先週は3つの重賞が行われ、函館記念(GⅢ)は2番人気のトーセンスーリヤが、中京記念(GⅢ)は1番人気のアンドラステが、そして函館2歳ステークス(GⅢ)は3番人気のナムラリコリスがそれぞれ優勝した。
福島競馬場は月曜日に2.5㎜の雨が降ったが、馬場状態は芝ダートともに良。芝は先週からA→Bコース替わりとなったためか、2日間とも少し速めの時計が出ていた。
小倉競馬場は水曜日に2.5㎜、土曜日に1.5㎜、日曜日に数ミリの雨が降ったが、馬場状態は2日間とも良。芝コースは内ラチ沿いに傷みが出てきたからか、外枠有利のバイアスが出た日があった。
函館競馬場は週間に雨が降らず、馬場状態は芝ダートともに良。芝コースは内ラチ沿いに傷みが出てきたためか、良馬場にしては時計が遅めだった。
では、2021年7月17~18日のトラックバイアスの結果を紹介する。
【目次】
福島競馬場
芝
7/17 予想
7/17 結果
7/18 予想
7/18 結果
ダート
7/17 予想
7/17 結果
7/18 予想
7/18 結果
【備考】
【解説】
・芝
月曜日に2.5㎜の雨が降ったが馬場状態は2日間とも良。
先週からA→Bコース替わり。これにより傷んだ箇所はある程度カバーされたが、コース全体の内ラチ沿いに傷みが出ている。週間の雨量が少なかったからか、馬場は少し硬めに感じた。
時計は、土曜日は-1.0秒位、日曜日は-0.6秒位。コース替わりだったことと、週間の雨量が少なかったからか、時計は2日間とも少し速めだった。
枠と直線の伸びは2日間ともフラット。内ラチ沿いに傷みが出ていたが、バイアスが出るほどではなかった。
前後は、土曜日は展開次第~差し、日曜日は展開次第。土曜日は先行馬も残っていたが、基本的には差し馬の好走が目立っていた。日曜日はスローペースのレースが多かったからかバイアスは出なかった。
・ダート
月曜日に2.5㎜の雨が降ったが馬場状態は2日間とも良。含水率は3~5%台だったためパサパサに乾燥していた。
時計は2日間とも-0.1秒位。馬場がパサパサに乾燥していたためこの位の時計になったのだろう。
枠は、土曜日はフラット、日曜日はフラット~外。2日間とも馬場が乾燥してキックバックが多かったが、どちらかというと日曜日の方が馬場が乾燥したため外枠有利になったのだろう。
直線の伸びは2日間ともフラット。2日間とも特にバイアスは出なかった。
前後は2日間とも展開次第。前残りが目立ったレースもあったが、基本的には2日間ともバイアスは出なかった。
【次開催へ向けて】
・芝
次開催は例年と同じ時期の11月6日から21日までの3週間となる。通常はこの期間に芝を張り替えて、エアレーションとシャタリング作業を行なう。ただ、段々と野芝が休眠期間に入る頃なので、芝は見た目以上にタフになることが多い。
例年の開幕週のバイアスは、良馬場だと出ないことが多い。時計は、パンパンの良馬場だと-1.0秒前後になることが多い。
・ダート
次開催は例年と同じ時期の11月6日から21日までの3週間となる。通常はこの期間に砂の洗浄などは行わない。
例年の開幕週のバイアスは、良馬場だと外枠有利、前有利になることが多い。時計は、含水率にもよるが-0.4~+0.8秒位の間になる。
小倉競馬場
芝
7/17 予想
7/17 結果
7/18 予想
7/18 結果
ダート
7/17 予想
7/17 結果
7/18 予想
7/18 結果
【備考】
【解説】
・芝
水曜日に2.5㎜と土曜日はレース中に雨が降ったが、土曜日の馬場状態は良。日曜日はレース前に数ミリの雨が降ったが、馬場状態に変化は無く良のまま。
2日間とも雨の影響がある中でレースが行われたたことと、今までのレースのダメージが蓄積され、コース全体の内ラチ沿いに少し傷みが出ている。馬場も柔らかめだった。
時計は、土曜日は-0.8秒位、日曜日は-1.1秒位。2日間とも良馬場だが、雨の影響があったので良馬場にしては時計は少し遅めだった。
