トラックバイアス&血統研究

トラックバイアス(馬場のクセ)と血統を研究

2023,4,15~16 トラックバイアス結果 (中山競馬場、阪神競馬場、福島競馬場)

 

先週は牡馬クラシックの第一戦・皐月賞(GⅠ)が行われ、道中は後方を追走した2番人気のソールオリエンスは直線で大外に進路を取ると、1頭抜けた決め手を繰り出し2着のタスティエーラに1馬身4分の1差をつけ優勝した。

中山競馬場は土曜日に30㎜と日曜日に数ミリの雨が降り、馬場状態は芝は稍重→重、ダートは稍重~不良。芝コースは馬場の傷み具合や雨量によって、内枠有利、内伸びのバイアスが出たレースもあった。

阪神競馬場は水曜日に3.5㎜と金~土曜日に21㎜の雨が降り、馬場状態は芝は重→稍重、ダートは不良→重。こちらの芝コースも馬場の水分量によって内枠有利、内伸びのバイアスが出たレースもあった。

福島競馬場は水曜日に0.5㎜と土~日曜日に6.5㎜の雨が降り、馬場状態は芝ダートともに良→稍重。芝コースは馬場の傷み具合や雨量によって差し有利のバイアスが出たレースもあった。

では、2023年4月15~16日のトラックバイアスの結果を紹介する。

 

【目次】

 

 

 

 

 

中山競馬場

4/15 予想


4/15 結果



4/16 予想


4/16 結果

 

ダート

4/15 予想


4/15 結果



4/16 予想


4/16 結果

 

【備考】

 

【解説】

・芝

金曜日までに雨は降らなかったが土曜日はレース前からレース中にも雨が降り続き、土曜日の馬場状態は5Rは稍重、7R以降は重に悪化。その後の土曜夜から日曜明け方にかけても雨が降り、日曜日は終日重のまま。日曜日は8~9R頃にも雨が降ったが馬場状態に変化は無かった。

開催8週目、A→Bコース替わり3週目。今までの開催のダメージが蓄積され、コース全体の内ラチ沿いに傷みが目立ち、3~4コーナーは広範囲に傷みが出ていた。特に日曜日の後半は多くの馬が3~4コーナーの内を避けるほどだった。2日間とも雨の影響で馬場はタフ。

時計は、土曜日は+0.6→+2.5秒位へ変動、日曜日は±0→+1.6秒位へ変動。土曜日は5Rが+0.6秒位、7,8Rが+2.0秒位、9Rが+2.5秒位へ変動。日曜日は8Rまで±0秒位、10,11Rが+0.8秒位、12Rが+1.6秒位へ変動した。

枠は、土曜日は内~フラット、日曜日はフラット。土曜日は微妙な馬場の傷みの進行具合や雨量でバイアスの出方が変わり、8Rのみが内枠有利、他はバイアスは出なかった。日曜日は内ラチ沿いに傷みが出ていたためか気持ち外枠の好走が多かったが、基本的にはバイアスは出なかった。

直線の伸びは、土曜日はやや内~やや外、日曜日はフラット~やや外。土曜日は微妙な馬場の傷みの進行具合や雨量でバイアスの出方が変わり、5Rはバイアスは出ず、7,9Rは外伸び、8Rは内伸びだった。日曜日は内ラチ沿いの傷みが徐々に大きくなってきたので、段々と外が伸びる傾向だった。

前後は2日間とも展開次第。2日間ともハイペースのレースで差しが決まっていたが、基本的にはバイアスは出なかった。

 

・ダート

金曜日までに雨は降らなかったが土曜日はレース前からレース中にも雨が降り続き、土曜日の馬場状態は4Rまでは稍重、6Rは重、10R以降は不良に悪化。その後の土曜夜から日曜明け方にかけても雨が降り、日曜日は3Rまでは不良、5R以降は重に回復。土曜日は10R頃から水が浮き始め、12Rはかなり水が浮いていた。

時計は、土曜日は-1.5→-2.5秒位へ変動、日曜日は-2.7→-2.2秒位へ変動。土曜日は6Rまでは-1.5秒位、10Rが-2.2秒位、12Rは-2.5秒位へ変動した。日曜日は7Rまでは-2.7秒位、9Rは-2.2秒位へ変動した。

枠と直線の伸びは2日間ともフラット。日曜日は気持ち外枠の好走があったが、2日間とも基本的にはバイアスは出なかった。

前後は2日間とも展開次第。土曜日は4角で後ろ過ぎると厳しいが、2日間とも基本的にはバイアスは出なかった。

 

