トラックバイアス&血統研究

トラックバイアス(馬場のクセ)と血統を研究

2022,6,11~12 トラックバイアス結果 (東京競馬場、中京競馬場、函館競馬場)

 

先週は2つの重賞が行われ、函館スプリントステークス(GⅢ)は1番人気のナムラクレアが、エプソムカップ(GⅢ)は4番人気のノースブリッジがそれぞれ優勝した。

東京競馬場は月~火曜日に59㎜、土曜日に4.5㎜、日曜日に数ミリの雨が降り、馬場状態は芝ダートともに良~重。芝コースは雨の影響もあり、レースによってバイアスの出方が違っていた。

中京競馬場は月曜日に26㎜と土~日曜日に0㎜の雨が降ったが、馬場状態は芝ダートともに良。こちらも芝コースは雨の影響もあり、レースによってバイアスの出方が違っていた。

函館競馬場は月~火曜日に1㎜の雨が降ったが、馬場状態は芝ダートともに良。芝コースは馬場が絶好の状態だったが、大きなバイアスは出なかった。

では、2022年6月11~12日のトラックバイアスの結果を紹介する。

 

【目次】

 

 

 

 

 

東京競馬場

6/11 予想


6/11 結果



6/12 予想


6/12 結果

 

ダート

6/11 予想


6/11 結果



6/12 予想


6/12 結果

 

【備考】

 

【解説】

・芝

月~火曜日に59㎜の雨が降ったが、土曜日の馬場状態は良。その後、土曜夜に4.5㎜の雨が降り、日曜日は4Rのみ稍重、5,6Rは良に回復したが、7R前後にゲリラ豪雨があり8R以降は重に悪化。

今までの開催のダメージが蓄積され、土曜日はコース全体の内ラチ沿いがデコボコし、3~4コーナーの内ラチ沿いには傷みが目立っていた。しかし、日曜日はレース中に雨が降り、コース全体の内ラチ沿いに傷みが目立ち、3~4コーナーは広範囲に傷みが出ていた。土曜日は馬場の硬さが標準位。日曜日は前日夜の雨の影響で6Rまでは表面が緩め、8R以降は雨の影響で馬場が軟らかい状態だった。

時計は、土曜日は-2.1秒位、日曜日は-1.9→-1.0秒位へ変動。土曜日は馬場の硬さが標準位だったこともあり速い時計が出ていた。日曜日は前日夜の雨の影響もあり6Rまでは-1.9秒位、8R以降はゲリラ豪雨の影響で-1.0秒位へ変動。

枠は2日間ともフラット~外。土曜日は内ラチ沿いに傷みが出てきたこともあり気持ち外枠有利だった。日曜日は、12Rのみ雨の影響で内ラチ沿いが傷み避けるほどだったため外枠有利、他は馬場が軟らかいこともありバイアスは出なかった。

直線の伸びは、土曜日はフラット、日曜日はやや内~やや外。土曜日は一番伸びるのはおおむね2分所だったが、基本的にはバイアスは出なかった。日曜日は、5Rまでは前日夜の雨が内から乾燥して内伸び、6Rはある程度乾いたためかバイアスは出ず、8R以降は雨の影響で内ラチ沿いの状態が悪くなったためおおむね2~4分所が伸びていた。

前後は、土曜日は展開次第、日曜日は展開次第~差し。土曜日は特にバイアスは出なかった。日曜日は、6Rまでは前日夜の雨の影響で馬場がほどよく軟らかくなったため差し有利、8R以降はゲリラ豪雨の影響で馬場がタフになったためバイアスは出なかった。

 

・ダート

月~火曜日に59㎜の雨が降ったが、土曜日の馬場状態は良。その後、土曜夜に4.5㎜の雨が降り、日曜日は7Rまで稍重、7R前後のゲリラ豪雨の影響で9R以降は重に悪化。

