今週から小倉競馬場を加えて3場の開催となる。3場とも金曜午後から土曜日にかけて雨が降る予報となっているため、時計やバイアスの出方が変化するかもしれないので注意したい。
中山競馬場は週間に雨が降らず、金曜昼時点の馬場状態は芝ダートともに良。芝コースは馬場の傷み具合や雨量によって時計やバイアスの出方がかなり変わってきそうだ。
中京競馬場は週間に雨が降らず、金曜昼時点の馬場状態は芝ダートともに良。芝コースは雨量が多いと内枠有利、前有利になる可能性がある。
小倉競馬場は金曜昼までに3㎜の雨が降ったが、金曜昼時点の馬場状態は芝ダートともに良。芝コースは雨量次第だが、内枠有利、内伸び、前有利になる可能性がある。
では、2023年1月14日、土曜日のトラックバイアスを予想する。
【目次】
中山競馬場
芝
ダート
【備考】
【解説】
・芝
週間に雨が降らず金曜昼時点の馬場状態は良。土曜日の天気は曇り時々雨予報。想定雨量は0~5㎜。想定馬場状態は良~稍重。
開催8週目。A→Cコース替わり3週目。今までの開催のダメージが蓄積され、コース全体の内ラチ沿いがデコボコしている。3週間以上も雨が降っていないため、馬場は硬い状態だと思われる。土曜日は雨が降る可能性があるので、野芝が休眠期間に入っていることもあり少量でも馬場がタフになる可能性がある。
先週の時計は-1.1~-1.0秒位。土曜日は雨が降る可能性があるので、雨が降らない場合は-1.8~-0.8秒位、雨が降った場合は雨量次第で-1.0~+1.8秒位と想定している。
枠は内~外と想定。馬場のダメージの進行具合、3週間以上も雨が降らず馬場が硬いと思われること、そして土曜日は雨が降る可能性があるため、ちょっとしたことでバイアスの出方が変わりそうだ。雨が降らない場合は、基本的にはバイアスは出にくいだろうが、馬場がかなり硬いと内枠有利、硬い状態でも内ラチ沿いに傷みが出てくると外枠有利になる可能性がある。雨量が少なく、かつ、内ラチ沿いに傷みが出てくると外枠有利になる可能性がある。雨量が多いと、馬場がタフになり内も外も変わらなくなりそうなのでロスが少ない内枠が有利になる可能性がある。
直線の伸びはやや内~やや外と想定。雨が降らず、しかも馬場がかなり硬い場合は、内が踏み固められていることもあり内伸びになる可能性がある。それ以外の場合は、直線はまだダメージが少ないのでバイアスは出にくいだろうが、内ラチ沿いに傷みが出てくると段々と外が伸びてくる可能性がある。
前後は前~差しと想定。雨が降らない場合と降っても少量の場合は、先週あたりから段々と差しが決まってきているので、今週土曜日は差し有利になる可能性がある。雨量がそこそこの場合は、馬場がそこそこタフになって上がりに差が出にくくなりそうなので、バイアスは出にくいだろう。雨量が多い場合は、馬場がタフになりさらに上がりに差が出にくくなりそうなので、前有利になる可能性がある。
・ダート
週間に雨が降らず金曜昼時点の馬場状態は良。含水率は1~2%台なのでカラカラに乾燥している。
土曜日の天気は曇り時々雨予報。想定雨量は0~5㎜。想定馬場状態は良~稍重。
先週の時計は-0.6~-0.4秒位。土曜日は雨が降る可能性があるので、雨が降らない場合は-0.6~-0.4秒位、雨が降った場合は雨量次第で-1.2~+0.5秒位と想定している。現在の中山ダートには凍結防止剤が散布されており、雨が降ると粘り気が出てくることがある。そうなると走りにくくなり、少量の雨量だと時計がかなり遅くなることもあり得る。
枠はフラット~外と想定。雨が降らない場合は、土曜日は向こう正面が向かい風の予報でキックバックが多くなりそうなので、外枠有利になる可能性がある。雨が降った場合は、今開催は稍重だと外枠有利になることがある。
直線の伸びはフラットと想定。今開催は良馬場でも道悪でもバイアスは出にくい傾向となっている。
前後は前~展開次第と想定。雨が降らない場合は、今開催の傾向では良馬場だとバイアスは出にくい傾向だが、先週土曜日のようにかなり乾燥して埃止めの散水も少ないと前有利になる可能性がある。雨が降った場合は、今開催の稍重の傾向だと前有利になることがある。
中京競馬場
芝
ダート
【備考】
【解説】
・芝
週間に雨が降らず金曜昼時点の馬場状態は良。今後の天気は、金曜午後から土曜日の昼前まで雨、土曜午後以降は曇り予報となっている。金曜午後から土曜日にかけての想定雨量は5~50㎜、想定馬場状態は稍重~不良。
