先週は重賞が2つ行われ、函館記念(GⅢ)は10番人気のヴェローチェエラが、ラジオNIKKEI賞(GⅢ)は4番人気のエキサイトバイオがそれぞれ優勝した。
福島競馬場は月~木曜日に15㎜の雨が降ったが、馬場状態は芝ダートともに良。土曜日の芝コースは馬場が良好だからか内枠有利、内伸び、前有利のバイアスが出ていた。
小倉競馬場は月~水曜日に83.5㎜の雨が降ったが、馬場状態は芝ダートともに良。芝コースは馬場が例年ほどではないためか、2日間とも時計は例年よりも遅めだった。
函館競馬場は木~金曜日に43.5㎜の雨が降り、馬場状態は芝ダートともに稍重→良。芝コースは馬場がまだ良好な状態を維持しているためか2日間とも速めの時計が出ていた。
では、2025年6月28~29日のトラックバイアスの結果を紹介する。
【目次】
福島競馬場
芝
6/28 予想
6/28 結果
6/29 予想
6/29 結果
ダート
6/28 予想
6/28 結果
6/29 予想
6/29 結果
【備考】
【解説】
・芝
月~木曜日に15㎜の雨が降ったが、馬場状態は2日間とも良。
先週が開幕週。馬場は開幕週らしく良好な状態で、例年と同程度かやや良好な部類。この2日間のレースで3~4コーナーの内ラチ沿いに若干のダメージが出てきたが、まだ良好な状態を維持している。先週は月~木曜日に雨が降ったが馬場の硬さは2日間とも標準位。
時計は、土曜日は-1.5秒位、日曜日は-1.4秒位。2日間とも馬場が良好な状態だったためか速めの時計が出ていた。
枠は、土曜日は内~フラット、日曜日はフラット。土曜日は多頭数のレースでは馬券圏内のほとんどが内ラチから2頭分以内を通っていたし、1,2枠の好走が多かったことから内枠有利と判断した。日曜日は1枠の好走がかなり多かったが、通ったコースを見る限りではバイアスが出るほどではなかった。
直線の伸びは、土曜日はやや内~フラット、日曜日はフラット。土曜日は多頭数のレースでは外が伸びにくかった。日曜日はバイアスは出なかった。
前後は、土曜日は前~展開次第、日曜日は展開次第。土曜日は差しもそれなりだったが、勝ち馬のすべてが4角3番手以内だったため少し前有利だった。日曜日はペースが流れたレースでは差しが決まっていたが、基本的にはバイアスは出なかった。
・ダート
月~木曜日に15㎜の雨が降ったが、馬場状態は2日間とも良。土曜日の含水率は5~6%台だったので水分が残っていたが、日曜日は1~2%台だったのでカラカラに乾燥していた。
時計は、土曜日は-0.3秒位、日曜日は-0.5秒位。2日間とも良馬場だったこともあり時計は標準に近かった。
枠と直線の伸びは2日間ともフラット。2日間ともバイアスは出なかった。
前後は2日間とも前~展開次第。土曜日の勝ち馬はすべて4角1番手で、日曜日は馬券圏内のほとんどが4角3番手以内だったため2日間とも前有利だった。
【今週末へ向けて】
・芝
今週の天気はずっと晴れか曇り予報だが、水~金曜日は大気の状態が不安定で発雷確率がかなり高い日のあるのでゲリラ雷雨に注意したい。
良馬場の場合のバイアスは、今週は気温が高い日が多いので芝の状態がさらに良化することもあり得るので、内枠有利、内伸び、前有利になる可能性がある。時計は週間や当日の雨量次第で-1.7~-1.1秒位と想定している。福島芝は馬場がかなり乾燥して極端に時計が速くなることは今までには無い。
道悪の場合のバイアスは、まだ馬場が良好な状態を維持しているのでバイアスが出ない確率が高そうだが、福島芝は水はけが悪く傷みやすいので、傷みの進行次第では外枠有利、外伸び、差し有利になることもあり得る。
・ダート
今週の天気はずっと晴れか曇り予報だが、水~金曜日は大気の状態が不安定で発雷確率がかなり高い日のあるのでゲリラ雷雨に注意したい。
良馬場の場合のバイアスは、先週と同じく前有利になる可能性がある。時計は含水率次第で-0.7~±0秒位と想定している。
道悪の場合のバイアスは、近年の福島ダートの道悪の傾向だと前有利になることがあり、稀に内枠有利や外枠有利になることもある。
小倉競馬場
芝
6/28 予想
6/28 結果
6/29 予想
6/29 結果
ダート
6/28 予想
6/28 結果
6/29 予想
6/29 結果
【備考】
【解説】
・芝
月~水曜日に83.5㎜の雨が降ったが、馬場状態は2日間とも良。
先週が開幕週。馬場の見た目は例年通り良好な状態に感じる。ただ、時計の出方からすると馬場は例年ほど生育していないのかもしれない。この2日間のレースで特に傷みは進行しなかった。馬場の硬さは2日間とも標準位。
時計は、土曜日は-0.8秒位、日曜日は-0.7秒位。2021年から24年の夏開催初週は-2.0秒前後の超高速馬場だったが、この開催はそこまで速い時計は出なかった。
