先週日曜日にオークス(GⅠ)が行われ、4番人気のカムニャックは道中中団より後ろの外を追走すると、直線では進路を外に取り2着のアルマヴェローチェとの叩き合いをアタマ差制し優勝した。
東京競馬場は土～日曜日に23.5㎜の雨が降り、馬場状態は芝は良～稍重、ダートは良～不良。芝コースは2日間で馬場状態が違っていたが差し有利のバイアスが出ていたレースもあった。
京都競馬場は水～木曜日に3.5㎜と土～日曜日に60㎜の雨が降り、馬場状態は芝は良～重、ダートは良～不良。日曜日の芝コースは外枠有利、外伸び、差し有利のバイアスが出ていたレースもあった。
新潟競馬場は木曜日に9.5㎜、土曜日に1.5㎜、日曜日に数ミリの雨が降り、馬場状態は芝ダートともに良→稍重。日曜日の芝コースは雨の影響もありレース毎にバイアスの出方が違っていた。
では、2025年5月24～25日のトラックバイアスの結果を紹介する。
【目次】
東京競馬場
芝
5/24 予想
5/24 結果
5/25 予想
5/25 結果
ダート
5/24 予想
5/24 結果
5/25 予想
5/25 結果
【備考】
【解説】
・芝
週間に雨が降らず土曜日の馬場状態は良。その後土曜夜から日曜日のレース前にかけて23.5㎜の雨が降り、日曜日は7Rまでは稍重、9R以降は良に回復。
開催5週目、A→Bコース替わり2週目。今までのレースでコース全体の内ラチ沿いにダメージが出て、向こう正面の内ラチ沿いが少しでデコボコし、3～4コーナーの内ラチ沿いには少し傷みが出始めた。馬場の硬さは、土曜日は前日午後の散水と土曜日は曇りだったためか馬場の表面が少し緩め、日曜日は雨の影響で表面が緩かった。
時計は、土曜日は－2.3秒位、日曜日は－1.6秒位。土曜日は良馬場だったこともあり速い時計が出ていた。また、土曜日は午後にパラッと通り雨が降ったが馬場状態や時計への影響は無かった。日曜日は前日夜から当日朝にかけての雨の影響もあり前日よりも時計が遅くなった。
枠と直線の伸びは2日間ともフラット。内ラチ沿いに傷みが出始めたが馬場の表面が緩かったためか、2日間ともバイアスは出なかった。
前後は2日間とも展開次第～差し。土曜日は内ラチ沿いがデコボコし速い上がりが出ていたためか差し有利だった。日曜日は馬場の水分量の関係か9,11Rは差し有利、他はバイアスは出なかった。
・ダート
週間に雨が降らず土曜日の馬場状態は良。その後土曜夜から日曜日のレース前にかけて23.5㎜の雨が降り、日曜日は8Rまで不良、12Rは重に回復。日曜日の前半のレースは馬場に水が浮いていたこともあった。
時計は、土曜日は－1.0秒位、日曜日は－2.6秒位。土曜日はほぼパサパサの良馬場だったが砂が薄めだからか良馬場にしては速めの時計が出ていた。日曜日は脚抜きが良く速い時計が出ていた。
枠と直線の伸びは2日間ともフラット。土曜日は6枠の好走が多く、日曜日は2枠の好走が多かったが、2日間とも基本的にはバイアスは出なかった。
前後は2日間とも展開次第。2日間ともバイアスは出なかった。
【今週末へ向けて】
・芝
今週の天気は、月～木曜日は晴れか曇り、金～日曜日は曇りか雨予報となっている。金～日曜日は雨量が多い予報で、月～木曜日も降水確率が高めなので雨が降る可能性がある。
今週からB→Cコース替わり。これにより傷んだ箇所はおおむねカバーされそうだが、3～4コーナーは内ラチ沿いにダメージが残るかもしれない。
良馬場の場合のバイアスは、パンパンの良馬場だとバイアスは出にくいか、内枠有利、内伸び、差し有利になる可能性がある。馬場の表面が緩めだとバイアスは出にくいか、外枠有利、差し有利になる可能性がある。時計は週間や当日の雨量次第で－2.7～－2.0秒位と想定している。
道悪の場合のバイアスは、雨量が少なめだと外枠有利の差し有利に、雨量が多いとバイアスは内枠有利の前有利になる可能性がある。また、馬場が乾く過程で内枠有利、内伸び、前有利になることもあり得る。
・ダート
今週の天気は、月～木曜日は晴れか曇り、金～日曜日は曇りか雨予報となっている。金～日曜日は雨量が多い予報で、月～木曜日も降水確率が高めなので雨が降る可能性がある。
良馬場の場合のバイアスは、含水率や風向き次第で外枠有利、差し有利になる可能性がある。時計は含水率次第で－1.2～－0.7秒位と想定している。
