先週日曜日にスプリンターズステークス(GⅠ)が行われ、道中は逃げ馬の後ろに位置したジャンダルムが直線に向くと抜け出し、2着のウインマーベルにクビ差をつけ優勝した。
中山競馬場は週間に雨が降らず、馬場状態は芝ダートともに良。芝コースはペースによる影響もあるが、日曜日は少し内枠有利のバイアスが出ていた。
中京競馬場は火曜日に0.5㎜の雨が降ったが、馬場状態は芝ダートともに良。芝コースは野芝がしっかりとしているためか、2日間とも速い時計が出ていた。
では、2022年10月1~2日のトラックバイアスの結果を紹介する。
【目次】
中山競馬場
芝
10/1 予想
10/1 結果
10/2 予想
10/2 結果
ダート
10/1 予想
10/1 結果
10/2 予想
10/2 結果
【備考】
【解説】
・芝
週間に雨が降らず馬場状態は2日間とも良。
先週が開催最終週。今までの開催のダメージが蓄積され、コース全体の内ラチ沿いがデコボコしている。想定よりも2週前のダメージが大きく、例年よりも馬場はタフだった。
時計は、土曜日は-1.2秒位、日曜日は-0.9秒位。2日間とも例年よりも馬場の状態が良くなかったので、例年よりも時計は遅めだった。
枠は、土曜日はフラット、日曜日は内~フラット。土曜日はペースによって内枠の好走が目立ったレースもあったが、基本的にはバイアスは出なかった。日曜日はスローペースのレースが多かったのもあるが、どちらかというと内枠の好走が目立っていた。基本的には一定以下のペースだと内枠や逃げ先行が目立ち、一定以上のペースだと外枠や差しが目立つ傾向だった。
直線の伸びは2日間ともフラット。ペースが一定以下だと内伸び、一定以上だと外伸びっぽくなったが、2日間とも基本的にはバイアスは出なかった。
前後は2日間とも展開次第。ペースが一定以下だと前残り、一定以上だと差しが決まる傾向だったが、2日間とも基本的にはバイアスは出なかった。
・ダート
週間に雨が降らず馬場状態は2日間とも良。土曜日は含水率が3%台だったのでパサパサ、1%台だったのでカラカラに乾燥していた。
時計は、土曜日は-1.0秒位、日曜日は-0.8秒位。2日間とも馬場が乾燥していたので良馬場にしては速めの時計が出ていた。
枠と直線の伸びは2日間ともフラット。2日間ともバイアスは出なかった。
前後は、土曜日は前~展開次第、日曜日は展開次第。土曜日は差しも普通に決まっていたが、勝ち馬のほとんどが逃げ馬だった。日曜日はバイアスは出なかった。
【次開催へ向けて】
・芝
次開催は約2か月後の12月3日から、まだ発表されていないが例年通りなら年を跨いで1月下旬までの9週間の開催となる。例年はこの期間にエアレーション作業をすることが多い。
次開催の馬場は野芝に洋芝をオーバーシード。使用コースは前5週がAコース、後4週がCコース。野芝が休眠期間に入るので、段々と時計が遅くなり馬場もタフになる傾向だ。
例年の開幕週の時計は良馬場だと-1.5秒前後になることが多い。今年の前開催は馬場に傷みがあまり出なかったので、中間の天候次第で-2.0~-1.3秒位になると想定している。
例年の開幕週のバイアスは良馬場だと、枠は出ない確率が4割位、内枠有利が6割位。直線の伸びは出ない確率が2割位、内伸びが8割位。前後は出ない確率が3割位、前有利が7割位となっている。基本的には内枠有利、内伸び、前有利になりやすい傾向だと思っていればいい。
・ダート
次開催は約2か月後の12月3日から、まだ発表されていないが例年通りなら年を跨いで1月下旬までの9週間の開催となる。例年はこの期間に特に作業を行なわない。
次開催は冬の期間の開催なので気温が氷点下となると、凍結防止剤を散布することがある。凍結防止剤は水分を含むと砂が粘っこくなり、時計も上がりもかなり遅くなることがある。基本的には含水率が4%台以下であればあまり気にしなくてもいいが、良馬場でも5%台以上や、馬場状態が稍重~重だとかなり影響が出るので注意したい。凍結防止剤を散布したかどうかは、JRAが発表している。
