トラックバイアス&血統研究

トラックバイアス(馬場のクセ)と血統を研究

2022,6,25~26 トラックバイアス結果 (東京競馬場、阪神競馬場、函館競馬場)

 

先週日曜日に宝塚記念(GⅠ)が行われ、2番人気で道中2番手につけたタイトルホルダーが直線に向くと、追いすがるヒシイグアスに2馬身の差をつけ優勝した。

東京競馬場は火~木曜日に9㎜の雨が降ったが、馬場状態は芝ダートともに良。芝コースは内ラチ沿いがデコボコしていたためか、2日間とも直線は外が伸びていた。

阪神競馬場は火~水曜日に49.5㎜と土曜日に0㎜の雨が降ったが、馬場状態は芝ダートともに良。芝コースは週間や当日の雨の影響か、2日間でバイアスの出方が少し違っていた。

函館競馬場は木~金曜日に55㎜の雨が降り、馬場状態は芝は稍重→良、ダートは重→稍重。芝コースは段々と傷みが出てきているが、まだバイアスは出ていなかった。

では、2022年6月25~26日のトラックバイアスの結果を紹介する。

 

【目次】

 

 

 

 

 

東京競馬場

6/25 予想


6/25 結果



6/26 予想


6/26 結果

 

ダート

6/25 予想


6/25 結果



6/26 予想


6/26 結果

 

【備考】

 

【解説】

・芝

火~木曜日に9㎜の雨が降ったが、馬場状態は2日間とも良。

先週が開催最終週。今までの開催のダメージが蓄積され、コース全体の内ラチ沿いがデコボコし、3~4コーナーの内ラチ沿いには傷みが目立つ。土日ともに気温が高いためか、馬場は少し硬めに感じた。

時計は、土曜日は-2.3秒位、日曜日は-2.1秒位。馬場には傷みが出ていたが、晴れて気温が高く馬場も少し硬めだったためか2日間とも速い時計が出ていた。

枠は2日間ともフラット。内ラチ沿いに傷みが出ていたが、直線は進路を外に取っていたこともありバイアスは出なかった。

直線の伸びは、土曜日はフラット~やや外、日曜日はやや外。基本的には内から1.5分所までが伸びなかったが、内ラチ沿いが段々とデコボコしてきたため、段々と外が伸びる傾向だった。

前後は、土曜日は前~展開次第、日曜日は展開次第。土曜日はスローペースのレースが多いこともあるが、馬場が硬めだったためか少し前有利だった。日曜日は一定以上の決め手が要求されていたが、基本的にはバイアスは出なかった。

 

・ダート

火~木曜日に9㎜の雨が降ったが、馬場状態は2日間とも良。含水率は2~4%台なのでパサパサに乾燥している。

時計は-1.6秒位。馬場が薄めだからは2日間とも速い時計が出ていた。

枠は、土曜日は内~フラット、日曜日はフラット。土曜日は強い南風で、内側にいた馬のキックバックが外にいた馬にかかっていたためか、内枠の好走が目立っていた。日曜日は特にバイアスは出なかった。

直線の伸びは2日間ともフラット。2日間とも特にバイアスは出なかった。

前後は2日間とも展開次第。2日間とも一定以上の決め手が要求されていたが、基本的にはバイアスは出なかった。

 

【次開催へ向けて】

・芝

次開催は例年通り約3か月半後の10月8日から11月27日までの8週間の開催となる。例年はこの期間に芝を張り替え、エアレーションとシャタリング作業を行なう。

まだ発表されていないが、例年の馬場は野芝に洋芝をオーバーシード。使用コースは例年ならAコース3週、Bコース3週、Cコース2週となる。

例年の開幕週の時計は良馬場だと-2.3~-1.5秒位になることが多い。ここ数年は段々と芝の状態が良くなってきているので、天候不順がなければ今年は-2.5~-2.0秒位か、もう少し速くなると想定している。

