トラックバイアス&血統研究

トラックバイアス(馬場のクセ)と血統を研究

2024,8,31~9,1 トラックバイアス結果 (新潟競馬場、中京競馬場、札幌競馬場)

 

先週は重賞が3つ行われ、新潟記念(GⅢ)は8番人気のシンリョクカが、札幌2歳ステークス(GⅢ)は3番人気のマジックサンズが、中京で行われた小倉2歳ステークス(GⅢ)は1番人気のエイシンワンドがそれぞれ優勝した。

新潟競馬場は火~木曜日に9㎜と土曜日に1.5㎜の雨が降り、馬場状態は芝ダートともに良~稍重。芝コースは内ラチ沿いがデコボコしていたためか、2日間とも外伸びのバイアスが出ていた。

中京競馬場は月~土曜日に159㎜と日曜日に数ミリの雨が降り、馬場状態は芝ダートともに重~不良。芝コースは大雨の影響か、土曜日は時計がかなり遅かった。

札幌競馬場は月~火曜日に33㎜と土曜日に18㎜の雨が降り、馬場状態は芝は重→稍重、ダートは重。芝コースは馬場に傷みが出ていたためか、土曜日は差し有利のバイアスが出たレースもあった。

では、2024年8月31日~9月1日のトラックバイアスの結果を紹介する。

 

【目次】

 

 

 

 

 

新潟競馬場

8/31 予想


8/31 結果



9/1 予想


9/1 結果

 

ダート

8/31 予想


8/31 結果



9/1 予想


9/1 結果

 

【備考】

 

【解説】

・芝

火~木曜日に9㎜と土曜日は13時頃から15時頃までに1.5㎜の雨が降り、土曜日の馬場状態は7Rまでは良、9R以降は稍重に悪化。日曜日は晴れたため馬場状態は良に回復。

開催6週目。今までのレースでコース全体の内ラチ沿いがデコボコし、各3~4コーナーの内ラチ沿いと直線の一部に傷みが目立つ。2日間とも週間や当日の雨の影響もあり馬場の表面が緩い。

時計は、土曜日は-0.9~±0秒位、日曜日は-0.8秒位。土曜日は5~7Rが-0.9秒位、9,10Rは雨の影響で±0秒位、12Rは馬場の水分が抜けたためか-0.9秒位だった。日曜日は馬場状態が良に回復したためか-0.8秒位だった。

枠は2日間ともフラット。土曜日は少し内枠の好走が多かったが、通ったコースを見る限り2日間ともバイアスは出なかった。

直線の伸びは2日間ともフラット~やや外。土曜日は5Rはバイアスは出なかったが、6R以降はおおむね2~7分所が伸びていた。日曜日は内回りはバイアスは出なかったが、外回りは最後の直線の合流地点よりも外回り側の馬場が悪かったためか、外が伸びていた。

前後は、土曜日は展開次第~差し、日曜日は展開次第。土曜日は7,10Rは馬場の水分量の関係か差し有利、他はバイアスは出なかった。日曜日は内回りは4角で後ろ過ぎると厳しいが、基本的にはバイアスは出なかった。

 

・ダート

火~木曜日に9㎜と土曜日は13時頃から15時頃までに1.5㎜の雨が降り、土曜日の馬場状態は3Rまでは良、8R以降は稍重に悪化。日曜日は晴れたため馬場状態は良に回復。

時計は、土曜日は-0.7~±0秒位、日曜日は-0.7~-0.3秒位。土曜日は2Rが-0.3秒位、3Rが-0.7秒位、8Rが-0.3秒位、11Rが±0秒位。日曜日は1200mが-0.7秒位、1800mが-0.3秒位だった。

枠は、土曜日はフラット、日曜日はフラット~外。土曜日は気持ち外枠の好走が多かったが、基本的にはバイアスは出なかった。日曜日は良馬場に乾燥したためか、今開催としては珍しく外枠有利になった。

直線の伸びは2日間ともフラット。2日間ともバイアスは出なかった。

前後は、土曜日は前~展開次第、日曜日は展開次第。土曜日は3Rのみ前有利、他はバイアスは出なかった。日曜日はバイアスは出なかった。

 

【次開催へ向けて】

・芝

次開催は約1か月後の10月5日から27日までの4週間の開催となる。例年通りであればこの期間に芝は張り替えず、毎年のようにエアレーション作業を実施し、偶にシャタリング作業を行なう。

