トラックバイアス&血統研究

トラックバイアス(馬場のクセ)と血統を研究

2023,2,25~26 トラックバイアス結果 (中山競馬場、阪神競馬場、小倉競馬場)

 

先週は重賞が2つ行われ、中山記念(GⅡ)は5番人気のヒシイグアスが、阪急杯(GⅢ)は2番人気のアグリがそれぞれ優勝した。

中山競馬場は金曜日に0.5㎜の雨が降ったが、馬場状態は芝ダートともに良。芝コースは馬場がおおむね良好な状態だったためか、2日間とも特にバイアスは出なかった。

阪神競馬場は金曜日に8.5㎜の雨が降り、馬場状態は芝は稍重→良、ダートは稍重。芝コースは馬場が内から乾燥したためか、内枠有利、内伸びのバイアスが出た日もあった。

小倉競馬場は火曜日に0.5㎜と金曜日に2.5㎜の雨が降り、馬場状態は芝は稍重→良、ダートは稍重。芝コースは馬場に傷みが目立っていたこともあり、外枠有利、外伸びのバイアスが出ていた。

では、2023年2月25~26日のトラックバイアスの結果を紹介する。

 

【目次】

 

 

 

 

 

中山競馬場

2/25 予想


2/25 結果



2/26 予想


2/26 結果

 

ダート

2/25 予想


2/25 結果



2/26 予想


2/26 結果

 

【備考】

 

【解説】

・芝

金曜日に0.5㎜の雨が降ったが、馬場状態は2日間とも良。

先週が開幕週。土曜日のレース前は芝が不揃いの箇所があったが、この時期らしいおおむね良好な状態。しかし、この2日間のレースでコース全体の内ラチ沿いが少しデコボコしてきた。芝が不揃いだからか、2日間とも馬場の表面が緩め。

時計は2日間とも-1.1秒位。芝が例年と同程度だったこともあり、時計も例年と同程度だった。

枠と直線の伸びは2日間ともフラット。まだ馬場に傷みが出ていないためか2日間ともバイアスは出なかった。

前後は2日間とも展開次第。スローペースのレースが多く4角で後ろ過ぎると厳しいが、2日間とも基本的にはバイアスは出なかった。

 

・ダート

金曜日に0.5㎜の雨が降ったが、馬場状態は2日間とも良。含水率は2~4%台だったのでパサパサに乾燥していた。

時計は、土曜日は-0.6秒位、日曜日は-0.4秒位。2日間とも馬場がパサパサに乾燥していたため時計も標準位だった。

枠と直線の伸びは2日間ともフラット。2日間とも基本的にはバイアスは出なかった。

前後は2日間とも展開次第。2日間とも4角で後ろ過ぎると厳しかったが、基本的にはバイアスは出なかった。

 

【今週末へ向けて】

・芝

今週の天気は、木曜日は曇りか雨、他は晴れか曇り予報となっている。木曜日の天気次第で今週末の馬場状態が決まりそうだ。

良馬場の場合のバイアスは、まだ馬場に傷みが出ていないので先週と同じくバイアスは出にくいだろう。ただ、木曜日に雨が降らないと約3週間もほぼ雨が降っていないことになるので、馬場が硬くなり内枠有利、内伸びになることもあり得る。時計は、木曜日に雨が降った場合は雨量次第で-1.0~-0.5秒位、木曜日に雨が降らないあ場合は馬場が硬くなり-2.0~-1.3秒位になることもあり得る。

道悪の場合のバイアスは、馬場が内から乾燥して内枠有利、内伸びになる可能性がある。

 

・ダート

今週の天気は、木曜日は曇りか雨、他は晴れか曇り予報となっている。木曜日の天気次第で今週末の馬場状態が決まりそうだ。

良馬場の場合のバイアスは、風向き次第で外枠有利になる可能性がある。時計は、含水率次第で-0.8~-0.3秒位と想定している。

稍重の場合のバイアスは、前開催からの傾向からすると出にくいだろう。

重以上の場合のバイアスは、ここ数年の傾向からすると外枠有利、前有利になる可能性がある。

 

