先週日曜日に天皇賞秋(GⅠ)が行われ、中団よりも後方を追走した1番人気のイクイノックスは直線で上がり3ハロン1位の末脚を繰り出し、大逃げしたパンサラッサをゴール板前で交わし優勝した。
東京競馬場は月曜日に1㎜の雨が降ったが、馬場状態は芝ダートともに良。芝はコース替わりは速い上がりが出ていたためか、2日間とも差し有利のバイアスが出ていた。
阪神競馬場は週間に雨が降らず、馬場状態は芝ダートともに良。こちらの芝コースも速い上がりが出ていたためか、2日間とも差し有利のバイアスが出ていた。
新潟競馬場は金曜日に5㎜、土曜日に1.5㎜、日曜日に数ミリの雨が降り、馬場状態は芝は良→稍重、ダートは稍重。芝コースは雨の影響もありレースによってバイアスの出方が違っていた。
では、2022年10月29～30日のトラックバイアスの結果を紹介する。
【目次】
東京競馬場
芝
10/29 予想
10/29 結果
10/30 予想
10/30 結果
ダート
10/29 予想
10/29 結果
10/30 予想
10/30 結果
【備考】
【解説】
・芝
週間に雨が降らず馬場状態は2日間とも良。
先週はA→Bコース替わり。これにより傷んだ箇所はおおむねカバーされたが、向こう正面から3～4コーナーの内ラチ沿いがデコボコしていた。先週は週間にほとんど雨が降らなかったため、馬場の硬さは標準かやや硬め。
時計は2日間とも－2.3秒位。コース替わりと雨が少なかった影響もあり2日間とも速い時計が出ていた。
枠は、土曜日はフラット～外、日曜日はフラット。土曜日は差しが決まっていたためか、少し外枠の好走が目立っていた。日曜日は多くの騎手が意識したためかバイアスは出なかった。
直線の伸びは2日間ともフラット。2日間ともバイアスは出なかった。
前後は2日間とも展開次第～差し。スローペースのレースで逃げ先行馬が目立つレースもあったが、2日間とも基本的には決め手がある馬が中心だった。
・ダート
週間に雨が降らず馬場状態は2日間とも良。含水率は2日間とも2％台だったのでカラカラに乾燥していた。
時計は2日間とも－0.6秒位。2日間とも馬場がカラカラに乾燥していたので、時計は標準に近かった。
枠は、土曜日はフラット～外、日曜日はフラット。土曜日は向こう正面が向かい風気味だったためか、少し外枠有利だった。日曜日はバイアスは出なかった。
直線の伸びは2日間ともフラット。2日間ともバイアスは出なかった。
前後は2日間とも展開次第。2日間とも一定以上の決め手が要求されていたが、基本的にはバイアスは出なかった。
【今週末へ向けて】
・芝
今週の天気は、月曜日は晴れ、火曜日は曇り時々雨、水曜日以降は晴れか曇り予報となっている。天気予報通りであれば今週末は良馬場でレースが行えそうだ。
今週末のバイアスは、速い上がりが出ているので外枠有利、差し有利になる可能性がある。時計は、週間や当日の雨量次第で－2.2～－1.8秒位と想定している。
・ダート
今週の天気は、月曜日は晴れ、火曜日は曇り時々雨、水曜日以降は晴れか曇り予報となっている。天気予報通りであれば今週末はパサパサの良馬場でレースが行えそうだ。
今週末のバイアスは、風向き次第で外枠有利になる可能性がある。時計は、含水率次第で－1.0～－0.6秒位と想定している。
阪神競馬場
芝
10/29 予想
10/29 結果
10/30 予想
10/30 結果
ダート
10/29 予想
10/29 結果
10/30 予想
10/30 結果
【備考】
【解説】
・芝
週間に雨が降らず馬場状態は2日間とも良。
先週が開催4週目。コース全体の内ラチ沿いがデコボコしてきたが、この時期にしていは良好な部類。約2週間も雨が降らなかったので、馬場の硬さは標準位。
時計は2日間とも－1.8秒位。馬場がまだ良好なので2日間とも速い時計が出ていた。
枠と直線の伸びは2日間ともフラット。まだ馬場に傷みが出ていないこともあり2日間ともバイアスは出なかった。
前後は2日間とも展開次第～差し。スローペースのレースなどで逃げ先行馬も残っていたが、2日間とも基本的には決め手がある馬が中心だった。
・ダート
週間に雨が降らず馬場状態は2日間とも良。含水率は2日間とも1～2％台なのでカラカラに乾燥していた。
時計は2日間とも－0.3秒位。馬場がカラカラに乾燥していたので時計は2日間とも標準位だった。
枠は、土曜日はフラット、日曜日はフラット～外。土曜日はバイアスは出なかった。日曜日は外枠が有利というよりも、内枠過ぎると厳しかった。