次開催の馬場は野芝のみ。使用コースは4週すべてAコース。

例年の開幕週の時計は良馬場だと-1.3~±0秒位になることが多い。今年の前開催は例年よりも馬場の傷みが少なく、しかも今年は気温が高い日が多いと予報されることから、次開催は例年よりも時計が速くなる可能性がある。

例年の開幕週のバイアスは良馬場だと、枠は出ない確率が6割位、内枠有利と外枠有利が2割ずつ位。直線の伸びは出ない確率が6割位、内伸びが1割位、外伸びが3割位。前後は出ない確率が5割位、前有利が1割位、差し有利が4割位となっている。馬場に前開催のダメージが残ると外枠有利、外伸び、差し有利になりやすい傾向なので、次開催はバイアスは出にくいか、差し有利になる可能性が高い。

 

・ダート

次開催は約1か月後の10月5日から27日までの4週間の開催となる。例年通りであればこの期間に特に作業は行わない。

例年の開幕週の時計は良馬場だと-1.0~-0.3秒位になることが多い。前開催は砂が少し薄めだったので、次開催は時計が速めになる可能性がある。

例年の開幕週のバイアスは良馬場だと、枠は出ない確率が6割位、内枠有利が1割位、外枠有利が3割位。直線の伸びはほぼ出ない。前後は出ない確率が9割位、前有利が1割位となっている。

 

 

 

 

 

中京競馬場

8/31 予想


8/31 結果



9/1 予想


9/1 結果

 

ダート

8/31 予想


8/31 結果



9/1 予想


9/1 結果

 

【備考】

 

【解説】

・芝

月~金曜日に109㎜と土曜日はレース中に大雨が降り、土曜日の馬場状態は5Rまでは重、7R以降は不良に悪化。日曜日はレース中にちょいちょい雨が降ったが、馬場状態は重。土曜日の7Rは大雨の影響で馬場に水が浮いていた。

開催4週目。今までのレースでコース全体の内ラチ沿いに傷みが目立ち、3~4コーナーは内から広範囲に傷みが目立つ。2日間とも雨の影響もあり馬場はかなりタフ。

時計は、土曜日は+1.3~+4.3秒位、日曜日は±0→-1.1秒位へ変動。土曜日は5Rまで+1.3秒位、7Rが+4.3秒位、9Rが+3.5秒位、11Rが+2.7秒位。日曜日は5Rまでは±0秒位、6R以降は-1.1秒位へ変動した。

枠は2日間ともフラット。3~4コーナーは内ラチ沿いを大きく避けたレースもあったが、広範囲に傷みが出過ぎたためか2日間ともバイアスは出なかった。

直線の伸びは2日間ともフラット。レースによっては進路を外に取るレースもあったが、2日間とも基本的にはバイアスは出なかった。

前後は2日間とも展開次第。レースによっては前が残ったり差しが決まったりしたが、2日間ともバイアスは出なかった。

 

・ダート

月~金曜日に109㎜と土曜日はレース中に大雨が降り、土曜日の馬場状態は不良。日曜日はレース中にちょいちょい雨が降ったが、馬場状態は7Rまでは不良、10R以降は重に回復。土曜日は大雨の影響もあり馬場に水が浮いていて、6R頃は田んぼのような状態だった。

時計は、土曜日は-2.2~-1.0秒位、日曜日は-3.5~-2.6秒位。土曜日は1,3 Rが-2.0秒位、6Rが-1.0秒位、8R以降は-2.2秒位で、馬場の水分量によって時計の出方が違っていた。日曜日は1400mが-2.6秒位、他は-3.5秒位で、1400mは芝スタートでスタート地点の芝の状態が悪くスピードの乗りが悪かったためか、他の距離と比べると時計が遅くなったのだと思われる。

枠は、土曜日はフラット、日曜日はフラット~外。土曜日はバイアスは出なかった。日曜日はこの馬場状態では珍しく、馬券圏内がすべて4枠より外枠だったため外枠有利だった。

直線の伸びは2日間ともフラット。2日間ともバイアスは出なかった。

前後は、土曜日は前~展開次第、日曜日は展開次第。土曜日は差しもそこそこ決まっていたが、勝ち馬がすべて4角3番手以内だったこともあり少し前有利だった。日曜日はバイアスは出なかった。

 

