トラックバイアス&血統研究

トラックバイアス(馬場のクセ)と血統を研究

2023,2,18~19 トラックバイアス結果 (東京競馬場、阪神競馬場、小倉競馬場)

 

先週日曜日にフェブラリーステークス(GⅠ)が行われ、1番人気のレモンポップは道中は先団外を追走し、直線で抜け出すと2着のレッドルゼルに1馬身2分の1差をつけ優勝した。

東京競馬場は月曜日に3.5㎜の雨が降り、馬場状態は芝は良、ダートは稍重→良。ダートコースは道悪だったためか、外枠有利、差し有利のバイアスが出た日もあった。

阪神競馬場は月曜日に2.5㎜と日曜日に数ミリの雨、水曜日に0㎜の雪が降り、馬場状態は芝ダートともに良→稍重。芝コースは雨の影響で土日の時計の出方が違っていた。

小倉競馬場は月~火曜日に7㎜、土曜日に5㎜、日曜日に十数ミリの雨が降り、馬場状態は芝は稍重→重、ダートは稍重→不良。芝コースは馬場の内側に傷みが出ていたので、外枠有利、外伸びのバイアスが出ていた。

では、2023年2月18~19日のトラックバイアスの結果を紹介する。

 

【目次】

 

 

 

 

 

東京競馬場

2/18 予想


2/18 結果



2/19 予想


2/19 結果

 

ダート

2/18 予想


2/18 結果



2/19 予想


2/19 結果

 

【備考】

 

【解説】

・芝

月曜日に3.5㎜の雨が降り、馬場状態は2日間とも良。

開催4週目。今までの開催のダメージが蓄積され、コース全体の内ラチ沿いが少しデコボコし、3~4コーナーの内ラチ沿いに少し傷みが目立つ。先週は雨が少なかったためか馬場の硬さは標準位。

時計は2日間とも-1.8秒位。そこまで馬場が悪くないためか2日間とも速めの時計が出ていた。

枠と直線の伸びは2日間ともフラット。内ラチ沿いに傷みが出ているが、馬場の硬さが標準位だったためか2日間ともバイアスは出なかった。

前後は2日間とも展開次第。特に土曜日は一定以上の決め手が要求されていたが、2日間とも基本的にはバイアスは出なかった。

 

・ダート

月曜日に3.5㎜の雨が降り、土曜日の馬場状態は稍重。日曜日は3Rまでは稍重だったが、雨が降らなかったため5R以降は良に回復。

先週は月曜日に3.5㎜と雨量が少なかったが、土曜日と日曜日の3Rまでは馬場状態が稍重だった。これは2週前に雨や雪が多かったことと、先週は気温が低かったこと、そして凍結防止剤が散布されていたためか、馬場の乾燥が遅かった。凍結防止剤は水分を保湿しやすくなる性質があるので、馬場状態の回復が遅れたのだろう。

時計は2日間とも-0.7秒位。馬場状態が良に近い稍重だったためか2日間とも時計が標準に近かった。

枠は、土曜日はフラット、日曜日はフラット~外。土曜日は道悪だったがバイアスは出なかった。日曜日は少し水分が残っていたためか、内枠がダメな訳ではないがどちらかというと外枠が有利だった。

直線の伸びは2日間ともフラット。2日間ともバイアスは出なかった。

前後は、土曜日は差し、日曜日は展開次第。土曜日は道悪で凍結防止剤が散布されていたためか、逃げ先行も残っていたが基本的には差し有利だった。日曜日は一定以上の決め手が要求されていたが、基本的にはバイアスは出なかった。

 

【次開催へ向けて】

・芝

次開催は約2か月後の4月22日から6月25日までの10週間の開催となる。例年はこの期間に芝は張り替えず、エアレーション作業を行なうことが多い。

次開催は野芝に洋芝をオーバーシード。使用コースは順に、Aコース3週、Bコース2週、Cコース3週、Dコース2週。気温が高くなり野芝も生育していくので、中間の天候次第だが速い時計が出ることが多い。

