先週は2つの重賞が行われ、アメリカジョッキークラブカップ(GⅡ)は4番人気のノースブリッジが、東海ステークス(GⅡ)は2番人気のプロミストウォリアがそれぞれ優勝した。
中山競馬場は月～火曜日に10.5㎜と金曜日に1.5㎜の雨が降り、馬場状態は芝ダートともに稍重→良。芝コースは馬場の広範囲に傷みが出ているので、2日間とも時計が遅めだった。
中京競馬場は週間に雨が降らず、馬場状態は芝ダートともに良。こちらも芝コースは馬場の広範囲に傷みが出ているので、2日間とも時計が遅めだった。
小倉競馬場は月～水曜日に15㎜と日曜日に数ミリの雨が降り、馬場状態は芝は良～稍重、ダートは稍重。芝コースは段々と差しが決まってくる傾向だった。
では、2023年1月21～22日のトラックバイアスの結果を紹介する。
【目次】
中山競馬場
芝
1/21 予想
1/21 結果
1/22 予想
1/22 結果
ダート
1/21 予想
1/21 結果
1/22 予想
1/22 結果
【備考】
【解説】
・芝
月～火曜日に10.5㎜と金曜日に1.5㎜の雨が降り、土曜日の馬場状態は稍重。日曜日は雨が降らなかったため良に回復。
先週が開催9週目。A→Cコース替わり4週目。今までの開催のダメージが蓄積され、コース全体の広範囲に傷みが目立つ。金曜日の雨により、土曜日と日曜日の6R頃までは馬場が軟らかめ、日曜日の9R以降は太陽が出たため乾燥し硬さは標準位だった。
時計は、土曜日は＋0.5秒位、日曜日は±0秒位。金曜日の雨の影響と馬場が傷んでいたこともあり、時計は2日間とも乙女だった。
枠と直線の伸びは2日間ともフラット。馬場の広範囲に傷みが出ていて内も外もあまり変わらない状態だったためか、2日間ともバイアスは出なかった。ただ、直線はおおむね2～3分所が伸びてきていた。
前後は2日間とも展開次第。馬場がタフで上がりに差が出にくかったためか、2日間ともバイアスは出なかった。
・ダート
月～火曜日に10.5㎜と金曜日に1.5㎜の雨が降り、土曜日の馬場状態は稍重。日曜日は雨が降らなかったため良に回復。
時計は、土曜日は－0.4秒位、日曜日は－0.6秒位。金曜日に雨が降ったが時計が速くなることは無かった。
枠と直線の伸びは2日間ともフラット。馬場が水分を含んでいたためか2日間ともバイアスは出なかった。
前後は、土曜日は展開次第、日曜日は前～展開次第。土曜日は1200mで前残りが多かったが、基本的にはバイアスは出なかった。日曜日は1200mが前有利、1800mはバイアスは出なかった。
【次開催へ向けて】
・芝
次開催は約1か月後の2月25日から4月16日までの8週間の開催となる。例年は芝を張り替えず、ここ2年はエアレーション等の馬場をほぐす作業も行わない。
次開催は野芝に洋芝をオーバーシード。使用コースは前5週がAコース、後3週がBコース。段々と気温が高くなる傾向で、例年だと開催後半になるにつれ野芝が生育し時計が段々と速くなることがある。
例年の開幕週の時計は良馬場だと－1.7～－0.5秒位になることが多い。次開催までの天候で時計の出方がだいぶ変わるので注意したい。
例年の開幕週のバイアスは良馬場だと、枠は出ない確率が8割位、外枠有利が2割位。直線の伸びは出ない確率が6割位、内伸びが4割位。前後は出ない確率が8割位、前有利が2割位となっている。基本的には、馬場が硬めだと内伸び、前有利になることが多い。
・ダート
次開催は約1か月後の2月25日から4月16日までの8週間の開催となる。例年は気温が低いと凍結防止剤を散布することがあるが、基本的には作業は行わない。
例年の開幕週の時計は良馬場だと－0.6～＋0.7秒位になることが多い。含水率にもよるが、凍結防止剤を散布すると時計が遅くなることが多い。
例年の開幕週のバイアスは良馬場だと、枠は出ない確率が5割位、外枠有利が5割位。直線の伸びと前後はほぼ出ない。
中京競馬場
芝
1/21 予想
1/21 結果
1/22 予想
1/22 結果
ダート
1/21 予想
1/21 結果
1/22 予想
1/22 結果
【備考】
【解説】
・芝
週間に雨が降らず馬場状態は2日間とも良。
開催4週目。今までの開催のダメージが蓄積され、コース全体の広範囲に傷みが出ている。先週は雨が降らなかったため馬場の硬さは標準位だったが、ダメージがあるため馬場の表面が緩い。
時計は2日間とも－0.7秒位。馬場の硬さは標準位だったが、ダメージが出ていたため時計は標準に近づいた。
