
先週は2つ重賞があり、小倉記念(GⅢ)は9番人気のイングランドアイズが、函館2歳ステークス(GⅢ)も9番人気のエイシンディードがそれぞれ優勝した。
福島競馬場は月~火曜日に6㎜の雨が降ったが、馬場状態は芝ダートともに良。福島芝は馬場に傷みが出ていたためか、外枠有利、外伸び、差し有利のバイアスが出たレースもあった。
小倉競馬場は月曜日に2.5㎜と水~土曜日に74.5㎜の雨が降り、馬場状態は芝は稍重→良、ダートは重→良。芝コースは馬場にダメージが蓄積されてきたためか2日間とも時計は遅めだった。
函館競馬場は水曜日に10㎜の雨が降ったが、馬場状態は芝ダートともに良。芝コースはまだ馬場が良好な状態だからか、2日間とも内枠有利、内伸び、前有利のバイアスが出ていた。
では、2025年7月19~20日のトラックバイアスの結果を紹介する。
【目次】
福島競馬場
芝
7/19 予想

7/19 結果

7/20 予想

7/20 結果

ダート
7/19 予想

7/19 結果

7/20 予想

7/20 結果

【備考】

【解説】
・芝
月~火曜日に6㎜の雨が降ったが、馬場状態は2日間とも良。
開催4週目、A→Bコース替わり2週目。今までのレースでコース全体の内ラチ沿いがデコボコし、3~4コーナーの内ラチ沿いに傷みが出て、日曜日は一部のレースで3~4コーナーの内ラチ沿いを避ける馬もいた。先週は水曜日以降に雨が降らなかったが、内ラチ沿いに傷みが出ていたためか馬場の表面は2日間とも緩めだった。
時計は2日間とも+1.0秒位。2日間とも良馬場だったが馬場に傷みが出ていたためか溶けは標準よりも遅かった。
枠は、土曜日はフラット、日曜日はフラット~外。土曜日は内ラチ沿いに傷みが出ているがまだ我慢できていたためかバイアスは出なかった。日曜日は8Rまではバイアスは出なかったが、9R以降は内ラチ沿いにさらに傷みが出てきたためか外枠有利だった。
直線の伸びは、土曜日はフラット、日曜日はフラット~やや外。土曜日はまだバイアスは出なかった。日曜日は内ラチ沿いがさらにデコボコしてきたためか外が伸びていた。
前後は、土曜日は展開次第~差し、日曜日は展開次第。土曜日は少頭数のレースで前残りもあったが、馬場の内ラチ沿いに傷みが出てきたためか差し有利だった。日曜日は3~4コーナーの内ラチ沿いを避ける馬もいたためかバイアスは出なかった。
・ダート
月~火曜日に6㎜の雨が降ったが、馬場状態は2日間とも良。含水率は1~2%台だったのでカラカラに乾燥していた。
時計は2日間とも-0.4秒位。2日間とも良馬場だったこともあり時計は標準位だった。
枠は、土曜日はフラット、日曜日はフラット~外。土曜日はバイアスは出なかった。日曜日は馬場がかなり乾燥したためか、それとも向こう正面が向かい風だったためか今開催で初めて外枠有利になった。
直線の伸びは2日間ともフラット。2日間ともバイアスは出なかった。
前後は、土曜日は展開次第、日曜日は前~展開次第。土曜日はバイアスは出なかった。日曜日は2着以内のほとんどが4角4番手以内だったため前有利だった。
【次開催へ向けて】
・芝
次開催は例年通り約3か月半後の11月8日から24日までの3週間の開催となる。通常はこの期間に芝を張り替え、毎年エアレーション作業を行なう。
次開催の馬場はまだ発表されていないが例年通りであれば野芝に洋芝をオーバーシード。使用コースもまだ発表されていないが例年通りであれば前2週がAコース、後1週がBコース。
例年の開幕週の時計は良馬場だと-1.5~-0.5秒位になることが多い。例年はこの期間に芝を張り替えるので、この期間の天候によって時計の出方がだいぶ変わる。
例年の開幕週のバイアスは良馬場だと、枠は出ない確率が9割位、内枠有利が1割位。直線の伸びはほぼ出ない。前後は出ない確率が5割位、前有利が5割位となっている。
・ダート
次開催は例年通り約3か月半後の11月8日から24日までの3週間の開催となる。通常はこの期間に特に作業は行わない。
例年の開幕週の時計は良馬場だと-0.4~+0.9秒位になることが多い。前開催の時計はおおむね例年通りだったので、次開催もその範囲内になる確率が高そうだ。
例年の開幕週のバイアスは良馬場だと、枠は出ない確率が8割位、外枠有利が2割位。直線の伸びはほぼ出ない。前後は出ない確率が6割位、前有利が4割位となっている。
小倉競馬場
芝
7/19 予想

