トラックバイアス&血統研究

トラックバイアス(馬場のクセ)と血統を研究

2022,12,17~18 トラックバイアス結果 (中山競馬場、阪神競馬場、中京競馬場)

 

先週日曜日に朝日杯フューチュリティステークス(GⅠ)が行われ、スタート良く先行した1番人気のドルチェモアは道中を先行3番手で追走すると、直線では残り200m付近で先頭に立ちそのまま押し切り優勝した。

中山競馬場は火曜日に4.5㎜と土~日曜日に6.5㎜の雨が降り、馬場状態は芝ダートともに良→稍重。芝コースは馬場に段々と傷みが出てきているが、まだバイアスは出なかった。

阪神競馬場は火曜日に2㎜と土曜日に1㎜の雨が降り、馬場状態は芝ダートともに良~稍重。芝コースは馬場の水分量の微妙な変化もあり、内枠有利のバイアスが出たレースがあった。

中京競馬場は火曜日に2.5㎜と土曜日に1.5㎜の雨が降ったが、馬場状態は芝ダートともに良。芝コースは雨の影響もありバイアスの変化が結構あった。

では、2022年12月17~18日のトラックバイアスの結果を紹介する。

 

【目次】

 

 

 

 

 

中山競馬場

12/17 予想


12/17 結果



12/18 予想


12/18 結果

 

ダート

12/17 予想


12/17 結果



12/18 予想


12/18 結果

 

【備考】

 

【解説】

・芝

火曜日に4.5㎜の雨が降ったが、土曜日の馬場状態は良。その後、土曜夜から日曜明け方にかけて6.5㎜の雨が降り、日曜日の馬場状態は稍重。

先週が開催3週目。今までの開催のダメージが蓄積され、コース全体の広範囲がデコボコし、3~4コーナーの内ラチ沿いに傷みが出ている。土曜日は馬場の硬さが標準位だったが、日曜日は当日明け方までの雨の影響もあり柔らかめだった。

時計は、土曜日は-1.2秒位、日曜日は+0.5秒位。土曜日は良馬場だったこともあり速めの時計が出ていた。日曜日は当日朝までの雨の影響もあり今開催で最も時計が遅かった。

枠と直線の伸びは2日間ともフラット。土曜日は気持ち外枠の好走、日曜日は気持ち内枠の好走が目立っていたが、2日間とも基本的にはバイアスは出なかった。

前後は2日間とも展開次第。2日間ともバイアスは出なかった。

 

・ダート

火曜日に4.5㎜の雨が降ったが、土曜日の馬場状態は良。その後、土曜夜から日曜明け方にかけて6.5㎜の雨が降り、日曜日の馬場状態は稍重。土曜日の含水率は4~5%台なのでほぼパサパサに乾燥していた。

時計は、土曜日は-0.9秒位、日曜日は-0.7秒位。土曜日は馬場がほぼパサパサに乾燥して走りやすかったためか、良馬場にしては速めの時計が出ていた。日曜日は馬場が湿っていたが、良馬場に近い稍重だったことで砂同士の摩擦が多かったためか前日よりは時計が遅くなった。

枠と直線の伸びは2日間ともフラット。枠は外枠の好走が目立ったレースもあったが、2日間とも基本的にはバイアスは出なかった。

前後は2日間とも前~展開次第。土曜日はスローペースのレースが多いのもあるが、どちらかというと前残りだった。日曜日は差しも決まっていたが、どちらかというと前有利だった。

 

【今週末へ向けて】

・芝

今週の天気は、木曜日は雨予報、それ以外は晴れか曇り予報となっている。木曜日の雨量次第で今週末の馬場状態が変わってきそうだ。

良馬場の場合のバイアスは、内ラチ沿いに傷みが出てきたがまだ我慢できそうなので出にくいだろう。時計は、木曜日の雨量次第で-1.2~-0.6秒位と想定している。

道悪の場合のバイアスは、段々と馬場状態が回復していく傾向だと思われるので、馬場の傷みの進行次第では内枠有利、内伸びになる可能性がある。

 

