先週日曜日にジャパンカップ(GⅠ)が行われ、1番人気のドウデュースは道中後方を追走すると、直線では進路を外に取り上がり3ハロン1位の末脚を繰り出し、2着のシンエンペラーとドゥレッツァにクビ差つけ優勝した。
東京競馬場は月曜日に1.5㎜と水~木曜日に9.5㎜の雨が降り、馬場状態は芝は良、ダートは稍重→良。芝コースはまだ馬場が良好な状態だからか、2日間とも速めの時計が出ていた。
京都競馬場は週間に雨が降らず、馬場状態は芝ダートともに良。芝コースは馬場のダメージの関係か、2日間でバイアスの出方が違っていた。
では、2024年11月23~24日のトラックバイアスの結果を紹介する。
【目次】
東京競馬場
芝
11/23 予想
11/23 結果
11/24 予想
11/24 結果
ダート
11/23 予想
11/23 結果
11/24 予想
11/24 結果
【備考】
【解説】
・芝
月曜日に1.5㎜と水~木曜日に9.5㎜の雨が降ったが、馬場状態は2日間とも良。
開催8週目、B→Cコース替わり2週目。今までのレースで3~4コーナーから直線にかけての内ラチ沿いにダメージが出ているが、芝の状態はこの時期にしては良好。土曜日の馬場の硬さは標準位だったが、日曜日は前日夜の散水の影響は表面が若干緩めだった。
時計は2日間とも-2.0秒位。馬場が良好な状態だからか2日間とも速めの時計が出ていた。
枠と直線の伸びは2日間ともフラット。まだ馬場が良好だからか2日間ともバイアスは出なかった。
前後は2日間とも展開次第。土曜日は一定以上の決め手が要求され、日曜日の勝ち馬は4角前々が多かったが、2日間とも基本的にはバイアスは出なかった。
・ダート
月曜日に1.5㎜と水~木曜日に9.5㎜の雨が降り、土曜日の馬場状態は稍重。日曜日は晴れたためか良に回復。
時計は、土曜日は-1.8→-1.0秒位へ変動、日曜日は-1.0秒位。土曜日は6Rまで-1.8秒位、8R以降は-1.0秒位へ変動した。日曜日は良馬場だったたが今開催は速めの時計が出ている。
枠は2日間ともフラット~外。土曜日は内枠の好走もあったが、道悪だったためか外枠有利だった。日曜日は良馬場に回復したが、前日の流れを引き継いだためか少し外枠有利だった。
直線の伸びは2日間ともフラット。2日間ともバイアスは出なかった。
前後は2日間とも展開次第~差し。2日間とも2歳戦を中心に前残りもあったが、基本的には決め手がある馬が好走していたためか差し有利だった。
【次開催へ向けて】
・芝
次開催は例年通り約2か月後の2月1日から23日までの4週間の開催となる。例年通りであればこの期間に芝を張り替えることは無く、エアレーション等の馬場をほぐす作業も無い。
次開催は野芝に洋芝をオーバーシード。使用コースは4週すべてDコース。この時期は1年で気温が最も低く野芝が休眠期間なので、東京開催の中では馬場がタフになりやすい。
例年の開幕週の時計は良馬場だと-2.3~-1.0秒位になることが多い。近年は暖冬の影響か速い時計が出やすく、しかも前開催は馬場の傷みが少なかったので、次開催は速めの時計が出る可能性がある。
例年の開幕週のバイアスは良馬場だと、枠は出ない確率が7割位、内枠有利が2割位、外枠有利が1割位。直線の伸びは出ない確率が6割位、内伸びが4割位。前後は出ない確率が9割位、差し有利が1割位。基本的には馬場が良好で硬めだと内枠有利、内伸びになりやすく、傷みが残り柔らかめだと外枠有利、差し有利になりやすい。
・ダート
次開催は例年通り約2か月後の2月1日から23日までの4週間の開催となる。例年通りであればこの期間に特に作業は行わない。ただ、1年で最も気温が低い時期の開催で氷点下になることがあるため、凍結防止剤を散布することがある。散布されて馬場に水分があると、粘り気が出て砂同士の摩擦が多くなり時計が遅くなることがある。
