いよいよ今週末で春の開催が終わる。そして日曜日は上半期の総決算・宝塚記念(GⅠ)が行われ、来週からはローカルが主場の夏競馬に移行する。
東京競馬場は週間に雨が心配されたが降らず、芝ダートともに良。先週の雨で芝コースの内ラチ沿いが荒れたため、どのような状態になっているかがポイントになりそうだ。
阪神競馬場も雨が降らず、芝ダートともに良。芝コースは見た目は良好で含水率が低め。ただ、今開催は良好な状態でも時計が掛かり気味なので注意が必要だ。
函館競馬場は月曜日に1.5mmの雨が降ったが、芝ダートともに良。芝コースは1週使っているとは思えないほど絶好な状態に見える。
では、2019年6月22日、土曜日のトラックバイアスを予想する。
【目次】
東京競馬場
芝
金曜昼の馬場状態:良 含水率:ゴール前15.0% 4コーナー14.3%(測定時刻8:30)
- 馬場 軽い、やや軽い、標準、やや重い、重い、極悪
- 上がり 速い、やや速い、標準、やや遅い、遅い、極悪
- 枠 超内、内、フラット、外、超外
- 直線の伸び 内、やや内、フラット、やや外、外
- 前後 超前、前、展開次第、差し、超差し
ダート
金曜昼の馬場状態:良 含水率:ゴール前3.0% 4コーナー2.5%(測定時刻8:30)
- 馬場 軽い、やや軽い、標準、やや重い、重い
- 上がり 速い、やや速い、標準、やや遅い、遅い
- 枠 超内、内、フラット、外、超外
- 直線の伸び 内、やや内、フラット、やや外、外
- 前後 超前、前、展開次第、差し、超差し
【備考】
・開催前作業 芝コースにエアレーション作業
・週間雨量 なし
・土曜日の天気 曇りか雨、気温は平年並み
・芝コースの週間作業 火曜日に芝刈り、水~木曜日に散水
・ダートコースの週間作業 水~金曜日に砂厚の調整
【解説】
・芝
土曜日の天気が微妙らしい。気象情報会社によって曇りと予報するところと雨と予報するところがある。ここでは雨が降らない前提で予想する。
週末のポイントは、先週の大雨で内ラチ沿いの荒れがレースにどれくらい影響するかだ。馬と騎手が内ラチを避けるのか、それとも我慢できるのか、そこの見極めが重要になる。
馬場はやや軽いと想定。今開催は雨が少なく良好な状態が続いていたため、先週の大雨の影響も少ないはず。レコードが連発するほど時計は速くならないだろうが、標準と比べると-1.5秒位になると考えている。
枠はどちらかというと内枠有利と想定している。内ラチ沿いを避けるようであれば、進路を選びやすい内枠有利になりそう。内ラチ沿いが我慢できるようであればフラットになりそう。ただどちらも、外枠の差し馬は厳しいかもしれない。
直線の伸びはやや内と想定。ここ2週ほどは3分所付近が伸びる。おそらく今週末もそのようになるだろう。
前後はある程度前か展開次第と想定。内ラチ沿いを避けるようであれば展開次第。我慢できれば前有利になりそう。
・ダート
金曜昼の含水率は2~3%台のためパサパサに乾燥している。
今週末はどのようなバイアスが出るのか予想するのは難しい。ダートコースの特徴として、大量の雨が降ると砂の下の路盤が崩れ、バイアスがガラッと変わることがある。しかも先週は、田んぼのような馬場の中でレースが行われ、路盤の上を直接走っているような状態だった。
おそらく路盤が崩れているため、午前の数レースは慎重に馬場状態を確認したい。
阪神競馬場
芝
金曜昼の馬場状態:良 含水率:ゴール前6.5% 4コーナー7.4%(測定時刻10:00)
- 馬場 軽い、やや軽い、標準、やや重い、重い、極悪
- 上がり 速い、やや速い、標準、やや遅い、遅い、極悪
- 枠 超内、内、フラット、外、超外
- 直線の伸び 内、やや内、フラット、やや外、外
- 前後 超前、前、展開次第、差し、超差し
ダート
金曜昼の馬場状態:良 含水率:ゴール前5.2% 4コーナー5.7%(測定時刻10:00)
