トラックバイアス&血統研究

トラックバイアス(馬場のクセ)と血統を研究

2022,7,23~24 トラックバイアス結果 (福島競馬場、小倉競馬場、札幌競馬場)

 

先週の重賞は中京記念(GⅢ)1レースが行われ、前半1000m通過59.9秒のスローペースで逃げたベレヌスは、直線では二枚腰を発揮し2着のカテドラルに2分の1差をつけ優勝した。

福島競馬場は火曜日に2.5㎜と金~土曜日に12.5㎜の雨が降り、馬場状態は芝は稍重→良、ダートは重→良。芝コースは馬場の広範囲に傷みが出ていたため、2日間とも外伸びのバイアスが出ていた。

小倉競馬場は月~火曜日に61㎜の雨が降ったが、馬場状態は芝ダートともに良。芝コースは馬場の状態が良いため、2日間とも速い時計が出ていた。

札幌競馬場は月曜日に0.5㎜、水曜日に1㎜、金~土曜日に8㎜の雨が降り、馬場状態は芝ダートともに稍重→良。芝コースは金~土曜日に雨が降ったため、開幕週にしては時計が遅めだった。

では、2022年7月23~24日のトラックバイアスの結果を紹介する。

 

【目次】

 

 

 

 

 

福島競馬場

7/23 予想


7/23 結果



7/24 予想


7/24 結果

 

ダート

7/23 予想


7/23 結果



7/24 予想


7/24 結果

 

【備考】

 

【解説】

・芝

火曜日に2.5㎜と金~土曜日に12.5㎜の雨が降り、土曜日の馬場状態は稍重。日曜日は晴れたため良に回復。

先週が開催最終週。今までの開催のダメージが蓄積され、コース全体の広範囲に傷みが目立つ。福島芝は水はけが悪いため、この2日間の馬場は緩く相当タフな状態だった。

時計は、土曜日は+1.0~+2.0秒位、日曜日は+0.7~+2.0秒位。土曜日は1200mが+1.0秒位、1800m以上が+2.0秒位。日曜日は1200mが+0.7秒位、1800m以上が+2.0秒位だった。1200mと1800m以上で時計の出方が違うのは、1800m以上は馬場の悪い箇所を長く走るため時計が遅くなったからだろう。

枠は2日間ともフラット。コース全体に傷みが出ていたが、馬場が緩いこともあり2日間ともバイアスは出なかった。

直線の伸びはフラット~やや外。2日間とも内でも我慢できていたが、基本的には外の方が伸びていた。

前後は、土曜日は展開次第~差し、日曜日は展開次第。土曜日は1200mが展開次第~差し、1800m以上は展開次第だった。日曜日はスローペースのレースが多く逃げ馬の好走が目立っていたが、基本的にはバイアスは出なかった。

 

・ダート

火曜日に2.5㎜と金~土曜日に12.5㎜の雨が降り、土曜日の馬場状態は重。日曜日は9Rまで稍重、11Rは良に回復。

時計は、土曜日は-1.8~-0.6秒位、日曜日は-0.6秒位。土曜日は4Rが-1.2秒位、8Rは-1.8秒位、10Rは-0.6秒位、11Rは-1.2秒位だった。日曜日は馬場状態が稍重だったが脚抜きが良くなることは無かったので標準に近い時計だった。

枠と直線の伸びは2日間ともフラット。外枠が目立たないレースもあったが、2日間とも基本的にはバイアスは出なかった。

前後は、土曜日は前~展開次第、日曜日は展開次第。土曜日は10Rのみ時計が遅かったのでバイアスは出なかったが、他は前~展開次第だった。日曜日は馬場の水分が抜けたためかバイアスは出なかった。

 

【次開催へ向けて】

・芝

次開催は例年通り約3か月後の11月5日から20日までの3週間の開催となる。例年はこの時期に芝を張り替え、エアレーションやシャタリング作業を行なうことが多い。

まだ発表されていないが、例年の馬場は野芝に洋芝をオーバーシード。使用コースは例年なら前2週がAコース、後1週がBコース。

例年の開幕週の時計は良馬場だと-1.5~-0.5秒位になることが多い。今年は馬場の傷みが激しいが、そのぶん広範囲に芝を張り替えると思われるので、天候次第だが例年と同程度になりそうだ。

例年の開幕週のバイアスは良馬場だと、枠は出ない確率が7~8割位、内枠有利が2~3割位。直線の伸びはほぼ出ない。前後は出ない確率が7割位、前有利が3割位となっている。

 

・ダート

次開催は例年通り約3か月後の11月5日から20日までの3週間の開催となる。例年はこの期間には特に作業は行わない。

例年の開幕週の時計は良馬場だと±0~+0.8秒位になることが多い。今年は砂が少し薄めに感じるので、この期間の天候次第だが-0.6~+0.3秒位になるかもしれない。

例年の開幕週のバイアスは良馬場だと、枠は出ない確率が6~7割位、外枠有利が3~4割位。直線の伸びはほぼ出ない。前後は出ない確率が5~6割位、前有利が4~5割位となっている。

 

 

 

 

 

小倉競馬場

7/23 予想


7/23 結果



7/24 予想


7/24 結果

 

ダート

7/23 予想


7/23 結果



7/24 予想


7/24 結果

 

【備考】

 