・ダート

今週の天気は、木曜日は雨予報、それ以外は晴れか曇り予報となっている。木曜日の雨量次第で今週末の馬場状態が変わってきそうだ。

良馬場の場合のバイアスは、風向き次第で外枠有利になる可能性がある。時計は、含水率次第で-1.0~-0.4秒位と想定している。

道悪の場合のバイアスは、馬場状態が稍重だと出にくいと思われるが、重以上だと外枠有利になる可能性がある。

 

 

 

 

 

阪神競馬場

12/17 予想


12/17 結果



12/18 予想


12/18 結果

 

ダート

12/17 予想


12/17 結果



12/18 予想


12/18 結果

 

【備考】

 

【解説】

・芝

火曜日に2㎜と土曜日はレース中に雨が降り、土曜日の馬場状態は7Rまでは良、10R以降は稍重に悪化。日曜日は晴れたため良に回復。

先週は開催11週目。A→Bコース替わり4週目。今までの開催のダメージが蓄積され、コース全体の内ラチ沿いに傷みが出ている。2日間とも雨の影響と野芝が休眠期間に入っていることもあり馬場はタフ。

時計は、土曜日は-0.2秒位、日曜日は-0.6秒位。2日間とも雨の影響もあり時計は遅めだった。

枠は2日間とも内~フラット。土曜日は11Rのみ雨の影響もあり内枠有利、他はバイアスは出なかった。日曜日は、内回りはバイアスは出なかった、外回りは馬場が内から乾燥したことと、内ラチ沿いの傷みが比較的少なかったこともあり少し内枠有利だった。

直線の伸びは、土曜日はフラット、日曜日はやや内~フラット。土曜日は気持ち内が伸びたレースもあったが、基本的にはバイアスは出なかった。日曜日は、4Rまでは馬場が内から乾燥したためか内伸び、5R以降は気持ち内が伸びたレースもあったが基本的にはバイアスは出なかった。

前後は2日間とも展開次第。2日間ともバイアスは出なかった。

 

・ダート

火曜日に2㎜と土曜日はレース中に雨が降り、土曜日の馬場状態は6Rまでは良、8R以降は稍重に悪化。日曜日は晴れたため良に回復。

時計は、土曜日は-0.3秒位、日曜日は±0秒位。土曜日は雨が降ったが時計が速くなることは無かった。日曜日は馬場状態が良に回復したことと、風が強かったこともあり前日よりも時計が遅くなった。

枠と直線の伸びは2日間ともフラット。2日間ともバイアスは出なかった。

前後は2日間とも展開次第。2日間ともバイアスは出なかった。

 

【今週末へ向けて】

・芝

今週の天気は、水~木曜日は雨、他は晴れか曇り予報となっている。水~木曜日に雨量次第で今週末の馬場状態が変わってきそうだ。

良馬場の場合のバイアスは、週間の雨量次第だが内ラチ沿いに傷みが出てきているので、段々と外枠有利、外伸び、差し有利になる可能性がある。時計は、週間の雨量次第で-1.2~-0.7秒位と想定している。

道悪の場合のバイアスは、雨量が少ないと出にくく、多いと内枠有利になる可能性がある。

 

・ダート

今週の天気は、水~木曜日は雨、他は晴れか曇り予報となっている。水~木曜日に雨量次第で今週末の馬場状態が変わってきそうだ。

今週は最低気温が低いこともあり凍結防止剤が散布される可能性がある。そうなると時計やバイアスの出方が今までとはガラッと変わることもあるので注意したい。

良馬場の場合のバイアスは、風向き次第で外枠有利になる可能性がある。時計は、含水率次第で-0.3秒前後と想定している。

道悪の場合のバイアスは、基本的には出にくいか、時計が遅いと前有利、速いと差し有利になる可能性がある。

 

 

 

 

 

中京競馬場

12/17 予想


12/17 結果



12/18 予想


12/18 結果

 

ダート

12/17 予想


12/17 結果



12/18 予想


12/18 結果

 

【備考】

 