直線の伸びは2日間ともフラット。2日間ともバイアスは出なかった。
前後は2日間とも展開次第。2日間とも一定以上の決め手が要求されていたが、基本的にはバイアスは出なかった。
【今週末へ向けて】
・芝
今週の天気は、火曜日は雨、それ以外は晴れか曇り予報となっている。天気予報通りであれば今週末は良馬場でレースが行えそうだ。
今週末のバイアスは、そろそろ馬場に傷みが出てきそうなので、外枠有利、差し有利になる可能性がある。時計は、週間や当日の雨量次第で－1.8～－1.5秒位と想定している。
・ダート
今週の天気は、火曜日は雨、それ以外は晴れか曇り予報となっている。天気予報通りであれば今週末は良馬場でレースが行えそうだ。
今週末のバイアスは、風向き次第で外枠有利になる可能性がある。時計は、含水率次第で－0.6～±0秒位と想定している。
新潟競馬場
芝
10/29 予想
10/29 結果
10/30 予想
10/30 結果
ダート
10/29 予想
10/29 結果
10/30 予想
10/30 結果
【備考】
【解説】
・芝
金曜日に5㎜の雨が降ったが、土曜日の馬場状態は良。その後土曜夜と日曜日はレース中にちょいちょい雨が降り、日曜日の馬場状態は1Rは良、5R以降は稍重に悪化。
先週が開催最終週。前開催と今開催のダメージが蓄積され、コース全体の広範囲に傷みが目立っていた。土曜日は前日夜の雨の影響で馬場の表面が緩い、日曜日はちょいちょい降った雨の影響で馬場はタフだった。
時計は、土曜日は－0.2秒位、日曜日は＋0.9→＋1.6秒位へ変動。土曜日は前日夜の雨の影響で時計は標準位だった。日曜日は1Rが＋0.9秒位、5,9Rが＋1.1秒位、11R以降は＋1.6秒位へ変動した。
枠は、土曜日はフラット、日曜日はフラット～外。土曜日は気持ち外枠の好走が目立っていたが、基本的にはバイアスは出なかった。日曜日は12Rが強めに外枠有利が出ていたが、基本的にはどちらかというと外枠有利だった。
直線の伸びは2日間ともフラット～やや外。2日間とも段々と外が伸びてくる傾向だった。
前後は2日間とも展開次第～差し。土曜日は外回りは速めの上がりが出ていたこともあり差し有利、内回りはバイアスは出なかった。日曜日は馬場がかなり傷んできたためか、9,12Rが差し有利、他はバイアスは出なかった。
・ダート
金曜日に5㎜の雨が降り、土曜日の馬場状態は稍重。その後土曜夜と日曜日はレース中にちょいちょい雨が降り、日曜日の馬場状態は稍重のまま。
時計は、土曜日は－0.7～＋0.4秒位、日曜日は－0.7～±0秒位。土曜日は1200mが－0.7秒位、1800mが＋0.4秒位。日曜日は1200mが－0.7秒位、1800mは3Rが±0秒位、7,10Rが－0.4秒位だった。
枠は、土曜日はフラット～外、日曜日はフラット。土曜日は馬場が湿っていたためか、少し外枠有利だった。日曜日はバイアスは出なかった。
直線の伸びは2日間ともフラット。2日間ともバイアスは出なかった。
前後は2日間とも展開次第。2日間ともバイアスは出なかった。
【次開催へ向けて】
・芝
次開催は例年通り約6か月後の4月29日から5月21日までの4週間の開催となる。例年はこの期間に芝はAコース部分のみ張り替え、エアレーションとシャタリング作業を行なうことが多い。
次開催の馬場は野芝のみ。使用コースは全4週Bコース。新潟の5月はまだ気温が低く野芝の生育が不十分なので、馬場は新潟開催の中で最もタフな状態になりやすい。
例年の開幕週の時計は良馬場だと－0.8～＋0.5秒位になることが多い。気温が高い日が多いと時計は速め、低いと遅めになることが多い。
例年の開幕週のバイアスは良馬場だと、枠は出ない確率が8割位、外枠有利が2割位。直線の伸びは出ない確率が6割位、外伸びが4割位。前後は出ない確率が6割位、差し有利が4割位。馬場が不揃いでもバイアスが出ない開催もあれば、良好そうでも外枠有利の差し有利になることがあるので、開催当日の芝の状態をしっかりと確認したい。
・ダート
次開催は例年通り約6か月後の4月29日から5月21日までの4週間の開催となる。例年はこの期間に特に作業は行わない。
例年の開幕週の時計は良馬場だと－0.7～＋0.5秒位になることが多い。
例年の開幕週のバイアスは良馬場だと、枠は出ない確率が6割位、外枠有利が4割位。直線の伸びは出ない確率が9割位、内伸びが1割位。前後は出ない確率が5割位、前有利が5割位となっている。
