トラックバイアス&血統研究

トラックバイアス(馬場のクセ)と血統を研究

2022,5,28~29 トラックバイアス結果 (東京競馬場、中京競馬場、新潟競馬場)

 

先週は日本ダービー(GⅠ)が行われ、道中は後方待機したドウデュースは直線に向くと進路を外に取り、上がり3ハロン2位の末脚を繰り出しダービーレコードタイムで優勝した。

東京競馬場は木~金曜日に23.5㎜の雨が降り、馬場状態は芝は良、ダートは重→良。芝はコース替わりで傷んだ箇所がカバーされたため、レコードタイムが出るほど速い時計が出ていた。

中京競馬場は月曜日に0.5㎜と木~金曜日に97.5㎜の雨が降り、馬場状態は芝は良、ダートは重→良。日曜日のダートコースは砂が流れたためか、良馬場にしてはかなり速い時計が出ていた。

新潟競馬場は月曜日に6㎜、金曜日に17㎜、土曜日に0㎜の雨が降り、馬場状態は芝は稍重→良、ダートは重→良。芝コースは内から広範囲に傷みが出ていたため、2日間とも祖外伸びのバイアスは出ていた。

では、2022年5月28~29日のトラックバイアスの結果を紹介する。

 

【目次】

 

 

 

 

 

東京競馬場

5/28 予想


5/28 結果



5/29 予想


5/29 結果

 

ダート

5/28 予想


5/28 結果



5/29 予想


5/29 結果

 

【備考】

 

【解説】

・芝

木~金曜日に23.5㎜の雨が降ったが、馬場状態は2日間とも良。

先週からB→Cコース替わり。これにより3~4コーナーの内ラチ沿いがデコボコしているが、その他は傷んだ箇所がおおむねカバーされ良好な状態。土曜日は前日の雨の影響で馬場の表面が少し緩めだったが、日曜日は晴れて気温が上がったため硬さが標準位になった。

時計は、土曜日は-2.2秒位、日曜日は-2.3秒位。コース替わりの影響で馬場が良好な状態になったため、2日間とも速い時計が出ていた。

枠と直線の伸びは2日間ともフラット。ダービー週らしく馬番1番の好走が多かったが、2日間とも基本的にはバイアスは出なかった。

前後は、土曜日は展開次第~差し、日曜日は展開次第。土曜日は前日の雨の影響で馬場が軟らかめだったため、先行馬も残っていたが基本的には決め手がある馬が中心だった。日曜日は前日よりも馬場が乾いたためかバイアスは出なかった。

 

・ダート

木~金曜日に23.5㎜の雨が降り、土曜日の馬場状態は4Rまでは重、8R以降は稍重に回復。日曜日は3Rまで稍重だったが、晴れて気温が高かったため5R以降は良に回復。

時計は、土曜日は-1.6→-1.2秒位へ変動、日曜日は-1.6秒位。土曜日は4Rまで-1.6秒位、8R以降は-1.2秒位へ変動。日曜日は少し水分が残っていたが、馬場の表面が乾燥して摩擦が少なくなったためか、それとも金曜日は短時間に雨が降り砂が流れたためか、この馬場状態にしてはかなり速い時計が出ていた。馬場がパサパサに乾燥して含水率が4%台以下になるとこの位の速い時計が出ることも少なからずあるが、含水率が高めでこんなに速い時計が出ることは記憶にない。

枠は、土曜日はフラット、日曜日はフラット~外。土曜日は特にバイアスは出なかった。日曜日は晴れて気温が高くなりキックバックが多かったためか、それとも金曜日の雨で砂が流れたためか外枠の好走が少し目立っていた。

直線の伸びは2日間ともフラット。2日間とも特にバイアスは出なかった。

前後は2日間とも展開次第。2日間とも一定以上の決め手が要求されていたが、基本的にはバイアスは出なかった。

 

【今週末へ向けて】

・芝

今週の天気は、月曜日は晴れ、火曜日は雨のち晴れ、水~木曜日は晴れ、金曜日以降は曇りか雨予報となっている。ただ、今週は大気の状態が不安定で、しかも一部の予報では梅雨入りがあるかもとのことなので、雨量がかなり多くなる可能性がある。

良馬場の場合のバイアスは、馬場が段々と踏み固められてきて良好な状態なので、週間の雨量が少なければ内枠有利、内伸び、前有利になる可能性がある。週間の雨量が多ければバイアスは出にくいか、差し有利になるかもしれない。時計は、週間の雨量にもよるが-2.3~-1.8秒位と想定している。

