
先週日曜日に高松宮記念(GⅠ)が行われ、2番人気のサトノレーヴは道中中団を追走すると、直線では進路を外に取り2着のナムラクレアを3/4馬身差しのぎ優勝した。
中山競馬場は金~日曜日に12㎜の雨が降り、馬場状態は稍重→良、ダートは良→稍重。日曜日の芝コースは馬場が内から乾燥したためか内枠有利、内伸び、前有利のバイアスが出たレースがあった。
阪神競馬場は木~金曜日に28.5㎜の雨が降り、馬場状態は芝は良、ダートは稍重→良。芝ダートともに2日間とも特にバイアスは出なかった。
中京競馬場は月曜日に5㎜と木~金曜日に20.5㎜の雨が降り、馬場状態は芝は重→良、ダートは稍重→良。芝コースは馬場にダメージが蓄積されてきたためか2日間とも差し有利のバイアスが出ていた。
では、2025年3月29~30日のトラックバイアスの結果を紹介する。
【目次】
中山競馬場
芝
3/29 予想

3/29 結果

3/30 予想

3/30 結果

ダート
3/29 予想

3/29 結果

3/30 予想

3/30 結果

【備考】

【解説】
・芝
金曜日に4㎜と土曜日はレース前からレース中にも雨が降り、土曜日の馬場状態は稍重。その後日曜未明まで雨が降り、日曜日の馬場状態は5Rまで稍重、9R以降は良に回復。
開催5週目。今までのレースでコース全体の内ラチ沿いがデコボコし、3~4コーナーは内から広めの範囲に傷みが目立つ。土曜日は雨の影響もあり馬場はタフ、日曜日は良馬場まで回復したが水分が残り表面が緩かった。
時計は、土曜日は+0.7→+1.5秒位へ変動、日曜日は-0.5秒位。土曜日は5Rまで+0.7秒位、6,8Rは+1.0秒位、11Rは+1.5秒位へ変動した。日曜日は良馬場まで回復したが水分が残ったためか時計は標準位だった。
枠は、土曜日はフラット、日曜日は内~フラット。土曜日は馬場がタフだったためかバイアスは出なかった。日曜日は9Rまではバイアスは出なかったが、10R以降は馬場が内から乾燥したことと、3~4コーナーの内ラチ沿いの状態が見た目よりも悪くなかったためか内枠有利だった。
直線の伸びは、土曜日はフラット、日曜日はやや内~フラット。土曜日は段々と外が伸びてきていたが基本的にはバイアスは出なかった。日曜日は、9Rまではあまり外過ぎると伸びにくい印象もあったがバイアスは出ず、10R以降は馬場が内から乾燥したためか内伸びだった。
前後は、土曜日は展開次第、日曜日は前~展開次第。土曜日は段々と差しが決まってきていたが基本的にはバイアスは出なかった。日曜日は9Rまではバイアスは出なかったが、10R以降は直線は外が伸びにくかったためか前有利だった。
・ダート
金曜日に4㎜と土曜日はレース前からレース中にも雨が降り、土曜日の馬場状態は1Rは良、2R以降は稍重に悪化。その後日曜未明まで雨が降り、日曜日はやや重のまま。
時計は、土曜日は-1.3~-0.5秒位、日曜日は-1.0~-0.5秒位。土曜日は1,3,9Rは-0.9秒位、2,7Rは-0.5秒位、10,12Rは-1.3秒位だった。日曜日は1200mが-1.0秒位、1800mが-0.5秒位だった。
枠は、土曜日はフラット、日曜日はフラット~外。土曜日はバイアスは出なかった。日曜日は1200mはバイアスは出なかったが、1800mが道悪だからか勝ち馬のほとんどが7枠より外枠だったように外枠有利だった。
直線の伸びは2日間ともフラット。2日間ともバイアスは出なかった。
前後は2日間とも展開次第。土曜日の勝ち馬は4角前々が多く、日曜日は4角で後ろ過ぎると厳しかったが、2日間とも基本的にはバイアスは出なかった。
【今週末へ向けて】
・芝
今週の天気は、月~木曜日は曇りか雨、金曜日以降は晴れか曇り予報となっている。火~水曜日は雨量が多めだとの予報なので今週末は道悪になる可能性がある。
今週からA→Bコース替わり。これにより傷んだ箇所のある程度はカバーされそうだが、特に3~4コーナーは内から広めの範囲に傷みが出ていたことから3~4コーナーは内ラチ沿いに傷みが残りそうだ。
良馬場の場合のバイアスは、週間の雨の影響で馬場の表面が緩くなり3~4コーナーで加速しにくいと思われるためバイアスは出にくいか、上がりが遅くなると前有利になる可能性がある。ただ、想定よりも雨量が少なく馬場がしっかりと乾燥すると、比較的状態が良い外を走れる外枠有利、外伸び、差し有利になることもあり得る。時計は週間や当日の雨量次第で-1.5~-0.8秒位と想定している。
道悪の場合のバイアスは、週間の雨の影響で馬場がタフだと思われるためバイアスは出にくいか、上がりが遅くなりそうなので前有利になる可能性がある。ただ、傷んだ箇所は想定よりもカバーされると馬場が内から乾燥して内枠有利、内伸び、前有利になることもあり得る。
・ダート
今週の天気は、月~木曜日は曇りか雨、金曜日以降は晴れか曇り予報となっている。火~水曜日は雨量が多めだとの予報なので今週末は道悪になる可能性がある。
良馬場の場合のバイアスは今開催の傾向からすると出にくいだろう。時計は-0.8~-0.3秒位と想定している。
道悪の場合のバイアスは、今開催の傾向からすると外枠有利になる可能性がある。
阪神競馬場
芝
3/29 予想