例年の開幕週の時計は良馬場だと-2.6~-1.0秒位になるが、近年は-2.0秒よりも速くなることが多い。前開催、さらにその前の開催は馬場がそこまで悪くならなかったので、中間の天候次第だが次開催はかなり速い時計が出る可能性がある。

例年の開幕週のバイアスは良馬場だと、枠は出ない確率が7割位、内枠有利が1割位、外枠有利が2割位。直線の伸びはほぼ出ない。前後は出ない確率が5割位、差し有利が5割位となっている。馬場が軟らかめだと外枠有利、差し有利になりやすい傾向となっている。

 

・ダート

次開催は約2か月後の4月22日から6月25日までの10週間の開催となる。例年はこの期間には特に作業は行わない。

例年の開幕週の時計は良馬場だと-0.5~+0.7秒位になることが多い。前開催は砂の厚さが例年並みだと思われるので、次開催の時計も例年通りになる確率が高そうだ。

例年の開幕週のバイアスは良馬場だと、枠は出ない確率が8割位、外枠有利が2割位。直線の伸びはほぼ出ない。前後もほぼ出ない。

 

 

 

 

 

阪神競馬場

2/18 予想


2/18 結果



2/19 予想


2/19 結果

 

ダート

2/18 予想


2/18 結果



2/19 予想


2/19 結果

 

【備考】

 

【解説】

・芝

月曜日に2.5㎜の雨と水曜日に0㎜の雪が降ったが、土曜日の馬場状態は良。日曜日は未明から6R頃まで雨が降り、馬場状態は稍重に悪化。

開催2週目。土曜日の時点では向こう正面の一部に前開催のダメージが残っている箇所もあるが、その他の箇所は例年並みに良好な状態。しかし、日曜日は雨の影響がある中でレースが行われたため、向こう正面から外回り3~4コーナーの内ラチ沿いがデコボコしてきた。土曜日の馬場の硬さは標準位、日曜日は雨の影響で軟らかい。

時計は、土曜日は-1.4秒位、日曜日は+0.6秒位。土曜日は週間の雨量が少なかったためか速めの時計が出ていた。日曜日は雨で馬場がタフになり時計も遅くなった。

枠と直線の伸びは2日間ともフラット。まだ馬場が良好な状態だからか2日間ともバイアスは出なかった。

前後は2日間とも展開次第。まだ馬場が良好な状態だからか2日間ともバイアスは出なかった。

 

・ダート

月曜日に2.5㎜の雨と水曜日に0㎜の雪が降ったが、土曜日の馬場状態は良。日曜日は未明から6R頃まで雨が降り、馬場状態は稍重に悪化。土曜日の含水率は5%台だったので少し水分が残っていた。

時計は、土曜日は+0.2秒位、日曜日は-0.3秒位。土曜日は良馬場だったこともあり時計も標準位だった。日曜日はあまり雨量が多くなかったためか脚抜きが良くならず、時計も速くならなかった。

枠は、土曜日はフラット、日曜日はフラット~外。土曜日はバイアスは出なかった。日曜日は内枠がダメな訳ではないが、道悪になったためか少し外枠有利だった。

直線の伸びは2日間ともフラット。2日間ともバイアスは出なかった。

前後は2日間とも展開次第。スローペースのレースでは前残りが多かったが、2日間とも基本的にはバイアスは出なかった。

 

【今週末へ向けて】

・芝

今週の天気は、金曜日以外は晴れか曇り、金曜日は曇りか雨予報となっている。金曜日の天気次第で今週末の馬場状態が決まりそうだ。

良馬場の場合のバイアスは、まだ馬場に傷みが出ていないのでバイアスは出にくいだろう。時計は、週間の雨量次第で-1.4~-1.0秒位と想定している。

道悪の場合のバイアスは、雨量が少なければ出にくいだろう。雨量が多いと、馬場の傷みの進行具合にもよるが内枠有利になる可能性がある。

 

