トラックバイアス&血統研究

トラックバイアス(馬場のクセ)と血統を研究

2023,11,18~19 トラックバイアス結果 (東京競馬場、京都競馬場、福島競馬場)

 

先週日曜日にマイルチャンピオンシップ(GⅠ)が行われ、5番人気のナミュールは道中最後方を追走すると、直線では上がり3ハロン最速の決め手を繰り出し、2着のソウルラッシュにクビ差つけて優勝した。

東京競馬場は金曜日に39.5㎜の雨が降り、馬場状態は芝は良、ダートは重→良。芝コースは馬場の回復が早く、コース替わりだったこともあり2日間とも速い時計が出ていた。

京都競馬場は木~土曜日に17㎜の雨が降り、馬場状態は芝は稍重→良、ダートは重→稍重。芝コースは内ラチ沿いに傷みが出ていたため、外伸び、差し有利のバイアスが出ていた。

福島競馬場は火曜日に4㎜、金曜日に13.5㎜、土曜日に0㎜の雨が降り、馬場状態は芝は稍重→良、ダートは不良→稍重。芝コースは馬場の傷み具合や乾き具合によって、2日間でバイアスの出方が違っていた。

では、2023年11月18~19日のトラックバイアスの結果を紹介する。

 

【目次】

 

 

 

 

 

東京競馬場

11/18 予想


11/18 結果



11/19 予想


11/19 結果

 

ダート

11/18 予想


11/18 結果



11/19 予想


11/19 結果

 

【備考】

 

【解説】

・芝

金曜日に39.5㎜の雨が降ったが、馬場状態は2日間とも良。

開催7週目、先週からB→Cコース替わり。これにより傷んだ箇所はカバーされ馬場はおおむね良好な状態。土曜日の終了時で向こう正面と正面直線の内ラチ沿いにダメージが出始め、3~4コーナーの内ラチ沿いがデコボコしてきた。日曜日の終了時ではコース全体の内ラチ沿いがデコボコしていた。土曜日は前日の雨の影響で馬場は少し軟らかめ、日曜日は硬さは標準位。

時計は、土曜日は-2.1秒位、日曜日は-2.2秒位。先週は金曜日の雨量が多かったが、予想よりも水分が抜けるのが早く、2日間とも速い時計が出ていた。

枠は2日間ともフラット~外。2日間とも内枠がダメなわけではないが、馬場が軟らかめだからか外枠有利で、土曜日の方が強くバイアスが出ていた。

直線の伸びは2日間ともフラット。コース替わりでダメージが出ている箇所がカバーされたためか、2日間ともバイアスは出なかった。

前後は2日間とも展開次第。段々と馬場が踏み固められてきたためか2日間ともバイアスは出なかった。

 

・ダート

金曜日に39.5㎜の雨が降り、土曜日の馬場状態は重。日曜日は8Rまで稍重、11Rは良に回復。

時計は、土曜日は-1.7→-1.3秒位へ変動、日曜日は-1.1→-0.5秒位へ変動。土曜日は3Rまでは-1.7秒位、7R以降は-1.3秒位へ変動した。日曜日は8Rまで-1.1秒位、11Rは-0.5秒位へ変動した。

枠は、土曜日はフラット、日曜日はフラット~外。土曜日は気持ち外枠の好走が多かったが、基本的にはバイアスは出なかった。日曜日は、8Rまでは向こう正面が向かい風だったためか外枠有利、11Rはバイアスは出なかった。

直線の伸びは2日間ともフラット。2日間ともバイアスは出なかった。

前後は、土曜日は展開次第、日曜日は展開次第~差し。土曜日は一定以上の決め手が要求されていたが、基本的にはバイアスは出なかった。日曜日はスローペースのレースで前残りもあったが、基本的には差し有利だった。

 

【今週末へ向けて】

・芝

今週の天気はずっと晴れか曇り予報となっている。天気予報通りであれば今週末はパンパンの良馬場でレースが行えそうだ。

今週末のバイアスは、馬場にダメージが出てきているがまだ我慢できそうで、しかも踏み固められてきているので基本的にはバイアスは出にくいだろう。ただ、傷みの進行具合によっては外枠有利になることもあり得る。時計は-2.4~-2.0秒位と想定している。

 