【今週末へ向けて】

・芝

今週の天気はずっと晴れか曇り予報だが、ずっと大気の状態が不安定で発雷確率が高い日もあるので、急なゲリラ雷雨の可能性がある。

馬場状態に関わらず今週末のバイアスは、3~4コーナーは内から広範囲に傷みが出ていてさらなる傷みの進行具合によってバイアスの出方が変わってきそうだ。基本的には速い上がりが出ると差し有利になる可能性があり、枠と直線の伸びは傷みの進行具合によってバイアスの出方が変わりそうだ。良馬場の時の時計は、週間や当日の雨量次第で-1.8~-1.2秒位と想定している。

 

・ダート

今週の天気はずっと晴れか曇り予報だが、ずっと大気の状態が不安定で発雷確率が高い日もあるので、急なゲリラ雷雨の可能性がある。

良馬場の場合のバイアスは、今開催の傾向からすると外枠有利、ここ数週の傾向からすると差し有利になる可能性がある。ただ、先週は週間に大量の雨が降り砂の厚さが変わったかもしれないので、今までとは時計やバイアスの出方が違ってくる可能性がある。

道悪の場合のバイアスは、例年の道悪の傾向だと内枠有利、内伸び、前有利になることがある。ただ、先週は外枠有利、前有利になった日もあっため注意したい。

 

 

 

 

 

札幌競馬場

8/31 予想


8/31 結果



9/1 予想


9/1 結果

 

ダート

8/31 予想


8/31 結果



9/1 予想


9/1 結果

 

【備考】

 

【解説】

・芝

月~火曜日と土曜日はレース前とレース中に18㎜の雨が降り、土曜日の馬場状態は重。日曜日は晴れたため稍重に回復。

開催7週目、A→Cコース替わり3週目。今までのレースでコース全体の内ラチ沿いに傷みが目立ち、3~4コーナーは内から広範囲に傷みが目立つ。土曜日の雨の影響もあり馬場は2日間とも軟らかい。

時計は、土曜日は±0→+1.3秒位へ変動、日曜日は±0秒位。土曜日は3Rまで±0秒位、5R以降は雨の影響で+1.3秒位へ変動した。日曜日は晴れたが道悪だったこともあり±0秒位だった。

枠と直線の伸びは2日間ともフラット。直線は段々と外が伸びてきていたが、2日間とも基本的にはバイアスは出なかった。

前後は、土曜日は展開次第~差し、日曜日は展開次第。土曜日は8Rまではバイアスは出なかったが、10R以降は馬場に傷みが出てきたためか差し有利だった。日曜日はそこそこ差しが決まっていたが、バイアスが出るほどではなかった。

 

・ダート

月~火曜日と土曜日はレース前とレース中に18㎜の雨が降り、土曜日の馬場状態は重。日曜日は晴れたが重のまま。

時計は、土曜日は-1.8秒位、日曜日は-1.0秒位。2日間とも道悪だったこともあり速めの時計が出ていた。

枠と直線の伸びは2日間ともフラット。2日間とも気持ち内枠の好走が多かったが、基本的にはバイアスは出なかった。

前後は2日間とも前~展開次第。差しもそこそこ決まっていたが、勝ち馬はすべて4角2番手以内だったこともあり少し前有利だった。

 

【次開催へ向けて】

・芝

次開催の日程はまだ発表されていないが、例年通りであれば7月下旬から9月上旬までの7週間の開催となる。例年通りであればこの期間に芝を大きく張り替え、エアレーションとシャタリング作業を行なう。

次開催の馬場は洋芝のみ。使用コースはまだ発表されていないが例年通りであれば前4週がAコース、後3週がCコース。

例年の開幕週の時計は良馬場だと-2.5~-0.5秒位になることが多い。近年の温暖化の影響か時計が速くなることが多い。

例年の開幕週のバイアスは良馬場だと、枠は出ない確率が6割位、内枠有利が3割位、外枠有利が1割位。直線の伸びはほぼ出ない。前後は出ない確率が9割位、前有利が1割位。

 

・ダート

次開催の日程はまだ発表されていないが、例年通りであれば7月下旬から9月上旬までの7週間の開催となる。例年通りであればこの期間にクッション砂の洗浄を行う。

例年の開幕週の時計は良馬場だと-0.3~+0.7秒位になることが多い。

例年の開幕週のバイアスは良馬場だと、枠は出ない確率が6割位、外枠有利が4割位。直線の伸びはほぼ出ない。前後は出ない確率が8割位、前有利が2割位。

 

 

 

 

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