日曜日は京都と函館が雨予報となっている。2場とも雨量はそれほど多くないが、道悪らしいバイアスが出る可能性があるので注意したい。
東京競馬場は月~火曜日に18㎜の雨が降ったが、土曜夜時点の馬場状態は芝ダートともに良。府中市は曇り予報だが雨は降らない予報なので、前日とは時計やバイアスの出方はあまり変わらないと想定している。
京都競馬場は週間に雨が降らず、土曜夜時点の馬場状態は芝ダートともに良。日曜日の京都市は雨が降る予報なので、雨量次第で時計やバイアスの出方が変化する可能性がある。
函館競馬場は月曜日に2㎜の雨が降ったが、土曜夜時点の馬場状態は芝ダートともに良。日曜日の函館市も雨が降る予報なので、雨量次第で時計やバイアスの出方が変化する可能性がある。
では、2024年6月9日、日曜日のトラックバイアスを予想する。
【目次】
東京競馬場
芝
ダート
【備考】
【解説】
・芝
月~火曜日に18㎜の雨が降ったが、土曜夜時点の馬場状態は良。日曜日の天気は曇り予報だが雨の心配は無さそうだ。
開催8週目、B→Cコース替わり3週目。今までのレースでコース全体の内ラチ沿いにダメージが出始め、向こう正面の内ラチ沿いは少しデコボコし、3~4コーナーの内ラチ沿いには少し傷みが出始めた。ただ、芝の状態は良好。馬場の硬さは標準位。
土曜日の時計は-2.2秒位。日曜日も雨が降らない予報なので-2.2~-1.8秒位と想定している。
枠はフラット~外と想定。3~4コーナーの内ラチ沿いに少し傷みが出始めたがまだ我慢できそうなのでバイアスが出ない確率の方が高そうだが、内ラチ沿いの傷みが進行してくると比較的状態が良い外を走れる外枠が有利になる可能性がある。
直線の伸びはフラットと想定。直線はまだ傷みが出ていないのでバイアスは出にくいだろう。
前後は展開次第~差しと想定。土曜夜の散水量が多かったり、内ラチ沿いの傷みが進行してくると速い上がりが出ていることもあり差し有利になる可能性がある。それ以外は一定以上の決め手が要求されそうだがバイアスは出にくいだろう。
・ダート
月~火曜日に18㎜の雨が降ったが、土曜夜時点の馬場状態は良。含水率は4%台なのでパサパサに乾燥している。
日曜日の天気は曇り予報だが雨の心配は無さそうだ。
土曜日の時計は-0.9秒位。日曜日も雨が降らない予報なので-1.2~-0.7秒位と想定している。
枠はフラット~外と想定。日曜日は曇り予報で埃止めの散水が乾きにくいと思われるのでバイアスが出ない確率が高そうだが、馬場がさらに乾燥するとキックバックが多くなり外枠が有利になる可能性がある。
直線の伸びはフラットと想定。今開催はバイアスが出にくい傾向となっている。
前後は展開次第~差しと想定。今開催は良馬場で速い上がりが出るようだと差し有利になることが多い。
京都競馬場
芝
ダート
【備考】
【解説】
・芝
週間に雨が降らず土曜夜時点の馬場状態は良。日曜日の天気は曇り時々雨予報。想定雨量は2~15㎜、想定馬場状態は良~重。日曜日の雨は短時間にザッと降るよりも、長時間かけてパラパラと降るイメージだ。
開催8週目、B→Cコース替わり2週目。今までのレースでコース全体の内ラチ沿いが少しデコボコしてきたが、芝の状態は良好。日曜日は朝から雨が降る予報なので馬場はタフになりそうだ。
土曜日の時計は-2.2秒位。日曜日は雨予報なので雨量次第で-2.0~+1.8秒位と想定している。
枠はフラット~外と想定。雨量が少ない場合は、馬場の表面が緩くなりそうなのでスムーズに走れる外枠が有利になる可能性がある。雨量が多い場合は、馬場がタフになりそうなのでバイアスは出にくいだろう。
直線の伸びはフラットと想定。雨量が多いと多少は外が伸びるかもしれないが、まだ馬場に傷みが出てないので基本的にはバイアスは出にくいだろう。
前後は展開次第~差しと想定。雨量が少ない場合は、馬場の表面が緩くなりそうなので速い上がりが出るようだと差し有利になる可能性がある。雨量が多い場合は、馬場がタフになり上がりに差が出にくくなりそうなのでバイアスは出にくいだろう。
・ダート
