トラックバイアス&血統研究

トラックバイアス(馬場のクセ)と血統を研究

2023,3,25~26 トラックバイアス結果 (中山競馬場、阪神競馬場、中京競馬場)

 

先週は日曜日に高松宮記念(GⅠ)が行われ、12番人気の低評価だったファストフォースが道中は中団外を追走すると、直線で抜け出し2着のナムラクレアに1馬身の差をつけ優勝した。

中山競馬場は木~土曜日に46.5㎜と日曜日に十数ミリの雨が降り、馬場状態は芝ダートともに不良。中山芝の土日の全レースが不良馬場になったのは2010年2月27~28日以来13年ぶりの珍事であった。

阪神競馬場は火曜日に1㎜、木曜日に12.5㎜、土曜日に2㎜、日曜日に十数ミリの雨が降り、馬場状態は芝は良~重、ダートは稍重~不良。芝コースは馬場の傷み具合や雨量によって内枠有利のバイアスが出たレースもあった。

中京競馬場は火曜日に0㎜、木曜日に12㎜、土曜日に7.5㎜、日曜日に十数ミリの雨mが降り、馬場状態は重→不良、ダートは不良。日曜日の芝コースは内ラチ沿いに傷みが出ていたためか、外枠有利、外伸び、差し有利のバイアスが出ていた。

では、2023年3月25~26日のトラックバイアスの結果を紹介する。

 

【目次】

 

 

 

 

 

中山競馬場

3/25 予想


3/25 結果



3/26 予想


3/26 結果

 

ダート

3/25 予想


3/25 結果



3/26 予想


3/26 結果

 

【備考】

 

【解説】

・芝

木~金曜日に22㎜と土曜日はレース中に雨が降り、土曜日の馬場状態は不良。その後、日曜日にかけても雨が降り、日曜日は不良のまま。

開催5週目。今までの開催のダメージが蓄積され、コース全体の広範囲に傷みが目立つ。2日間ともレース中に雨が降ったことにより、馬場は相当タフだった。

時計は、土曜日は+3.0→+4.2秒位へ変動、日曜日は+4.5秒位。土曜日は6Rまで+3.0秒位、11Rのみ+4.2秒位へ変動した。日曜日は前日と当日の雨により時計がかなり遅くなった。

枠と直線の伸びは2日間ともフラット。2日間とも馬場の内側にかなり傷みが出ていたが、雨で相当タフだったこともありバイアスは出なかった。

前後は、土曜日は前~展開次第、日曜日は展開次第。土曜日はそれなりに差しも決まっていたが、勝ち馬がすべて逃げ馬だったこともあり前有利だった。日曜日はバイアス云々よりも馬場適正の方が重要だったようだ。

 

・ダート

木~金曜日に22㎜と土曜日はレース中に雨が降り、土曜日の馬場状態は不良。その後、日曜日にかけても雨が降り、日曜日は不良のまま。土曜日の全レースと日曜日の6R以降は馬場に水が浮いて田んぼのような状態だった。

時計は、土曜日は-2.3~-1.5秒位、日曜日は-2.3→-0.6秒位へ変動。土曜日は馬場の水分量の関係か2Rのみ-2.3秒位、他は-1.5秒位。日曜日は2Rまで-2.3秒位、3Rが-1.7秒位、6R以降は-0.6秒位へ変動した。日曜日はまだ馬場にほとんど水が浮いていない2Rまでは時計が速く、田んぼのような状態になった6R以降は走りにくいためか時計が遅くなった。

枠は、土曜日はフラット、日曜日はフラット~外。土曜日は外枠から道中外々を回ると厳しかったが、基本的にはバイアスは出なかった。日曜日は外枠有利というよりも、内枠過ぎると厳しかった印象。

直線の伸びは2日間ともフラット。2日間ともバイアスは出なかった。

前後は、土曜日は展開次第、日曜日は前~展開次第。土曜日はバイアスは出なかった。日曜日は2着以内がすべて4角4番手以内だった。

 

【今週末へ向けて】

・芝

今週の天気は、月~金曜日は晴れか曇り、土~日曜日は曇りだが降水確率が高めとなっている。土~日曜日の天気次第で道悪になる可能性がある。

今週からA→Bコース替わり。これにより傷んだ箇所はある程度カバーされると思われるが、広範囲に傷みが出ていたので内ラチ沿いにダメージが残っていると思われる。

週間や当日に雨が降らず良馬場の場合のバイアスは、内ラチ沿いに傷みが残っていると思われるので外枠有利、外伸び、差し有利になる可能性がある。時計は-1.8~-1.2秒位と想定している。

道悪になった場合のバイアスは、馬場が軟らかくなりそうなので出ないか、傷みの進行具合によっては外枠有利、外伸び、差し有利になる可能性がある。

 