時計は、土曜日は-1.6秒位、日曜日は-1.5→-2.4秒位へ変動。土曜日は含水率が6%台で多少水分を含んでいたが、砂が薄めだからか速い時計が出ていた。日曜日は3Rまで-1.5秒位、7R以降はゲリラ豪雨の影響で-2.4秒位へ変動した。

枠と直線の伸びは2日間ともフラット。2日間とも特にバイアスは出なかった。

前後は2日間とも展開次第。特に日曜日は一定以上の決め手が要求されていたが、2日間とも基本的にはバイアスは出なかった。

 

【今週末へ向けて】

・芝

今週の天気は、月曜日は晴れ、火曜日以降は曇りか雨予報となっている。梅雨らしい天気の予報なので今週末は道悪になる可能性がある。

今週からC→Dコース替わり。内ラチ沿いを中心に傷みが出ているが、これによりおおむねカバーされるはずだ。

道悪の場合のバイアスは、雨量が多いと馬場がグチャグチャになるので内枠有利、内伸び、前有利になる可能性がある。雨量が少ないとバイアスは出ないか、馬場が乾く過程で内伸び、差し有利になる可能性がある。

良馬場の場合のバイアスは、週間の雨量にもよるが馬場が軟らかいと差し有利になる可能性がある。時計は、週間の雨量にもよるが-2.7~-2.2秒位と想定している。

 

・ダート

今週の天気は、月曜日は晴れ、火曜日以降は曇りか雨予報となっている。梅雨らしい天気の予報なので今週末は道悪になる可能性がある。

道悪の場合のバイアスは、雨量次第だが速い時計が出ると差し有利になる可能性がある。

良馬場の場合のバイアスは、含水率次第だが今開催の傾向だと出にくいだろう。時計は、含水率次第だが-1.7~-1.0秒位と想定している。

 

 

 

 

 

中京競馬場

6/11 予想


6/11 結果



6/12 予想


6/12 結果

 

ダート

6/11 予想


6/11 結果



6/12 予想


6/12 結果

 

【備考】

 

【解説】

・芝

月曜日に26㎜と土曜日はレース中に雨が降ったが、土曜日の馬場状態は良。その後日曜日の朝にも雨が降ったが、馬場状態は良のまま。

先週が開催最終週。今までの開催のダメージが蓄積され、コース全体の内ラチ沿いに傷みが目立ち、特に日曜日は3~4コーナーは広範囲に傷みが出ていた。2日間とも雨の影響で馬場の表面が緩かった。

時計は、土曜日は-1.8秒位、日曜日は-1.5秒位。雨の影響で馬場が軟らかかったため2週前よりも時計が遅くなった。

枠は2日間とも内~フラット。土曜日の11Rのみは馬場が内から乾燥したためか内枠有利、他はバイアスは出なかった。日曜日は、6Rまでは馬場が内から乾燥したためか内枠有利、10R以降は馬場がある程度乾燥したためかバイアスは出なかった。

直線の伸びは、土曜日はやや内~フラット、日曜日はフラット。土曜日の11Rのみは馬場が内から乾燥したためか内伸び、他はバイアスは出なかった。日曜日は内ラチ沿いに傷みが出ていたが、我慢できていたためバイアスは出なかった。

前後は2日間とも展開次第。2日間とも特にバイアスは出なかった。

 

・ダート

月曜日に26㎜と土曜日はレース中に雨が降ったが、土曜日の馬場状態は良。その後日曜日の朝にも雨が降ったが、馬場状態は良のまま。土曜日の含水率は4%台、日曜日は5%台だったが雨の影響で少し水分が含んでいた。

時計は2日間とも-1.7秒位。2日間とも良馬場だったが砂が薄いためか速い時計が出ていた。

枠と直線の伸びは2日間ともフラット。2日間とも特にバイアスは出なかった。

前後は2日間とも展開次第。スローペースのレースで前残りもあったが、2日間とも基本的にはバイアスは出なかった。

 

【次開催へ向けて】

・芝

次開催は去年と同じローテーションで、約3か月後の9月10日から10月2日までの4週間の開催となる。去年はこの期間に約19,000㎡もの広大な範囲の芝を張り替え、エアレーションとシャタリング作業を実施した。今年は去年よりも芝の状態が良いため、芝をそこまで広範囲に張り替えないのではないか?