【解説】

・芝

火曜日に2.5㎜と土曜日は8R前から雨が降ったが、馬場状態は2日間とも良。

先週が開催3週目、A→Bコース替わり。これにより傷んだ箇所はおおむねカバーされ良好な状態。ただ、この2日間のレースで日曜日には3~4コーナーの内ラチ沿いが少しデコボコしてきた。2日間とも雨の影響もあり馬場は柔らかめ。

時計は、土曜日は-1.4→-0.2秒位へ変動、日曜日は-0.1秒位。土曜日は6Rまで-1.4秒位、8,9Rが-1.1秒位、12Rは-0.2秒位へ変動。日曜日は前日の雨の影響もあり時計が遅かった。

枠は、土曜日は内~フラット、日曜日はフラット。土曜日は12Rのみ雨の影響もあり内枠有利、他はバイアスは出ず。日曜日は気持ち内枠の好走が目立っていたが、基本的にはバイアスは出なかった。

直線の伸びは、土曜日はやや内~フラット、日曜日はフラット。土曜日は12Rのみ雨の影響もあり内伸び、他はバイアスは出ず。日曜日はバイアスは出なかった。

前後は2日間とも展開次第~差し。土曜日は、6Rまではコース替わりで馬場が良好になり速めの上がりが出ていたためか差し有利、8R以降は雨の影響で上がりに差が出にくくなったためかバイアスは出なかった。日曜日は馬場が軟らかかったためか、差し有利というよりも逃げ先行馬が厳しかった。

 

・ダート

火曜日に2.5㎜と土曜日は8R前から雨が降ったが、馬場状態は2日間とも良。含水率は、土曜日は雨が降るまでは2~3%台なのでパサパサに乾燥していた、日曜日は6%台なので少し水分が残っていた。

時計は、土曜日は-0.2秒位、日曜日は+0.3秒位。土曜日は途中から雨が降ったが時計の変化は無かった。日曜日は気温が低かったことと、強風の影響もあり時計が遅くなった。

枠は、土曜日はフラット、日曜日はフラット~外。土曜日はバイアスは出なかった。日曜日は馬場がタフになったことと、3~4コーナー強い向かい風だったこともあり少し外枠有利になった。

直線の伸びは2日間ともフラット。2日間ともバイアスは出なかった。

前後は2日間とも展開次第。スローペースのレースで前残りもあったが、2日間とも基本的にはバイアスは出なかった。

 

【次開催へ向けて】

・芝

次開催は中17日空けて1月5日から2月5日までの約5週の開催となる。例年はこの期間に芝は張り替えず、エアレーション等の馬場をほぐす作業も行わない。

次開催は野芝に洋芝をオーバーシード。使用コースは前8日がAコース、後4日がBコース。1年で一番気温が低い時期なので、馬場は1年でもっともタフになりやすい。

例年の開幕週の時計は良馬場だと-1.5~±0秒位になることが多い。前開催は傷みが少なかったので、次開催は例年と比べると速めの時計が出そうだ。

例年の開幕週のバイアスは良馬場だと、枠は出ない確率が8割位、内枠有利が2割位。直線の伸びはほぼ出ない。前後は出ない確率が3割位、前有利が3割位、差し有利が4割位となっている。基本的には馬場に前開催の傷みが残っていると差し有利に、良好な状態だと内枠有利、前有利になりやすい傾向となっている。今年も前開催は馬場に傷みが少なかったので、内枠有利、前有利になりやすいと思われる。

 

・ダート

次開催は中17日空けて1月5日から2月5日までの約5週の開催となる。例年はこの期間に特に作業は行わない。ただ、1年で気温が最も低い時期の開催なので凍結防止剤を散布することがある。そうなると粘っこくなり砂同士も摩擦が多くなるため、時計が遅くなることがある。

例年の開幕週の時計は良馬場だと-0.5~+0.3秒位になることが多い。前開催は砂の厚さが例年と同程度だと思われるので、次開催の時計も例年と同程度だろう。

例年の開幕週のバイアスは良馬場だと、枠は出ない確率が2割位、内枠有利が2割位、外枠有利が6割位。直線の伸びはほぼ出ない。前後はほぼ出ない。

 

 

 

 

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