例年の開幕週のバイアスは、時計が速く馬場の硬めだとバイアスは出にくく、時計が遅く馬場が軟らかめだと外枠有利、差し有利になりやすい。

 

・ダート

次開催は例年通り約3か月半後の10月8日から11月27日までの8週間の開催となる。例年はこの期間に砂を洗浄する。

例年の開幕週の時計は良馬場だと-0.8~±0秒位になることが多い。前開催時は砂が薄いからかかなり速い時計が出ていたが、この期間に砂の洗浄をすると思われるので、次開催は前開催くらい速い時計が出ることは考えにくい。

例年の開幕週のバイアスは、良馬場だと出ないことが多い。

 

 

 

 

 

阪神競馬場

6/25 予想


6/25 結果



6/26 予想


6/26 結果

 

ダート

6/25 予想


6/25 結果



6/26 予想


6/26 結果

 

【備考】

 

【解説】

・芝

火~水曜日に49.5㎜と土曜日はレース中にも雨が降ったが、馬場状態は2日間とも良。

先週は開催2週目にして最終週。土曜日の馬場は全体的におおむね良好な状態だが、日曜日はコース全体の内ラチ沿いが少しデコボコし、各3~4コーナーの内ラチ沿いには少し傷みが出ていた。芝の根付きがあまり良くないためか、それとも週間や土曜日の雨の影響か馬場の表面が2日間とも緩め。

時計は、土曜日は-1.5→-1.3秒位へ変動、日曜日は-1.3秒位。土曜日は8Rまで-1.5秒位だったが、10Rは小雨の影響で-1.3秒位へ変動。日曜日は少し傷みが出ていたため-1.3秒位だった。

枠は、土曜日は内~フラット、日曜日はフラット。土曜日は外枠がダメな訳ではないが、道中はあまり外々を回ると厳しかった。日曜日は段々と傷みが出ていたためかバイアスは出なかった。

直線の伸びは、土曜日はやや内~フラット、日曜日はフラット。土曜日は外が伸びないこともないが、内からおおむね2.5~3分所までが伸びていた。日曜日はまだ気持ち内が伸びていたが、デコボコしてきたためか基本的にはバイアスは出なかった。

前後は2日間とも展開次第。2日間とも1400mで前残りが目立っていたが、基本的にはっバイアスは出なかった。

 

・ダート

火~水曜日に49.5㎜と土曜日はレース中にも雨が降ったが、馬場状態は2日間とも良。土曜日の含水率は5~6%台でしかも雨が降ったので、少し水分が残っていた。日曜日は4%台だったが晴れて気温も高かったこともありほぼパサパサに乾燥していた。

時計は、土曜日は-0.5→±0秒位へ変動、日曜日は-0.3秒位。土曜日は7Rまで-0.5秒位、9R以降は雨が降り砂同士の摩擦が多くなったためか±0秒位へ変動。日曜日は良馬場だったこともあり標準位の時計だった。

枠と直線の伸びは2日間ともフラット。2日間とも特にバイアスは出なかった。

前後は、土曜日は前~展開次第、日曜日は展開次第。土曜日は差しが決まらないこともないが、基本的には前有利だった。日曜日は馬場が乾燥したためかバイアスは出なかった。

 

【次開催へ向けて】

・芝

次開催は去年と同じローテーションで、約3か月半後の10月8日から12月28日までの13週のロングラン開催となる。去年はこの期間に約2万平方メートルもの広大な範囲の芝を張り替え、エアレーション作業を行なった。

まだ発表されていないが、去年の馬場は野芝に洋芝をオーバーシード。使用コースは、去年は前8週がAコース、後5週がBコース。

去年の開幕週の時計は良馬場で-1.8秒位。去年は中間に雨の日が多かったこともありこの時計だったと思われるので、例年通りの天気であれば今年はもう少し速い時計が出る可能性がある。