7/19 結果

7/20 予想

7/20 結果

ダート
7/19 予想

7/19 結果

7/20 予想

7/20 結果

【備考】

【解説】
・芝
月曜日に2.5㎜と水~金曜日に73.5㎜の雨が降り、土曜日の馬場状態は4Rまでは稍重、5R以降は良に回復。その後土曜夜に1㎜の雨が降ったが、日曜日の馬場状態は良のまま。
開催4週目。今までのレースでコース全体の内ラチ沿いにダメージが出て、3~4コーナーの内ラチ沿いがデコボコしている。週間の雨の影響もあり2日間とも馬場の表面は緩めだった。
時計は、土曜日は+0.5~+1.5秒位、日曜日は±0~+1.2秒位。土曜日は1200mが+0.5秒位、1800m以上が+1.5秒位。日曜日は1200mが±0秒位、1800m以上が+1.2秒位。小倉芝は1~2コーナーが上り坂で1800m以上はスピードが乗りにくく、馬場がタフになると1800m以上は時計が遅くなることがある。
枠と直線の伸びは2日間ともフラット。内ラチ沿いがデコボコしてきたがまだ我慢できていたためか、2日間ともバイアスは出なかった。
前後は、土曜日は展開次第~差し、日曜日は展開次第。土曜日は1200mはバイアスは出なかったが、1800m以上は馬場がタフでスタミナが消耗されてためか差し有利だった。日曜日は前日よりも馬場が乾いたためかバイアスは出なかった。
・ダート
月曜日に2.5㎜と水~金曜日に73.5㎜の雨が降り、土曜日の馬場状態は重。その後土曜夜に1㎜の雨が降り、日曜日の馬場状態は3Rまでは稍重、6R以降は良に回復。
時計は、土曜日は-1.2秒位、日曜日は±0秒位。土曜日は道悪だったためか速めの時計が出ていた。日曜日は良馬場まで回復したためか時計は標準位だった。
枠と直線の伸びは2日間ともフラット。日曜日は8枠の好走が多かったが偶々だと思われ、基本的には2日間ともバイアスは出なかった。
前後は2日間とも前~展開次第。2日間とも馬券圏内のほとんどが4角前々だったので前有利だった。
【次開催へ向けて】
・芝
次開催の日程はまだ発表されていないが、ここ数年の傾向からすると1月下旬から3月上旬頃までの6週間程度になるかもしれない。通常はこの期間に芝を張り替えないことが多いが、去年は約4,800㎡の芝を張り替えた。また、通常はこの期間にエアレーション作業を行なう。
次開催の馬場はまだ発表されていないが例年通りであれば野芝に洋芝をオーバーシード。使用コースもまだ発表さてていないが例年通りであれば前半がAコース、後半がBコースで、Aコースが多めとなっている。
例年の開幕週の時計は良馬場だと-1.3~-0.4秒位になることが多い。前開催は例年よりも時計が遅めだったので、次開催の遅めになる可能性がある。
例年の開幕週のバイアスは良馬場だと、枠は出ない確率が9割位、内枠有利が1割位。直線の伸びはほぼ出ない。前後は出ない確率が8割位、前有利と差し有利が1割ずつ位となっている。近年はバイアスが出ないことがほとんどだ。
・ダート
次開催の日程はまだ発表されていないが、ここ数年の傾向からすると1月下旬から3月上旬頃までの6週間程度になるかもしれない。通常はこの期間に特に作業は行わない。
例年の開幕週の時計は良馬場だと±0~+1.1秒位になることが多い。前開催は時計が遅めだったので、次開催も遅めになる可能性がある。
例年の開幕週のバイアスは良馬場だとほぼ出ないか、稀に前有利になることがある。
函館競馬場
芝
7/19 予想

7/19 結果

7/20 予想

7/20 結果

ダート
7/19 予想

7/19 結果

7/20 予想

7/20 結果

【備考】

【解説】
・芝
水曜日に10㎜の雨が降ったが、馬場状態は2日間とも良。
開催6週目。今までのレースでコース全体の内ラチ沿いにダメージが出て、3~4コーナーの内ラチ沿いが少しデコボコしているが、馬場は全体的には良好な部類。馬場にダメージが出ていたためか2日間とも表面は少し緩めだった。
時計は、土曜日は-2.2秒位、日曜日は-2.1秒位。まだ馬場が良好な部類だからか2日間とも速めの時計が出ていた。
枠は2日間とも内~フラット。2日間とも内ラチ沿いから2頭分以内を通らないと厳しかったため内枠有利になったのだと思われる。
直線の伸びは2日間ともやや内~フラット。2日間とも外は伸びにくかった。
前後は2日間とも前~展開次第。差しが決まったレースもあったが、2日間とも基本的には前有利だった。
・ダート
水曜日に10㎜の雨が降ったが、馬場状態は2日間とも良。土曜日の含水率は4~6%台で若干の水分が残っていたが、日曜日は3%台だったのでパサパサに乾燥していた。
時計は2日間とも-1.3秒位。今開催は良馬場でも速めの時計が出ている。
枠と直線の伸びは2日間ともフラット。2日間ともバイアスは出なかった。
前後は2日間とも展開次第。2週続けてバイアスは出なかった。
【次開催へ向けて】
・芝
次開催の日程はまだ発表されていないが、例年通りであれば6月上旬から6週間程度となる。通常であれば札幌開催後に芝を張り替え、次開催前にエアレーションとシャタリング作業を行なうことが多い。
次開催の馬場は例年通りであれば洋芝のみ。使用コースも例年通りであれば前4週程度がAコース、後2週程度がBコース。
例年の開幕週の時計は良馬場だと-2.7~-1.0秒位になることが多い。近年は-1.8~-1.0秒程度になることが多かったが、2025年は-2.7秒スタートとなった。これは中間の天候が良かったことが原因の一つだと思われる。
例年の開幕週のバイアスは良馬場だと、枠は出ない確率が4割位、内枠有利が6割位。直線の伸びはほぼ確実に内伸び。前後は出ない確率が6割位、前有利が4割位となっている。
・ダート
次開催の日程はまだ発表されていないが、例年通りであれば6月上旬から6週間程度となる。通常であれば札幌開催後にクッション砂の洗浄を行う。
例年の開幕週の時計は良馬場だと-1.3~+0.8秒位になることが多い。2023年以降は-1.0秒前後になっている。
例年の開幕週のバイアスは良馬場だと、枠は出ない確率が8割位、内枠有利と外枠有利が1割ずつ位。直線の伸びは出ない確率が9割位、内伸びが1割位。前後はほぼ確実に前有利となっている。
