今週から中山と阪神の2場を加えての3場開催となる。阪神競馬場は馬場を改修工事したことで例年と違う時計やバイアスが出る可能性がある。
中山競馬場は週間に雨が降らず、金曜昼時点の馬場状態は芝ダートともに良。船橋市は約1か月も雨量が観測されていないので、芝コースは馬場が硬くなり速い時計が出る可能性がある。
阪神競馬場は週間に雨が降らず、金曜昼時点の馬場状態は芝ダートともに良。馬場を改修工事したため例年と違う時計やバイアスが出る可能性がある。
小倉競馬場は水~金曜日の昼までに3.5㎜の雨が降り、金曜昼時点の馬場状態は芝は稍重、ダートは良。土曜日の北九州市は降水確率が少し高めで雨が降る可能性があるので、雨の有無で時計やバイアスが変化するかもしれない。
では、2025年3月1日、土曜日のトラックバイアスを予想する。
【目次】
中山競馬場
芝
ダート
【備考】
【解説】
・芝
週間に雨が降らず金曜昼時点の馬場状態は良。土曜日の天気は晴れ予報。
今週が開幕週。使用コースは順に、Aコース5週、Bコース2週、Cコース1週(去年まではAコース5週、Bコース3週)。馬場は野芝に洋芝をオーバーシード。芝の張り替えは無し。エアレーション等の馬場をほぐす作業も無し。前開催は例年よりも馬場のダメージが少なかったためか、今開催はJRAの画像を見る限りでは馬場は例年と同程度かそれ以上に良好そうに感じる。船橋市は約1か月も降水が観測されておらず、金曜10時30分時点のクッション値が10.1であるように馬場が硬めかもしれない。
例年の開幕週の時計は良馬場だと-1.7~-0.5秒位になることが多い。今週土曜日は晴れ予報だということと、船橋市は約1か月も降水が観測されておらず馬場が硬めかもしれないので、今週土曜日は馬場が硬めだと-2.8~-1.5秒位、硬さが標準位だと-1.7~-1.0秒位と想定している。
枠は内~外と想定。例年の開幕週のバイアスは良馬場だと出ない確率が8割位、外枠有利が2割位となっており、馬場が軟らかめだと外枠有利になることが多い。今開催は馬場が硬めかもしれないので、硬めだと内枠有利に、硬さが標準位だとバイアスが出にくい可能性があるが、もし馬場が軟らかめだと外枠有利になることもあり得る。
直線の伸びはやや内~フラットと想定。例年の開幕週のバイアスは良馬場だと出ない確率が7割位、内伸びが3割位となっており、馬場が硬めだと内伸びになることが多い。今開催は馬場が硬めかもしれないので、硬めだと内伸びに、硬さが標準位だとバイアスが出ない確率が高そうだが、馬場がかなり良好だと内伸びになる可能性がある。
前後は前~展開次第と想定。例年の開幕週のバイアスは良馬場だと出ない確率が8割位、前有利が2割位となっており、馬場が硬めだと前有利になることが多い。今開催は馬場が硬めかもしれないので、硬めだと前有利に、硬さが標準位だとバイアスが出ない確率が高そうだが、馬場がかなり良好だと前有利になる可能性がある。
・ダート
週間に雨が降らず金曜昼時点の馬場状態は良。含水率は2%台なのでパサパサに乾燥している。
土曜日の天気は晴れ予報。馬場はさらに乾燥しそうだ。
例年の開幕週の時計は良馬場だと-0.6~+0.7秒位になることが多い。前開催は砂の厚さが例年と同程度で時計も標準位だったことと、今週土曜日は晴れ予報なので-0.6~±0秒位と想定している。
枠はフラット~外と想定。例年の開幕週のバイアスは良馬場だと出ない確率が6割位、外枠有利が4割位となっている。前開催は晴れるとバイアスが出にくく、曇ると外枠有利になりやすい傾向だったので、晴れ予報の今週土曜日はバイアスが出にくいと想定している。
直線の伸びはフラットと想定。例年の開幕週のバイアスは良馬場だとほぼ出ない傾向となっている。
前後は展開次第と想定。例年の開幕週のバイアスは良馬場だとほぼ出ない傾向となっている。
阪神競馬場
芝
ダート
【備考】
【解説】
・芝
週間に雨が降らず金曜昼時点の馬場状態は良。金曜昼以降の天気は、金曜午後は曇り一時雨でパラッと雨が降る可能性があり、土曜日は晴れ予報となっている。金曜午後の想定雨量は0㎜、土曜日の想定馬場状態は良。金曜午後は雨が降ってもパラッと降る程度で土曜日にはほぼ影響が無いと思われる。
今週が開幕週。使用コースはAコース5週、Bコース3週。馬場は野芝に洋芝をオーバーシード。約52,400㎡の芝を張り替えし、正面と向こう正面の外側を中心に約19,200㎡の路盤を更新。エアレーションとシャタリング作業を実施。今回の改修工事で芝は丈夫な鳥取産野芝を使用したとのことなので馬場は傷みにくくなると思われるが、エアレーション作業を2回も実施し、なおシャタリング作業も実施したことで馬場がだいぶ軟らかいと思われる。