【次開催へ向けて】

・芝

次開催は例年通り約4か月半後の9月9日から10月1日までの4週間の開催となる。例年はこの期間に芝を張り替え、エアレーションとシャタリング作業を行なうことが多い。

次開催の芝は野芝のみ。使用コースはまだ発表されていないが、例年通りであれば前2週がBコース、後2週がCコース。

例年の開幕週の時計は良馬場だと-2.5~-1.5秒位になることが多い。中間の気温やエアレーション等の馬場をほぐす作業により時計の出方がだいぶ変わるので注意したい。

例年の開幕週のバイアスは良馬場だと、枠は出ない確率が8割位、外枠有利が2割位。直線の伸びはほぼ出ない。前後は出ない確率が8割位、前有利が2割位。馬場が硬くかなり速い時計が出るようだと前有利、馬場が軟らかめで時計が遅いと外枠有利になることがある。

 

・ダート

次開催は例年通り約4か月半後の9月9日から10月1日までの4週間の開催となる。例年はこの期間に砂の洗浄を行う。

例年の開幕週の時計は良馬場だと-1.5~-0.5秒位になることが多い。

例年の開幕週のバイアスは良馬場だと、枠は出ない確率が7割位、外枠有利が3割位。直線の伸びはほぼ出ない。前後は出ない確率が6割位、前有利が4割位。

 

 

 

 

 

阪神競馬場

4/15 予想


4/15 結果



4/16 予想


4/16 結果

 

ダート

4/15 予想


4/15 結果



4/16 予想


4/16 結果

 

【備考】

 

【解説】

・芝

水曜日に3.5㎜、金曜日に3㎜、土曜日はレース前からレース中にも雨が降り、土曜日の馬場状態は重。その後土曜夜にも雨が降り、日曜日は稍重。

開催9週目、A→Bコース替わり2週目。コース全体の内ラチ沿いが少しデコボコしているが、全体的にはおおむね良好な状態。2日間とも雨の影響で馬場は柔らかめ。

時計は、土曜日は-0.3秒位、日曜日は-1.5秒位。芝の状態が良いためか時計はそこまで遅くならなかった。

枠は、土曜日はフラット、日曜日は内~フラット。土曜日はバイアスは出なかった。日曜日は、内回りはバイアスは出なかったが、外回りは外枠の好走もあったものの馬場が内から乾燥したためか内枠有利だった。

直線の伸びは、土曜日はフラット、日曜日はやや内~フラット。土曜日はバイアスは出なかった。日曜日は6Rまではバイアスは出なかったが、9R以降は馬場が内から乾燥したためか内伸びだった。

前後は2日間とも展開次第。土曜日は4角で後ろ過ぎると厳しいが、2日間とも基本的にはバイアスは出なかった。

 

・ダート

水曜日に3.5㎜、金曜日に3㎜、土曜日はレース前からレース中にも雨が降り、土曜日の馬場状態は不良。その後土曜夜にも雨が降り、日曜日は5Rまで不良、7R以降は重に回復。土曜日は4Rまではあまり水が浮いていなかったが、6R以降は水が浮いていた。

時計は、土曜日は-2.7→-1.6秒位へ変動、日曜日は-2.2→-1.2秒位へ変動。土曜日は4Rまでは-2.7秒位、6R以降は馬場に水が浮いて走りにくくなったためか-1.6秒位へ変動。日曜日は2Rまで-2.2秒位、5,7Rは-1.8秒位、8Rは-1.6秒位、11R以降は-1.2秒位へ変動。

枠と直線の伸びは2日間ともフラット。2日間とも気持ち内枠の好走が多かったが、基本的にはバイアスは出なかった。

前後は、土曜日は前~展開次第、日曜日は展開次第。土曜日はスローペースのレースが多いこともあるが、勝ち馬がすべて4角3番手以内だったため前有利。日曜日はバイアスは出なかった。

 

【次開催へ向けて】

・芝

次開催は京都競馬場の改修工事前と同じローテーションで、約1か月半後の6月3日から25日までの4週間開催となる。この期間に偶に芝を張り替えることがあり、エアレーション作業は行うことが多い。

次開催の馬場は野芝に洋芝をオーバーシード。使用コースは4週すべてBコース。

例年の開幕週の時計は良馬場だと-1.5~±0秒位になることが多い。ただ、今年は芝の状態が例年よりもかなり良いため、中間の天候次第だが-2.5~-2.0秒位か、もっと速くなることもあり得る。

例年の開幕週のバイアスは良馬場だと、枠は出ない確率が6割位、内枠有利が4割位。直線の伸びは出ない確率が7割位、内伸びが3割位。前後は出ない確率が5割位、前有利が5割位。芝の状態が良いと内枠有利、内伸び、前有利になりやすい。

