは内ラチ沿いに傷みが出てきたためか外伸び、差し有利のバイアスが出ていた。

では、2022年4月30日~5月1日のトラックバイアスの結果を紹介する。

 

【目次】

 

 

 

 

 

東京競馬場

4/30 予想


4/30 結果



5/1 予想


5/1 結果

 

ダート

4/30 予想


4/30 結果



5/1 予想


5/1 結果

 

【備考】

 

【解説】

・芝

火~水曜日に5㎜と金曜日に32.5㎜の雨が降り、土曜日の馬場状態は7Rまで稍重、10R以降は良に回復。日曜日は6Rまで良だったが、6R頃から雨が降り始めたため8R以降は稍重に悪化。

開催2週目。土曜日の時点では3~4コーナーの内ラチ沿いがデコボコしているが、その他の箇所は野芝の生育が順調でおおむね良好な状態。しかし、日曜日は雨の中でレースが行われたため、コース全体の内ラチ沿いがデコボコし、3~4コーナーの内ラチ沿いには傷みが出始めた。土曜日は馬場が少し軟らかめだったが、日曜日は雨の影響で緩い状態だった。

時計は、土曜日は-1.6秒位、日曜日は-1.6→+2.1秒位へ変動。土曜日は馬場状態が稍重だったが、水はけが良く速い時計が出ていた。日曜日は6Rまで-1.6秒位だったが、それ以降は雨の影響で8Rは-0.7秒位、9Rは+0.9秒位、11Rは+2.1秒位へ変動した。

枠と直線の伸びは2日間ともフラット。内ラチ沿いが段々とデコボコしてきたが、まだ我慢できていたためバイアスが出なかったのだろう。

前後は、土曜日は展開次第~差し、日曜日は展開次第。土曜日は乱ペースのレースで前残りもあったが、馬場が軟らかめだったことと速い上がりが出ていたこともあり、決め手がある馬が中心だった。日曜日は一定以上の決め手が要求されていたが、基本的にはバイアスは出なかった。

 

・ダート

火~水曜日に5㎜と金曜日に32.5㎜の雨が降り、土曜日の馬場状態は3Rまで不良、6R以降は重に回復。日曜日は7Rまで稍重だったが、雨の影響で10R以降は不良に悪化し、特に12Rは水が浮くほどだった。

時計は、土曜日は-2.6→-2.0秒位へ変動、日曜日は-0.6→-2.1秒位へ変動。土曜日は9Rまで-2.6秒位、12Rは-2.0秒位へ変動した。日曜日は3Rまで-0.6秒位、7Rは-1.2秒位、10R以降は-2.1秒位へ変動した。

枠と直線の伸びは2日間ともフラット。2日間とも特にバイアスは出なかった。

前後は、土曜日は展開次第~差し、日曜日は展開次第。土曜日はスローペースのレースで前残りもあったが、馬場が湿っていたため決め手がある馬が中心だった。日曜日は特にバイアスは出なかった。

 

【今週末へ向けて】

・芝

今週の天気はずっと晴れか曇り予報となっている。ただ、今週は大気の状態が不安定なようなので、雨が降る日もあるかもしれない。

今週末のバイアスは、週間の雨量にもよるが基本的には速い上がりが出ているので差し有利になりやすいだろう。ただ、道悪になり内ラチ沿いに傷みが出てくると外枠有利、外伸びになる可能性がある。時計は、週間や当日の雨量にもよるが良馬場だと-2.0~-1.7秒位と想定している。

 

・ダート

今週の天気はずっと晴れか曇り予報となっている。ただ、今週は大気の状態が不安定なようなので、雨が降る日もあるかもしれない。

今週末のバイアスは、良馬場だと風向きによって外枠有利になる可能性がある。道悪の場合は、雨量次第で差し有利になる可能性がある。時計は、良馬場だと含水率次第で-0.5~±0秒位と想定している。

 

 

 

 

 

阪神競馬場

4/30 予想


4/30 結果



5/1 予想


5/1 結果

 

ダート

4/30 予想


4/30 結果



5/1 予想


5/1 結果

 

【備考】

 

【解説】

・芝

火~水曜日に28.5㎜と金曜日に39㎜の雨が降り、土曜日の馬場状態は4Rまで稍重、6R以降は良に回復。日曜日は朝から明け方から1R頃まで雨が降ったため稍重に悪化。

先週が12週連続開催の開催最終週。土曜日の時点ではコース全体の内ラチ沿いがデコボコし、外回り3~4コーナーの内ラチ沿いに少し傷みが出ていた。しかし日曜日は雨の影響がある中でレースが行われたため、コース全体の内ラチ沿いに傷みが出ていた。土曜日は前日の雨で馬場は柔らかめ、日曜日は当日朝の雨の影響でかなり緩い状態だった。

時計は、土曜日は-0.9秒位、日曜日は-0.8秒位。2日間とも雨の影響で時計が少し遅めだった。

枠は、土曜日は内~フラット、日曜日はフラット。土曜日は野芝が生育したことと、馬場が内から乾燥したためかロスが少ない内枠が有利だった。日曜日は想定よりも雨量が多かったこともあり、馬場に傷みが出てバイアスは出なかった。

直線の伸びは2日間ともやや内~フラット。2日間とも外が伸びないこともないが、馬場が内から乾燥したためか内の方が伸びていた。

前後は2日間とも展開次第。特に日曜日はスローペースのレースで前残りもあったが、2日間とも基本的にはバイアスは出なかった。

 

・ダート

火~水曜日に28.5㎜と金曜日に39㎜の雨が降り、土曜日の馬場状態は8Rまで重、11R以降は稍重に回復。日曜日は明け方から1R頃まで雨が降り7Rまでは不良、10R以降は重に回復。日曜日の3R頃までは馬場に少し水が浮いていた。