【解説】

・芝

月~火曜日に61㎜の雨が降ったが、馬場状態は2日間とも良。

先週が開催4週目。今までの開催のダメージが蓄積されコース全体の内ラチ沿いがデコボコしてきたが、野芝がしっかりとしているためか4週目にしては馬場は良好な部類。月~火曜日に大量の雨が降ったが、その影響はほぼ無く馬場の硬さは標準位だった。

時計は2日間とも-1.8秒位。月~火曜日の雨量が多かったものの、小倉芝は水はけが良く馬場の硬さも標準位だったため2日間とも速い時計が出ていた。

枠と直線の伸びは2日間ともフラット。内ラチ沿いがデコボコしてきたが、まだ我慢できていたため2日間ともバイアスは出なかった。

前後は2日間とも展開次第。2日間とも特にバイアスは出なかった。

 

・ダート

月~火曜日に61㎜の雨が降ったが、馬場状態は2日間とも良。土曜日の含水率は5%台だったので気持ち水分を含んでいたが、日曜日は4%台でほぼパサパサに乾燥していた。

時計は、土曜日は-0.3秒位、日曜日は-0.2秒位。月~火曜日の大雨の影響で砂が若干薄くなった印象だが、2日間とも良馬場だったため時計は標準位だった。

枠は、土曜日はフラット~外、日曜日はフラット。土曜日は内枠がダメな訳ではないが、キックバックが多かったためか外枠の好走が目立っていた。日曜日は特にバイアスは出なかった。

前後は2日間とも展開次第。2日間とも4角であまり後ろ過ぎると厳しいが、基本的にはバイアスは出なかった。

 

【次開催へ向けて】

・芝

事実上の連続開催だが、次開催は2週間後の8月13日から9月4日までの4週間の開催となる。去年はこの期間にエアレーション作業を行なった。

馬場は引き続き野芝のみ。使用コースは前1週がAコース、後3週がBコース。

次開催1週目のバイアスは、週間の天候次第だがエアレーション作業で馬場がほどよく軟らかくなりそうなので枠と直線の伸びは出にくく、速い時計が出ると前有利になる可能性がある。時計は、週間や当日の雨量次第だが良馬場だと-2.3~-1.8秒位と想定している。

 

・ダート

事実上の連続開催だが、次開催は2週間後の8月13日から9月4日までの4週間の開催となる。去年はこの期間には特に作業は行わなかった。

次開催1週目のバイアスは、週間の天候次第だが前開催と同じく風向き次第で外枠有利、前有利になる可能性がある。時計は、週間や当日の雨量次第だが良馬場だと-0.6~±0秒位と想定している。

 

 

 

 

 

札幌競馬場

7/23 予想


7/23 結果



7/24 予想


7/24 結果

 

ダート

7/23 予想


7/23 結果



7/24 予想


7/24 結果

 

【備考】

 

【解説】

・芝

月曜日に0.5㎜、水曜日に1㎜、金~土曜日に8㎜の雨が降り、土曜日の馬場状態は稍重。日曜日は雨が降らなかったため良に回復。

先週が開幕週。レース前の馬場は開幕週らしい良好な状態だったが、この2日間は雨の影響がある中でレースが行われたため、日曜日にはコース全体の内ラチ沿いがデコボコしてきた。2日間とも馬場は柔らかめだった。

時計は、土曜日は±0秒位、日曜日は-0.5秒位。札幌芝の水はけはそこそこ良いが、洋芝は水分を含むとタフになりやすいので、2日間とも時計は遅めだった。

枠と直線の伸びは2日間ともフラット。馬場が軟らかめでデコボコしていたためか、2日間ともバイアスは出なかった。

前後は2日間とも展開次第。2日間とも馬場が軟らかめだったこともありバイアスは出なかった。

 

・ダート

月曜日に0.5㎜、水曜日に1㎜、金~土曜日に8㎜の雨が降り、土曜日の馬場状態は稍重。日曜日は雨が降らなかったため良に回復。

時計は、土曜日は±0秒位、日曜日は+0.6秒位。土曜日は馬場が湿っていたが、脚抜きが良くなることは無かったため時計は標準位だった。日曜日は砂が少し深めに感じたこともあり時計は遅めだった。

枠は、土曜日はフラット、日曜日はフラット~外。土曜日は馬場が湿っていたためかバイアスは出なかった。日曜日は向こう正面が追い風だったが、馬場がタフだったためか外枠の好走が目立っていた。

直線の伸びは2日間ともフラット。2日間ともバイアスは出なかった。

前後は2日間とも展開次第。2日間とも4角で後ろ過ぎると厳しいが、基本的にはバイアスは出なかった。

 

【今週末へ向けて】

・芝

今週の天気は降水確率が高めの日もあるが、晴れか曇り予報となっている。天気予報通りであれば今週末は良馬場になりそうだ。

今週末のバイアスは、内ラチ沿いがデコボコしてきたがまだ我慢できそうなので、基本的には出にくいだろう。時計は、週間の雨量次第で-1.2~-0.8秒位と想定している。

 

・ダート

今週の天気は降水確率が高めの日もあるが、晴れか曇り予報となっている。天気予報通りであれば今週末はパサパサの良馬場になりそうだ。

今週末のバイアスは、今開催は砂が少し深めに感じるので外枠有利、差し有利になる可能性がある。時計は、含水率次第だが+0.2~+0.8秒位と想定している。

 

 

 

 

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