今週から秋開催が始まる。ただ、例年は中山と阪神競馬場の2場開催だが、今年は変則開催で中山と中京競馬場の2場となっているので注意したい。
中山競馬場は月曜日に8㎜の雨が降ったが、金曜昼時点の馬場状態は芝ダートともに良。土曜日の中山競馬場の天気は雨予報で、しかも雨量が多い予報なので道悪になりそうだ。
中京競馬場は水~金曜昼までに33㎜の雨が降り、金曜昼時点の馬場状態は芝は良、ダートは重。今開催の芝コースは『野芝のみ』となっているため、例年と違うバイアスが出る可能性がある。
では、2020年9月12日、土曜日のトラックバイアスを予想する。
【目次】
中山競馬場
芝
金曜昼の馬場状態:良
含水率:ゴール前11.6% 4コーナー12.0%(測定時刻9:00)
クッション値:10.8(測定時刻金曜9:00)
- 馬場 軽い、やや軽い、標準、やや重い、重い、極悪
- 上がり 速い、やや速い、標準、やや遅い、遅い、極悪
- 枠 超内、内、フラット、外、超外
- 直線の伸び 内、やや内、フラット、やや外、外
- 前後 超前、前、展開次第、差し、超差し
ダート
金曜昼の馬場状態:良
含水率:ゴール前5.1% 4コーナー4.9%(測定時刻9:00)
- 馬場 軽い、やや軽い、標準、やや重い、重い
- 上がり 速い、やや速い、標準、やや遅い、遅い
- 枠 超内、内、フラット、外、超外
- 直線の伸び 内、やや内、フラット、やや外、外
- 前後 超前、前、展開次第、差し、超差し
【備考】
- 開催前作業 芝コースにエアレーションとシャタリング作業、ダートコースは砂の洗浄
- 週間雨量 月曜日に8㎜
- 土曜日の天気 雨で気温は平年並み
- 芝コースの週間作業 火曜日に芝刈り、水曜日に散水
- ダートコースの週間作業 月~木曜日に砂厚の調整
【解説】
・芝
月曜日に8㎜の雨が降ったが、金曜昼時点の馬場状態は良、土曜日の天気は雨予報で、しかも雨量が多い予報なので道悪になりそうだ。
開幕週。例年通りBコースを使用。馬場は野芝のみ。約15,500㎡の芝を張り替え。JRAのホームページを見る限りでは馬場は例年通り良好な状態。しかし、土曜日は雨予報なのでかなり軟らかくなりタフな状態になりそうだ。
例年の時計は、2019年を除くと-1.0~-1.5秒位。今年は雨予報なので、雨量次第で+1.0~+2.5秒位と想定している。開幕週で馬場が綺麗な状態で、しかも野芝なので水はけが期待できるので、1日で50㎜以上の雨が降らない限り+2.5秒以上の極悪馬場までにはならないはずだ。
枠は内~フラットと想定。馬場が良好な状態なので、ロスが少ない内枠の方がレースがしやすいだろう。
直線の伸びはやや内~フラットと想定。馬場が良好な状態なので、あまり外を回すと伸びないはずだ。
前後は前~展開次第と想定。馬場が良好な状態なので、上がり性能に差が出にくくなり逃げ先行したほうが優位だろう。
・ダート
月曜日に8㎜の雨が降ったが、金曜昼時点の馬場状態は良。土曜日の天気は雨予報で、しかも雨量が多い予報なので道悪になりそうだ。
例年の良馬場の時の時計は-0.5~-1.0秒位。今週は雨予報なので、雨量次第で-2.5~-1.5秒位と想定している。ただ、雨量が多く馬場が田んぼのような状態になると走りにくくなるため、その場合は-1.5~-0.5秒位になる可能性がある。
枠はフラット~外と想定。中山ダートは馬場状態が重不良になるとバイアスが出ないか、偶に外枠有利になることがある。
直線の伸びはフラットと想定。例年の中山ダートはバイアスが出にくい傾向となっている。
