トラックバイアス&血統研究

トラックバイアス(馬場のクセ)と血統を研究

2025,6,21~22 トラックバイアス結果 (東京競馬場 阪神競馬場 函館競馬場)

 

先週は重賞が2つ行われ、府中牝馬ステークス(GⅢ)は5番人気のセキトバイーストが、新設重賞のしらさぎステークス(GⅢ)は5番人気のキープカルムがそれぞれ優勝した。

東京競馬場は週間に雨が降らず、馬場状態は芝ダートともに良。日曜日の芝コースは馬場のダメージの進行具合でレース毎にバイアスの出方が違っていた。

阪神競馬場は火曜日に0.5㎜の雨が降ったが、馬場状態は芝ダートともに良。芝コースは2日間でバイアスの出方が違っていた。

函館競馬場は月~火曜日に1㎜、土曜日に2.5㎜、日曜日に十数ミリの雨が降り、馬場状態は芝ダートともに良→重。日曜日の芝コースは馬場がタフになったためか、1800m以上は差し有利のバイアスが出ていた。

では、2025年6月21~22日のトラックバイアスの結果を紹介する。

 

【目次】

 

 

 

 

 

東京競馬場

6/21 予想


6/21 結果



6/22 予想


6/22 結果

 

ダート

6/21 予想


6/21 結果



6/22 予想


6/22 結果

 

【備考】

 

【解説】

・芝

週間に雨が降らず馬場状態は2日間とも良。

開催9週目、先週からC→Dコース替わり。コース替わりで傷んだ箇所はだいぶカバーされたが3~4コーナーの内ラチ沿いにダメージが残っていた。この2日間のレースでコース全体の内ラチ沿いにダメージが出て、3~4コーナーの内ラチ沿いはデコボコしてきた。先週は雨が降らなかったこともあり馬場の硬さは標準位だったが、内ラチ沿いはダメージが出ていたためか表面は少し緩めだった。

時計は、土曜日は-2.3秒位、日曜日は-2.0秒位。2日間とも良馬場だったこともあり速い時計が出ていた。ただ、日曜日は風が強かったため時計の出方が一定しなかった。

枠は、土曜日はフラット、日曜日は内~外。土曜日は3枠の好走が多かったが基本的にはバイアスは出なかった。日曜日は、6Rまでは馬場がだいぶ乾燥したためか内枠有利、8Rはバイアスは出ず、10R以降は内ラチ沿いにダメージが出てきたためか外枠有利だった。良馬場にも関わらず一日でバイアスが変化するのは東京芝では珍しい現象だった。

直線の伸びは、土曜日はフラット、日曜日はフラット~やや外。土曜日はコース替わりということもあってかバイアスは出なかった。日曜日は8Rまではバイアスは出なかったが、10R以降は内ラチ沿いにダメージが出てきたためか外の方が伸びていた。

前後は2日間とも展開次第。2日間ともバイアスは出なかった。

 

・ダート

週間に雨が降らず馬場状態は2日間とも良。含水率は1~2%台だったのでカラカラに乾燥していた。

時計は2日間とも-1.3秒位。特に日曜日は風が強く時計の出方が一定しなかったが、2日間とも馬場がだいぶ乾燥し良馬場にしては速めの時計が出ていた。

枠と直線の伸びは2日間ともフラット。2日間ともバイアスは出なかった。

前後は2日間とも展開次第。2日間ともバイアスは出なかった。

 

【次開催へ向けて】

・芝

次開催は例年通り約3か月後の10月4日から11月30日までの9週間の開催となる。通常はこの期間に芝を張り替え、毎年のようにエアレーション作業を行ない、かなり高い確率でシャタリング作業も行う。

次開催の馬場はまだ発表されていないが例年通りであれば野芝に洋芝をオーバーシード。使用コースもまだ発表されていないが例年通りであれば順に、Aコース3週、Bコース3週、Cコース3週となる。

