いよいよ日曜日は春のグランプリ・宝塚記念(GⅠ)が行われる。今年は12頭が出走と少なめだが、半数の6頭がGⅠ優勝経験馬となっている。
東京競馬場は先週ほどではないが雨が降り、芝ダートともに良→重となった。芝コースは内ラチ沿いが荒れて騎手が避けるほど。ダートは脚抜きがよくなり時計が速くなった。
阪神競馬場は雨が降らず芝ダートともに良。芝コースは内回りと外回りで違ったバイアスが出ていた。ダートコースはパサパサの一歩手前で、少し馬場が深そうに感じる。
函館競馬場は雨が降り、芝ダートとも良→やや重。芝コースの状態はまだ良好に見えるが、水分を含んで時計が掛かっている。ダートコースは脚抜きがよくなり時計が速くなった。
では、2019年6月23日、日曜日のトラックバイアスを予想する。
【目次】
東京競馬場
芝
土曜夜の馬場状態:重 含水率:ゴール前15.2% 4コーナー14.4%(測定時刻土曜5:00)
- 馬場 軽い、やや軽い、標準、やや重い、重い、極悪
- 上がり 速い、やや速い、標準、やや遅い、遅い、極悪
- 枠 超内、内、フラット、外、超外
- 直線の伸び 内、やや内、フラット、やや外、外
- 前後 超前、前、展開次第、差し、超差し
ダート
土曜夜の馬場状態:重 含水率:ゴール前2.0% 4コーナー2.8%(測定時刻土曜5:00)
- 馬場 軽い、やや軽い、標準、やや重い、重い
- 上がり 速い、やや速い、標準、やや遅い、遅い
- 枠 超内、内、フラット、外、超外
- 直線の伸び 内、やや内、フラット、やや外、外
- 前後 超前、前、展開次第、差し、超差し
【備考】
・開催前作業 芝コースにエアレーション作業
・週間雨量 金曜日まではなし、土曜日の20時までに22.5mm(府中市のアメダス)
・日曜日の天気 曇りか雨、気温は平年並み
・芝コースの週間作業 火曜日に芝刈り、水~木曜日に散水
・ダートコースの週間作業 水~金曜日に砂厚の調整
【解説】
・芝
土曜日は3R以降に雨が強弱を繰り返しながら降り、府中市のアメダスでは20時までに合計22.5mmだった。先週の一日で51mm降ったのと比べると少なめだが、それでも雨量は多かった。
日曜日も天気が微妙らしい。雨量は少なめらしいが、馬場は水分をかなり含んでいる。排水性は良いが、これだけ降ると大きな回復は見込めない。時計は標準と比べると+0.5秒以上になると想定している。
枠と直線の伸びは内有利、内伸びと想定。土曜日の10R以降は騎手が内ラチ沿いを避けていた。直線の伸びが3分所のみだったことから、進路を選びやすい内枠の馬が中心だった。日曜日も、直線で伸びる3分所を選びやすい内枠有利と想定している。
前後は展開次第。先週の土曜日ほど馬場が悪化すると前での決着もあるだろうが、日曜日の雨量は少なめと予報されている。内枠である程度末脚のある馬が中心になりそう。
土曜日は、1600m以下のすべてのレースで1,2着がキングマンボ系だった。日曜日も重馬場は確実なので、キングマンボ系に注意したい。
・ダート
土曜日は良馬場スタートで中盤までは時計は標準。後半2レースは脚抜きが良くなり時計が速め。日曜日も少量だが雨予報なので、時計は速めになりそう。
直線の伸びは少し内伸びと想定。土曜日は内から2~3分所までが平均的に伸びていた。日曜日も馬場状態があまり変わらないはずなので、土曜日と同じになりそう。
阪神競馬場
芝
土曜夜の馬場状態:良 含水率:ゴール前6.8% 4コーナー7.7%(測定時刻土曜5:00)
- 馬場 軽い、やや軽い、標準、やや重い、重い、極悪
- 上がり 速い、やや速い、標準、やや遅い、遅い、極悪
- 枠 超内、内、フラット、外、超外
- 直線の伸び 内、やや内、フラット、やや外、外
- 前後 超前、前、展開次第、差し、超差し
ダート
土曜夜の馬場状態:良 含水率:ゴール前5.3% 4コーナー4.9%(測定時刻土曜5:00)
- 馬場 軽い、やや軽い、標準、やや重い、重い
- 上がり 速い、やや速い、標準、やや遅い、遅い
- 枠 超内、内、フラット、外、超外
- 直線の伸び 内、やや内、フラット、やや外、外
