トラックバイアス&血統研究

トラックバイアス(馬場のクセ)と血統を研究

2024,7,20~21 トラックバイアス結果 (福島競馬場、小倉競馬場、札幌競馬場)

 

先週は小倉競馬場で中京記念(GⅢ)が行われ、5番人気のアルナシームは道中は中団の内を追走すると、直線では一気に抜け出し2着のエピファニーをクビ差凌いで優勝した。

福島競馬場は月曜日に17㎜と水~木曜日に1.5㎜の雨が降ったが、馬場状態は芝ダートともに良。芝コースはかなり傷みが出ていたが、2日間ともバイアスは出なかった。

小倉競馬場は月~火曜日に42.5㎜、金~土曜日に23㎜、日曜日に数ミリの雨が降り、馬場状態は芝は稍重→良、ダートは重→稍重。芝コースは馬場に傷みが出ていたためか、2日間とも時計が遅かった。

札幌競馬場は金曜日に0㎜の雨が降ったが、馬場状態は芝ダートともに良。芝コースは良好だったためか、2日間とも例年よりも速い時計が出ていた。

では、2024年7月20~21日のトラックバイアスの結果を紹介する。

 

【目次】

 

 

 

 

 

福島競馬場

7/20 予想


7/20 結果



7/21 予想


7/21 結果

 

ダート

7/20 予想


7/20 結果



7/21 予想


7/21 結果

 

【備考】

 

【解説】

・芝

月曜日に17㎜と水~木曜日に1.5㎜の雨が降ったが、馬場状態は2日間とも良。

開催4週目、A→Bコース替わり2週目。土曜日のレース終了時はコース全体の内ラチ沿いに傷みが目立ち、3~4コーナーは内から広範囲に傷みが目立つ。日曜日の終了時はコース全体の内から広範囲に傷みが目立つ。馬場にダメージが出ているためか2日間とも馬場の表面は緩め。

時計は、土曜日は-0.5秒位、日曜日は-0.2秒位。2日間とも良馬場だったが、ここまで傷みが出てくると時計は遅くなる。

枠と直線の伸びは2日間ともフラット。馬場に傷みが出ていたが、見た目以上に野芝がしっかりしているためか、2日間ともバイアスは出なかった。

前後は2日間とも展開次第。土曜日はスローペースのレースが多かったためか前残りが目立っていたが、2日間とも基本的にはバイアスは出なかった。

 

・ダート

月曜日に17㎜と水~木曜日に1.5㎜の雨が降ったが、馬場状態は2日間とも良。土曜日の含水率は5~6%台で少し水分が残っていたが、日曜日は4~5%台で晴れたためほぼパサパサに乾燥していた。

時計は2日間とも-0.3秒位。2日間とも良馬場だったこともあり時計は標準位だった。

枠と直線の伸びは2日間ともフラット。2日間ともバイアスは出なかった。

前後は、土曜日は展開次第、日曜日は前~展開次第。土曜日はバイアスは出なかった。日曜日は差しも決まっていたが、基本的には4角前々じゃないと厳しかった。

 

【次開催へ向けて】

・芝

次開催は例年通り約3か月半後の11月2日から17日までの3週間の開催となる。例年通りであれば広範囲の芝を張り替え、エアレーション作業のみを行なう。

次開催の馬場はまだ発表されていないが例年通りであれば野芝に洋芝をオーバーシード。使用コースは例年通りであれば前2週がAコース、後1週がBコース。

例年の開幕週の時計は良馬場だと-1.5~-0.5秒位になることが多い。段々と野芝が休眠期間に入る頃なので、前開催ほどの時計は出ない。

例年の開幕週のバイアスは良馬場だと、枠は出ない確率が9割位、内枠有利が1割位。直線の伸びはほぼ出ない。前後は出ない確率が5割位、前有利が5割位となっている。エアレーション作業のみだと内枠有利、前有利になる確率が高く、シャタリング作業もするとバイアスは出にくくなる。