例年の開幕週の時計は良馬場だと-1.0~+0.3秒位になることが多い。今年は砂が薄めなので例年よりは時計が速くなりやすく、含水率次第で-1.3~-0.3秒位になると想定している。
例年の開幕週のバイアスは良馬場だと、枠は出ない確率が7割位、内枠有利が3割位。直線の伸びはほぼ出ない。前後は出ない確率が5割位、前有利が5割位となっている。
中京競馬場
芝
10/1 予想
10/1 結果
10/2 予想
10/2 結果
ダート
10/1 予想
10/1 結果
10/2 予想
10/2 結果
【備考】
【解説】
・芝
火曜日に0.5㎜の雨が降ったが、馬場状態は2日間とも良。
先週が開催最終週。今までの開催のダメージが蓄積され、コース全体の内ラチ沿いがデコボコしている。ただ、野芝の状態が良く馬場は良好な部類。週間にほとんど雨が降らなかったので馬場の硬さは標準位。
時計は2日間とも-1.8秒位。馬場の内ラチ沿いがデコボコしてきたが、野芝の状態が良いので2日間とも速い時計が出ていた。
枠と直線の伸びは2日間ともフラット。土曜日は気持ち外枠の好走が目立ち、日曜日はあまり外枠過ぎると厳しかったが、2日間とも基本的にはバイアスは出なかった。
前後は、土曜日は展開次第~差し、日曜日は展開次第。土曜日はスローペースのレースで前残りもあったが、基本的には決め手がある馬が中心だった。日曜日はスローペースのレースが多かったのもあるが、基本的にはバイアスは出なかった。
・ダート
火曜日に0.5㎜の雨が降ったが、馬場状態は2日間とも良。含水率は、土曜日は2~3%台なのでパサパサ、日曜日は1%台でカラカラに乾燥していた。
時計は、土曜日は-0.7秒位、日曜日は-0.6秒位。2日間とも馬場が乾燥していたこともあり、標準に近い時計だった。
枠と直線の伸びは2日間ともフラット。日曜日は8枠の好走が目立っていたが、2日間とも基本的にはバイアスは出なかった。
前後は、土曜日は展開次第~差し、日曜日は展開次第。土曜日は逃げ先行馬がダメな訳ではないが、どちらかというと差し有利だった。日曜日は勝ち馬は先行馬が多かったが、基本的にはバイアスは出なかった。
【次開催へ向けて】
・芝
次開催は約2か月後の12月3日から18日までの3週間の開催となる。例年はこの期間にエアレーションとシャタリング作業を行なうことがある。
次開催の馬場は野芝に洋芝をオーバーシード。使用コースは前2週がAコース、後1週がコース。野芝が段々と休眠期間に入る頃なので、夏開催よりも馬場がタフになる。
例年の開幕週の時計は良馬場だと-1.8~-0.8秒位になることが多い。今年の前開催は馬場に傷みがあまり出なかったので、中間の天候次第で-2.0~-1.3秒位と想定している。
例年の開幕週のバイアスは良馬場だと、枠は出ない確率が4割位、内枠有利が4割位、外枠有利が2割位。直線の伸びは出ない確率が8割位、内伸びが2割位。前後は出ない確率が6割位、前有利が2割位、差し有利が2割位となっている。基本的には、速い時計が出るようだと内枠有利、内伸び、前有利になりやすく、時計が遅いと外枠有利、差し有利になりやすい傾向だ。
・ダート
次開催は約2か月後の12月3日から18日までの3週間の開催となる。例年はこの期間に特に作業は行わない。
例年の開幕週の時計は良馬場だと-0.7~±0秒位になることが多い。今年の砂の厚さは例年通りか少し深い印象なので、含水率次第だが-0.5~+0.5秒位と想定している。
例年の開幕週のバイアスは良馬場だと、出ない確率が8割位、内枠有利が2割位。直線の伸びは出ない確率が8割位、内伸びが2割位。前後は出ない確率が6割位、前有利が2割位、差し有利が2割位となっている。