枠は、土曜日はフラット~外、日曜日はフラット。土曜日は内枠がダメな訳ではないが、内ラチ沿いに傷みがでているためか外枠の好走が目立っていた。日曜日は前日よりも馬場が乾いたからかバイアスは出なかった。
直線の伸びは2日間ともフラット。2日間とも特にバイアスは出なかった。
前後は2日間とも展開次第。スローペースのレースでは前残りが目立っていたが、基本的には2日間ともバイアスは出なかった。
・ダート
水曜日に2.5㎜と土曜日はレース中に雨が降ったが、土曜日の馬場状態は良。日曜日はレース前に数ミリの雨が降ったが、馬場状態に変化は無く良のまま。
時計は2日間とも+0.8秒位。良馬場だが含水率が高めで砂同士の摩擦が多かったからか、それとも2週前の雨で路盤が崩れたからか、2日間ともかなり時計が遅めだった。
枠と直線の伸びは2日間ともフラット。2日間とも特にバイアスは出なかった。
前後は2日間とも展開次第。こちらも2日間とも特にバイアスは出なかった。
【次開催へ向けて】
・芝
次開催は4週間の休みのあと、8月14日から9月5日までの4週間の開催となる。使用コースは、前2週がAコース、後2週がBコース。例年と開催ローテーションが違うため、この期間にエアレーション等の作業をするかは分からない。
そのため、次開催のバイアス等も予想しにくい。おそらく、良馬場だと-2.0秒前後の速い時計が出て、エアレーション等をしない場合は内枠有利に、した場合はバイアスが出にくい可能性がある。
・ダート
次開催は4週間の休みのあと、8月14日から9月5日までの4週間の開催となる。例年と開催ローテーションが違うが、前開催の前に砂の洗浄をしたため、この期間は一部の路盤の補修をするくらいだろう。
次開催のバイアスは、基本的には前開催と同じ傾向だろう。
函館競馬場
芝
7/17 予想
7/17 結果
7/18 予想
7/18 結果
ダート
7/17 予想
7/17 結果
7/18 予想
7/18 結果
【備考】
【解説】
・芝
週間に雨が降らず馬場状態は2日間とも良。
今までのレースのダメージが蓄積され、コース全体の内ラチ沿いに傷みが出ている。しかも、内ラチ沿いの馬場の表面は緩めに感じた。
時計は2日間とも-0.4秒位。良馬場だったが、傷みが出ていたので時計は少し遅めだった。
枠と直線の伸びは2日間ともフラット。内ラチ沿いに傷みが出ていたが、2日間とも特にバイアスは出なかった。
前後は2日間とも展開次第。勝ち馬は逃げ先行馬が多かったが、2着以下は差しもそれなりに決まっていたため2日間ともバイアスは出なかった。
・ダート
週間に雨が降らず馬場状態は2日間とも良。含水率は2日間とも5~6%台だったが、晴れていたためほぼパサパサに乾燥していたものと思われる。
時計は、土曜日は-0.8秒位、日曜日は-0.6秒位。馬場が乾燥していたので速めの時計が出たのだろう。
枠と直線の伸びは2日間ともフラット。今開催は外枠有利の傾向が出ていたが、先週は特にバイアスは出なかった。
前後は前~展開次第と想定。差しも決まっていたが、勝ち馬はほぼ4角前々が多かったので前有利だった。
【今週末へ向けて】
・芝
今週の天気はずっと晴れか曇り予報となっている。天気予報通りであれば今週末はパンパンの良馬場になりそうだ。ただ、降水確率が高めの日があるので雨にも注意したい。
今週末のバイアスは、内ラチ沿いに傷みが出てきているのでどこかのタイミングで外枠有利、外伸び、差し有利になる可能性がある。時計は-0.4~±0秒位と想定している。
・ダート
今週の天気はずっと晴れか曇り予報となっている。天気予報通りであれば今週末はパサパサの良馬場になりそうだ。ただ、降水確率が高めの日があるので雨にも注意したい。
今週末のバイアスは、馬場がパサパサに乾燥しそうなので外枠有利、前有利になる可能性がある。ただ、先週は馬場が乾燥して枠のバイアスが出なかったので注意したい。時計は、先週と同じくらいの-0.8~-0.6秒前後だろう。