例年の開幕週の時計は良馬場だと-2.5~-1.5秒位になることが多い。ここ数年は芝の状態が良いためか速い時計が出ることが多い。

例年の開幕週のバイアスは良馬場だと出ないことが多いが、馬場が軟らかいと偶に外枠有利、差し有利になることがある。

 

・ダート

次開催は例年通り約3か月後の10月4日から11月30日までの9週間の開催となる。通常はこの期間にクッション砂の洗浄を行うことが多い。

例年の開幕週の時計は良馬場だと-0.8~±0秒位になることが多い。近年は良馬場でも速めの時計が出ることが多い。

例年の開幕週のバイアスは良馬場だとほぼ出ない。

 

 

 

 

 

阪神競馬場

6/21 予想


6/21 結果



6/22 予想


6/22 結果

 

ダート

6/21 予想


6/21 結果



6/22 予想


6/22 結果

 

【備考】

 

【解説】

・芝

火曜日に0.5㎜の雨が降ったが、馬場状態は2日間とも良。

開催3週目、先週からA→Bコース替わり。コース替わりでダメージが出た箇所はカバーされ馬場は良好な状態。この2日間のレースでコース全体の内ラチ沿いにダメージが出てきた。週間にほとんど雨が降らなかったため馬場の硬さは標準位だが、内ラチ沿いはダメージが出ていたためか表面は少し緩めだった。

時計は、土曜日は-1.5秒位、日曜日は-1.4秒位。コース替わりということもあり2日間とも速めの時計が出ていた。ただ、日曜日は風が強かったためか時計の出方が一定しなかった。

枠は、土曜日はフラット~外、日曜日はフラット。土曜日は内ラチ沿いにダメージが出てきたためか少し外枠有利だった。日曜日は前日よりも馬場の広めにダメージが出てきたためかバイアスは出なかった。

直線の伸びは2日間ともフラット。2日間ともバイアスは出なかった。

前後は、土曜日は展開次第~差し、日曜日は展開次第。土曜日は7Rまではバイアスは出なかったが、9R以降は内ラチ沿いにダメージが出てきたためか差し有利だった。日曜日は前日よりも馬場の広めにダメージが出てきたためかバイアスは出なかった。

 

・ダート

火曜日に0.5㎜の雨が降ったが、馬場状態は2日間とも良。含水率は、土曜日は2~3%台だったのでパサパサに乾燥していて、日曜日は1%台だったのでカラカラに乾燥していた。

時計は2日間とも±0秒位。2日間とも良馬場だったこともあり時計は標準位だった。

枠と直線の伸びは2日間ともフラット。日曜日は内枠の好走が少なかったが、2日間とも基本的にはバイアスは出なかった。

前後は2日間とも展開次第。土曜日の未勝利戦は前残りが多めだったが、2日間とも基本的にはバイアスは出なかった。

 

【次開催へ向けて】

・芝

次開催は例年通り約2か月後の9月6日から28日までの4週間となる。例年はこの期間に芝を張り替え、エアレーションとシャタリング作業を行なうことが多い。

次開催の馬場はまだ発表されていないが例年通りであれば野芝のみ。使用コースもまだ発表されていないが例年通りであればAコース2週、Bコース2週。

例年の開幕週の時計は良馬場だと-2.4~-1.0秒位になることが多い。近年は鳥取産野芝を使用しており天候次第ではかなり速い時計が出る可能性がある。

例年の開幕週のバイアスは良馬場だとほぼ出ない傾向だが、今年の春に路盤改修をしたので例年とはバイアスの出方が変化する可能性がある。今年の春のリニューアル直後の週は内枠有利、内伸びのバイアスが出ていたが…。

 