枠と直線の伸びは2日間ともフラット。2日間とも例年通りバイアスは出なかった。
前後は2日間とも展開次第。2日間とも例年よりも時計が遅かったためかバイアスは出なかった。
・ダート
月~水曜日に83.5㎜の雨が降ったが、馬場状態は2日間とも良。土曜日の含水率は5~7%台だったので良馬場にしては水分量は多かったが、日曜日は4%台だったのでほぼパサパサに乾燥していた。
時計は2日間とも±0秒位。2日間とも良馬場だったため時計は標準位だった。
枠と直線の伸びは2日間ともフラット。日曜日は外枠の好走が多めだったが2日間とも基本的にはバイアスは出なかった。
前後は2日間とも前~展開次第。2日間とも馬券圏内のほとんどが4角4番手以内だったため前有利だった。
【今週末へ向けて】
・芝
今週の天気はずっと晴れか曇り予報だが、ずっと大気の状態が不安定なのでザッと強い雨が降る日がありそうで、場合によってはゲリラ雷雨の可能性がある。
良馬場の場合のバイアスは先週と同じく出にくそうだが、週間に雨が降らず馬場が硬くなると内枠有利、内伸び、前有利になることもあり得る。時計は週間や当日の雨量次第で-1.1~-0.5秒位と想定している。小倉芝は馬場がかなり乾燥して極端に時計が速くなることは今までには無い。
道悪の場合のバイアスは、まだ馬場が良好で柔らかめになりそうなので外枠有利、前有利になる可能性がある。
・ダート
今週の天気はずっと晴れか曇り予報だが、ずっと大気の状態が不安定なのでザッと強い雨が降る日がありそうで、場合によってはゲリラ雷雨の可能性がある。
良馬場の場合のバイアスは、含水率や風向き次第で外枠有利、前有利になる可能性がある。時計は含水率次第で-0.3~+0.3秒位と想定している。
道悪の場合のバイアスは、過去の道悪の傾向だと前有利になることが多く、偶に内枠有利になることがある。
函館競馬場
芝
6/28 予想
6/28 結果
6/29 予想
6/29 結果
ダート
6/28 予想
6/28 結果
6/29 予想
6/29 結果
【備考】
【解説】
・芝
木~金曜日に43.5㎜の雨が降り、土曜日の馬場状態は7Rまでは稍重、9R以降は良に回復。日曜日は良のまま。
開催3週目。今までのレースでコース全体の内ラチ沿いにダメージが出て、3~4コーナーの内ラチ沿いはデコボコしてきたが、馬場は全体的には良好な部類。土曜日の馬場の硬さは雨の影響もあり柔らかめ、日曜日は標準位かやや軟らかめだった。
時計は、土曜日は-1.8秒位、日曜日は-2.0秒位。土曜日は稍重スタートだったが馬場の水分が馬場状態以上に抜けていたためか速めの時計が出ていた。日曜日は前日よりも馬場の水分が抜けたためか前日よりも速い時計が出ていた。
枠と直線の伸びは2日間ともフラット。日曜日は外枠の好走が多めだったが、2日間とも基本的にはバイアスは出なかった。
前後は2日間とも展開次第。だいぶ差しも決まるようになってきたが、2日間とも基本的にはバイアスは出なかった。
・ダート
木~金曜日に43.5㎜の雨が降り、土曜日の馬場状態は稍重。日曜日は晴れて気温も高かったため良に回復。
時計は、土曜日は-1.8→-1.3秒位へ変動、日曜日は-1.3秒位。土曜日は3Rまでは-1.8秒位、6R以降は-1.3秒位へ変動した。日曜日は良馬場まで回復したためこの時計になったのだろう。
枠は、土曜日はフラット、日曜日はフラット~外。土曜日はバイアスは出なかった。日曜日は良馬場まで回復したことと、向こう正面が強めの向かい風でキックバックが多かったためか外枠有利だった。
直線の伸びは2日間ともフラット。2日間ともバイアスは出なかった。
前後は2日間とも展開次第。土曜日は道悪だったためかバイアスは出なかった。日曜日は向こう正面が強めの向かい風で追走にスタミナが要求されたためかバイアスは出なかった。
【今週末へ向けて】
・芝
今週の天気はずっと曇りか雨予報となっている。ただ、予想雨量は少なめなので今週末が道悪になるかは微妙だ。
良馬場の場合のバイアスは、まだ馬場のダメージが少なめなのでバイアスが出ない確率が高そうだが、内ラチ沿いにもう少しダメージが出てくると外枠有利、外伸び、差し有利になる可能性がある。時計は週間や当日の雨量次第で-2.3~-1.3秒位と想定している。
道悪の場合のバイアスは、馬場が軟らかくなりそうなのでバイアスが出ない確率が高そうだが、内ラチ沿いにもう少しダメージが出てくると外枠有利、外伸び、差し有利になる可能性がある。
・ダート
今週の天気はずっと曇りか雨予報となっている。ただ、予想雨量は少なめなので今週末が道悪になるかは微妙だ。
良馬場の場合のバイアスは、含水率や風向き次第で外枠有利、前有利になる可能性がある。時計は-1.3秒前後だろう。
道悪の場合のバイアスは今開催の傾向だと出にくいか、速い時計が出ると前有利になる可能性がある。