時計は、土曜日は-1.7→-0.8秒位へ変動、日曜日は-2.2→-1.3秒位へ変動。土曜日は7Rまで-1.7秒位、8Rは-1.0秒位、11R以降は-0.8秒位へ変動。日曜日は6Rまで-2.2秒位、7Rは-2.0秒位、10Rは-1.8秒位、12Rは-1.3秒位へ変動した。

枠と直線の伸びは2日間ともフラット。日曜日は気持ち内の方が伸びていたが、2日間とも基本的にはバイアスは出なかった。

前後は2日間とも展開次第。2日間とも特にバイアスは出なかった。

 

【次開催へ向けて】

・芝

次開催は去年と同じローテーションで、約1か月半後の6月18日から26日までの2週間となる。去年はこの期間に芝の張り替えは無く、エアレーション作業を実施した。

馬場は野芝に洋芝をオーバーシード。使用コースは2週ともBコース。

時計は、去年は馬場状態が重だったため-0.8→+2.0秒位だった。今年は馬場の内ラチ沿いに傷みが出ているがそこまで悪くないため、良馬場だと-2.5~-2.0秒位と想定している。

バイアスは、エアレーション作業をした場合だと差し有利、しない場合だと内枠有利、前有利になる可能性がある。

 

・ダート

次開催は去年と同じローテーションで、約1か月半後の6月18日から26日までの2週間となる。去年はこの期間に特に作業はしなかった。

時計は、去年は馬場状態が不良だったため-2.0秒位。今年は良馬場だと-0.6~±0秒位と想定している。

バイアスは、前開催と同じように馬場が乾燥すると風向き次第で外枠有利になる可能性がある。

 

 

 

 

 

福島競馬場

4/30 予想


4/30 結果



5/1 予想


5/1 結果

 

ダート

4/30 予想


4/30 結果



5/1 予想


5/1 結果

 

【備考】

 

【解説】

・芝

金~土曜日に33㎜の雨が降り、土曜日の馬場状態は5Rのみ重、7R以降は稍重に回復。日曜日は7R頃より雨が降ったが、馬場状態は稍重のまま。

先週はA→Bコース替わり。これにより傷んだ箇所はおおむねカバーされ、3~4コーナーの内ラチ沿いがデコボコしている位でその他の箇所はおおむね良好な状態。しかし、土曜日は雨の影響が残る中でレースが行われたため、コース全体の内ラチ沿いがデコボコし、3~4コーナーの内ラチ沿いには傷みが出始めた。日曜日は雨の中でレースが行われたため、コース全体の内ラチ沿いに傷みが出て、3~4コーナーは一部の騎手が内ラチ沿いを避けるほどだった。2日間とも雨の影響で馬場は緩い状態。

時計は、土曜日は+1.2秒位、日曜日は+0.6→+2.3秒位へ変動。土曜日は雨の影響もあり遅い時計が出ていた。日曜日は9Rまで+0.6秒位、12Rは雨の影響で+2.3秒位へ変動した。

枠は2日間ともフラット。2日間とも内ラチ沿いに傷みが出ていたが、まだ我慢できていたためバイアスは出なかった。

直線の伸びは、土曜日はフラット、日曜日はやや外。土曜日は直線で外に出していたレースもあったが、内でも我慢できていたためバイアスは出なかった。日曜日はおおむね3~6分所が伸びていた。

前後は、土曜日は展開次第、日曜日は展開次第~差し。土曜日はスローペースのレースで前残りもあったが、基本的にはバイアスは出なかった。日曜日は6Rまでは雨が降らずバイアスは出なかったが、9R以降は雨でスタミナが要求されたためか展開次第~差しだった。

 

・ダート

金~土曜日に33㎜の雨が降り、土曜日の馬場状態は3Rまで不良、6R以降は重に回復。日曜日は7R頃から雨が降ったが馬場状態に変化はなく重のまま。

時計は、土曜日は-1.8→-1.0秒位へ変動、日曜日は-0.3→-0.8秒位へ変動。土曜日は3Rまで-1.8秒位、6,8Rは-1.2秒位、11Rは-1.0秒位へ変動。日曜日は3Rまで-0.3秒位、7,8Rは-0.5秒位、10R以降-0.8秒位へ変動した。

枠は2日間ともフラット。2日間とも特にバイアスは出なかった。

直線の伸びは、土曜日はやや内~フラット、日曜日はフラット。土曜日は雨の影響もあってか6Rまでやや内~フラット、8R以降はバイアスは出なかった。日曜日は特にバイアスは出なかった。

前後は、土曜日は展開次第、日曜日は前~展開次第。土曜日は3歳戦で前残りが目立っていたが、基本的にはバイアスは出なかった。日曜日は差しも決まっていたが、勝ち馬はすべて4角3番手以内だったため少し前有利だった。

 

【次開催へ向けて】

・芝

次開催は例年通り約2か月後の7月2日から24日までの4週間となる。例年はこの期間に芝は張り替えず、芝の状態によってエアレーションかシャタリング作業を行なうことがある。

芝は野芝に洋芝をオーバーシード。使用コースは、前2週がAコース、後2週がBコース。

例年の開幕週の時計は良馬場だと-2.0~-1.0秒位になることが多い。

バイアスは、出ないことが多いが偶に内枠有利になることがある。

 

・ダート

次開催は例年通り約2か月後の7月2日から24日までの4週間となる。例年はこの期間にクッション砂の洗浄をすることが多い。

例年の開幕週の時計は-0.5~+0.5秒位になることが多い。

バイアスは、かなり高い確率で前有利になり、偶に内枠有利になることがある。

 

 

 

 

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