先週は2つの重賞が行われ、東京新聞杯(GⅢ)は4番人気のウインカーネリアンが、きさらぎ賞(GⅢ)は1番人気のフリームファクシがそれぞれ優勝した。
東京競馬場は週間に雨が降らず、馬場状態は芝ダートともに良。芝コースは約3週間もほぼ降水が無く馬場が硬めだからか、2日間ともこの時期にしてはかなり速い時計が出ていた。
中京競馬場は週間に雨が降らず、馬場状態は芝ダートともに良。芝コースは内ラチ沿いに傷みが出ているが、約3週間もほぼ降水が無く馬場が硬めだからか速めの時計が出ていた。
小倉競馬場は週間に雨が降らなかったが、馬場状態は芝は良、ダートは稍重→良。ダートコースは凍結防止剤の追加散布のためか、2日間とも時計は標準よりも遅くなった。
では、2023年2月4～5日のトラックバイアスの結果を紹介する。
【目次】
東京競馬場
芝
2/4 予想
2/4 結果
2/5 予想
2/5 結果
ダート
2/4 予想
2/4 結果
2/5 予想
2/5 結果
【備考】
【解説】
・芝
週間に雨が降らず馬場状態は2日間とも良。
開催2週目。3～4コーナーの内ラチ沿いが少しデコボコしてきたが、その他の箇所は例年通りかそれ以上に良好な状態。約3週間もほぼ降水が無いためか、馬場は少し硬めに感じる。
時計は2日間とも－2.3秒位。馬場が良好だったことと硬めだったこともあり2日間もこの時期としてはかなり速い時計が出ている。
枠は、土曜日はフラット～外、日曜日はフラット。土曜日は内がごちゃついたためか、少し外枠の好走が目立っていた。日曜日は8枠の好走が目立っていたが基本的にはバイアスは出なかった。
直線の伸びは、土曜日はやや内～フラット、日曜日はフラット。土曜日は外も伸びていたが、どちらかというと内の方が伸びていた。日曜日は内の方が若干伸びていたが、基本的にはバイアスは出なかった。
前後は2日間とも展開次第。2日間ともスローペースのレースが多く4角で後ろ過ぎると厳しいが、基本的にはバイアスは出なかった。
・ダート
週間に雨が降らず馬場状態は2日間とも良。含水率は1％台だったのでカラカラに乾燥していた。
時計は2日間とも－0.3秒位。2日間とも馬場が乾燥していたこともあり時計は標準位だった。
枠と直線の伸びは2日間ともフラット。外枠の好走が目立ったレースもあったが、2日間ともバイアスは出なかった。
前後は2日間とも展開次第。2日間ともバイアスは出なかった。
【今週末へ向けて】
・芝
今週の天気は、金曜日以外は晴れか曇り、金曜日は雨か雪の予報となっている。金曜日は南岸低気圧の進路次第で雨か雪が降り、降水量も増減するため進路に注意したい。
良馬場の場合のバイアスは、週間の雨量次第で馬場が硬めだと内枠有利、内伸びになる可能性がある。馬場が標準か軟らかいと外枠有利、差し有利になる可能性がある。時計は、馬場が硬いと－2.5～－2.0秒位、馬場の硬さが標準か軟らかいと－1.8～－1.2秒位と想定している。
道悪の場合のバイアスは、今のところ土曜日は雨が降らない予報で馬場が内から乾燥しそうなので、内枠有利、内伸びになる可能性がある。ただ、土曜日にも水分が多く残るとバイアスは出にくいか、差し有利になることもあり得る。
・ダート
今週の天気は、金曜日以外は晴れか曇り、金曜日は雨か雪の予報となっている。金曜日は南岸低気圧の進路次第で雨か雪が降り、降水量も増減するため進路に注意したい。
良馬場の場合のバイアスは、含水率と風向き次第で外枠有利になる可能性がある。時計は、含水率次第で－0.5～±0秒位と想定している。
道悪の場合のバイアスは、過去の凍結防止剤が散布され、かつ、道悪になった時の傾向だと外枠有利、差し有利になることがある。
中京競馬場
芝
2/4 予想
2/4 結果
2/5 予想
2/5 結果
ダート
2/4 予想
2/4 結果
2/5 予想
2/5 結果
【備考】
【解説】
・芝
週間に雨が降らず馬場状態は2日間とも良。
開催6週目、A→Bコース替わり2週目。今までの開催のダメージが蓄積され、コース全体の内ラチ沿いに傷みが目立つ。馬場の表面が緩い箇所はあるが、約3週間もほぼ降水が無いためか馬場は硬め。
時計は2日間とも－1.5秒位。馬場の内ラチ沿いに傷みが出ていたが、硬めだったこともあり2日間とも速めの時計が出ていた。
枠と直線の伸びは2日間ともフラット。日曜日の枠は気持ち内枠の好走が多かったが、2日間とも基本的にはバイアスは出なかった。直線の伸びは2日間ともあまり外過ぎると伸びないが、基本的にはバイアスは出なかった。
前後は2日間とも展開次第。2日間ともスローペースのレースが多く4角で後ろ過ぎると厳しいが、基本的にはバイアスは出なかった。