・ダート

今週の天気は、金曜日以外は晴れか曇り、金曜日は曇りか雨予報となっている。金曜日の天気次第で今週末の馬場状態が決まりそうだ。

良馬場の場合のバイアスは、今開催の傾向だと基本的には出にくいか、含水率や風向き次第で外枠有利になる可能性がある。時計は、含水率次第で-0.3~+0.3秒位と想定している。

道悪の場合のバイアスは、先週の傾向からすると外枠有利になる可能性がある。

 

 

 

 

 

小倉競馬場

2/18 予想


2/18 結果



2/19 予想


2/19 結果

 

ダート

2/18 予想


2/18 結果



2/19 予想


2/19 結果

 

【備考】

 

【解説】

・芝

月~火曜日に7㎜の雨が降り、土曜日の馬場状態は稍重。その後土曜夜から日曜レース前までに数十ミリの雨が降り、日曜日の馬場状態は重に悪化。

開催6週目、A→Bコース替わり2週目。今までの開催のダメージが蓄積され、コース全体の広範囲に傷みが出て、日曜日は一部のレースで多くの馬が内から3頭分位を空けて走っていた。2日間とも道悪だったため馬場はタフだった。

時計は、土曜日は+0.3~+1.7秒位、日曜日は+2.3~+3.6秒位。土曜日は1200mが+0.3秒位、12R以外の1800m以上が+1.2秒位、12Rのみが+1.7秒位。日曜日は1200mが+2.3秒位、1800m以上が+3.6秒位。1800m以上は馬場の悪い箇所を多く走っていたためか1200mよりも時計が遅くなった。

枠は、土曜日は外、日曜日はフラット~外。土曜日は内ラチ沿いに傷みが出ていたためか、馬券圏内のほとんどが5枠より外枠だった。日曜日は内枠がダメな訳ではないが、内が傷んでいたためかどちらかというと外枠が有利だった。

直線の伸びは、土曜日はやや外、日曜日はやや外~外。土曜日は内ラチ沿いに傷みが出ていたためか、おおむね3分所より外が伸びていた。日曜日はさらに傷みが広がったためかおおむね4分所より外が伸び、レースによっては外ラチ近くが伸びていた。

前後は2日間とも展開次第。2日間とも馬場がタフで上がりに差が出にくくなったためか4角で後ろ過ぎると厳しいが、基本的にはバイアスは出なかった。

 

・ダート

月~火曜日に7㎜の雨が降り、土曜日の馬場状態は稍重。その後土曜夜から日曜レース前までに数十ミリの雨が降り、日曜日の馬場状態は不良に悪化。日曜日は馬場に水が浮いていた。

時計は、土曜日は-0.5秒位、日曜日は-0.6秒位。土曜日は馬場状態が稍重だったが、脚抜きが良くなるほどではなかった。日曜日は不良だったが、水が浮いて走りにくくなったためか時計が速くなることは無かった。

枠と直線の伸びは2日間ともフラット。今開催は道悪だとバイアスが出にくい傾向となっている。

前後は2日間とも展開次第。土曜日は4角で後ろ過ぎると厳しかったが、基本的にはバイアスは出なかった。日曜日は前過ぎず後ろ過ぎない位置が好走していた。

 

【今週末へ向けて】

・芝

今週の天気は、木~金曜日が曇りか雨、それ以外は晴れか曇り予報となっている。木~金曜日の雨量次第で今週末の馬場状態が決まりそうだ。

今週末のバイアスは、馬場の内側の広範囲に傷みが出ているので、雨の有無に関わらず外枠有利、外伸びになりそうだ。ただ、さらに広範囲に傷みが出てくると内も外も変わらなくなるので、ロスが少ない内枠が有利になることもあり得る。

 

・ダート

今週の天気は、木~金曜日が曇りか雨、それ以外は晴れか曇り予報となっている。木~金曜日の雨量次第で今週末の馬場状態が決まりそうだ。

今週末のバイアスは、今開催は道悪だとバイアスは出にくい傾向が多い。

 

 

 

 

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