枠と直線の伸びは2日間ともフラット。土曜日は内から2頭分位が伸びていたが基本的にはバイアスは出なかった。日曜日は外過ぎるとロスが多いためか伸びなかったが、基本的にはバイアスは出なかった。
前後は2日間とも展開次第。土曜日は一定以上の決め手が要求されていたが、基本的にはバイアスは出なかった。
・ダート
週間に雨が降らず馬場状態は2日間とも良。含水率は4～5％台だったが、少し水分が残っていた。
時計は2日間とも＋0.3秒位。2日間とも馬場が乾燥していたため時計も標準位だった。
枠と直線の伸びは2日間ともフラット。2日間ともバイアスは出なかった。
前後は2日間とも展開次第。特に土曜日はそれなりに差しが決まっていたが、基本的にはバイアスは出なかった。
【今週末へ向けて】
・芝
今週の天気は金曜日に雨か雪、他は晴れか曇り予報となっている。金曜日の雨や雪の有無で馬場状態が変わってきそうだ。
今週からA→Bコース替わり。これにより傷んだ箇所がある程度カバーされそうだが、広範囲に傷みが出ていたため内ラチ沿いに残りそうだ。
良馬場の場合のバイアスは、内ラチ沿いに傷みが残りそうなので外枠有利、外伸び、差し有利になる可能性がある。時計は、週間の雨量次第で－1.2～－0.8秒位と想定している。
道悪の場合のバイアスは、馬場が軟らかくなりそうなので出にくいだろう。
・ダート
今週の天気は金曜日に雨か雪、他は晴れか曇り予報となっている。金曜日の雨や雪の有無で馬場状態が変わってきそうだ。
今週は最低気温が氷点下と予報される日があるため、凍結防止剤が散布される可能性がある。そうなると今までとは時計やバイアスが変化する可能性があるので注意したい。
良馬場の場合のバイアスは、風向き次第で外枠有利、差し有利になる可能性がある。凍結防止剤が散布された場合は、過去の傾向だと外枠有利になりやすい。時計は、含水率や凍結防止剤の有無で±0～＋1.0秒位と想定している。
道悪の場合のバイアスは、稍重くらいであれば出にくいと思われるが、重以上だと近年の中京ダートの傾向だと内枠有利、内伸び、前有利になる可能性がある。
小倉競馬場
芝
1/21 予想
1/21 結果
1/22 予想
1/22 結果
ダート
1/21 予想
1/21 結果
1/22 予想
1/22 結果
【備考】
【解説】
・芝
月～水曜日に15㎜の雨が降り、土曜日の馬場状態は稍重。日曜日は10Rまで良になったが、9R頃からの雨の影響で11Rのみ稍重に悪化。
開催2週目。今までの開催のダメージが蓄積され、コース全体の内ラチ沿いがデコボコしていた。2日間とも雨の影響で馬場は柔らかめ。
時計は、土曜日は＋0.3秒位、日曜日は－0.2→＋1.1秒位へ変動。土曜日は週間の雨の影響もあり時計が遅めだった。日曜日は7Rまで－0.2秒位、9Rが＋0.4秒位、10Rが＋0.8秒位、12Rが＋1.1秒位へ変動した。
枠と直線の伸びは2日間ともフラット。日曜日は8枠の好走が目立ち段々と外が伸びてきていたが、基本的にはバイアスは出なかった。
前後は、土曜日は展開次第、日曜日は展開次第～差し。土曜日は基本的にはバイアスは出なかった。日曜日は逃げ先行馬も残っていたが、段々と差しが決まってきていた。
・ダート
月～水曜日に15㎜と日曜日に数ミリの雨が降り、馬場状態は2日間とも稍重。
時計は、土曜日は－0.7秒位、日曜日は－0.3秒位。2日間とも道悪だったが、凍結防止剤の影響か時計は標準に近かった。
枠は、土曜日は内～フラット、日曜日はフラット。土曜日は3Rまではバイアスは出なかったが、8R以降は内枠有利だった。日曜日は外枠から道中は外々を回るのは厳しかったが、基本的にはバイアスは出なかった。
直線の伸びは2日間ともフラット。2日間ともバイアスは出なかった。
前後は2日間とも展開次第。2日間ともバイアスは出なかった。
【今週末へ向けて】
・芝
今週の天気はずっと曇りか雨、または雪の予報となっている。天気予報通りであれば今週末は道悪になる可能性がある。
今週末のバイアスは、馬場が軟らかめだと思われるので出にくいか、雨量が少なめだと外伸び、差し有利になる可能性がある。
・ダート
今週の天気はずっと曇りか雨、または雪の予報となっている。天気予報通りであれば今週末は道悪になる可能性がある。
今週は最低気温が氷点下と予報される日があるため、凍結防止剤が追加で散布される可能性がある。そうなると今までとは時計やバイアスが変化する可能性があるので注意したい。
今週末のバイアスは、先週の傾向からすると内枠有利になる可能性がある。