・ダート

今週の天気は、月~金曜日は晴れか曇り、土~日曜日は曇りだが降水確率が高めとなっている。土~日曜日の天気次第で道悪になる可能性がある。

先週はレース当日に雨が降り、馬場が田んぼのような状態になっていた。馬場がそこまで悪化すると砂が流れてしまい、今までとは時計やバイアスの出方がガラッと変わることがあるので注意したい。

週間や当日に雨が降らず良馬場の場合のバイアスは、含水率や風向き次第で外枠有利になる可能性がある。時計は、含水率にもよるが-1.0~±0秒位と想定している。

道悪になった場合のバイアスは、週間や当日の雨量にもよるが外枠有利、前有利になる可能性がある。

 

 

 

 

 

阪神競馬場

3/25 予想


3/25 結果



3/26 予想


3/26 結果

 

ダート

3/25 予想


3/25 結果



3/26 予想


3/26 結果

 

【備考】

 

【解説】

・芝

火曜日に1㎜、木曜日に12.5㎜、土曜日はレース前に1㎜の雨が降り、土曜日の馬場状態は7Rまで稍重、9R以降は良に回復。日曜日は朝から一日中雨が降り続き、馬場状態は重。

開催7週目。今までの開催のダメージが蓄積され、土曜日の時点ではコース全体の内ラチ沿いに傷みが出ていた。日曜日は雨の中でレーが行われたため、コース全体の広範囲に傷みが出ていた。土曜日は当日や木曜日の雨の影響で馬場は少し軟らかめ、日曜日は当日の雨の影響で馬場はかなりタフだった。

時計は、土曜日は-1.0秒位、日曜日は+0.5→+3.3秒位へ変動。土曜日は馬場がそこまで悪くなかったこともあり速めの時計が出ていた。日曜日は7Rまで+0.5秒位、9Rが+1.7秒位、10Rが+2.7秒位、11Rは+3.3秒位へ変動した。

枠は2日間とも内~フラット。土曜日は10Rまで内枠有利、11Rのみがバイアスは出なかった。日曜日は7Rまでは内枠有利、9R以降はバイアスは出なかった。2日間とも馬場の傷み具合や水分量の微妙な関係でこうなったのだろう。

直線の伸びは、土曜日はやや内~フラット、日曜日はフラット~やや外。土曜日は10Rまでは馬場が内から乾燥したためか内伸び、11Rのみは馬場の水分がかなり抜けたためか、それとも傷みが出てきたためかバイアスは出なかった。日曜日は9Rまではまだ傷みが少なかったためかバイアスは出なかったが、10R以降は内でも我慢できていたが、内側に傷みが出てきたためか外伸びになった。

前後は2日間とも展開次第。日曜日は4角で後ろ過ぎると厳しかったが、2日間とも基本的にはバイアスは出なかった。

 

・ダート

火曜日に1㎜、木曜日に12.5㎜、土曜日はレース前に1㎜の雨が降り、土曜日の馬場状態は8Rまでは重、12Rは稍重に回復。日曜日は朝から一日中雨が降り続き、馬場状態は不良。日曜日は馬場に水が浮いていた時間帯もあった。

時計は、土曜日は-1.5秒位、日曜日は-1.8秒位。2日間とも道悪だったこともあり速めの時計が出ていた。

枠と直線の伸びは2日間ともフラット。2日間ともバイアスは出なかった。

前後は、土曜日は展開次第、日曜日は前~展開次第。土曜日はスローペースのレースが多く前残りが目立っていたが、基本的にはバイアスは出なかった。日曜日はスローペースのレースが多いのもあるが、2着以内がすべて4角4番手以内だったこともあり前有利だった。

 

【今週末へ向けて】

・芝

今週の天気はずっと晴れか曇り予報だが、土~日曜日は降水確率が高めとなっている。土~日曜日の天気次第で今週末の馬場状態が決まりそうだ。

今週末のバイアスは、コース全体の内側に傷みが出ているので、雨の有無に関わらず外枠有利、外伸び、差し有利になる可能性がある。ただ、雨量が多いと枠のバイアスは出にくくなるかもしれない。時計は、良馬場だと-1.5~-1.0秒位と想定している。

 

・ダート

今週の天気はずっと晴れか曇り予報だが、土~日曜日は降水確率が高めとなっている。土~日曜日の天気次第で今週末の馬場状態が決まりそうだ。

良馬場の場合のバイアスは、風向き次第で外枠有利、含水率が高いと差し有利になる可能性がある。時計は、含水率次第で±0~+0.7秒位と想定している。

道悪の場合のバイアスは、時計が速いようだと前有利、遅いようだと差し有利になる可能性がある。

 

