先週日曜日に安田記念(GⅠ)が行われ、道中は中団外めを追走した4番人気のソングラインが直線で進路を大外に取ると、ゴール前でサリオスを交わし2着のシュネルマイスターにクビ差つけて勝利した。
東京競馬場は火曜日に9㎜と金曜日に6㎜の雨が降り、馬場状態は芝は良、ダートは稍重。芝コースは馬場の乾燥具合で2日間でバイアス出方が違っていた。
中京競馬場は月～火曜日に9.5㎜の雨が降ったが、馬場状態は芝ダートともに良。芝は先週からA→Bコース替わりということもあり、2日間とも速い時計が出ていた。
では、2022年6月4～5日のトラックバイアスの結果を紹介する。
【目次】
東京競馬場
芝
6/4 予想
6/4 結果
6/5 予想
6/5 結果
ダート
6/4 予想
6/4 結果
6/5 予想
6/5 結果
【備考】
【解説】
・芝
火曜日に9㎜と金曜日に6㎜の雨が降ったが、馬場状態は2日間とも良。
土曜日は3～4コーナーの内ラチ沿いに少し傷みが出た程度で、その他の箇所はおおむね良好な状態。しかし日曜日はレースの影響でコース全体の内ラチ沿いが少しデコボコし、3～4コーナーの内ラチ沿いには傷みが出ていた。土曜日は前日の雨で馬場は少し軟らかめだったが、日曜日の硬さは標準位だった。
時計は2日間とも－2.2秒位。馬場の内ラチ沿いがデコボコし傷みが出ていた箇所もあったが、芝がしっかりとしており2日間とも速い時計が出ていた。
枠は、土曜日はフラット～外、日曜日はフラット。土曜日は内ラチ沿いに傷みが出ていたことと、内ラチ沿いの方が少し軟らかいこともあってか、比較的状態が良い外を走れる外枠が少し有利だった。日曜日は前日よりも馬場が乾いたためか、気持ち外枠の好走が目立っていたが基本的にはバイアスは出なかった。
直線の伸びは、土曜日はフラット～やや外、日曜日はフラット。土曜日は内ラチ沿いが少し軟らかかったためか、おおむね2～3分所が伸びていた。日曜日もおおむね2～3分所が伸びていたが、内ラチ沿いでも十分伸びていたためバイアスは出なかった。
前後は2日間とも展開次第。2日間とも速い上がりが出て一定以上の決め手が要求されていたが、基本的にはバイアスは出なかった。
・ダート
火曜日に9㎜と金曜日に6㎜の雨が降り、土曜日の馬場状態は3Rまで稍重、6R以降は良に回復。日曜日は雨が降らなかったため良のまま。土曜日の含水率は7～8％台だったため水分を含んでいたが、日曜日は4％台だったためほぼパサパサに乾燥していた。
時計は、土曜日は－1.2秒位、日曜日は－1.4秒位。2日間とも2週前の雨の影響で砂が流れて薄くなったためか速い時計が出ていた。日曜日の方が時計が速かったのは、馬場が乾燥して砂同士の摩擦が少なくなったためだろう。
枠と直線の伸びは2日間ともフラット。気持ち外枠の好走が目立っていたが、2日間とも基本的にはバイアスは出なかった。
前後は2日間とも展開次第。2日間とも速い上がりが出て一定以上の決め手が要求されていたが、基本的にはバイアスは出なかった。
【今週末へ向けて】
・芝
梅雨入りが発表されたことで今週の天気はずっと降水確率が高い予報となっている。週末の雨量が少ないらしいが、道悪になる可能性がある。
今週末のバイアスは、週間の雨量次第だが内ラチ沿いの状態が悪くなるかもしれないので、外枠有利、外伸び、差し有利になる可能性がある。時計は、良馬場の場合で－2.2～－1.5秒位と想定している。
・ダート
梅雨入りが発表されたことで今週の天気はずっと降水確率が高い予報となっている。週末の雨量が少ないらしいが、道悪になる可能性がある。
今週末のバイアスは、週間の雨量次第だが速い上がりが出るようだと差し有利になる可能性がある。時計は、含水率次第だが良馬場だと－1.5～－1.0秒位と思われるが、太陽の出方次第で±0秒前後になることも考えられる。
中京競馬場
芝
6/4 予想
6/4 結果
6/5 予想
6/5 結果
ダート
6/4 予想
6/4 結果
6/5 予想
6/5 結果
【備考】
【解説】
・芝
月～火曜日に9.5㎜の雨が降ったが、馬場状態は2日間とも良。
先週からA→Bコース替わり。これにより傷んだ箇所はおおむねカバーされたが、この2日間のレースでコース全体の内ラチ沿いが少しデコボコし、3～4コーナーの内ラチ沿いには少し傷みが出始めた。2日間とも前日の散水の影響か馬場の表面が少し緩めだった。
時計は、土曜日は－2.3秒位、日曜日は－2.1秒位。コース替わりの影響もあり2日間とも速い時計が出ていた。
枠と直線の伸びは2日間ともフラット。2日間とも1600m以下の多頭数のレースでは内枠の好走が目立ち、気持ち内が伸びていたが、基本的にはバイアスは出なかった。
前後は2日間とも展開次第。コース替わりで馬場が良好な状態になったためか、2日間ともバイアスは出なかった。
・ダート
月～火曜日に9.5㎜の雨が降ったが、馬場状態は2日間とも良。含水率は3～4％台だったためパサパサに乾燥していた。
時計は2日間とも－1.5秒位。2週前の雨で砂が流れて薄くなったためか、2日間ともこの馬場状態にしてはかなり速い時計が出ていた。馬場が乾燥して砂同士の摩擦が少なくなったこともあるだろう。
枠は、土曜日はフラット～外、日曜日はフラット。土曜日は向こう正面が追い風気味だったが、馬場が乾燥して砂を被りにくい位置を追走した外枠の好走が目立っていた。日曜日も砂を被りにくい位置を追走した馬の好走が目立っていたが、騎手が意識したためかバイアスは出なかった。ただ、もしかすると砂の厚さが一定しておらず、それが影響した可能性もある。
直線の伸びは2日間ともフラット。2日間とも特にバイアスは出なかった。
前後は2日間とも展開次第。2日間とも速めの上がりが出て一定以上の決め手が要求されていたが、基本的にはバイアスは出なかった。
【今週末へ向けて】
・芝
今週の天気は、月曜日は雨、火曜日以降は晴れか曇り予報となっている。ただ、関東甲信地方が梅雨入りしたので、東海地方も近いうちに梅雨入りする可能性がある。
今週末のバイアスは、内ラチ沿いに傷みが出てきているがまだ我慢できそうなのでバイアスは出にくいだろう。ただ、雨が降り内ラチ沿いに傷みが出てくると、どこかのタイミングで外枠有利、外伸び、差し有利になる可能性がある。時計は、週間の雨量次第だが良馬場で－2.0～－1.5秒位と想定している。
・ダート
今週の天気は、月曜日は雨、火曜日以降は晴れか曇り予報となっている。ただ、関東甲信地方が梅雨入りしたので、東海地方も近いうちに梅雨入りする可能性がある。
今週末のバイアスは、馬場が乾燥しそうなので外枠有利になる可能性がある。ただ、雨が降った場合は前有利になることも考えられる。時計は、含水率次第だが良馬場だと－1.5～－1.0秒位と思われるが、太陽の出方次第で±0秒前後になることも考えられる。