 

 

 

 

阪神競馬場

2/25 予想


2/25 結果



2/26 予想


2/26 結果

 

ダート

2/25 予想


2/25 結果



2/26 予想


2/26 結果

 

【備考】

 

【解説】

・芝

金曜日に8.5㎜の雨が降り、土曜日の7Rまでは稍重、9R以降は良に回復。日曜日は晴れたため良のまま。

開催3週目。向こう正面と外回り3~4コーナーの内ラチ沿いが少しデコボコしているが、その他の箇所はおおむね良好な状態。土曜日は前日の雨の影響で馬場は柔らかめだったが、日曜日の硬さは標準位だった。

時計は、土曜日は-0.5→-0.8秒位へ変動、日曜日は-1.0秒位。土曜日は9Rまでは-0.5秒位、12Rのみ-0.8秒位へ変動した。日曜日は晴れて馬場の水分が抜けたためか速め時計が出ていた。

枠は、土曜日は内~フラット、日曜日はフラット。土曜日は全体的に内枠の好走が多かったが、12Rのみ内~フラット、他はバイアスは出なかった。日曜日は特にバイアスは出なかった。

直線の伸びは2日間ともやや内~フラット。土曜日は馬場が内から乾燥したためか12Rのみやや内~フラット、他は気持ち内の方が伸びていたが基本的にはバイアスは出なかった。日曜日は外も伸びるが、どちらかというと内の方が伸びていた。

前後は2日間とも展開次第。2日間ともバイアスは出なかった。

 

・ダート

金曜日に8.5㎜の雨が降り、馬場状態は2日間とも稍重。

時計は、土曜日は-1.2→-0.5秒位へ変動、日曜日は-0.4秒位。土曜日は5Rまで-1.2秒位、6,8Rは-0.8秒位、10R以降は-0.5秒位へ変動。日曜日は馬場状態は稍重だったがかなり水分が抜けていたと思われるので時計も標準位だった。

枠と直線の伸びは2日間ともフラット。馬場が湿っていたためか2日間とも基本的にはバイアスは出なかった。

前後は2日間とも展開次第。2日間ともバイアスは出なかった。

 

【今週末へ向けて】

・芝

今週の天気は、水~木曜日が雨か曇り、他は晴れか曇り予報となっている。水~木曜日の天候次第で今週末の馬場状態が決まりそうだ。

良馬場の場合のバイアスは、週間の雨の有無にもよるが内枠有利、内伸びになる可能性がある。時計は、週間の雨の有無で-1.2~-0.8秒位と想定している。

道悪の場合のバイアスは、馬場が軟らかくなるので基本的には出にくいだろう。

 

・ダート

今週の天気は、水~木曜日が雨か曇り、他は晴れか曇り予報となっている。水~木曜日の天候次第で今週末の馬場状態が決まりそうだ。

良馬場の場合のバイアスは、基本的には出にくいと思われるが、風向き次第で外枠有利になることもあり得る。時計は、含水率次第で-0.3~+0.3秒位と想定している。

稍重の場合のバイアスは、今開催の傾向からすると外枠有利になる可能性がある。

重以上の場合のバイアスは、前開催からの傾向からすると外枠有利で、時計が-2.0秒より遅いと前有利、速いと差し有利になることがあった。

 

 

 

 

 

小倉競馬場

2/25 予想


2/25 結果



2/26 予想


2/26 結果

 

ダート

2/25 予想


2/25 結果



2/26 予想


2/26 結果

 

【備考】

 