開催3週目。前開催を含めて今までの開催のダメージが蓄積され、コース全体の内ラチ沿いに傷みが出ている。金曜午後から土曜日にかけて雨予報で、しかも雨量も多くなるかもしれないので、馬場はかなりタフな状態になりそうだ。
先週の時計は-1.2~-1.1秒位。金曜午後から土曜日にかけて雨が降る予報なので、雨量次第で+0.7~+3.0秒以上の極悪馬場まで想定している。
枠は内~フラットと想定。雨量が少なめの場合は、馬場がそこそこ軟らかくなるのでバイアスは出にくいだろう。雨量が多い場合は、馬場がかなりタフになり内も外も変わらなくなりそうなので、ロスが少ない内枠が有利になる可能性がある。
直線の伸びはフラット~やや外と想定。雨量がかなり多い場合は、馬場がグチャグチャになりそうなのでバイアスが出ないかもしれない。それ以外の場合は、内ラチ沿いの傷みが広がりそうなので、段々と外が伸びてくる可能性がある。
前後は前~展開次第と想定。雨量が少なめの場合は、馬場がタフになり上がりに差が出にくくなりそうなので、バイアスは出にくいだろう。雨量が多い場合は、さらに馬場がタフになり上がりに差が出にくくなりそうなので、前有利になる可能性がある。
・ダート
週間に雨が降らず金曜昼時点の馬場状態は良。今後の天気は、金曜午後から土曜日の昼前まで雨、土曜午後以降は曇り予報となっている。金曜午後から土曜日にかけての想定雨量は5~50㎜、想定馬場状態は稍重~不良。
先週の時計は+0.3秒位。金曜午後から土曜日にかけて雨が降る予報なので、雨量次第で-3.5~-0.8秒位と想定している。雨量がかなり多く馬場に水が浮くようだと走りにくくなるので、-1.5~-0.8秒位になることもあり得る。
枠は内~フラットと想定。馬場状態が稍重程度の場合は、そこまで速い時計は出ないと思われるのでバイアスも出にくいだろう。重以上の場合は、近年の中京ダートの傾向だと内枠有利になる可能性がある。
直線の伸びはやや内~フラットと想定。馬場状態が稍重程度の場合は、そこまで速い時計は出ないと思われるのでバイアスも出にくいだろう。重以上の場合は、近年の中京ダートの傾向だと内伸びになる可能性がある。
前後は前~展開次第と想定。馬場状態が稍重程度の場合は、そこまで速い時計は出ないと思われるのでバイアスも出にくいだろう。重以上の場合は、近年の中京ダートの傾向だと前有利になる可能性がある。
小倉競馬場
芝
ダート
【備考】
【解説】
・芝
金曜昼までに3㎜の雨が降ったが、金曜昼時点の馬場状態は良。今後の天気は、金曜午後から土曜朝まで雨、それ以降は曇り時々雨予報となっている。金曜午後から土曜日にかけての想定雨量は10~80㎜、土曜日の想定馬場状態は稍重~不良。
今週が開幕週。使用コースは前4週がAコース、後3週がコース。馬場は野芝に洋芝をオーバーシード。芝の張り替えは無し。エアレーション作業を実施。JRAの画像を見る限りでは馬場は例年通りに良好そうに見える。ただ、金曜午後から土曜日にかけて雨が降る予報となっており、しかも雨量がかなり多い予報なので馬場はかなりタフになりそうだ。
例年の開幕週の時計は良馬場だと-1.2秒前後になることが多い。今年は金曜午後から土曜日にかけて雨が降る予報なので、雨量次第で±0~+3.0秒以上の極悪馬場まで想定しておきたい。
枠は内~フラットと想定。過去の雨が降った開幕週は内枠有利になることが多い。
直線の伸びはやや内~フラットと想定。金曜午後から土曜日にかけて雨が降る予報だが、途中で止んだ場合は馬場が内から乾燥して内伸びになる可能性がある。
前後は前~展開次第と想定。過去の雨が降った開幕週は前有利になることが多い。
・ダート
金曜昼までに3㎜の雨が降ったが、金曜昼時点の馬場状態は良。今後の天気は、金曜午後から土曜朝まで雨、それ以降は曇り時々雨予報となっている。金曜午後から土曜日にかけての想定雨量は10~80㎜、土曜日の想定馬場状態は重~不良。
例年の開幕週の時計は良馬場だと±0~+1.1秒位になることが多い。今年は金曜午後から土曜日にかけて雨が降る予報なので、雨量次第で-2.5~-0.8秒位と想定している。雨量がかなり多く馬場に水が浮くようだと走りにくくなるので、-1.5~-0.8秒位になることもあり得る。
枠はフラット~外と想定。前開催時は馬場状態が重になると外枠有利になることがあったので、今週も外枠有利になる可能性がある。
直線の伸びはフラットと想定。前開催時は馬場状態が重以上だとバイアスが出なかったので、今週も出にくいだろう。
前後は前~展開次第と想定。前開催時は馬場状態が重以上だと前有利になることが多かったので、今週も前有利になる可能性がある。