・ダート

今週の天気はずっと晴れか曇り予報となっている。天気予報通りであれば今週末はパサパサに乾燥した良馬場でレースが行えそうだ。

今週末のバイアスは、含水率や風向き次第で外枠有利、差し有利になる可能性がある。時計は、今週末は気温が低い予報なので-0.6~-0.2秒位と想定している。

 

 

 

 

 

京都競馬場

11/18 予想


11/18 結果



11/19 予想


11/19 結果

 

ダート

11/18 予想


11/18 結果



11/19 予想


11/19 結果

 

【備考】

 

【解説】

・芝

木~土曜日に17㎜の雨が降り、土曜日の馬場状態は稍重。日曜日は5Rまでは稍重、9R以降は良に回復。

開催7週目、先週からB→Cコース替わり。これにより傷んだ箇所はおおむねカバーされたが、各3~4コーナーから直線にかけての内ラチ沿いにダメージが少し残っていた。土曜日のレース終了後にはコース全体の内ラチ沿いがデコボコし、3~4コーナーから直線にかけての内ラチ沿いには傷みが目立っていた。日曜日の終了後には1~2コーナーから向こう正面にかけての内ラチ沿いはデコボコし、3~4コーナーの内ラチ沿いに傷みが目立ち、直線は内から広範囲に傷みが出ていた。2日間とも馬場が軟らかく表面も緩めだった。

時計は、土曜日は-0.8秒位、日曜日は-1.0秒位。コース替わりだったが、芝の状態が悪く馬場の回復が遅れたこともあり、時計は速くならなかった。

枠は2日間ともフラット。内ラチ沿いに傷みが出ていたが、馬場が軟らかいこともあり2日間ともバイアスは出なかった。

直線の伸びは2日間ともフラット~やや外。土曜日は11Rまではバイアスは出なかったが、12Rは内ラチ沿いに傷みが出てきたためか外が伸びていた。日曜日は広範囲に傷みが出てきたためか内でも我慢できていたが、どちらかというと外の方が伸びていた。

前後は2日間とも展開次第~差し。土曜日は内回りは差し有利、日曜日はバイアスは出なかった。日曜日はスローペースのレースで前残りもあったが、基本的には差し有利だった。

 

・ダート

木~土曜日に17㎜の雨が降り、土曜日の馬場状態は重。日曜日は稍重に回復。

時計は、土曜日は-1.5→-0.2秒位へ変動、日曜日は±0秒位。土曜日は4Rまで-1.5秒位、7Rは-1.1秒位、9Rは-0.2秒位へ変動。日曜日は稍重だったが脚抜きは良くならず時計は標準位だった。

馬場改修工事後の前開催と今開催は馬場状態が稍重~重だと時計が遅くなる傾向だったが、先週土曜日は重ながら時計が速くなった。開催中の先週日曜日のレース前に砂厚を調整したように、馬場になんらかの異変があったのだと思われる。

枠は、土曜日はフラット、日曜日はフラット~外。土曜日は5枠の好走が多かったが、基本的にはバイアスは出なかった。日曜日は内枠がダメな訳ではないが、向こう正面が向かい風だったためか外枠有利だった。

直線の伸びは2日間ともフラット。2日間ともバイアスは出なかった。

前後は2日間とも展開次第。2日間ともバイアスは出なかった。

 

【今週末へ向けて】

・芝

今週の天気はずっと晴れか曇り予報となっている。天気予報通りであれば今週末は良馬場でレースが行えそうだ。

今週末のバイアスは、内ラチ沿いに傷みが出ているため外枠有利、外伸び、差し有利になる可能性がある。時計は-1.2~-0.8秒位と想定している。

 

・ダート

今週の天気はずっと晴れか曇り予報となっている。天気予報通りであれば今週末はパサパサに乾燥した良馬場でレースが行えそうだ。

今週末のバイアスは、風向き次第で外枠有利になる可能性がある。時計は-0.3~+0.3秒位と想定している。

 

 

 

 

 

福島競馬場

11/18 予想


11/18 結果



11/19 予想


11/19 結果

 

ダート

11/18 予想


11/18 結果



11/19 予想


11/19 結果

 

【備考】

 