・ダート
週間に雨が降らず馬場状態は2日間とも良。含水率は1％台なのでカラカラに乾燥している。
時計は2日間とも＋0.3秒位。2日間とも馬場が乾燥していたこともあり時計は標準位だった。
枠と直線の伸びは2日間ともフラット。2日間ともバイアスは出なかった。
前後は2日間とも展開次第。2日間ともバイアスは出なかった。
【次開催へ向けて】
・芝
次開催や約1か月後の3月11日から26日までの3週間の開催となる。例年はこの期間に芝は張り替えず、エアレーション等の馬場をほぐす作業も行わない。
次開催は野芝に洋芝をオーバーシード。使用コースは前2週がAコース、後1週がBコース。まだ気温が低く野芝が休眠期間なので、速い時計は出にくい。
例年の開幕週の時計は良馬場だと－1.5～±0秒位になることが多い。前開催は去年からの連続使用で内ラチ沿いに傷みが目立つので、中間の天気次第だが例年よりは時計は遅めになるのではないか。
例年の開幕週のバイアスは良馬場だと、枠と直線の伸びはほとんど出ない。前後は、出ない確率が3割位、差し有利が7割位となっている。
・ダート
次開催や約1か月後の3月11日から26日までの3週間の開催となる。例年はこの期間には特に作業は行わないが、気温が氷点下になると凍結防止剤を散布することがある。
例年の開幕週の時計は良馬場だと－0.8～＋0.3秒位になることが多い。今年は例年よりも砂が少し厚めに感じるので、含水率次第だが例年よりは遅めになりそうだ。
例年の開幕週のバイアスは良馬場だとほぼ出ないが、稀に内枠有利、差し有利になることがある。
小倉競馬場
芝
2/4 予想
2/4 結果
2/5 予想
2/5 結果
ダート
2/4 予想
2/4 結果
2/5 予想
2/5 結果
【備考】
【解説】
・芝
週間に雨が降らず馬場状態は2日間とも良。
開催4週目。今までの開催のダメージが蓄積され、コース全体の内ラチ沿いに少し傷みが目立つ。先週は週間に雨が降らなかったこともあり、馬場の硬さは標準位。
時計は2日間とも－0.7秒位。馬場に傷みが出ていることもありそこまで速い時計は出なかった。
枠と直線の伸びは2日間ともフラット。どちらかというと内枠の好走が目立っていたが、2日間とも基本的にはバイアスは出なかった。
前後は2日間とも展開次第。2日間とも4角で後ろ過ぎると厳しいが、基本的にはバイアスは出なかった。
・ダート
週間に雨が降らなかったが、土曜日の馬場状態は稍重。日曜日は晴れたため良に回復。土曜日は稍重だったが、これは2週前の雨や雪の水分が残ったものと思われる。先週月曜日に凍結防止剤が散布されたが、凍結防止剤には水分を保湿しやすい作用があり、週間に雨が降らなくても稍重になったのだと思われる。
時計は、土曜日は＋0.3秒位、日曜日は＋0.8秒位。月曜日に凍結防止剤が追加散布され馬場がタフになったためか、標準よりも時計が遅くなったのだろう。
枠は、土曜日は内～フラット、日曜日はフラット。土曜日は3Rまではバイアスは出ず、7R以降は内枠有利だった。日曜日は外枠から道中外々を回ると厳しいが、基本的にはバイアスは出なかった。
直線の伸びは2日間ともフラット。2日間ともバイアスは出なかった。
前後は、土曜日は展開次第、日曜日は前～展開次第。土曜日はスローペースのレースが多く前残りが目立っていたが、基本的にはバイアスは出なかった。日曜日はスローペースのレースが多いのもあるが、凍結防止剤の影響か少し前有利だった。
【今週末へ向けて】
・芝
今週の天気は、月曜日は曇りのち雨、火曜日は雨のち曇り、水曜日は晴れ時々曇り、木曜日は曇り一時雨、金曜日は雨、土曜日は晴れ時々曇り、日曜日は曇り時々雨と、天候がコロコロ変わる予報となっている。金曜日は低気圧の影響で雨が降ることが濃厚なので、今週末は道悪になる可能性が高い。
今週からA→コース替わり。これにより傷んだ箇所はカバーされ良好な状態になりそうだ。
今週末のバイアスは、コース替わりで傷んだ箇所がカバーされ、雨で馬場がタフな状態だと思われるので、ロスが少ない内枠有利、前有利になる可能性がある。
・ダート
今週の天気は、月曜日は曇りのち雨、火曜日は雨のち曇り、水曜日は晴れ時々曇り、木曜日は曇り一時雨、金曜日は雨、土曜日は晴れ時々曇り、日曜日は曇り時々雨と、天候がコロコロ変わる予報となっている。金曜日は低気圧の影響で雨が降ることが濃厚なので、今週末は道悪になる可能性が高い。
今週末のバイアスは、馬場状態が重や不良だと今開催の傾向だと出にくいだろう。稍重だと内枠有利になる可能性がある。