【解説】

・芝

火曜日に0.5㎜と金曜日に2.5㎜の雨が降り、土曜日の馬場状態は稍重。日曜日は2Rのみ稍重、5R以降は良に回復。

開催7週目、A→Bコース替わり3週目。今までの開催のダメージが蓄積され、コース全体の広範囲に傷みが目立つ。土曜日は内から広範囲に傷みが出ているため内を避ける馬も多くいた。しかし日曜日は広範囲に傷みが出て内も外も変わらないためか、特に内を避けることは無かった。2日間とも週間の雨の影響か、それとも馬場に傷みが出ているためか馬場の表面が緩かった。

時計は、土曜日は+1.2~+2.0秒位、日曜日は+1.1~+2.1秒位。土曜日は1200mが+1.2秒位、1800m以上が+2.0秒位。日曜日は1200mが+1.1秒位、1800m以上が+2.1秒位。1800m以上は1200mと比べると馬場の悪い箇所を多く走るので、おおむね1秒程度遅くなった。

枠は2日間ともフラット~外。土曜日は内枠がダメな訳ではないが、馬場の内から広範囲に傷みが出ているためかどちらかというと外枠が有利だった。日曜日は馬場の傷んでいる内を避けなかったためか外枠が有利だった。

直線の伸びは2日間ともフラット~やや外。土曜日は内でも我慢できていたが、おおむね4分所が一番伸びていた。日曜日は、9Rまでは内から広範囲に傷みが出て内も外も変わらないためかバイアスは出なかったが、10R以降は内にさらに傷みが出ていたためか外が伸びていた。

前後は、土曜日は展開次第、日曜日は展開次第~差し。土曜日は馬場がタフで上がりに差が出にくかったためかバイアスは出なかった。日曜日は9Rまではバイアスは出なかったが、10R以降は直線は外が伸びたためか差し有利になった。

 

・ダート

火曜日に0.5㎜と金曜日に2.5㎜の雨が降り、馬場状態は2日間とも稍重。

時計は、土曜日は-1.0秒位、日曜日は-0.4秒位→±0秒位へ変動。土曜日は馬場が湿っていたためか少し速めの時計が出ていた。日曜日は8Rまで-0.4秒位、12Rのみ±0秒位へ変動した。

枠は、土曜日はフラット、日曜日は内~フラット。土曜日はあまり外枠過ぎると厳しいが、基本的にはバイアスは出なかった。日曜日は3Rまではバイアスは出なかったが、8R以降は内~フラットだった。

直線の伸びは2日間ともフラット。2日間ともバイアスは出なかった。

前後は2日間とも展開次第。2日間とも4角で後ろ過ぎると厳しいが、基本的にはバイアスは出なかった。

 

【次開催へ向けて】

・芝

次開催は京都競馬場の改修工事以前と同じローテーションで、約5か月半後の8月12日から9月3日までの4週間の開催となる。例年はこの期間に大幅に芝を張り替え、エアレーションとシャタリング作業を行なうことが多い。

次開催の馬場は野芝のみ。使用コースはまだ発表されていないが、京都競馬場の改修工事以前だと前2週がAコース、後2週がBコース。

例年の開幕週の時計は良馬場だと-2.3~-1.0秒位になることが多い。ここ2年は気温が高いこともあり-2.0秒よりも速い時計が出ている。今年も次開催までの天候は気温が高いと予想されているため、-2.0秒より速い高速馬場になる可能性がある。

例年の開幕週のバイアスは良馬場だと、枠はほぼ出ない。直線の伸びは出ない確率が8割位、内伸びが2割位。前後は出ない確率が3割位、前有利が7割位となっている。速い時計が出ると前有利になる傾向となっている。

 

・ダート

次開催は京都競馬場の改修工事以前と同じローテーションで、約5か月半後の8月12日から9月3日までの4週間の開催となる。例年はこの期間にクッション砂を洗浄することが多い。

例年の開幕週の時計は良馬場だと-0.3~+0.5秒位になることが多い。

例年の開幕週のバイアスは良馬場だと、枠は出ない確率が7割位、外枠有利が3割位。直線の伸びはほぼ出ない。前後は出ない確率が5割位、前有利が5割位となっている。

 

 

 

 

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