 

・ダート

次開催は例年通り約3か月半後の11月2日から17日までの3週間の開催となる。例年通りであれば特に作業は行わない。

例年の開幕週の時計は良馬場だと-0.4~+0.9秒位になることが多い。前開催は砂の状態が例年並みか若干軽い印象があるので、次開催の時計は例年と同程度か若干速いかもしれない。

例年の開幕週のバイアスは良馬場だと、枠は出ない確率が8割位、外枠有利が2割位。直線の伸びはほぼ出ない。前後は出ない確率が6割位、前有利が4割位となっている。

 

 

 

 

 

小倉競馬場

7/20 予想


7/20 結果



7/21 予想


7/21 結果

 

ダート

7/20 予想


7/20 結果



7/21 予想


7/21 結果

 

【備考】

 

【解説】

・芝

月~火曜日に42.5㎜と金曜日に22.5㎜、土曜日はレース前に0.5㎜と4R前後に通り雨が降り、土曜日の馬場状態は稍重。日曜日は3R前後に数ミリの雨が降ったが、馬場状態は良に回復。

開催4週目。今までのレースでコース全体の内ラチ沿いに傷みが目立ち、3~4コーナーは内から広範囲に傷みが目立つ。週間の雨の影響もあり2日間とも馬場の表面は緩め。

時計は、土曜日は-0.2~+0.5秒位、日曜日は+0.3~+1.3秒位。土曜日は1200mが-0.2秒位、1800m以上が+0.5秒位。日曜日は1200mが+0.3秒位、1800m以上が+1.3秒位。土曜日の方が時計が速かったが、それは日曜日の方が馬場に傷みが出ていたためだと思われる。小倉芝は道悪になったり馬場に傷みが出てくると、1200mはスタートから下り坂になるためか時計は速め、1800m以上は1コーナー付近の上り坂の影響か時計が遅めになることがある。

枠は、土曜日はフラット~外、日曜日はフラット。土曜日は内ラチ沿いに傷みが出ていたためか外枠有利だった。日曜日はさらに傷んだ範囲が広がったためかバイアスは出なかった。

直線の伸びは2日間ともフラット。直線は他と比べて傷みが少なかったためかバイアスは出なかった。

前後は2日間とも展開次第。日曜日は4角で後ろ過ぎると厳しいが、2日間とも基本的にはバイアスは出なかった。

 

・ダート

月~火曜日に42.5㎜と金曜日に22.5㎜、土曜日はレース前に0.5㎜と4R前後に通り雨が降り、土曜日の馬場状態は重。日曜日は3R前後に数ミリの雨が降ったが、馬場状態は稍重に回復。

時計は、土曜日は-1.0秒位、日曜日は-0.7秒位。2日間とも馬場が湿っていたためか標準よりは速めの時計が出ていた。

枠は、土曜日はフラット、日曜日は内~フラット。土曜日はバイアスは出なかった。日曜日は馬場が湿っていたためかロスが少ない内枠が有利だった。

直線の伸びは2日間ともフラット。2日間ともバイアスは出なかった。

前後は、土曜日は展開次第、日曜日は前~展開次第。土曜日は4角で後ろ過ぎると厳しいが、基本的にはバイアスは出なかった。日曜日はそこそこ差しも決まっていたが、勝ち馬はすべて4角2番手以内だったこともあり少し前有利だった。

 

【次開催へ向けて】

・芝

次開催の日程はまだ発表されていないが、阪神競馬場の改修工事の影響もあり例年と異なる日程になると思われる。例年と同じであれば2月上旬から4週間、変則日程であれば1月からの開催もあり得る。例年通りであればこの期間に芝は張り替えず、ここ数年はエアレーション作業を実施することが多い。

