トラックバイアス&血統研究

トラックバイアス(馬場のクセ)と血統を研究

2024.6.22~23 トラックバイアス結果 (東京競馬場、京都競馬場、函館競馬場)

 

先週日曜日に宝塚記念(GⅠ)が行われ、3番人気のブローザホーンは道中後方を追走すると、直線では進路を外ラチ近くを選択し、上がり3ハロン1位の末脚を繰り出し2着のソールオリエンスに2馬身差をつけ優勝した。

東京競馬場は月~火曜日に69.5㎜、金曜日に34.5㎜、日曜日に十数ミリの雨が降り、馬場状態は芝は良~稍重、ダートは重。芝コースは内ラチ沿いにダメージが出てきたためか、日曜日は外伸びのバイアスが出ていた。

京都競馬場は月~火曜日に59.5㎜、金曜日に22㎜、土曜日に12.5㎜、日曜日に数十ミリの雨が降り、馬場状態は芝は良→重、ダートは稍重~不良。芝コースは内ラチ沿いに傷みが出てきたためか、日曜日は外枠有利、外伸び、差し有利のバイアスが出ていた。

函館競馬場は週間に雨が降らず、馬場状態は芝ダートともに良。芝コースは内ラチ沿いがデコボコしてきたが、まだ我慢できておりバイアスは出なかった。

では、2024年6月22~23日のトラックバイアスの結果を紹介する。

 

【目次】

 

 

 

 

 

東京競馬場

6/22 予想


6/22 結果



6/23 予想


6/23 結果

 

ダート

6/22 予想


6/22 結果



6/23 予想


6/23 結果

 

【備考】

 

【解説】

・芝

月~火曜日に69.5㎜と金曜日に34.5㎜の雨が降り、土曜日の馬場状態は6Rまでは稍重、11R以降は良に回復。日曜日はレース前とレース中に十数ミリの雨が降り、馬場状態は稍重。

開催10週目、C→Dコース替わり2週目。今までのレースでコース全体の内ラチ沿いがデコボコし、3~4コーナーの内ラチ沿いには傷みが目立つ。土曜日は前日の雨で馬場は緩め、日曜日は当日の雨で軟らかかった。

時計は、土曜日は-2.0秒位、日曜日は-1.0→-1.6秒位へ変動。土曜日は前日の雨の影響もあり2週前よりも遅くなった。日曜日は5Rまでは-1.0秒位、7R以降は馬場の水分が多少抜けたためか-1.6秒位へ変動した。日曜日は午後もちょいちょい通り雨が降ったが、時計や馬場状態への影響は無かった。

枠は2日間ともフラット。気持ち外枠の好走が目立ったレースもあったが、2日間とも基本的にはバイアスは出なかった。

直線の伸びは、土曜日はフラット、日曜日はフラット~やや外。土曜日はまだ傷みが少なかったためかバイアスは出なかった。日曜日は内ラチ沿いにダメージが出ておおむね2.5分所より外が伸びていた。

前後は2日間とも展開次第。土曜日は一定以上の決め手が要求されていたが、2日間とも基本的にはバイアスは出なかった。

 

・ダート

月~火曜日に69.5㎜と金曜日に34.5㎜の雨が降り、土曜日の馬場状態は重。日曜日はレース前とレース中に十数ミリの雨が降り、馬場状態は重のまま。日曜日は4コーナー付近に少し水が浮いていた。

時計は、土曜日は-2.6→-2.1秒位へ変動、日曜日は-3.0秒位。土曜日は3Rまで-2.6秒位、7R以降は-2.1秒位へ変動した。日曜日はレース前やレース中の雨の影響で速い時計が出ていた。

枠と直線の伸びは2日間ともフラット。土曜日は勝ち馬はすべて外枠からだったが、2日間とも基本的にはバイアスは出なかった。

前後は2日間とも展開次第。土曜日は一定以上の決め手が要求されていたが、2日間とも基本的にはバイアスは出なかった。

 

【次開催へ向けて】

・芝

次開催は例年通り約3カ月後の10月5日から11月24日までの8週間の開催となる。例年はこの期間に芝を張り替え、エアレーションとシャタリング作業を行なうことが多い。