例年の開幕週の時計は良馬場だと-0.5~+1.0秒位になることが多い。前開催は砂が薄めだったが、例年通りであれば時計が遅くなることが多い。
例年の開幕週の時計は良馬場だと、枠と直線の伸びはほぼ出ない。前後は出ない確率が9割位、差し有利が1割位。基本的にはバイアスが出ないことが多いが、凍結防止剤が散布されると外枠有利、差し有利になることがある。
京都競馬場
芝
11/23 予想
11/23 結果
11/24 予想
11/24 結果
ダート
11/23 予想
11/23 結果
11/24 予想
11/24 結果
【備考】
【解説】
・芝
週間に雨が降らず馬場状態は2日間とも良。土曜日のレース前、土曜日のレース後、日曜日のレース前、日曜日の12時前後にほんの少量パラッと雨が降ったが、馬場状態への影響は無かった。
開催8週目、先週からB→Cコース替わり。コース替わりで傷んだ箇所はある程度カバーされたが、直線は内から2分所位まで、その他は内から2頭分位までにダメージが残っていた。この2日間のレースでコース全体の内ラチ沿いがデコボコし、直線は内から広範囲がデコボコしていた。気温が低くなってきたためか、それともちょいちょい雨が降ったためか馬場の表面は少し緩めだった。
時計は、土曜日は-1.5秒位、日曜日は-1.2秒位。2日間とも良馬場だったためか速めの時計が出ていた。
枠は、土曜日はフラット~外、日曜日は内~フラット。土曜日は少頭数のレースが多く難しいが、内ラチ沿いにダメージが残っていたためか少し外枠有利だった。日曜日は6Rまではバイアスは出なかったが、7R以降は内枠有利だった。日曜日の6Rまでは多くの馬が向こう正面の内ラチ沿いを避けていたが、7R以降に馬券圏内に入った馬の多くが向こう正面から3~4コーナーで内ラチ沿いを通った内枠の馬だったため、内枠有利になったのだと思われる。かなり珍しい現象だった。
直線の伸びは、土曜日はフラット、日曜日はフラット~やや外。土曜日は内か外かでいえば外が伸びていたが、バイアスが出るほど出はなかった。日曜日は内から広範囲がデコボコしてきたためか段々と外が伸びていた。
前後は、土曜日は展開次第~差し、日曜日は展開次第。土曜日は少頭数のレースが多いこともあるが、内ラチ沿いにダメージが残っていたためか差し有利だった。日曜日はバイアスは出なかった。
・ダート
週間に雨が降らず馬場状態は2日間とも良。含水率は1%台だったのでカラカラに乾燥していた。
時計は2日間とも±0秒位。馬場が乾燥していたためか2日間とも時計は標準位だった。
枠と直線の伸びは2日間ともフラット。土曜日は気持ち内枠の好走が多く、日曜日は5,6枠の好走が多かったが、2日間とも基本的にはバイアスは出なかった。
前後は2日間とも展開次第。2日間ともバイアスは出なかった。
【今週末へ向けて】
・芝
今週の天気は、火曜日は曇りか雨、他は晴れか曇り予報となっている。火曜日は雨量がそこそこ多い予報だが、水曜日以降は晴れる予報なので今週末は良馬場でレースが行えそうだ。
今週末のバイアスを予想するのは非常に難しい。今まで通りに考えると内ラチ沿いがデコボコしてきたため外枠有利、外伸び、差し有利になる可能性がある。ただ、先週日曜日は珍しく内枠有利になったので、今週末も内枠有利になることもあり得る。時計は-1.3~-0.8秒位と想定している。
・ダート
今週の天気は、火曜日は曇りか雨、他は晴れか曇り予報となっている。火曜日は雨量がそこそこ多い予報だが、水曜日以降は晴れる予報なので今週末は良馬場でレースが行えそうだ。
今週末のバイアスは、今開催の良馬場の傾向からすると出ないことが多いが、偶に外枠有利になる可能性がある。時計は含水率次第で-0.3~±0秒位と想定している。