去年の馬場は野芝のみ。今年の使用コースはまだ発表されていないが、去年は前5日がAコース、後4日がBコースだった。

去年の開幕週の時計は、週間の雨量が多い良馬場だったたが-2.0秒位。今年はこの期間の天候次第だが-2.8~-1.5秒位と想定している。次開催は野芝のみのため、梅雨が長引いたり気温が低かったりすると時計は遅くなるだろう。

去年の開幕週のバイアスは、良馬場だが少し軟らかめだったためか出なかった。ただ、馬場が硬めだと内枠有利、内伸びになる可能性がある。

 

・ダート

次開催は去年と同じローテーションで、約3か月後の9月10日から10月2日までの4週間の開催となる。去年はこの期間に砂を洗浄した。

ここ2年の開幕週の時計は、2年とも週間の雨量が多く稍重だったこともあり-2.5~-1.5秒位。例年であれば砂の洗浄をして路盤も補修するため-1.0~±0秒前後になることが多い。

 

 

 

 

 

函館競馬場

6/11 予想


6/11 結果



6/12 予想


6/12 結果

 

ダート

6/11 予想


6/11 結果



6/12 予想


6/12 結果

 

【備考】

 

【解説】

・芝

月~火曜日に1㎜の雨が降ったが、馬場状態は2日間とも良。

先週が開幕週。例年よりも芝を張り替える範囲が広いこともあり、馬場は例年並みかそれ以上に良好な状態。エアレーション等の作業をしたこともあり、馬場は気持ち軟らかめだった。

時計は2日間とも-1.6秒位。馬場が良好な状態だったため例年と比べても速い部類だった。

枠は、土曜日は内~フラット、日曜日はフラット。土曜日は全体的に内枠の方がレースがしやすかったが、1Rのみ内枠有利、他はバイアスは出なかった。日曜日も気持ち内枠の方がレースがしやすかったが、基本的にはバイアスは出なかった。

直線の伸びは2日間ともやや内~フラット。内がごちゃついて外伸びのレースもあったが、基本的にはどちらかというと内の方が伸びていた。

前後は2日間とも展開次第。2日間とも前残りのレースもあったが、基本的にはバイアスは出なかった。

 

・ダート

月~火曜日に1㎜の雨が降ったが、馬場状態は2日間とも良。含水率は2~4%台なのでほぼパサパサに乾燥していた。

時計は、土曜日は-0.4秒位、日曜日は-0.5秒位。2日間とも良馬場だったため標準位の時計だった。

枠と直線の伸びは2日間ともフラット。2日間とも砂を被りにくい位置で追走した馬の好走がほとんどだったが、基本的にはバイアスは出なかった。

前後は2日間とも前~展開次第。2日間とも1000mは前有利、1700mはバイアスは出なかった。

 

【今週末へ向けて】

・芝

今週の天気は、月~火曜日は晴れ、水~木曜日は雨、金曜日以降は曇りだが降水確率が高めの予報となっている。金曜日以降の雨量によっては今週末は道悪になる可能性がある。

今週末のバイアスは、基本的には出にくいだろう。ただ、雨量が多いとロスが少ない内枠有利になる可能性がある。良馬場の場合の時計は、週間の雨量次第で-1.5~-0.7秒位と想定している。

 

・ダート

今週の天気は、月~火曜日は晴れ、水~木曜日は雨、金曜日以降は曇りだが降水確率が高めの予報となっている。金曜日以降の雨量によっては今週末は道悪になる可能性がある。

今週末のバイアスは、良馬場で風向きによっては外枠有利、前有利になる可能性がある。道悪の場合も、雨量次第だが外枠有利、前有利になる可能性がある。良馬場の場合のバイアスは、含水率次第だが-0.5~±0秒位と想定している。

 

 

 

 

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