前後は前~展開次第と想定。中山ダートは馬場状態が重不良になると前有利になることが多い。
中京競馬場
芝
金曜昼の馬場状態:良
含水率:ゴール前13.3% 4コーナー11.6%(測定時刻9:00)
クッション値:9.9(測定時刻金曜9:00)
- 馬場 軽い、やや軽い、標準、やや重い、重い、極悪
- 上がり 速い、やや速い、標準、やや遅い、遅い、極悪
- 枠 超内、内、フラット、外、超外
- 直線の伸び 内、やや内、フラット、やや外、外
- 前後 超前、前、展開次第、差し、超差し
ダート
金曜昼の馬場状態:重
含水率:ゴール前15.6% 4コーナー16.1%(測定時刻9:00)
- 馬場 軽い、やや軽い、標準、やや重い、重い
- 上がり 速い、やや速い、標準、やや遅い、遅い
- 枠 超内、内、フラット、外、超外
- 直線の伸び 内、やや内、フラット、やや外、外
- 前後 超前、前、展開次第、差し、超差し
【備考】
- 開催前作業 芝コースにエアレーションとシャタリング作業、ダートコースは砂の洗浄
- 週間雨量 水~金曜昼までに33㎜
- 土曜日の天気 晴れ時々曇りで気温は高め、※金曜午後はゲリラ豪雨に注意
- 芝コースの週間作業 水曜日に芝刈り
- ダートコースの週間作業 火~水曜日・金曜日に砂厚の調整
【解説】
・芝
水~金曜昼までに33㎜の雨が降ったが、金曜昼時点の馬場状態は良。土曜日の天気は晴れ時々曇り予報。ただ、金曜午後はゲリラ豪雨があるかもしれないので注意したい。
開幕週。Aコースを使用。今開催の馬場は今までと違い野芝のみ。約23,000㎡の芝を張り替え。JRAの画像では馬場は良好そうに見えるが、7月の長梅雨、8月の記録的少雨により不揃いの箇所があるとのこと。なにもかもが例年と違うので、バイアスも例年通りではないだろう。
例年の夏開催時の時計は、馬場状態が良だと-2.0秒前後。今年は、9月開催、野芝のみ、芝が不揃いなど、例年と条件が違うので難しいが、金曜午後に雨が降らない場合は-1.5~-1.0秒位、雨が降った場合は雨量次第で-1.0~±0秒位と想定している。
枠は内~フラットと想定。野芝のみなので例年よりも馬場が硬めだと思われることと、3~4コーナーの水はけが良いので、ロスが少ない内枠の方がレースがしやすい可能性がある。
直線の伸びはやや内~フラットと想定。野芝のみなので例年よりも馬場が硬めだと思われることと、3~4コーナーの水はけが良いので、あまり外は伸びない可能性がある。
前後は前~展開次第と想定。野芝のみなので例年よりも馬場が硬めだと思われることと、3~4コーナーの水はけが良いので、上がり性能に差が出にくく前有利になる可能性がある。
・ダート
水~金曜昼までに33㎜の雨が降り、金曜昼時点の馬場状態は重。土曜日の天気は晴れ時々曇り予報。ただ、金曜午後はゲリラ豪雨があるかもしれないので注意したい。
例年の夏開催時の時計は、馬場状態が良だと-0.5~-1.0秒位。最近の開催は砂が薄めになることが多いため、今週は、金曜午後に雨が降らない場合は-1.2~-0.5秒位、雨が降った場合は雨量次第で-1.5~-0.8秒位と想定している。
枠は内~フラットと想定。最近の開催は砂が薄めになることが多いため、今週は雨の有無に関わらず内枠有利になる可能性がある。
直線の伸びはやや内~フラットと想定。最近の開催は砂が薄めになることが多いため、今週は雨の有無に関わらず内伸びになる可能性がある。
前後は前~展開次第と想定。最近の開催は砂が薄めになることが多いため、今週は雨の有無に関わらず前有利になる可能性がある。