先週は重賞が3つ行われ、毎日王冠(GⅡ)は1番人気のサリオスが、京都大賞典(GⅡ)は2番人気のヴェラアズールが、サウジアラビアロイヤルカップ(GⅢ)は2番人気のドルチェモアがそれぞれ優勝した。
東京競馬場は水～金曜日に60㎜と日～月曜日(10日)に19㎜の雨が降り、馬場状態は芝は良～稍重、ダートは稍重～不良。芝コースは例年よりも状態が良く、毎日王冠でレコードタイムが出るほど速い時計が出ていた。
阪神競馬場は火～水曜日に2㎜、金曜日に26㎜、日～月曜日(10日)に43.5㎜の雨が降り、馬場状態は芝は良～重、ダートは稍重～不良。芝コースは速い上がりが出ていたうちは差し有利のバイアスが出ていた。
では、2022年10月8～10日のトラックバイアスの結果を紹介する。
【目次】
東京競馬場
芝
10/8 予想
10/8 結果
10/9 予想
10/9 結果
10/10 予想
10/10 結果
ダート
10/8 予想
10/8 結果
10/9 予想
10/9 結果
10/10 予想
10/10 結果
【備考】
【解説】
・芝
水～金曜日に60㎜の雨が降り、土曜日の馬場状態は3Rのみ稍重、5R以降は良に回復。日曜日は11R頃に若干の雨が降ったが馬場状態は良のまま。その後日曜夜から月曜朝にかけて雨が降り、月曜日は稍重。
先週が開幕週。芝の生育が良く、馬場は例年よりも良好な状態。ただ、3日間とも雨の影響がある中でレースが行われたため、日曜日には3～4コーナーの内ラチ沿いが少しデコボコしてきた。土曜日と月曜日は雨の影響で馬場が軟らかく、日曜日は柔らかめだった。
時計は、土曜日は－2.0秒位、日曜日は－2.2秒位、月曜日は－1.7秒位。雨の影響もあり3日間で時計の出方が違っていた。ただ、芝の状態がかなり良く、毎日王冠はレコードタイムが出るほどだった。
枠は3日間ともフラット。開幕週だったが、エアレーション等や雨の影響で馬場が軟らかいこともありバイアスは出なかった。
直線の伸びは3日間ともフラット。馬場が内から乾燥して気持ち内が伸びたレースもあったが、3日間とも基本的にはバイアスは出なかった。
前後は、日曜日は展開次第～差し、それ以外は展開次第。日曜日は2歳戦で逃げ先行馬が残っていたものの、馬場の水分がある程度抜けて速い上がりが出ていたためか決め手がある馬が中心だった。土曜日と月曜日は一定以上の決め手が要求されていたが、基本的にはバイアスは出なかった。
・ダート
水～金曜日に60㎜の雨が降り、土曜日の馬場状態は重。日曜日は11R前後から小雨が降ったものの稍重。その後、日曜夜から月曜朝に19㎜の雨が降り、月曜日は1Rは不良、6R以降は重に回復。
時計は、土曜日は－2.9秒位、日曜日は－2.0秒位、月曜日は－3.0秒位。今開催は砂が薄い印象なので、3日間ともかなり速い時計が出ていた。開催当日の土～日曜日に、珍しく砂厚の調整を行なっていた。自分の記憶ではこのようなことは無かったはずなので、砂の厚さが不安定なのかもしれない。
枠と直線の伸びは3日間ともフラット。日曜日は気持ち外枠、月曜日は内枠の好走が目立っていたが、3日間とも基本的にはバイアスは出なかった。
前後は3日間とも展開次第。3日間とも速い上がりが出て一定以上の決め手が要求されていたが、基本的にはバイアスは出なかった。
【今週末へ向けて】
・芝
今週の天気は、木曜日は雨か曇り、それ以外は晴れか曇り予報となっている。ただ、週末は降水確率が高めの日が多いので、今週末は良馬場も道悪も両方想定しておきたい。
良馬場の場合のバイアスは、まだ馬場に傷みが出ていないので、速い時計が出ると差し有利になる可能性がある。時計は、週間や当日の雨量次第で－2.4～－1.5秒位と想定している。
道悪の場合のバイアスは、まだ馬場に傷みが出ていないので基本的には出にくいか、週間や当日の雨量次第で差し有利になる可能性がある。
・ダート
今週の天気は、木曜日は雨か曇り、それ以外は晴れか曇り予報となっている。ただ、週末は降水確率が高めの日が多いので、今週末は良馬場も道悪も両方想定しておきたい。
解説のところでも書いたが、開催当日の土～日曜日に珍しく砂厚の調整をしている。これは自分の記憶では過去には無かったはずなので、東京ダートの砂厚に不具合が生じている可能性がある。今週末は先週とは違う時計やバイアスが出るかもしれないので注意したい。
良馬場の場合のバイアスは、上記のことが無ければ風向き次第で外枠有利になる可能性がある。時計は、今開催は砂が薄い印象なので含水率次第で－1.5～－0.5秒位と想定している。