【解説】

・芝

火曜日に4㎜と金曜日に13.5㎜の雨が降り、土曜日の馬場状態は稍重。土曜日のレース終了後に0㎜の雨が降ったが、日曜日は晴れたため良に回復。

開催3週目、先週からA→Bコース替わり。これにより傷んだ箇所はある程度カバーされたが、コース全体の内ラチ沿いにダメージが残っていた。土曜日のレース終了後にはコース全体の内ラチ沿いに傷みが目立ち始めた。日曜日はコース全体の内ラチ沿いに傷みが目立ち、直線は内ラチから広範囲に傷みが目立っていた。2日間とも週間に雨の影響で馬場はタフだった。

時計は、土曜日は+1.4→+2.0秒位へ変動、日曜日は+1.3秒位。土曜日は9Rまでは+1.4秒位、11R以降は+2.0秒位へ変動。日曜日は馬場状態が良に回復したが、傷みが目立ち水分も抜けきらなかったので時計が遅くなった。

枠は、土曜日はフラット、日曜日は内~フラット。土曜日は内ラチ沿いに傷みが出ていたが、馬場が軟らかかったためかバイアスは出なかった。日曜日は、8~10Rは馬場の広範囲に傷みが出て内も外も変わらなくなったためかロスが少ない内枠有利、他はバイアスは出なかった。

直線の伸びは、土曜日はフラット~やや外、日曜日はフラット。土曜日は9Rまではバイアスは出なかったが、11R以降は内ラチ沿いに傷みが出てきたためか外伸び。日曜日はどちらかというと外の方が伸びていたが、内でも十分我慢できていたので基本的にはバイアスは出なかった。

前後は、土曜日は展開次第~差し、日曜日は展開次第。土曜日は9Rまではバイアスは出なかったが、11R以降は内ラチ沿いに傷みが出てきたためか差し有利。日曜日は広範囲に傷みが出て進路を外に取る馬が多かったためかバイアスは出なかった。

 

・ダート

火曜日に4㎜と金曜日に13.5㎜の雨が降り、土曜日の馬場状態は3Rまでは不良、6R以降は重に回復。日曜日は7Rまでは重、11Rは稍重に回復。

時計は、土曜日は-1.9→-1.5秒位へ変動、日曜日は-1.2秒位。土曜日は3Rまで-1.9秒位、6R以降は-1.5秒位へ変動、日曜日は脚抜きが良かったためか速めの時計が出ていた。

枠は、土曜日は内~フラット、日曜日はフラット~外。土曜日は外枠がダメな訳ではないが、どちらかというと内枠有利だった。日曜日は、7Rまでは向こう正面が向かい風だったためか外枠有利、11Rはバイアスは出なかった。

直線の伸びは、土曜日はやや内~フラット、日曜日はフラット。土曜日は外が伸びないこともないが、どちらかというと内の方が伸びていた。日曜日はバイアスは出なかった。

前後は2日間とも前~展開次第。土曜日は差しもそこそこ決まっていたが、どちらかというと前有利だった。日曜日は1150mが前有利、1700mはバイアスは出なかった。

 

【次開催へ向けて】

・芝

次開催は例年通り約4か月後の4月6日から21日までの3週間となる。例年はこの期間に芝を張り替えることは無く、エアレーション作業を行なうことがある。

次開催の馬場は野芝に洋芝をオーバーシード。使用コースは前2週がAコース、後1週がBコース。この時期の福島はまだ気温が低く野芝が休眠期間なので、馬場は福島開催の中ではもっともタフになりやすい。

例年の開幕週の時計は良馬場だと-1.0~+1.5秒位になることが多い。中間の天候で時計の出方が大きく変わるので注意したい。

例年の開幕週のバイアスは良馬場だと、枠は出ない確率が8割位、内枠有利が2割位。直線の伸びは出ない確率が5割位、内伸びが3割位、外伸びが2割位。前後は出ない確率が8割位、差し有利が2割位。馬場が良好だとバイアスは出にくく、時計が遅いと外伸び、差し有利になりやすい傾向となっている。

 

・ダート

次開催は例年通り約4か月後の4月6日から21日までの3週間となる。例年はこの期間に特に作業は行わない。

例年の開幕週の時計は良馬場だと-0.3~+1.5秒位になることが多い。まだ気温が低い時期の開催で砂同士の摩擦が多くなりやすく、時計が遅くなりやすい。

例年の開幕週のバイアスは良馬場だと、枠は出ない確率が8割位、内枠有利が2割位。直線の伸びはほぼ出ない。前後は出ない確率が5割位、前有利が5割位となっている。

 

 

 

 

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