3/29 結果

3/30 予想

3/30 結果

ダート
3/29 予想

3/29 結果

3/30 予想

3/30 結果

【備考】

【解説】
・芝
木~金曜日に28.5㎜の雨が降ったが、馬場状態は2日間とも良。
開催5週目。今までのレースでコース全体の内ラチ沿いが少しデコボコしてきたが、馬場は全体的には良好な部類。土曜日は週間の雨の影響もあり馬場の表面が少し緩め、日曜日は硬さは標準位か若干緩めだった。
時計は2日間とも-1.4秒位。2日間とも良馬場でおおむね良好な状態だったので速めの時計が出ていた。
枠と直線の伸びは2日間ともフラット。2日間とも勝ち馬は中枠が多めだったが基本的にはバイアスは出なかった。
前後は2日間とも展開次第。土曜日はすべてのレースで逃げ馬が連対していたが、2日間とも基本的にはバイアスは出なかった。
・ダート
木~金曜日に28.5㎜の雨が降り、土曜日の馬場状態は稍重。日曜日は晴れたこともあり良に回復。
時計は、土曜日は±0秒位、日曜日は-0.2秒位。土曜日は道悪だったが脚抜きが良くならず時計は標準位だった。日曜日は良馬場に回復したため時計は標準位だった。
枠と直線の伸びは2日間ともフラット。2日間とも勝ち馬は外枠が多かったが、その多くが2番人気以内の人気馬だったため基本的にはバイアスは出なかった。
前後は2日間とも展開次第。土曜日は逃げ馬の好走が多かったが、2日間とも基本的にはバイアスは出なかった。
【今週末へ向けて】
・芝
今週の天気は、月~金曜日は晴れか曇り、土~日曜日は曇りか雨予報となっている。土~日曜日はザッと雨が降る予報で、しかも週間も降水確率が高めの日が多いため今週末は道悪になる可能性がある。
今週からA→Bコース替わり。これによりダメージが出ている箇所はおおむねカバーされ、馬場はかなり良好な状態になりそうだ。しかも気温も上がってきており野芝の生育も見込まれる。
良馬場の場合のバイアスは、週間や当日に雨が降らなければコース替わりもあり内枠有利、内伸びになる可能性がある。週間や当日に雨が降り馬場の表面が緩めだと外枠有利になることもあり得る。時計は週間や当日の雨量次第で-2.0~-1.3秒位と想定している。
道悪の場合のバイアスは、コース替わりで馬場が良好だと思われるのでバイアスは出にくいか、スムーズに走れる外枠有利になる可能性がある。ただ、雨が止み馬場が内から乾燥すると内枠有利、内伸び、前有利になることもあり得る。
・ダート
今週の天気は、月~金曜日は晴れか曇り、土~日曜日は曇りか雨予報となっている。土~日曜日はザッと雨が降る予報で、しかも週間も降水確率が高めの日が多いため今週末は道悪になる可能性がある。
良馬場の場合のバイアスは、今開催の傾向からすると風の強さや風向き次第で外枠有利、前有利になる可能性がある。時計は含水率次第で-0.4~±0秒位と想定している。
道悪の場合のバイアスは今開催の傾向からすると出にくいだろう。
中京競馬場
芝
3/29 予想