次開催の馬場はまだ発表されていないが、例年通りなら野芝に洋芝をオーバーシード。使用コースはまだ発表されていないが、例年通りであれば順にAコース3週、Bコース3週、Cコース2週となる。

例年の開幕週の時計は良馬場だと-2.5~-1.5秒位になることが多い。ここ数年は芝の状態が良いためかかなり速い時計が出ることがある。

例年の開幕週のバイアスは出ないことが多いが、馬場が軟らかいと偶に外枠有利、差し有利になることがある。

 

・ダート

次開催は例年通り約3カ月後の10月5日から11月24日までの8週間の開催となる。例年はこの期間にクッション砂の洗浄をする。

例年の開幕週の時計は良馬場だと-0.8~±0秒位になることが多い。

例年の開幕週のバイアスは良馬場だとほぼ出ない。

 

 

 

 

 

京都競馬場

6/22 予想


6/22 結果



6/23 予想


6/23 結果

 

ダート

6/22 予想


6/22 結果



6/23 予想


6/23 結果

 

【備考】

 

【解説】

・芝

月~火曜日に59.5㎜と金曜日に22㎜の雨が降ったが、土曜日の馬場状態は良。土曜日は12R前から小雨が降ったが馬場状態への影響は無かった。土曜日はその後12.5㎜と雨と日曜日はレース前とレース中に数十ミリの雨が降り、日曜日の馬場状態は重。

開催10週目、C→Dコース替わり2週目。土曜日のレース終了時ではコース全体の内ラチ沿いがデコボコしていた。日曜日のレース終了時はコース全体の内ラチ沿いに傷みが出ていた。土曜日は馬場の表面が緩め、日曜日は軟らかかった。

時計は、土曜日は-2.2秒位、日曜日は-0.5秒位。土曜日は良馬場だったこともあり速い時計が出ていた。日曜日は当日の雨の影響で時計は標準に近かった。2日間とも馬場改修工事の影響か、水はけが良く予想よりも時計が速かった。

枠は、土曜日はフラット、日曜日はフラット~外。土曜日は気持ち外枠の好走が多かったが、基本的にはバイアスは出なかった。日曜日は内枠の好走もあったが、内ラチ沿いに傷みが出たためか基本的には外枠有利だった。

直線の伸びは、土曜日はフラット~やや外、日曜日はフラット~外。土曜日は内ラチ沿いにダメージが出ているためかおおむね2.5分所より外が伸び、外回りはさらに外が伸びていた。日曜日は内ラチ沿いに傷みが出てきたためか徐々に外が伸びていく傾向で、特に宝塚記念の勝ち馬のブローザホーンは外ラチ近くに進路を取っていた。

前後は、土曜日は展開次第、日曜日は展開次第~差し。土曜日は多くの馬が直線で進路を外に取るためか4角で後ろ過ぎると厳しいが、基本的にはバイアスは出なかった。日曜日は、8Rまでは一定以上の決め手が要求されていたがバイアスが出るほどではなかったが、9R以降は馬場に傷みが広がったためか差し有利だった。

 

・ダート

月~火曜日に59.5㎜と金曜日に22㎜の雨が降り、土曜日の馬場状態は4Rまでは重、7以降は稍重に回復。その後土曜夜に12.5㎜と日曜日はレース前とレース中に十数ミリの雨が降り、日曜日の馬場状態は不良。

時計は、土曜日は-0.4秒位、日曜日は-1.8秒位。土曜日はそこまで水分が多かった訳ではないためか、時計は標準位だった。日曜日は不良馬場だったこともあり速めの時計が出ていた。ただ、2日間とも改修工事後の傾向通り馬場状態ほどの時計は出なかった。

枠は、土曜日はフラット~外、日曜日はフラット。土曜日は内枠がダメな訳ではないが、改修工事後の傾向通り外枠有利だった。日曜日はバイアスは出なかった。

直線の伸びは2日間ともフラット。2日間ともバイアスは出なかった。

前後は2日間とも展開次第。2日間ともバイアスは出なかった。

 