 

 

 

 

中京競馬場

3/25 予想


3/25 結果



3/26 予想


3/26 結果

 

ダート

3/25 予想


3/25 結果



3/26 予想


3/26 結果

 

【備考】

 

【解説】

・芝

火曜日に0㎜、木曜日に12㎜、土曜日はレース前とレース中にも雨が降り、土曜日の馬場状態は重。日曜日もレース中に雨が降り馬場状態は不良。

開催3週目、A→Bコース替わり。これにより傷んだ箇所はおおむねカバーされたが、向こう正面から3~4コーナーにかけての内ラチ沿いにデコボコした箇所が残っていた。土曜日は雨の影響がある中でレースが行われたため、向こう正面から3~4コーナーにかけての内ラチ沿いに少し傷みが出始め、その他にもデコボコした箇所があった。日曜日は雨の中でレースが行われたため、コース全体の広範囲に傷みが目立つ。土曜日は馬場がタフ、日曜日は相当タフだった。

時計は、土曜日は+1.5秒位、日曜日は+4.4秒位。2日間とも雨の影響で時計が遅かったが、特に日曜日は極悪レベルに遅くなった。

枠は、土曜日はフラット、日曜日はフラット~外。土曜日は内ラチ沿いに傷みが出てきていたが、まだ我慢できていたためかバイアスは出なかった。日曜日はコースの内側に傷みがかなり出てきたためか、内枠がダメな訳ではないが7枠の好走がかなり目立っていた。

直線の伸びは、土曜日はフラット、日曜日はフラット~やや外。土曜日はおおむね2分所が一番伸びていたが、基本的にはバイアスは出なかった。日曜日は馬場がタフなので内を通っても伸びていたが、おおむね3~5分所が一番伸びていた。

前後は、土曜日は展開次第、日曜日は展開次第~差し。土曜日はバイアスは出なかった。日曜日は前も残っていたが、直線は外が伸びたこともあり差し有利だった。

 

・ダート

火曜日に0㎜、木曜日に12㎜、土曜日はレース前とレース中にも雨が降り、土曜日の馬場状態は不良。日曜日もレース中に雨が降り馬場状態は不良。日曜日は馬場に水が浮いて田んぼのような状態だった。

時計は、土曜日は-2.5秒位、日曜日は-2.3~-1.2秒位。土曜日は脚抜きが良かったためか速い時計が出ていた。日曜日は、1400mは芝スタートのスタート地点の状態が悪くスピードに乗らなかったためか-1.2秒位、他は-2.3秒位だった。

枠は、土曜日は内~フラット、日曜日はフラット。土曜日は12Rのみ内枠有利、他はバイアスは出なかった。日曜日はバイアスは出なかった。

直線の伸びは、土曜日はやや内~フラット、日曜日はフラット。土曜日は12Rのみ内伸び、他はバイアスは出なかった。日曜日はバイアスは出なかった。

前後は、土曜日は前~展開次第、日曜日は展開次第。土曜日は12Rのみ前有利、他はバイアスは出なかった。日曜日はスローペースのレースが多く前残りが多かったが、基本的にはバイアスは出なかった。

 

【次開催へ向けて】

・芝

次開催は京都競馬場の改修以前と同じローテーションで、約3か月後の7月1日から23日までの4週間の開催となる。例年はこの期間に芝を張り替え、エアレーションとシャタリング作業を行なうことが多い。

次開催の芝は例年通りであれば野芝に洋芝をオーバーシード。使用コースはまだ発表されていないが、例年通りであれば前2週がAコース、後2週がBコース。

例年の7月開催の開幕週の時計は良馬場だと-2.5~-1.5秒位になることが多い。しかし、ここ数年は芝の運用を変更してきているので、今年はそこまで速い時計は出ないかもしれない。2週間以上雨が降らないことがなければ-2.0~-1.0秒位になると思われる。

例年の開幕週のバイアスは良馬場だと、時計が速く馬場が高い場合は内枠有利、前有利になることがある。時計が遅いと外枠有利、差し有利になることがある。

 

・ダート

次開催は京都競馬場の改修以前と同じローテーションで、約3か月後の7月1日から23日までの4週間の開催となる。例年はこの期間には特に作業は行わない。

例年の開幕週の時計は良馬場だと-1.3~-0.5秒位になることが多い。今年は砂が例年並みか少し薄めに感じるので、含水率次第だが速い時計が出る可能性がある。

例年の開幕週のバイアスは良馬場だと、速い時計が出るようなら内枠有利、前有利になることがある。時計が基準に近いとバイアスは出にくい傾向となっている。

 

 

 

 

にほんブログ村 競馬ブログ 馬場適性理論へ
にほんブログ村

 


競馬・血統理論ランキング