 

・ダート

次開催は京都競馬場の改修工事前と同じローテーションで、約1か月半後の6月3日から25日までの4週間開催となる。例年はこの期間に作業を行なうことが多い。

例年の開幕週の時計は良馬場だと-0.3~+0.8秒位になることが多い。今年は例年と比べると砂が少し深い印象なので、例年よりも時計が遅めになるかもしれない。

例年の開幕週のバイアスは良馬場だと、枠は出ない確率が8割位、外枠有利が2割位。直線の伸びはほぼ出ない。前後は出ない確率が8割位、前有利が2割位。ただ、今年は例年と比べると砂が少し深い印象なので、外枠有利、差し有利になることもあり得る。

 

 

 

 

 

福島競馬場

4/15 予想


4/15 結果



4/16 予想


4/16 結果

 

ダート

4/15 予想


4/15 結果



4/16 予想


4/16 結果

 

【備考】

 

【解説】

・芝

水曜日に0.5㎜と土曜日はレース前からレース中にも雨が降り、土曜日の馬場状態は6Rまでは良、8R以降は稍重に悪化。その後、土曜夜から日曜明け方にかけても雨が降り、日曜日は稍重。

時計は、土曜日は-0.3→+1.5秒位へ変動、日曜日は+1.6秒位。土曜日は2Rが-0.3秒位、4,5Rが±0秒位、6~9Rが+0.8秒位、10Rが+1.5秒位へ変動。日曜日は前日と当日朝の雨により時計が遅かった。

枠は、土曜日は内~フラット、日曜日はフラット。土曜日は雨量や馬場の傷み具合の微妙な関係で、5,6,9Rが内枠有利、他はバイアスは出ず。日曜日は気持ち外枠の好走が多かったが、基本的にはバイアスは出なかった。

直線の伸びは2日間ともフラット。土曜日はまだ傷みが少なかったためかバイアスは出なかった。日曜日は内に傷みが出てきたためか段々と外が伸びてきていたが、基本的にはバイアスは出なかった。

前後は2日間とも展開次第~差し。土曜日は雨量や馬場の傷み具合の微妙な関係で8,10Rは差し有利、他はバイアスは出ず。日曜日も馬場の乾き具合や傷み具合の微妙な関係で、9Rまではバイアスは出ず、10R以降は差し有利だった。

 

・ダート

水曜日に0.5㎜と土曜日はレース前からレース中にも雨が降り、土曜日の馬場状態は7Rまでは良、11R以降は稍重に悪化。その後、土曜夜から日曜明け方にかけても雨が降り、日曜日は稍重。

時計は、土曜日は-0.6→-0.9秒位へ変動、日曜日は-0.6秒位。土曜日は11Rまで-0.6秒位、12Rのみ-0.9秒位。日曜日は馬場が湿っていたが脚抜きは良くならなかった。

枠は、土曜日はフラット、日曜日は内~フラット。土曜日は気持ち内枠の好走が多かったが、基本的にはバイアスは出なかった。日曜日は全体的に内枠の好走が多かったが、12Rのみが内枠有利、他はバイアスは出なかった。

直線の伸びは、土曜日はやや内~フラット、日曜日はフラット。土曜日は外が伸びないこともないが、どちらかというと内の方が伸びていた。日曜日は気持ち内の方が伸びていたが、基本的にはバイアスは出なかった。

前後は、土曜日は前~展開次第、日曜日は展開次第。土曜日は差しも決まっていたが、基本的にはバイアスは出なかった。日曜日は4角で後ろ過ぎると厳しいが、基本的にはバイアスは出なかった。

 

【今週末へ向けて】

・芝

今週の天気は、月曜日は晴れ時々曇り、火曜日は曇りのち雨、水曜日以降は晴れか曇り予報となっている。天気予報通りであれば今週末は良馬場でレースが行えそうだ。

今週からA→Bコース替わり。これにより傷んだ箇所はある程度カバーされそうだが、広範囲に傷みが出ているので内ラチ沿いにダメージが残りそうだ。

今週末のバイアスは、内ラチ沿いにダメージが残っていると思われるので、外枠有利、外伸び、差し有利になる可能性がある。時計は、週間の雨量次第だが-0.5~±0秒位と想定している。

 

・ダート

今週の天気は、月曜日は晴れ時々曇り、火曜日は曇りのち雨、水曜日以降は晴れか曇り予報となっている。天気予報通りであれば今週末は良馬場でレースが行えそうだ。

今週末のバイアスは、風向き次第で外枠有利、前有利になる可能性がある。時計は、含水率次第で-0.7~±0秒位と想定している。

 

 

 

 

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