トラックバイアス&血統研究

トラックバイアス(馬場のクセ)と血統を研究

2022,7,16~17 トラックバイアス結果 (福島競馬場、小倉競馬場、函館競馬場)

 

先週は函館競馬場で2つの重賞が行われ、函館記念(GⅢ)は7番人気のハヤヤッコが、函館2歳ステークス(GⅢ)は4番人気のブトンドールがそれぞれ優勝した。

福島競馬場は火~日曜日に45㎜の雨が降り、馬場状態は芝は重→良、ダートは不良→稍重。芝コースは週間の雨量が多かったためか、馬場が今開催でもっともタフな状態だった。

小倉競馬場は月~火曜日に14㎜と木~土曜日に24.5㎜の雨が降り、馬場状態は芝は稍重→良、ダートは重→良。芝コースは週間の雨量が多かったが、水はけが抜群に良いため2日間とも速い時計が出ていた。

函館競馬場は火~水曜日に10.5㎜、金~土曜日に8.5㎜、日曜日に数ミリの雨が降り、馬場状態は芝ダートともに稍重→重。芝コースは2日間とも雨の中でレースが行われたため、+4.0秒以上の時計になったレースもあった。

では、2022年7月16~17日のトラックバイアスの結果を紹介する。

 

【目次】

 

 

 

 

 

福島競馬場

7/16 予想


7/16 結果



7/17 予想


7/17 結果

 

ダート

7/16 予想


7/16 結果



7/17 予想


7/17 結果

 

【備考】

 

【解説】

・芝

火~金曜日に28㎜と土曜日は明け方までに17㎜の雨が降り、土曜日の馬場状態は9Rまで重、11Rのみ稍重に回復。その後日曜日の明け方に0㎜の雨が降ったが、馬場状態は3Rまで稍重、5R以降は良に回復。

先週からA→Bコース替わり。これにより傷んだ箇所はある程度カバーされたが、この2日間は雨の影響がある中でレースが行われたため、コース全体の内ラチ沿いに傷みが目立ち、特に3~4コーナーは広範囲に傷みが出ている。雨の影響もあり馬場は2日間ともかなりタフだった。

時計は、土曜日は±0~+1.7秒位、日曜日は+0.2~+1.0秒位。土曜日は、1200mは±0秒位、1800m以上は+1.7秒位。日曜日は、1200mは+0.2秒位、1800m以上は+1.0秒位。1800m以上は馬場の悪い箇所を長く走ったので、2日間とも時計が遅くなったのだろう。

枠は、土曜日はフラット、日曜日はフラット~外。土曜日は馬場に傷みが出ていたが、馬場が軟らかかったこともありバイアスは出なかった。日曜日は馬場が軟らかい状態だったが、内ラチ沿いに傷みが出ていたこともあり少し外枠が有利だった。

直線の伸びは、土曜日はフラット、日曜日はフラット~やや外。土曜日は馬場に傷みが出ていたが、馬場が軟らかかったこともありバイアスは出なかった。日曜日は7Rまでは我慢できていたが、9R以降は内ラチ沿いの傷みが大きくなったこともあり段々と外が伸びていた。

前後は、土曜日は前~展開次第、日曜日は展開次第。土曜日は雨の影響で馬場がタフになりスタミナが要求されたためか、少し前有利だった。日曜日は馬場がかなりタフだったこともありバイアスは出なかった。

 

・ダート

火~金曜日に28㎜と土曜日は明け方までに17㎜の雨が降り、土曜日の馬場状態は3Rまでは不良、6R以降は重に回復。その後日曜日の明け方に0㎜の雨が降ったが、馬場状態は4Rまでは重、8R以降は稍重に回復。12R頃に雨が降ったが馬場状態に変化はなかった。

時計は、土曜日は-1.9秒位、日曜日は-1.5→-1.1秒位へ変動。土曜日は雨の影響もあり速めの時計が出ていた。日曜日は4Rまでは-1.5秒位、8R以降は-1.1秒位へ変動。

枠と直線の伸びは2日間ともフラット。気持ち内枠有利、内伸びっぽいレースもあったが、2日間とも基本的にはバイアスは出なかった。

前後は2日間とも展開次第。2日間ともバイアスは出なかった。

 

【今週末へ向けて】

・芝

今週の天気は、月曜日は晴れ時々曇り、火曜日は雨、水曜日は晴れ、木曜日以降は曇りか雨予報となっている。天気予報通りであれば今週末は道悪になりそうだ。

今週末のバイアスは、内ラチ沿いに傷みが出ているので雨の有無に関わらず外枠有利、外伸び、差し有利になる可能性がある。ただ、レース当日の雨量が多いと馬場がグチャグチャになり内枠有利、前有利になることもあり得る。時計は、良馬場だと雨量次第で-0.4~+0.5秒位と想定している。