去年の開幕週のバイアスは、良馬場だったが特に出なかった。今年は、もし馬場の状態が良く速い時計が出るようだと前有利になる可能性がある。

 

・ダート

次開催は去年と同じローテーションで、約3か月半後の10月8日から12月28日までの13週のロングラン開催となる。去年はこの期間に砂の洗浄をした。

去年の開幕週の時計は良馬場で-0.3秒位。今年も同じくらいだろう。

去年の開幕週のバイアスは、良馬場だったが特に出なかった。今年は風向き次第で外枠有利になるかもしれないが、基本的には出にくいだろう。

 

 

 

 

 

函館競馬場

6/25 予想


6/25 結果



6/26 予想


6/26 結果

 

ダート

6/25 予想


6/25 結果



6/26 予想


6/26 結果

 

【備考】

 

【解説】

・芝

木~金曜日に55㎜の雨が降り、土曜日の馬場状態は9Rまで稍重、11Rは良に回復。日曜日は良のまま。

開催3週目。今までの開催のダメージが蓄積され、コース全体の内ラチ沿いがデコボコし、3~4コーナーの内ラチ沿いには傷みが出始めた。2日間とも週間の雨の影響で馬場は柔らかめだった。

時計は2日間とも-0.6秒位。金曜日の雨量が多く馬場が軟らかい状態だったため、2日間ともこれまでと比べると時計が遅くなった。

枠と直線の伸びは2日間ともフラット。段々と外枠の好走と外が伸び始めてきていたが、2日間とも基本的にはバイアスは出なかった。

前後は2日間とも展開次第。段々と差しが決まってきていたが、2日間とも基本的にはバイアスは出なかった。

 

・ダート

木~金曜日に55㎜の雨が降り、土曜日の馬場状態は重。日曜日は曇り時々晴れだったため稍重に回復。

時計は、土曜日は-1.8秒位、日曜日は-1.3秒位。2日間とも金曜日の雨の影響で速めの時計が出ていた。

枠は、土曜日はフラット~外、日曜日はフラット。土曜日は函館ダートの道悪の時の傾向通り、少し外枠の好走が目立っていた。日曜日は前日よりも水分が引いたためかバイアスは出なかった。

直線の伸びは2日間ともフラット。2日間とも特にバイアスは出なかった。

前後は2日間とも前~展開次第。土曜日は前有利というよりも、あまり後ろ過ぎると厳しかった。日曜日は1000mが前有利、1700mは前~展開次第だった。

 

【今週末へ向けて】

・芝

今週の天気は、月曜日は雨のち晴れ、火~水曜日は大雨、木曜日以降は曇りだが降水確率が高めの予報となっている。木曜日以降の雨量次第では今週末も道悪になる可能性がある。

今週末のバイアスは、週間の雨量に関わらず内ラチ沿いに傷みが出てきているので、外枠有利、外伸び、差し有利になる可能性がある。ただ、当日の雨量が多いと馬場がグチャグチャになるので内枠有利になることもあり得る。時計は、良馬場だと週間の雨量次第で-1.2~-0.4秒位と想定している。

 

・ダート

今週の天気は、月曜日は雨のち晴れ、火~水曜日は大雨、木曜日以降は曇りだが降水確率が高めの予報となっている。木曜日以降の雨量次第では今週末も道悪になる可能性がある。

道悪の場合のバイアスは、週間や当日の雨量次第だが函館ダートの道悪時の傾向通り、外枠有利、前有利になる可能性がある。時計は、火~水曜日の雨量が多いと予報されており砂が流れるかもしれないので、超高速馬場になることもあり得る。

良馬場の場合のバイアスは、週間の雨量次第だが前有利になる可能性がある。ただ、1000mと1700mでバイアスの出方が変わる可能性があるので注意したい。時計は、含水率次第で-0.5~-0.2秒位と想定しているが、火~水曜日の雨量が多いと予報されており砂が流れるかもしれないので、そうなると速い時計が出ることも考えられる。

 

 

 

 

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