週間に雨が降らず土曜夜時点の馬場状態は良。含水率は2%台なのでパサパサに乾燥している。
日曜日の天気は曇り時々雨予報。想定雨量は2~15㎜、想定馬場状態は良~不良。日曜日の雨は短時間にザッと降るよりも、長時間かけてパラパラと降るイメージだ。
土曜日の時計は-0.4秒位。日曜日は朝から雨が降る予報なので-2.8~+1.5秒位と想定している。改修工事後の京都ダートは道悪になると時計がかなり遅くなることがある。ただ、ここ数週の雨で砂が流れたかもしれないので、今までの傾向通りとはならないこともあり得る。つまり、どうなるかは走らせてみないと分からない。
枠は内~外と想定。改修工事後の京都ダートは道悪になると外枠有利になることがある。ただ、ここ数週の雨で砂が流れたためか内側が少し薄く感じるので、雨量次第では内枠有利になる可能性がある。
直線の伸びはやや内~フラットと想定。今開催の傾向通りであればバイアスは出にくいだろう。ただ、前日もそうだったがここ数週の雨で砂が流れたためか内側が少し薄く感じるので、雨量次第で内伸びになる可能性がある。
前後は前~展開次第と想定。改修工事後の京都ダートは道悪になると前有利になる可能性がある。しかも、ここ数週の雨で砂が流れたためか内側が少し薄く感じるので、雨量次第ではもっと前有利になることもあり得る。
函館競馬場
芝
ダート
【備考】
【解説】
・芝
月曜日に2㎜の雨が降ったが、土曜夜時点の馬場状態は良。日曜日の天気は曇りのち雨予報。想定雨量は0~8㎜、想定馬場状態は良~稍重。日曜日は早ければレース前から降り始めそうだが、しっかり降るのは午後からの予報となっている。短時間にザッと降るよりも、函館らしいジリジリとした降りかたのイメージだ。
今週が開幕週。洋芝の生育が良く、馬場は開幕週らしい例年通りの良好な状態。芝コースは洋芝のみとなっており、洋芝は雨が降ると馬場が急にタフになることが多い。
土曜日の時計は-1.4秒位。日曜日は雨が降る予報なので雨量次第で-1.4~+2.5秒位と想定している。
枠は内~外と想定。雨が降らなかったり降ってもごく少量の場合は、馬場が良好なのでロスが少ない内枠が有利になる可能性がある。雨量がそれなりの場合は、馬場の表面が緩くなりそうなのでスムーズに走れる外枠が有利になる可能性がある。ただ、雨が途中で止んだ場合は、馬場が内から乾燥してロスが少ない内枠有利になることもあり得る。
直線の伸びはやや内~フラットと想定。雨が降らなかったり降ってもごく少量の場合は、馬場が良好なのでロスが少ない内が伸びる可能性がある。雨量がそれなりの場合は、馬場が軟らかくなりそうなのでバイアスは出にくいだろう。ただ、雨が途中で止んだ場合は、馬場が内から乾燥して内伸びになることもあり得る。
前後は前~展開次第と想定。雨が降らなかったり降ってもごく少量の場合は、馬場が良好なので前が止まりにくく前有利になる可能性がある。雨量がそれなりの場合は、馬場がタフになり上がりに差が出にくくなりそうなのでバイアスも出にくいだろう。
・ダート
月曜日に2㎜の雨が降ったが、土曜夜時点の馬場状態は良。含水率は1~2%台なのでカラカラに乾燥している。
日曜日の天気は曇りのち雨予報。想定雨量は0~8㎜、想定馬場状態は良~重。日曜日は早ければレース前から降り始めそうだが、しっかり降るのは午後からの予報となっている。短時間にザッと降るよりも、函館らしいジリジリとした降りかたのイメージだ。
土曜日の時計は-0.9秒位。日曜日は雨が降る予報なので雨量次第で-2.5~-0.5秒位と想定している。
枠は内~フラットと想定。良馬場の場合は、前日の傾向からするとバイアスは出にくいだろう。道悪の場合は、函館ダートは道悪になると内枠有利になることがある。
直線の伸びはやや内~フラットと想定。良馬場の場合は、前日の傾向からするとバイアスは出にくいだろう。道悪の場合は、函館ダートは道悪になると内伸びになることがある。
前後は前~展開次第と想定。良馬場の場合は、前日の傾向からすると前有利になる可能性がある。道悪の場合は、函館ダートは道悪になると前有利になることが多い。