次開催の馬場は例年やここ数年通りであれば野芝に洋芝をオーバーシード。使用コースは日程により異なるが前半はAコース、後半はBコースになる。

ここ数年の1,2月開催の時計は良馬場だと-1.3~-0.4秒位になることが多い。次開催の時計は中間の気温の影響が大きいので、天候を注意したい。

ここ数年の1,2月開催のバイアスは良馬場だと、枠は出ない確率が8割位、内枠有利が2割位。直線の伸びはほぼ出ない。前後は出ない確率が6割位、前有利が2割位、差し有利が1割位。

 

・ダート

次開催の日程はまだ発表されていないが、阪神競馬場の改修工事の影響もあり例年と異なる日程になると思われる。例年と同じであれば2月上旬から4週間、変則日程であれば1月からの開催もあり得る。例年通りであればこの期間に特に作業は行わない。

ここ数年の1,2月開催の時計は良馬場だと±0~+1.1秒位になることが多い。前開催の砂の重さは例年通りの印象なので、次開催も例年と同程度になりそうだ。

ここ数年の1,2月開催のバイアスは良馬場だとほぼ出ないか、稀に前有利になることがある。

 

 

 

 

 

札幌競馬場

7/20 予想


7/20 結果



7/21 予想


7/21 結果

 

ダート

7/20 予想


7/20 結果



7/21 予想


7/21 結果

 

【備考】

 

【解説】

・芝

金曜日に0㎜の雨が降ったが、馬場状態は2日間とも良。

先週が開幕週。洋芝の生育が良く、馬場は例年以上に良好な状態。ただ、この2日間のレースで3~4コーナーの内ラチ沿いに若干のダメージが出始めた。馬場の硬さは2日間とも標準位。

時計は、土曜日は-2.2秒位、日曜日は-2.5秒位。馬場が良好なので2日間とも速い時計が出ていたが、土曜日は前日の雨影響か若干遅めだった。

枠と直線の伸びは2日間ともフラット。日曜日は外枠の勝ち馬はいなかったが、2日間とも基本的にはバイアスは出なかった。

前後は2日間とも展開次第。土曜日は4角で後ろ過ぎると厳しく、日曜日は逃げ馬の好走が多かったが、2日間とも基本的にはバイアスは出なかった。

 

・ダート

金曜日に0㎜の雨が降ったが、馬場状態は2日間とも良。含水率は1~2%台だったのでカラカラに乾燥していた。

時計は2日間とも+0.3秒位。2日間とも良馬場だったこともあり時計は標準位だった。

枠と直線の伸びは2日間ともフラット。日曜日はあまり内枠過ぎると厳しいが、2日間とも基本的にはバイアスは出なかった。

前後は2日間とも展開次第。土曜日は4角で後ろ過ぎると厳しいが、2日間とも基本的にはバイアスは出なかった。

 

【今週末へ向けて】

・芝

今週の天気は、火~水曜日は曇りか雨、他は晴れか曇り予報となっている。ただ、降水確率が高めの日が多いため週末の雨に注意したい。

良馬場の場合のバイアスは出にくいか、まだ馬場が良好なので内枠有利、前有利になる可能性がある。時計は、週間や当日の雨量次第で-2.5~-2.0秒位と想定している。

道悪の場合のバイアスは、馬場が柔らくなりそうなので外枠有利になる可能性がある。

 

・ダート

今週の天気は、火~水曜日は曇りか雨、他は晴れか曇り予報となっている。ただ、降水確率が高めの日が多いため週末の雨に注意したい。

良馬場の場合のバイアスは出にくいか、風向き次第で外枠有利、前有利になる可能性がある。時計は含水率次第で±0~+0.5秒位と想定している。

道悪の場合のバイアスは出ないことが多いが、偶に内枠有利や外枠有利、内伸び、前有利や差し有利になることがある。

 

 

 

 

にほんブログ村 競馬ブログ 馬場適性理論へ
にほんブログ村

 


競馬・血統理論ランキング