トラックバイアス&血統研究

トラックバイアス(馬場のクセ)と血統を研究

2024,9,28~29 トラックバイアス結果 (中山競馬場、中京競馬場)

 

先週日曜日にスプリングステークス(GⅠ)が行われ、9番人気のルガルは逃げたピューロマジックから離れた3番手を追走すると、直線では抜け出し2着のトウシンマカオをクビ差しのいで優勝した。

中山競馬場は月曜日に4㎜と金曜日に7㎜の雨が降ったが、馬場状態は芝ダートともに良。芝コースは雨の影響か、この開催の良馬場にしては時計が遅めだった。

中京競馬場は金曜日に3㎜と日曜日に十数ミリの雨が降り、馬場状態は芝ダートともに良~重。中京は雨の影響もあり、2日間で時計やバイアスの出方が違っていた。

では、2024年9月28~29日のトラックバイアスの結果を紹介する。

 

【目次】

 

 

 

 

 

中山競馬場

9/28 予想


9/28 結果



9/29 予想


9/29 結果

 

ダート

9/28 予想


9/28 結果



9/29 予想


9/29 結果

 

【備考】

 

【解説】

・芝

月曜日に4㎜と金曜日に7㎜の雨が降ったが、馬場状態は2日間とも良。日曜日は6R前後と9R前後に若干の雨が降ったが、馬場状態に変化は無かった。

開催4週目、B→Cコース替わり2週目。馬場は、土曜日の終了後は3~4コーナーの内ラチ沿いが少しデコボコしていた。日曜日の終了後はコース全体の内ラチ沿いにダメージが出て、3~4コーナーの内ラチ沿いがデコボコしてきた。ただ、芝の状態は2日間ともこの時期にしてはかなり良好な部類。2日間とも雨の影響もあり馬場の表面が少し緩めだった。

時計は、土曜日は-1.3秒位、日曜日は-2.0→-1.2秒位へ変動。土曜日は前日の雨の影響もあり今開催の良馬場にしては時計が遅めだった。日曜日は7Rまでは-2.0秒位だったが、9R前後の雨の影響か9R以降は-1.2秒位へ変動した。

枠は2日間ともフラット。土曜日はどちらかというと内枠の好走が多かったが、基本的にはバイアスは出なかった。日曜日は外枠から中団より後ろの外々を走ると厳しかったが、基本的にはバイアスは出なかった。

直線の伸びは、土曜日はフラット、日曜日はやや内~フラット。土曜日はバイアスは出なかった。日曜日は内が伸びたというよりも、おおむね3.5分所よりも外が伸びにくかった。

前後は2日間とも展開次第。2日間とも4角で後ろ過ぎると厳しいが、基本的にはバイアスは出なかった。

 

・ダート

月曜日に4㎜と金曜日に7㎜の雨が降ったが、馬場状態は2日間とも良。含水率は4~6%台だったこともあり少し水分が残っていた。

時計は2日間とも-1.0秒位。今開催の傾向通り良馬場にしては速めの時計が出ていた。

枠は、土曜日はフラット、日曜日はフラット~外。土曜日はバイアスは出なかった。日曜日は馬券圏内のほとんどが4枠より外枠だったこともあり外枠有利だった。

直線の伸びは2日間ともフラット。2日間ともバイアスは出なかった。

前後は2日間とも展開次第。土曜日はハイペースのレースで差しが決まったり、日曜日は4角で後ろ過ぎると厳しいが、2日間とも基本的にはバイアスは出なかった。

 

【次開催へ向けて】

・芝

次開催は約2か月後の11月30日から、年を跨ぎ2025年1月26日までの9週間の開催となる。例年通りであればこの期間に芝は張り替えず、エアレーション等の馬場をほぐす作業も行わないことが多い。

次開催の馬場は野芝に洋芝をオーバーシード。使用コースはまだ発表されていないが、例年通りであれば前5週はAコース、後4週はCコース。前開催は例年と比べると野芝の状態が絶好で馬場のダメージも少なかったので、次開催の中間の天候次第だが芝の状態が例年以上に良好になる確率が高い。ただ、段々と野芝が休眠期間に入ってくるので、馬場は少しずつダメージが蓄積されていくだろう。

例年の開幕週の時計は良馬場だと-2.3~-1.3秒位になることが多い。前開催は芝の状態がかなり良かったので、中間の天候にもよるが次開催は例年以上に速い時計が出る確率が高い。

例年の開幕週のバイアスは良馬場だと、枠は出ない確率が6割位、内枠有利が4割位。直線の伸びは出ない確率が4割位、内伸びが6割位。前後は出ない確率が4割位、前有利が5割位、差し有利が1割位となっている。

 

・ダート

次開催は約2か月後の11月30日から、年を跨ぎ2025年1月26日までの9週間の開催となる。例年通りであればこの期間に作業は特に行わない。

次開催は中山開催の中でもっとも気温が低い時期に行われるので、最低気温が氷点下と予想されると凍結防止剤が散布されることがある。凍結防止剤が散布された状態で雨や雪が降ると砂が粘っこくなり、極端に時計が遅くなることがある。基本的には含水率が4%台以下になると影響はほぼ無いが、良馬場でも含水率が5%以上や、稍重~重だと時計がかなり遅くなることも十分あり得る。