道悪の場合のバイアスは、雨量が多ければ内枠有利、雨量が少なければ差し有利になる可能性がある。道悪でも当日晴れると、馬場が内から乾燥して内伸びになることも考えられる。

 

・ダート

今週の天気は、月曜日は晴れ、火曜日は雨のち晴れ、水~木曜日は晴れ、金曜日以降は曇りか雨予報となっている。ただ、今週は大気の状態が不安定で、しかも一部の予報では梅雨入りがあるかもとのことなので、雨量がかなり多くなる可能性がある。

先週日曜日はどういった理由かは分からないが、良馬場にしてはかなり速い時計が出ていた。砂が流れたためかもしれないので、今週は含水率に関わらず時計やバイアスの出方に注意したい。

良馬場の場合のバイアスは、先週日曜日と同じく外枠有利になる可能性がある。時計は、上記の理由で-1.8~-0.3秒位と幅広く想定しておきたい。

道悪の場合のバイアスは、今までと同じく速い上がりが出ると差し有利になる可能性がある。ただ、砂が流れていると今までとは違ったバイアスが出る可能性があるので注意したい。

 

 

 

 

 

中京競馬場

5/28 予想


5/28 結果



5/29 予想


5/29 結果

 

ダート

5/28 予想


5/28 結果



5/29 予想


5/29 結果

 

【備考】

 

【解説】

・芝

月曜日に0.5㎜と木~金曜日に97.5㎜の雨が降ったが、馬場状態は2日間とも良。

今までの開催のダメージが蓄積され、コース全体の内ラチ沿いがデコボコし、3~4コーナーの内ラチ沿いには少し傷みが出ている。ただ、週間に蹄跡の補修を丁寧に行った形跡が感じられた。土曜日は前日の雨の影響で、日曜日は前日の散水の影響で馬場の表面が緩めだった。土曜日は前日の雨の影響で乾きムラがあり、特に1~2コーナーはコースの下に暗渠排水管が入っていないため、馬場はかなり軟らかかった。

時計は、土曜日は-1.0~-0.3秒位、日曜日は-1.4秒位。土曜日は1600m以下は-1.0秒位だったが、2000m以上は馬場がタフな1~2コーナーを走るため-0.3秒位だった。日曜日は前日よりも馬場が乾いて少し速い時計が出ていた。

枠と直線の伸びは2日間ともフラット。2日間とも気持ち内枠の好走と内伸びっぽかったが、基本的にはバイアスは出なかった。

前後は、土曜日は展開次第~差し、日曜日は展開次第。土曜日は逃げ先行馬も残っていたが、馬場が軟らかかったためか決め手がある馬が中心だった。日曜日は前日よりも馬場が乾燥したためかバイアスは出なかった。

 

・ダート

月曜日に0.5㎜と木~金曜日に97.5㎜の雨が降り、馬場状態は3Rまでは重、8R以降は稍重に回復。日曜日は晴れて気温が高かったため良に回復。

時計は、土曜日は-1.4→-1.0秒位へ変動、日曜日は-1.6秒位。土曜日は4Rまで-1.4秒位、8R以降は-1.0秒位へ変動。日曜日は晴れて気温が高く馬場がほぼパサパサに乾燥したためか、良馬場にしてはかなり速い時計が出ていた。ただ、もしかすると木~金曜日は短時間に雨が降ったため東京ダートと同じく砂が流れたからかもしれない。

枠と直線の伸びは2日間ともフラット。2日間とも特にバイアスは出なかった。

前後は2日間ともフラット。2日間とも特にバイアスは出なかった。

 

【今週末へ向けて】

・芝

今週の天気は、月曜日は晴れのち雨、火曜日は雨のち晴れ、水曜日以降は晴れか曇り予報となっている。天気予報通りであれば今週末はパンパンの良馬場でレースが行えそうだが、今週は大気の状態が不安定とのことなので雨にも注意しておきたい。

今週からA→Bコース替わり。これにより傷んだ箇所がおおむねカバーされ、馬場は良好な状態になりそうだ。

今週末のバイアスは、コース替わりで傷んだ箇所がカバーされると思われるのでバイアスは出にくいだろう。ただ、週末に多めの雨が降った場合はロスが少ない内枠が有利になる可能性がある。時計は、良馬場だと-2.5~-2.0秒位と想定している。

 

・ダート

今週の天気は、月曜日は晴れのち雨、火曜日は雨のち晴れ、水曜日以降は晴れか曇り予報となっている。天気予報通りであれば今週末はパンパンの良馬場でレースが行えそうだが、今週は大気の状態が不安定とのことなので雨にも注意しておきたい。