・ダート

次開催は例年通り約2か月後の9月6日から28日までの4週間となる。例年はこの期間にクッション砂の洗浄を行う。

例年の開幕週の時計は良馬場だと-1.5~-0.5秒位になることが多い。今年の春に路盤改修したので、次開催は例年よりも時計は遅めになる可能性がある。

例年の開幕週のバイアスは良馬場だとほぼ出ない傾向だが、今年の春に路盤改修をしたので例年とはバイアスの出方が変化する可能性がある。今年のこれまでの良馬場の開催だと偶に外枠有利、前有利になることがある。

 

 

 

 

 

函館競馬場

6/21 予想


6/21 結果



6/22 予想


6/22 結果

 

ダート

6/21 予想


6/21 結果



6/22 予想


6/22 結果

 

【備考】

 

【解説】

・芝

月~火曜日に1㎜の雨が降ったが、土曜日の馬場状態は良。その後土曜夜に1.5㎜と日曜日はレース前と11R前後に計十数ミリの雨が降り、日曜日の馬場状態は重。

開催2週目。今までのレースで3~4コーナーの内ラチ沿いに少しダメージが出てきたが、馬場は全体的には良好な状態。土曜日の馬場の硬さは標準位だったが、日曜日は雨のため軟らかかった。

時計は、土曜日は-2.3秒位、日曜日は-0.5→-1.0秒位へ変動。土曜日は2週前よりも時計が遅くなったのは、朝に霧が出たためか、それとも馬場にダメージが出てきたためだと思われる。日曜日は雨の影響で、5Rまでは-0.5秒位、7R以降は-1.0秒位へ変動した。

枠と直線の伸びは2日間ともフラット。土曜日は外枠の好走が少なめだったが、2日間とも基本的にはバイアスは出なかった。

前後は、土曜日は展開次第、日曜日は展開次第~差し。土曜日は4角で後ろ過ぎると厳しめだったが基本的にはバイアスは出なかった。日曜日は1200mはバイアスは出なかったが、1800m以上は馬場がタフでスタミナが要求されたためか差し有利だった。

 

・ダート

月~火曜日に1㎜と土曜日は12R前後に小雨が降ったが、土曜日の馬場状態は良。その後土曜夜に1.5㎜と日曜日はレース前と11R前後に計十数ミリの雨が降り、日曜日の馬場状態は重。

時計は、土曜日は-1.3秒位、日曜日は-2.2→-1.5秒位へ変動。土曜日は良馬場だったが今開催の傾向通り良馬場にしては速めの時計が出ていた。日曜日は10Rまで-2.2秒位、12Rは-1.5秒位へ変動した。

枠と直線の伸びは2日間ともフラット。土曜日は1枠の好走が多かったが、2日間とも基本的にはバイアスは出なかった。

前後は、土曜日は前~展開次第、日曜日は展開次第。土曜日の2着以内のほとんどが4角4番手以内だったため少し前有利。日曜日はバイアスは出なかった。

 

【今週末へ向けて】

・芝

今週の天気はずっと晴れか曇り予報だが、台風2号の進路次第では天気予報が変わる可能性がある。

良馬場の場合のバイアスは、3~4コーナーの内ラチ沿いにダメージが出てきたがまだ馬場は良好なので、内枠有利になる可能性がある。時計は週間や当日の雨量次第で-2.5~-1.8秒位と想定している。

道悪の場合のバイアスは、、3~4コーナーの内ラチ沿いにダメージが出てきたがまだ馬場は良好なので出にくいか、外枠有利、前有利になる可能性がある。ただ、雨が止むと馬場が乾く過程で内枠有利、内伸び、前有利になることもあり得る。

 

・ダート

今週の天気はずっと晴れか曇り予報だが、台風2号の進路次第では天気予報が変わる可能性がある。

良馬場の場合のバイアスは前有利になる確率が高く、風向き次第で外枠有利になる可能性がある。時計は含水率次第で-1.5~-1.0秒位と想定している。

道悪の場合のバイアスは、今開催の傾向だと出にくいか、過去の道悪の傾向だと内枠有利や外枠有利、前有利になることもある。

 

 

 

 

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