道悪の場合のバイアスは、雨量次第だが先週の傾向だと出にくいだろう。時計は、馬場状態が重以上だとレコードタイムが出るほど速くなることもあり得る。
阪神競馬場
芝
10/8 予想
10/8 結果
10/9 予想
10/9 結果
10/10 予想
10/10 結果
ダート
10/8 予想
10/8 結果
10/9 予想
10/9 結果
10/10 予想
10/10 結果
【備考】
【解説】
・芝
火～水曜日に2㎜と金曜日に26㎜の雨が降り、土曜日の馬場状態は5Rまで稍重、9R以降は良に回復。日曜日は9Rまで良だったが、7R頃から雨が降ったこともあり11Rは稍重に悪化。その後も月曜日の朝まで雨が降り、月曜日は4Rまで重、5R以降は稍重に回復。
先週が開幕週。芝の生育が良く、去年の同開催よりも馬場が良好に感じる。日曜日までは傷みも出ず良好な状態を維持していたが、月曜日は各3～4コーナーの内ラチ沿いが少しデコボコしてきた。3日間とも雨の影響もあり馬場は柔らかめ。
時計は、土曜日は－1.9秒位、日曜日は－2.0→＋0.9秒位へ変動、月曜日は－1.0→－1.8秒位へ変動。土曜日は思ったよりも水分が抜けるのが早いこともあり、道悪にしては速い時計が出ていた。日曜日は5Rまで－2.0秒位、8,9Rが－1.4秒位、11Rは＋0.9秒位へ変動した。月曜日は5Rまで－1.0秒位、8R以降は－1.8秒位へ変動した。
枠は3日間ともフラット。日曜日は差しが決まりやすかったためか8枠の好走が目立っていたり、3日間とも1,2枠の勝利が無かったが、基本的にはバイアスは出なかった。
直線の伸びは3日間ともフラット。3日間ともおおむね1.5分所から2.5分所が伸びていたレースもあったが、基本的にはバイアスは出なかった。
前後は、土～日曜日は展開次第～差し、月曜日は展開次第。土曜日は速い上がりが出ていたためか決め手がある馬が中心だった。日曜日は9Rまでは展開次第～差し、11Rは雨の影響もありバイアスは出なかった。月曜日は雨の影響で上がりが若干遅くなったためかバイアスは出なかった。
・ダート
火～水曜日に2㎜と金曜日に26㎜の雨が降り、土曜日の馬場状態は8Rまで重、11R以降は稍重に回復。日曜日は7Rまで稍重だったが、7R頃からの雨の影響で10R以降は重に悪化。その後も月曜朝まで雨が降り、月曜日は7Rまで不良、10R以降は重に回復。
時計は、土曜日は－2.2→－1.1秒位へ変動、日曜日は－0.9→－1.6秒位へ変動、月曜日は－2.3→－1.9秒位へ変動。土曜日は1Rが－2.2秒位、6～8Rが－1.8秒位、11Rが－1.4秒位、12Rが－1.1秒位へ変動した。日曜日は7Rまで－0.9秒位、10R以降は－1.6秒位へ変動した。月曜日は7Rまで－2.3秒位、10R以降は－1.9秒位へ変動した。
枠は、土～日曜日はフラット、月曜日は外。土～日曜日はバイアスは出なかった。月曜日は差しが決まっていたので、外枠の方がスムーズに走れていた。
直線の伸びは3日間ともフラット。3日間ともバイアスは出なかった。
前後は3日間とも展開次第～差し。土曜日は逃げ先行馬も残ったが、どちらかというと差し有利だった。日曜日は7Rまではバイアスは出なかったが、10R以降は速い上がりが出ていたためか差し有利になった。月曜日は逃げ先行馬が残ったレースもあったが、基本的には差し有利だった。
【今週末へ向けて】
・芝
今週の天気は、土曜日までは晴れか曇り、日曜日は曇りか雨予報となっている。天気予報通りであれば、今週末は土曜日は良馬場、日曜日は道悪になりそうだ。
良馬場の場合のバイアスは、先週の傾向だと速い上がりが出ると差し有利になる可能性がある。時計は、週間や当日の雨量次第だが－2.3～－1.5秒位と想定している。
道悪の場合のバイアスは、先週の傾向だと速い上がりが出ているうちは差し有利になりそうだが、それ以外は出にくいだろう。
・ダート
今週の天気は、土曜日までは晴れか曇り、日曜日は曇りか雨予報となっている。天気予報通りであれば、今週末は土曜日は良馬場、日曜日は道悪になりそうだ。
良馬場の場合のバイアスは、風向き次第で外枠有利になる可能性がある。時計は、含水率次第だが砂の厚さが標準位だと思われるので－0.5～±0秒位と想定している。
道悪の場合のバイアスは、先週の傾向だと速い上がりが出ると外枠有利、差し有利になりやすい。