先週日曜日は東京ダートと同じく砂が流れて速い時計が出た可能性がある。今週末は馬場状態や含水率に関わらず時計やバイアスの出方に注意したい。

良馬場の場合のバイアスは、先週と同じく出にくいだろう。時計は、含水率にもよるが-1.8~-0.3秒位まで幅広く想定しておきたい。

道悪の場合のバイアスは、砂が流れていたとすると内枠有利、内伸び、前有利になる可能性がある。

 

 

 

 

 

新潟競馬場

5/28 予想


5/28 結果



5/29 予想


5/29 結果

 

ダート

5/28 予想


5/28 結果



5/29 予想


5/29 結果

 

【備考】

 

【解説】

・芝

月曜日に6㎜、金曜日に17㎜と土曜日はレース中に0㎜の雨が降り、土曜日の馬場状態は5Rのみ稍重、7R以降は良に回復。日曜日も良のまま。

先週は開催最終週。今までの開催のダメージが蓄積され、コース全体の内から広範囲に傷みが目立ち、特に向こう正面と正面直線は多くの馬が内を避けていた。土曜日は雨の影響で馬場は柔らかめ、日曜日は晴れたため標準位の硬さだったが、2日間とも表面は緩めだった。

時計は、土曜日は+0.3~+1.2秒位、日曜日は+0.2秒位。土曜日は1200mは+0.3秒位だったが、他の距離は馬場の悪い箇所を長く走ったためか+1.2秒位だった。日曜日は前日よりも馬場が乾燥したため+0.2秒位だった。

枠は2日間ともフラット。日曜日は気持ち外枠の好走が目立っていたが、2日間とも直線は進路を外に取っていたのでバイアスは出なかった。

直線の伸びは2日間ともやや外~外。内から広範囲に傷みが出ていたので、2日間ともおおむね4分所より外が伸び、レースによっては外ラチ近くが伸びていた。

前後は、土曜日は展開次第~差し、日曜日は展開次第。土曜日の内回りは直線が短かったためバイアスは出ず、外回りは直線が長く馬場が軟らかかったため展開次第~差しだった。日曜日は前日よりも馬場が乾燥したためバイアスは出なかった。

 

・ダート

月曜日に6㎜、金曜日に17㎜と土曜日はレース中に0㎜の雨が降り、土曜日の馬場状態は6Rまでは重、8R以降は稍重に回復。日曜日は3Rまでは稍重だったが、5R以降は良に回復。

時計は、土曜日は-0.5~+1.2秒位、日曜日は-0.3~+0.3秒位。土曜日は1200mは-0.5秒位、1800mは直線が強い向かい風で直線を2回走るため+1.2秒位だった。日曜日は1200mが-0.3秒位、1800mは+0.3秒位だった。

枠は、土曜日はフラット、日曜日はフラット~外。土曜日は気持ち外枠の好走が目立っていたが基本的にはバイアスは出なかった。日曜日は馬場の表面が乾燥したためか、それとも金曜日の雨で砂が流れたためか外枠有利だった。

直線の伸びは2日間ともフラット。2日間とも特にバイアスは出なかった。

前後は2日間とも展開次第。2日間とも特にバイアスは出なかった。

 

【次開催へ向けて】

・芝

次開催は例年と同じく約2か月後の7月30日から9月4日までの6週間となる。例年はこの期間に芝を大幅に張り替え、エアレーションとシャタリング作業を行なう。ただ、今年は次開催までの期間が1週間短いため、どこまで芝を張り替えるかは不明だ。

馬場は野芝のみ。使用コースは6週すべてAコース。

例年の開幕週の時計は、良馬場だと-1.0~-2.0秒位になることが多い。馬場が野芝のみなので、晴れて気温が高い日が多いと時計も速くなりやすい。

例年の開幕週のバイアスは、良馬場で芝の生育が良いと出にくい傾向となっている。ただ、エアレーション等を強めに実施したり、芝が不揃いだと外枠有利、差し有利になりやすい。

 

・ダート

次開催は例年と同じく約2か月後の7月30日から9月4日までの6週間となる。例年はこの期間にクッション砂の洗浄を行う。

例年の開幕週の時計は、良馬場だと-0.5~+0.5秒位になることが多い。

例年の開幕週のバイアスは、良馬場だと出ないか、確率はあまり高くないが外枠有利、前有利になることがある。

 

 

 

 

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