- 前後 超前、前、展開次第、差し、超差し
【備考】
・開催前作業 芝コースにエアレーション作業
・週間雨量 なし
・日曜日の天気 曇りか晴れで気温は平年並み
・芝コースの週間作業 月曜日に芝刈り、火~金曜日に散水
・ダートコースの週間作業 火~金曜日に砂厚の調整
【解説】
・芝
週間に雨が降らず良好な状態。ただ、土曜日は芝の塊が飛んでいたり、土煙が上がったりしていたため、少し馬場は緩そう。
時計は今開催で一番速い。と言っても、標準と比べて-0.7秒位なので高速馬場にはなっていない。
土曜日は、内回りと外回りで違ったバイアスが出ていた。
内回りは、枠はフラット、直線の伸びはやや内伸び、前後は前有利、となっていた。直線の伸びは内から2~3分所までが平均的に伸びていた。
外回りは、枠は外枠有利、直線の伸びはやや外伸び、前後は展開次第、となっていた。直線の伸びは3分所から外が平均的に伸びていた。
日曜日は、土曜日とバイアスはあまり変わらないと想定している。
・ダート
週間に雨が降らなかったが、含水率は4~5%台なので先週の水分が残っていたようだ。パサパサの一歩手前で時計は標準位。
土曜日の直線の伸びはやんわりと内伸びだった。外からの差しも1レースあったが、基本は内を選んだ馬が伸びていた。
前後は、ある程度前に行ける馬が中心。外枠からの差し馬は、メンバーや展開が向かない限り厳しいかもしれない。
函館競馬場
芝
土曜夜の馬場状態:やや重 含水率:ゴール前14.9% 4コーナー14.2%(測定時刻土曜5:40)
- 馬場 軽い、やや軽い、標準、やや重い、重い、極悪
- 上がり 速い、やや速い、標準、やや遅い、遅い、極悪
- 枠 超内、内、フラット、外、超外
- 直線の伸び 内、やや内、フラット、やや外、外
- 前後 超前、前、展開次第、差し、超差し
ダート
土曜夜の馬場状態:やや重 含水率:ゴール前4.3% 4コーナー5.8%(測定時刻土曜5:40)
- 馬場 軽い、やや軽い、標準、やや重い、重い
- 上がり 速い、やや速い、標準、やや遅い、遅い
- 枠 超内、内、フラット、外、超外
- 直線の伸び 内、やや内、フラット、やや外、外
- 前後 超前、前、展開次第、差し、超差し
【備考】
・開催前作業 芝コースにエアレーションとシャタリング作業、ダートコースは砂の洗浄
・週間雨量 月曜日に1.5mm、土曜日は20時までに7.5mm(函館市のアメダス)
・日曜日の天気 雨で気温は平年並み、風が強め
・芝コースの週間作業 月曜日に芝刈り、木曜日に散水
・ダートコースの週間作業 月~金曜日に砂厚の調整
【解説】
・芝
土曜日の3Rから雨が降り始め、20時までに函館市のアメダスでは合計7.5mmだった。土曜夜~日曜日もそれなりに雨が降る予報らしい。土曜日よりも馬場が悪化するのは間違いないだろう。
土曜日の10R以降の時計は標準と比べると+1.0秒位となっていた。雨量次第だが、日曜日はそれ以上時計が掛かりそう。
枠は少し内有利と想定。馬場に蹄跡が少なく荒れていないため、内を回るアドバンテージはまだあるはず。ただ、洋芝は芝が掘れると馬場状態が一気に悪化する。日曜日は、芝が掘れてしまった場合は外枠有利になるかもしれないので注意したい。
直線の伸びはやや内伸びと想定。理由は上記と同じ。芝が掘れて外伸びに注意したい。
前後はある程度前有利と想定。まだ馬場状態が良いため前に行ったほうが良い。ただ、こちらも芝が掘れると差しが決まるようになるため注意したい。
・ダート
土曜日は3R以降に雨が降って脚抜きが良くなり、11Rの時計は-1.5秒ほどとなっていた。日曜日も雨が降る予報なので、時計は速めになるだろう。
枠は気持ち内有利と想定。函館ダートは基本的には外有利になりやすいのだが、今開催は内の馬場が硬そうに見える。土曜日も、内を上手く立ち回った馬が目立っていたため、内枠有利になる可能性がある。
直線の伸びはやや内と想定。土曜日は内から2~3分所が平均的に伸びていた。
前後はある程度前に行きたい。土曜日の勝ち馬はすべて4角2番手以内からだった。今開催は、勝つには前に行けないと厳しいようだ。