道悪の場合のバイアスは、今開催の道悪の傾向からすると内枠有利、前有利になる可能性がある。
京都競馬場
芝
5/24 予想
5/24 結果
5/25 予想
5/25 結果
ダート
5/24 予想
5/24 結果
5/25 予想
5/25 結果
【備考】
【解説】
・芝
水～木曜日に3.5㎜と土曜日はレース中に雨が降り、土曜日の馬場状態は5Rまでは良、7R以降は稍重に悪化。その後土曜夜にも数十ミリと日曜日はレース前までに14.5㎜の雨が降り、日曜日の馬場状態は9Rまでは重、11Rは稍重に回復。
開催5週目、C→Dコース替わり2週目。今までのレースでコース全体の内ラチ沿いがデコボコしてきたが、日曜日は向こう正面で多くの馬が内ラチ沿いを避けていたので見た目よりも馬場が傷んでいるのかもしれない。土曜日は雨の影響で馬場が段々とタフになり、日曜日は雨の影響で馬場は軟らかかった。
時計は、土曜日は－1.7→＋1.0秒位へ変動、日曜日は＋1.8→－0.5秒位へ変動。土曜日は3Rが－1.7秒位、4Rが－1.1秒位、5,7Rは－0.5秒位、9Rは＋0.8秒位、10Rは＋1.0秒位へ変動した。日曜日は4Rが＋1.8秒位、5,6Rが＋0.5秒位、8Rは±0秒位、9R以降は－0.5秒位へ変動した。
枠は、土曜日はフラット、日曜日はフラット～外。土曜日は雨が降っていたためかバイアスは出なかった。日曜日は8Rまではバイアスは出なかったが、9R以降は内ラチ沿いがだいぶデコボコしてきたためか外枠有利になった。
直線の伸びは、土曜日はフラット、日曜日はフラット～外。土曜日は直線で進路を外に取っていたレースもあったが基本的にはバイアスは出なかった。日曜日は内回りはバイアスは出なかったが、外回りはおおむね3分所より外が伸び一部のレースでは外ラチ近くに進路を取る馬もいた。
前後は2日間とも展開次第～差し。土曜日は4Rまではバイアスは出なかったが、5R以降は雨の影響かデコボコしてきたためか差し有利になった。日曜日は5Rのみは水分量の関係か差し有利、他はバイアスは出なかった。
・ダート
水～木曜日に3.5㎜と土曜日はレース中に雨が降り、土曜日の馬場状態は6Rまでは良、8R以降は稍重に悪化。その後土曜夜にも数十ミリと日曜日はレース前までに14.5㎜の雨が降り、日曜日の馬場状態は3Rまでは不良、7R以降は重に回復。
時計は、土曜日は－1.0→－2.5秒位へ変動、日曜日は－3.0～－1.6秒位。土曜日は8Rまでは－1.0秒位、11Rは－2.0秒位、12Rは－2.5秒位へ変動した。日曜日は1Rが－2.4秒位、2,3,7Rが－3.0秒位、10Rは－1.6秒位、12Rは－2.0秒位だった。日曜日は基本的には徐々に時計が遅くなる傾向だったが、1400mは芝スタートでスタート地点の馬場が悪くスピードの乗りが悪かったためか他の距離と比べて時計が遅くなった。
枠と直線の伸びは2日間ともフラット。土曜日は内枠の勝ち馬が少なめだったが、2日間とも基本的にはバイアスは出なかった。
前後は、土曜日は前～展開次第、日曜日は展開次第。土曜日は差しも決まっていたが、雨の影響か勝ち馬のすべてが4角3番手以内だったため少し前有利だった。日曜日は4角で後ろ過ぎると厳しめだったが基本的にはバイアスは出なかった。
【今週末へ向けて】
・芝
今週の天気は、月～金曜日は晴れか曇り、土～日曜日は曇りか雨予報だが、月～金曜日は降水確率と発雷確率が高めの日も多いので雨が降る可能性がある。
良馬場の場合のバイアスは、内ラチ沿いのダメージが見た目以上だと外枠有利、外伸び、差し有利になる可能性がある。ただ、多くの馬が内ラチ沿いを避けるようになると外伸び、前有利か、内枠有利になることもあり得る。時計は週間や当日の雨量次第で－2.0～－1.2秒位と想定している。
道悪の場合のバイアスは、雨量が少なめだと外枠有利、外伸び、差し有利になる可能性があるが、多くの馬が内ラチ沿いを避けるようになるとバイアスは出にくくなるかもしれない。雨量がかなり多いと馬場がタフになり内も外も変わらなくなりそうなので、内枠有利、外伸び、前有利になる可能性がある。
・ダート