 

・ダート

今週の天気は、月曜日は晴れ時々曇り、火曜日は雨、水曜日は晴れ、木曜日以降は曇りか雨予報となっている。天気予報通りであれば今週末は道悪になりそうだ。

道悪の場合のバイアスは、先週はバイアスは出なかったが砂が少し薄めに感じるので、ロスが少ない内枠有利、内伸び、前有利になる可能性がある。

良馬場の場合のバイアスは、週間や当日の雨量にもよるが前有利になる可能性がある。時計は、含水率次第だが-0.8~-0.3秒位と想定している。

 

 

 

 

 

小倉競馬場

7/16 予想


7/16 結果



7/17 予想


7/17 結果

 

ダート

7/16 予想


7/16 結果



7/17 予想


7/17 結果

 

【備考】

 

【解説】

・芝

月~火曜日に14㎜と木~土曜日に24.5㎜の雨が降り、土曜日の馬場状態は3Rまで稍重、5R以降は良に回復。日曜日は晴れたため良のまま。

先週は開催3週目。コース全体の内ラチ沿いが少しデコボコしてきたが、野芝の状態が良いためか全体的にはおおむね良好な部類。土曜日は雨の影響もあり馬場は柔らかめ、日曜日は硬さが標準位。

時計は、土曜日は-0.6→-1.4秒位へ変動、日曜日は-1.6秒位。土曜日は3Rまで-0.6秒位、5R以降は-1.4秒位へ変動した。日曜日は馬場の水分が抜けたためか速い時計が出ていた。

枠と直線の伸びは2日間ともフラット。内ラチ沿いが少しデコボコしてきたが、2日間とも基本的にはバイアスは出なかった。

前後は2日間とも展開次第。2日間とも勝つためには4角前々に行かないと厳しいが、基本的にはバイアスは出なかった。

 

・ダート

月~火曜日に14㎜と木~土曜日に24.5㎜の雨が降り、土曜日の馬場状態は重。日曜日は晴れたため9Rまで稍重、12Rは良に回復。

時計は、土曜日は-1.9→-0.4秒位へ変動、日曜日は±0秒位。土曜日は4Rまで-1.9秒位、8Rは-1.0秒位、10R以降は-0.4秒位へ変動。日曜日は晴れて水分もかなり抜けたため時計は標準位だった。

枠と直線の伸びは2日間ともフラット。2日間とも特にバイアスは出なかった。

前後は2日間とも前~展開次第。土曜日は、10Rまでは馬場が湿っていたためか前~展開次第、11Rはある程度水分が抜けたためかバイアスは出なかった。日曜日は1000mが前有利、1700mはバイアスは出なかった。

 

【今週末へ向けて】

・芝

今週の天気は、月曜日は曇りのち雨、火曜日は雨のち曇り、水曜日は晴れ、木~金曜日は曇りか雨、土~日曜日は晴れ予報となっている。ただ、大気の状態が不安定で前線が停滞するとのことなので、天気はだいぶ変わる可能性がある。

良馬場の場合のバイアスは、内ラチ沿いがデコボコしてきたがまだ我慢できそうなので出にくいだろう。時計は、週間や当日の雨量次第で-1.8~-1.2秒位と想定している。

道悪の場合のバイアスは、当日の雨量が少ないと外枠有利、差し有利になる可能性がある。当日の雨量が多い場合は、馬場がグチャグチャになると内枠有利、前有利になる可能性がある。

 

・ダート

今週の天気は、月曜日は曇りのち雨、火曜日は雨のち曇り、水曜日は晴れ、木~金曜日は曇りか雨、土~日曜日は晴れ予報となっている。ただ、大気の状態が不安定で前線が停滞するとのことなので、天気はだいぶ変わる可能性がある。

今週は月~火曜日の雨量が相当多く、しかもその後も大気の状態が不安定なので大量の雨が降る可能性がある。そうなると砂が流れて今までとは時計やバイアスの出方が違ってくるかもしれないので注意したい。

良馬場の場合のバイアスは、含水率や風向き次第で外枠有利、前有利になる可能性がある。時計は、含水率次第だが-1.0~+0.3秒位まで想定しておきたい。ただ、砂が流れていた場合はこれまでとは違ったバイアスが出ることもあり得る。