例年の開幕週の時計は良馬場だと-2.0~-1.4秒位になることが多い。今開催は上記の通り馬場が軟らかいと思われ、近年の他場の改修工事後に時計が遅くなりやすい傾向も踏まえると、今週土曜日は-1.8~-1.0秒位と想定している。
枠はフラット~外と想定。エアレーション等の影響で馬場が軟らかいと思われるためスムーズに走れる外枠が有利になる可能性がある。
直線の伸びはフラットと想定。開幕週ということと馬場が軟らかいと思われるためバイアスは出にくいだろう。
前後は展開次第~差しと想定。エアレーション等の影響で馬場が軟らかいと思われグリップがききやすくなりそうなので差し有利になる可能性がある。
・ダート
週間に雨が降らず金曜昼時点の馬場状態は良。含水率は1~2%台なのでカラカラに乾燥している。
金曜昼以降の天気は、金曜午後は曇り一時雨でパラッと雨が降る可能性があり、土曜日は晴れ予報となっている。金曜午後の想定雨量は0㎜、土曜日の想定馬場状態は良。金曜午後は雨が降ってもパラッと降る程度で土曜日にはほぼ影響が無いと思われる。
例年の開幕週の時計は良馬場だと-0.5~+0.6秒位。今回の改修工事で路盤の上層部を整備し路盤が柔らかくなっているとのことなので、今週土曜日は-0.3~+1.0秒位と想定している。基本的には速い時計は出にくいと思われる。
枠はフラット~外と想定。例年よりも馬場がタフで時計が遅いと思われるので、スムーズに走れる外枠が有利になる可能性がある。
直線の伸びはフラットと想定。今回の改修工事で路盤を整備したのでバイアスは出にくいだろう。
前後は展開次第~差しと想定。今回の改修工事で路盤を整備し馬場がタフで時計が遅いと思われるので、スタミナ比べになり差し有利になる可能性がある。
小倉競馬場
芝
ダート
【備考】
【解説】
・芝
水~金曜日の昼までに3.5㎜の雨が降り、金曜昼時点の馬場状態は稍重。土曜日の天気は曇り時々晴れのち雨予報で、未明から夕方まで降水確率が少し高めで、早ければレース終了前後の時間帯からパラパラと雨が降る可能性がある。想定雨量は0~3㎜、想定馬場状態は良~稍重。
開催6週目、A→Bコース替わり3週目。今までのレースでコース全体の内ラチ沿いに少しダメージが出て、3~4コーナーの内ラチ沿いは少しデコボコしてきた。今は野芝が休眠期間なのでもし土曜日に雨が降らなくても馬場はタフな状態だろう。
先週の時計は-0.5~±0秒位。今週土曜日は雨が降る可能性があるので、雨が降らない場合は-0.3~+0.5秒位、雨が降った場合は雨量次第で±0~+2.0秒位と想定している。
枠は内~フラットと想定。レース中やレース直前に雨が降った場合は、内ラチ沿いがデコボコしてきたのでバイアスは出にくいだろう。それ以外の場合は、馬場が内から乾燥して内枠有利になる可能性がある。
直線の伸びはやや内~フラットと想定。レース中やレース直前に雨が降った場合は、内ラチ沿いにダメージが出ているのでバイアスは出にくいだろう。それ以外の場合は、馬場が内から乾燥して内伸びになる可能性がある。
前後は前~展開次第と想定。基本的には雨の有無に関わらず時計も上がりも遅くなると前有利になりやすい傾向だと想定している。
・ダート
水~金曜日の昼までに3.5㎜の雨が降ったが、金曜昼時点の馬場状態は良。金曜10時30分時点の含水率は3%台だが、実際はもう少し含水率は高く馬場に水分が含まれていると思われる。
土曜日の天気は曇り時々晴れのち雨予報で、未明から夕方まで降水確率が少し高めで、早ければレース終了前後の時間帯からパラパラと雨が降る可能性がある。想定雨量は0~3㎜、想定馬場状態は良~稍重。
先週の時計は+0.3~+0.5秒位。今週土曜日は雨が降る可能性があるので、雨が降らない場合は+0.2~+0.8秒位、雨が降った場合は雨量次第で-0.5~+1.5秒位と想定している。凍結防止剤が2回も散布されており、雨が降ると砂が粘っこくなり時計が遅くなることもあり得る。
枠は内~外と想定。良馬場の場合は、今開催の傾向からするとバイアスは出にくいだろう。稍重の場合は、今開催の道悪の傾向からすると外枠有利になる可能性があるが、過去の凍結防止剤が散布された状態で道悪になると内枠有利になることがあった。
直線の伸びはやや内~フラットと想定。良馬場の場合は、今開催の傾向からするとバイアスは出にくいだろう。稍重の場合は、今開催の道悪の傾向からするとバイアスは出にくいが、過去の凍結防止剤が散布された状態で道悪になると内伸びになることがあった。
前後は前~展開次第と想定。良馬場の場合は、今開催の傾向からするとバイアスは出にくいだろう。稍重の場合は、今開催や過去の道悪の傾向からすると前有利になる可能性がある。