- 馬場 軽い、やや軽い、標準、やや重い、重い
- 上がり 速い、やや速い、標準、やや遅い、遅い
- 枠 超内、内、フラット、外、超外
- 直線の伸び 内、やや内、フラット、やや外、外
- 前後 超前、前、展開次第、差し、超差し
【備考】
・開催前作業 芝コースにエアレーション作業
・週間雨量 なし
・土曜日の天気 晴れか曇り、気温は高め
・芝コースの週間作業 月曜日に芝刈り、火~金曜日に散水
・ダートコースの週間作業 火~金曜日に砂厚の調整
【解説】
・芝
週間雨がなく、含水率は6~7%台のため乾燥気味。ここ2週ほど重馬場の中でレースが行われたが見た目は良好。
今開催は時計が掛かり気味のため、今週末も時計が極端に速くなるとは考えにくい。ただ、含水率が低めなので標準よりは速くなるかもしれない。
枠と直線の伸びは少し外有利、外伸びになるかもしれない。先週の雨で内ラチ沿いの馬場が掘れていた。そのため内を回るアドバンテージはなく、外枠からスムーズにレースができた馬が有利になりそう。
前後は展開次第と想定。今開催は馬場がタフなため、前は残れず、差しも多頭数だと届かないと予想している。
・ダート
含水率が5%台のため少し水分が残っている。このくらいだと時計が速くなることはないので、時計は±0~+0.5秒位になると想定している。
今開催は、馬場が乾きかけだと外枠有利になりやすい。含水率が4%以下になるとほぼ完全に乾いている数字だが、4~5%台だと少し水分が残っている数字となる。土曜日の朝の含水率を見て、4%台以上だと外枠有利になりやすいと想定している。
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函館競馬場
芝
金曜昼の馬場状態:良 含水率:ゴール前14.8% 4コーナー13.8%(測定時刻9:20)
- 馬場 軽い、やや軽い、標準、やや重い、重い、極悪
- 上がり 速い、やや速い、標準、やや遅い、遅い、極悪
- 枠 超内、内、フラット、外、超外
- 直線の伸び 内、やや内、フラット、やや外、外
- 前後 超前、前、展開次第、差し、超差し
ダート
金曜昼の馬場状態:良 含水率:ゴール前6.1% 4コーナー6.4%(測定時刻9:20)
- 馬場 軽い、やや軽い、標準、やや重い、重い
- 上がり 速い、やや速い、標準、やや遅い、遅い
- 枠 超内、内、フラット、外、超外
- 直線の伸び 内、やや内、フラット、やや外、外
- 前後 超前、前、展開次第、差し、超差し
【備考】
・開催前作業 芝コースにエアレーションとシャタリング作業、ダートコースは砂の洗浄
・週間雨量 月曜日に1.5mm
・土曜日の天気 曇りのち雨、気温は平年並み、風が強め
・芝コースの週間作業 月曜日に芝刈り、木曜日に散水
・ダートコースの週間作業 月~金曜日に砂厚の調整
【解説】
・芝
週間ほぼ雨がなかったが、含水率は13~14%台と高め。ただ、先週の土曜日もこのくらいだったので、時計は速めになりそう。
土曜日の天気が微妙らしい。どうやら午後から雨が降るようで、もしかしたら開催中に降るかもしれない。
1週使用したが、蹄跡もほとんどなく絶好の状態。そのため、ある程度内枠有利の内伸びになりそう。外を回っての差しは、展開やメンバーに恵まれないと厳しいかもしれない。
前後はある程度前に行きたい。ただ、先週土曜日は逃げ切り勝ちが1200mの2つしかなかったため、逃げ残りは少ないかもしれない。
・ダート
金曜昼の含水率は6%台なので、良でもやや重に近いほど水分が残っている。ただ、このくらいの含水率であれば時計が速くなることはないだろう。
枠や直線の伸びはフラットと想定。少し馬場に水分が残っているので、もしかしたら少し外枠有利になるかもしれない。
前後は、やはりある程度前に行きたい。先週の勝ち馬はすべて4角2番手以内。2,3着はそこそこ差しが決まっていた。