道悪の場合のバイアスは、今開催の傾向だと前有利になる可能性がある。ただ、砂が流れていた場合はこれまでとは違ったバイアスが出ることもあり得る。

 

 

 

 

 

函館競馬場

7/16 予想


7/16 結果



7/17 予想


7/17 結果

 

ダート

7/16 予想


7/16 結果



7/17 予想


7/17 結果

 

【備考】

 

【解説】

・芝

火~水曜日に10.5㎜、金曜日に2.5㎜、土曜日はレース中にも雨が降り、土曜日の馬場状態は稍重。その後土曜日の夜から日曜日にも雨が降り、日曜日の馬場状態は3Rまで稍重、5R以降は重に悪化。

先週が開催最終週。今までの開催のダメージと、この2日間は雨の中でレースが行われたため、コース全体の広範囲に傷みが目立つ。土曜日の馬場はかなり軟らかくタフな状態、日曜日は8R頃かグチャグチャな状態になっていた。

時計は、土曜日は+1.4→+2.8秒位、日曜日は+1.8→+4.6秒位へ変動。土曜日は3Rまで+1.4秒位、5,8Rは2.2秒位、10R以降は+2.8秒位へ変動。日曜日は3Rまで+1.8秒位、5~8Rは+3.5秒位、9R以降は+4.6秒位へ変動した。

枠は、土曜日はフラット、日曜日は内~フラット。土曜日は内ラチ沿いに傷みが出ていたが、雨で馬場が軟らかかったこともありバイアスは出なかった。日曜日は外枠がダメな訳ではないが、雨の影響で馬場がグチャグチャになり内も外も変わらなくなったためか、少し内枠の好走が目立っていた。

直線の伸びは2日間ともフラット。2日間とも内ラチ沿いに傷みが出ていたが、雨で馬場が軟らかかったこともありバイアスは出なかった。

直線の伸びは2日間とも展開次第。2日間ともバイアス云々よりも馬場適正が重要だったようだ。

 

・ダート

火~水曜日に10.5㎜、金曜日に2.5㎜、土曜日はレース中にも雨が降り、土曜日の馬場状態は稍重。その後土曜日の夜から日曜日にも雨が降り、日曜日の馬場状態は4Rまで稍重、7R以降は重に悪化。

時計は、土曜日は-0.5→-1.2秒位へ変動、日曜日は-1.1→-2.8秒位へ変動。土曜日は2Rは-0.5秒位、4Rは-1.0秒位、6R以降は-1.2秒位へ変動。日曜日は4Rまで-1.1秒位、7R以降は-2.8秒位へ変動した。

枠は、土曜日はフラット~外、日曜日はフラット。土曜日は内枠がダメな訳ではないが、どちらかというと外枠の好走が目立っていた。日曜日はバイアスは出なかった。

直線の伸びは2日間ともフラット。気持ち内が伸びたレースもあったが、2日間とも基本的にはバイアスは出なかった。

前後は、土曜日は前~展開次第、日曜日は展開次第。土曜日は、2Rはまだ雨が降っていないためバイアスは出なかったが、4R以降は雨で時計が速くなったこともあり前~展開次第だった。日曜日は意外と速い上がりが出たこともあり、基本的にはバイアスは出なかった。

 

【次開催へ向けて】

・芝

次開催の日程はまだ発表されていないが、例年通りであれば6月から7月までの6週間の開催となる。例年は札幌開催が終わった後に芝を張り替え、エアレーションとシャタリング作業を行なう。

次開催の馬場はまだ発表されていないが、例年通りだと洋芝のみ。使用コースも例年なら前4週がAコース、後2週がBコース。

例年の開幕週の時計は良馬場だと-1.5~-1.0秒位になることが多い。ただ、2016年以前は-2.5秒以上の超高速馬場になったこともあるので注意したい。

例年の開幕週のバイアスは良馬場だと、内枠有利になる確率が5割位、内伸びになる確率が8割位、前有利になる確率が6~7割位となっている。

 

・ダート

次開催の日程はまだ発表されていないが、例年通りであれば6月から7月までの6週間の開催となる。例年は札幌開催が終わった後に砂の洗浄を行う。

例年の開幕週の時計は良馬場だと-0.7~+0.8秒位になることが多い。

例年の開幕週のバイアスは良馬場だと、枠は出ない確率が6割、内枠有利が2割、外枠有利が2割位。直線の伸びは出ない確率が7割、内伸びが3割位。前後は前有利がほぼ10割位となっている。

 

 

 

 

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