今週の天気は、月～金曜日は晴れか曇り、土～日曜日は曇りか雨予報だが、月～金曜日は降水確率と発雷確率が高めの日も多いので雨が降る可能性がある。
良馬場の場合のバイアスは、今開催の傾向だと出ないことが多いが、含水率が高めだと外枠有利になることもあり得る。時計は含水率次第で－1.0～－0.3秒位と想定している。
道悪の場合のバイアスは、時計が速いと内枠有利の前有利、遅いと外枠有利の前有利になる可能性がある。
新潟競馬場
芝
5/24 予想
5/24 結果
5/25 予想
5/25 結果
ダート
5/24 予想
5/24 結果
5/25 予想
5/25 結果
【備考】
【解説】
・芝
木曜日に9.5㎜と土曜日は9～10R頃に小雨が降ったが、土曜日の馬場状態は良。その後土曜夜から日曜日はレース中にも数ミリの雨が降り、日曜日の馬場状態は稍重。
開催4週目。今までのレースでコース全周の内から広範囲に傷みが目立つ。土曜日は、木曜日の雨が残ったためか馬場の表面が緩め。日曜日は前日から当日にかけての雨の影響もあり馬場はタフだった。
時計は、土曜日は±0秒位、日曜日は＋2.0～＋3.0秒位。土曜日は良馬場だったが馬場に傷みが出ていたためか時計は標準位で、9～10R頃の雨の影響は無かった。日曜日は1Rが＋2.0秒位、5,6Rが＋3.0秒位、8R以降が＋2.6秒位。日曜日は雨の強弱によりレース毎に時計の出方が違っていた。
枠は、土曜日はフラット、日曜日はフラット～外。土曜日は気持ち外枠の好走が多かったが基本的にはバイアスは出なかった。日曜日はコース全周の内側に傷みが出ておりスムーズに走れる比較的状態が良い外を走れる外枠が有利だった。
直線の伸びは2日間ともやや外。直線は内から3.5分所位までに傷みが出ておりおおむね3～7分所が伸びていたが、大外に進路を取る馬は少なかった。
前後は、土曜日は展開次第、日曜日は前～差し。土曜日は多くの馬が直線で進路を外に取っていたためかバイアスは出なかった。日曜日は雨の影響か、1,5Rは前有利、6,8Rは差し有利、9R以降はバイアスは出なかった。
・ダート
木曜日に9.5㎜と土曜日は9～10R頃に小雨が降ったが、土曜日の馬場状態は良。その後土曜夜から日曜日はレース中にも数ミリの雨が降り、日曜日の馬場状態は稍重。土曜日の含水率は5～6％台だったので少し水分が残っていた。
時計は、土曜日は－0.9～－0.3秒位、日曜日は－0.7～±0秒位。土曜日は1200mが－0.9秒位、1800mが－0.3秒位。日曜日は1200mが－0.7秒位、1800mが±0秒位。日曜日はやや重だったが脚抜きは良くならなかった。
枠は、土曜日はフラット～外、日曜日はフラット。土曜日は向こう正面が向かい風だったためか外枠有利だったが、12Rは風が強かったためか強く外枠有利が出ていた。日曜日は内枠の好走が少なめだったが基本的にはバイアスは出なかった。
直線の伸びは2日間ともフラット。2日間ともバイアスは出なかった。
前後は2日間とも展開次第。日曜日はスローペースのレースが多く前残りが目立っていたが、2日間とも基本的にはバイアスは出なかった。
【次開催へ向けて】
・芝
次開催は例年通り約2か月後の7月26日から8月31日までの6週間の開催となる。例年はこの期間に芝を大幅に張り替え、エアレーションとシャタリング作業を行なう。
次開催も馬場は野芝のみ。使用コースは6週すべてAコース。
例年の開幕週の時計は良馬場だと－2.1～－1.0秒位になることが多い。今年は気温が高いと予報されているので、次開催は例年よりも速い時計が出る可能性がある。
例年の開幕週のバイアスは良馬場だと、枠は出ない確率が6割位、外枠有利が4割位。直線の伸びはほぼ出ない。前後は出ない確率が2割位、前有利が2割位、差し有利が6割位となっている。馬場が軟らかめだと外枠有利、差し有利になることが多い。
・ダート
次開催は例年通り約2か月後の7月26日から8月31日までの6週間の開催となる。例年はこの期間にクッション砂の洗浄を行う。
例年の開幕週の時計は良馬場だと－0.7～＋1.0秒位になることが多い。
例年の開幕週のバイアスは良馬場だと、枠は出ない確率が5割位、内枠有利が1割位、外枠有利が4割位。直線の伸びはほぼ出ない。前後は出ない確率が9割位、前有利が1割位となっている。