3/29 結果

3/30 予想

3/30 結果

ダート
3/29 予想

3/29 結果

3/30 予想

3/30 結果

【備考】

【解説】
・芝
月曜日に5㎜と木~金曜日に20.5㎜の雨が降り、土曜日の馬場状態は6Rまで重、8R以降は稍重に回復。日曜日は晴れたため良に回復。
開催3週目、先週からA→Bコース替わり。これにより傷んだ箇所はある程度カバーされたが、コース全体の内ラチ沿いにダメージが残っていた。土曜日のレース終了時はコース全体の内ラチ沿いにダメージが出て、向こう正面の内ラチ沿いが少しデコボコし、3~4コーナーの内ラチ沿いには少し傷みが出てきた。日曜日の終了時にはコース全体の内ラチ沿いがデコボコし、向こう正面から3~4コーナーの内ラチ沿いに傷みが目立つ。土曜日は週間の雨で馬場はタフ、日曜日は良馬場に回復したが表面が緩かった。
時計は、土曜日は-0.5秒位、日曜日は-0.9秒位。土曜日は道悪だったため時計は標準より少し速いくらいだった。日曜日は良馬場まで回復したためか前日よりも時計が速かった。
枠は、土曜日はフラット、日曜日はフラット~外。土曜日は気持ち外枠の好走が多かったが基本的にはバイアスは出なかった。日曜日は馬券圏内の多くが6枠より外枠だったように外枠有利だった。
直線の伸びは、土曜日はフラット~やや外、日曜日はフラット。土曜日は内でも伸びていたが段々と外の方が伸びてきていた。日曜日は気持ち外の方が伸びていたがバイアスが出るほどではなかった。
前後は2日間とも展開次第~差し。先行馬が残ったレースもあったが、1年間も馬場を使い続けロングラン開催もありダメージが蓄積されてきたためか、2日間とも基本的には差し有利だった。
・ダート
月曜日に5㎜と木~金曜日に20.5㎜の雨が降り、土曜日の馬場状態は稍重。日曜日は7Rまで稍重、9R以降は良に回復。
時計は、土曜日は-2.0→-0.8秒位へ変動、日曜日は-0.8秒位。土曜日は4Rまで-2.0秒位、7Rは-1.4秒位、9R以降は-0.8秒位へ変動した。日曜日はやや重スタートだったが時計は今開催の良馬場と同じ水準だった。
枠は2日間ともフラット。2日間ともバイアスは出なかった。
直線の伸びは、土曜日はやや内~フラット、日曜日はフラット。土曜日は4Rまでは馬場がだいぶ湿っていたためか内伸び、7R以降は馬場の水分がある程度抜けたためかバイアスは出なかった。日曜日はバイアスは出なかった。
前後は2日間とも展開次第。日曜日はそこそこ差しも決まっていたが2日間とも基本的にはバイアスは出なかった。
【次開催へ向けて】
・芝
次開催は約4か月後の7月26日から8月31日までの6週間の開催となる。例年と開催ローテーションが違うが、例年の夏開催であれば芝を大幅に張り替えエアレーション等の馬場をほぐす作業を行なう。
次開催の馬場は例年とローテーションが違うため分からないが、一年でもっとも気温が高い時期の開催となるため野芝のみで行われる可能性が高い。使用コースはまだ発表されていないため分からない。
例年の夏開催の開幕週の時計は良馬場だと-2.5~-1.5秒位になることが多い。気温が高く野芝のみでレースが行われるのであればレコードタイムが連発するほど速い時計が出ることもあり得る。
例年の夏開催の開幕週のバイアスは良馬場だと、時計が早ければ内枠有利の前有利に、遅いと外枠有利の差し有利になることがある。使用する芝の種類によってバイアスの出方が変わることもある。
・ダート
次開催は約4か月後の7月26日から8月31日までの6週間の開催となる。例年と開催ローテーションが違うが、近年はこの期間にクッション砂の洗浄を行うことがある。
例年の夏開催の開幕週の時計は良馬場だと-1.3~-0.5秒位になることが多い。近年の中京ダートは速い時計が出やすいので注意したい。
例年の夏開催の開幕週のバイアスは良馬場だと、速い時計が出るようだと内枠有利の前有利に、遅いと外枠有利になることがある。