【次開催へ向けて】

・芝

阪神競馬場の改修工事のため、次開催は約3か月後の10月5日から12月28日までの13週の超ロングラン開催となる。通常はこの期間にエアレーションとシャタリング作業を行なうことが多い。

次開催の馬場はまだ発表されていないが、例年通りなら野芝に洋芝をオーバーシード。使用コースはまだ発表されていないので分からない。

例年の開幕週の時計は良馬場だと-2.4~-1.5秒位になることが多い。前開催の馬場を見ると路盤が安定してきた印象があるので、次開催は天候が安定すれば速めの例年並みになると想定している。

例年の開幕週のバイアスは良馬場だと、枠は出ない確率が8割位、内枠有利が2割位。直線の伸びと前後はほぼ出ない。

 

・ダート

阪神競馬場の改修工事のため、次開催は約3か月後の10月5日から12月28日までの13週の超ロングラン開催となる。通常はこの期間にクッション砂の洗浄をする。

例年の開幕週の時計は良馬場だと-0.8~+0.3秒位になることが多い。改修工事後の時計は道悪になると時計が遅くなることが多いので、砂を洗浄した次開催もその傾向が続くか注意したい。

例年の開幕週のバイアスは良馬場だとほぼ出ないが、去年は外枠有利になった。

 

 

 

 

 

函館競馬場

6/22 予想


6/22 結果



6/23 予想


6/23 結果

 

ダート

6/22 予想


6/22 結果



6/23 予想


6/23 結果

 

【備考】

 

【解説】

・芝

週間に雨が降らず馬場状態は2日間とも良。

開催3週目。今までのレースでコース全体の内ラチ沿いがデコボコし、3~4コーナーの内ラチ沿いに傷みが出ている。先週は週間に雨が降らなかったが馬場の硬さは2日間とも標準位。

時計は2日間とも-1.3秒位。傷みは出てきたがまだ函館にしては速めの時計が出ていた。

枠と直線の伸びは2日間ともフラット。段々と外枠の好走と外が伸びてきていたが、2日間ともバイアスは出なかった。

前後は2日間とも展開次第。2日間ともバイアスは出なかった。

 

・ダート

週間に雨が降らず馬場状態は2日間とも良。含水率は2~3%台だったので2日間ともパサパサに乾燥していた。

時計は2日間とも-0.9秒位。2日間とも良馬場だったが今開催は砂が薄めだからか、良馬場にしては速めの時計が出ていた。

枠と直線の伸びは2日間ともフラット。気持ち外枠の好走が多かったが、2日間とも基本的にはバイアスは出なかった。

前後は、土曜日は展開次第、日曜日は前~展開次第。土曜日は4角で後ろ過ぎると厳しいが、基本的にはバイアスは出なかった。日曜日は中団からの差しもあったが、向こう正面が追い風気味で追走が楽だったためか少し前有利だった。

 

【今週末へ向けて】

・芝

今週の天気は、月曜日は雨のち曇り、火~土曜日は晴れか曇り、日曜日は曇りか雨予報となっている。天気予報通りであれば土曜日は良馬場、日曜日は道悪になりそうだ。

良馬場の場合のバイアスは、内ラチ沿いに段々と傷みが出てきたので、どこかのタイミングで外枠有利、外伸び、差し有利になる可能性がある。時計は-1.3~-1.0秒位と想定している。

道悪の場合のバイアスは、馬場が軟らかくなりそうなので出にくいか、内ラチ沿いに傷みが出てくると外枠有利、外伸び、差し有利になる可能性がある。

 

・ダート

今週の天気は、月曜日は雨のち曇り、火~土曜日は晴れか曇り、日曜日は曇りか雨予報となっている。天気予報通りであれば土曜日は良馬場、日曜日は道悪になりそうだ。

良馬場の場合のバイアスは、含水率や風向き次第で外枠有利、前有利になる可能性がある。時計は含水率や風向き次第で-1.1~-0.7秒位と想定している。

道悪の場合のバイアスは、近年の函館ダートの道悪の傾向からすると内枠有利、内伸び、前有利になる可能性がある。

 

 

 

 

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