例年の開幕週の時計は良馬場だと-1.0~+0.3秒位になることが多い。前開催は砂が少し薄めに感じたので、次開催は時計が例年よりも速くなる可能性がある。

例年の開幕週のバイアスは良馬場だと、枠は出ない確率が6割位、内枠有利が3割位、外枠有利が1割位。直線の伸びはほぼ出ない。前後は出ない確率が6割位、前有利が4割位。

 

 

 

 

 

中京競馬場

9/28 予想


9/28 結果



9/29 予想


9/29 結果

 

ダート

9/28 予想


9/28 結果



9/29 予想


9/29 結果

 

【備考】

 

【解説】

・芝

金曜日に3㎜の雨が降ったが、土曜日の馬場状態は良。日曜日は未明から1R頃まで十数ミリの雨が降り、7Rまでは重、9R以降は稍重に回復。

開催8週目、A→Bコース替わり3週目。今までのレースでコース全体の内ラチ沿いに少し傷みが目立ち、3~4コーナーには内から広範囲に傷みが出て特に内ラチ沿いの傷みが激しい。土曜日は前日の雨の影響で表面が少し緩め、日曜日は当日の雨の影響でタフだった。

時計は、土曜日は-1.2秒位、日曜日は+0.7秒位。土曜日は前日の雨の影響もあり良馬場にしては時計が若干遅めだった。日曜日は当日の雨の影響と蓄積されたダメージの影響で時計が遅かった。

枠は、土曜日はフラット~外、日曜日はフラット。土曜日の勝ち馬はすべて5枠より外枠、馬券圏内はほとんどが4枠より外枠だったため外枠有利。日曜日は気持ち外枠の好走が多かったが、基本的にはバイアスは出なかった。

直線の伸びは2日間ともフラット。直線は馬場の傷みが比較的少なかったためか2日間ともバイアスは出なかった。

前後は、土曜日は展開次第、日曜日は前~展開次第。土曜日はそこそこ差しも決まっていたが、基本的にはバイアスは出なかった。日曜日は差しが決まったレースもあったが、ある程度前にいないと厳しかったこともあり少し前有利だった。

 

・ダート

金曜日に3㎜の雨が降ったが、土曜日の馬場状態は良。日曜日は未明から1R頃まで十数ミリの雨が降り、8Rまでは重、10R以降は稍重に回復。土曜日の含水率は2~3%台だったのでパサパサに乾燥していた。

時計は、土曜日は-1.6秒位、日曜日は-2.0秒位。土曜日は今開催の良馬場の傾向通り速い時計が出ていた。日曜日は雨の影響もあり速めの時計が出ていた。

枠は、土曜日は内~フラット、日曜日はフラット。土曜日は勝ち馬のほとんどが2枠より内枠だったため、少し内枠有利だった。日曜日は勝ち馬は外枠が少し多めだったが、基本的にはバイアスは出なかった。

直線の伸びは2日間ともフラット。2日間ともバイアスは出なかった。

前後は、土曜日は展開次第、日曜日は前~展開次第。土曜日はバイアスは出なかった。日曜日はスローペースのレースが多いこともありそうだが、4角で後ろ過ぎると厳しく、勝ち馬はすべて4角4番手以内だったため少し前有利だった。

 

【次開催へ向けて】

・芝

次開催は約2か月後の11月30日から12月15日までの3週と、年を跨いで1月5日から26日までの4週間の開催となる。前開催は芝の傷みが激しく、去年はこの期間に約18,000㎡の芝を張り替えたので、今年もこの期間に芝を張り替える可能性がある。去年はエアレーションとシャタリング作業を実施した。

次開催の馬場は野芝に洋芝をオーバーシード。使用コースは、年内の3週は前2週がAコース、後1週がBコース。2025年1月開催の使用コースはまだ発表されていない。

例年の開幕週の時計は良馬場だと-1.8~-0.8秒位になることが多い。次開催はこの中間の天候や芝をどれだけ張り替えるかで時計の出方がだいぶ変わりそうだ。

例年の開幕週のバイアスは良馬場だと、枠は出ない確率が6割位、内枠有利が2割位、外枠有利が1割位。直線の伸びは出ない確率が9割位、内伸びが1割位。前後は出ない確率が6割位、前有利と差し有利がともに2割位となっている。速い時計が出ると内枠有利、内伸び、前有利になることが多い。

 

・ダート

次開催は約2か月後の11月30日から12月15日までの3週と、年を跨いで1月5日から26日までの4週間の開催となる。例年通りであればこの期間に作業は特に行わない。

例年の開幕週の時計は良馬場だと-0.7~±0秒位になることが多い。前開催は砂が薄いためかかなり速い時計が出ていたので、次開催は例年よりも速い時計が出る可能性がある。

例年の開幕週のバイアスは良馬場だと、枠は出ない確率が9割位、内枠有利が1割位。直線の伸びは出ない確率が9割位、内伸びが1割位。前後は出ない確率が7割位、前有利と差し有利がともに1.5割位ずつとなっている。

 

 

 

 

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