10月27日には東京競馬場で天皇賞（秋）(GⅠ)が行われ、アーモンドアイがJRAレコードに0.1秒差の1分56秒2という好タイムで優勝した。
東京競馬場は木～金曜日に94.5mmもの大量の雨が降り、馬場状態は芝はやや重→良、ダートは重→やや重。芝コースはA→Bコース替わりで傷んだ箇所がカバーされたため、速い時計が出ていた。
京都競馬場は木～金曜日に56.5mmの雨が降り、馬場状態は芝は重→良、ダートは重→やや重。ダートコースは大雨で砂が流れたためか、3週目までとは違ったバイアスが出ていた。
新潟競馬場は金曜日に16mmと当日にも通り雨が降り、馬場状態は芝は重→やや重、ダートは不良→重。芝コースはかなり荒れてしまい外差しが決まっていた。
では、2019年10月26～27日のトラックバイアスの結果を紹介する。
【目次】
東京競馬場
芝
10/26 予想
2019,10,26 土曜日 トラックバイアス予想 (東京競馬場、京都競馬場、新潟競馬場) - トラックバイアス＆血統研究
- 馬場 軽い、やや軽い、標準、やや重い、重い、極悪
- 上がり 速い、やや速い、標準、やや遅い、遅い、極悪
- 枠 超内、内、フラット、外、超外
- 直線の伸び 内、やや内、フラット、やや外、外
- 前後 超前、前、展開次第、差し、超差し
10/26 結果
- 馬場 軽い、やや軽い、標準、やや重い、重い、極悪
- 上がり 速い、やや速い、標準、やや遅い、遅い、極悪
- 枠 超内、内、フラット、外、超外
- 直線の伸び 内、やや内、フラット、やや外、外
- 前後 超前、前、展開次第、差し、超差し
10/27 予想
2019,10,27 日曜日 トラックバイアス予想 (東京競馬場、京都競馬場、新潟競馬場) - トラックバイアス＆血統研究
- 馬場 軽い、やや軽い、標準、やや重い、重い、極悪
- 上がり 速い、やや速い、標準、やや遅い、遅い、極悪
- 枠 超内、内、フラット、外、超外
- 直線の伸び 内、やや内、フラット、やや外、外
- 前後 超前、前、展開次第、差し、超差し
10/27 結果
- 馬場 軽い、やや軽い、標準、やや重い、重い、極悪
- 上がり 速い、やや速い、標準、やや遅い、遅い、極悪
- 枠 超内、内、フラット、外、超外
- 直線の伸び 内、やや内、フラット、やや外、外
- 前後 超前、前、展開次第、差し、超差し
ダート
10/26 予想
2019,10,26 土曜日 トラックバイアス予想 (東京競馬場、京都競馬場、新潟競馬場) - トラックバイアス＆血統研究
- 馬場 軽い、やや軽い、標準、やや重い、重い
- 上がり 速い、やや速い、標準、やや遅い、遅い
- 枠 超内、内、フラット、外、超外
- 直線の伸び 内、やや内、フラット、やや外、外
- 前後 超前、前、展開次第、差し、超差し
10/26 結果
- 馬場 軽い、やや軽い、標準、やや重い、重い
- 上がり 速い、やや速い、標準、やや遅い、遅い
- 枠 超内、内、フラット、外、超外
- 直線の伸び 内、やや内、フラット、やや外、外
- 前後 超前、前、展開次第、差し、超差し
10/27 予想
2019,10,27 日曜日 トラックバイアス予想 (東京競馬場、京都競馬場、新潟競馬場) - トラックバイアス＆血統研究
- 馬場 軽い、やや軽い、標準、やや重い、重い
- 上がり 速い、やや速い、標準、やや遅い、遅い
- 枠 超内、内、フラット、外、超外
- 直線の伸び 内、やや内、フラット、やや外、外
- 前後 超前、前、展開次第、差し、超差し
10/27 結果
- 馬場 軽い、やや軽い、標準、やや重い、重い
- 上がり 速い、やや速い、標準、やや遅い、遅い
- 枠 超内、内、フラット、外、超外
- 直線の伸び 内、やや内、フラット、やや外、外
- 前後 超前、前、展開次第、差し、超差し
【備考】
- 開催前作業 芝コースにエアレーションとシャタリング作業、ダートコースは砂の洗浄
- 週間雨量 月～火曜日に62.5mm、木～金曜日に94.5mm
- 当日の天気 土曜日は曇りか晴れ、日曜日は曇りのち晴れ、どちらも気温は平年並み
- 芝コースの週間作業 A→Bコース替わり、水曜日に肥料と殺菌剤の散布
- ダートコースの週間作業 水～木曜日に砂厚の調整
【解説】
・芝
木～金曜日に94.5mmもの大量の雨が降ったが、土曜日の馬場状態はやや重→良、日曜日は良。レース当日に雨が降らなかったことと、東京芝は排水性が抜群なため馬場状態の回復が早かった。
先週からA→Bコース替わりとなりコース全周の傷みがカバーされ馬場は良好な状態。3～4コーナーの内1頭分が柔らかかったが我慢できていた。
時計は、2日間とも－1.5秒位。土曜日は前日までの雨が残り柔らかい状態だったが、コース替わりの影響で速い時計が出ていた。日曜日は馬場の乾燥が進んだが、3～4コーナーの内1頭分が柔らかかった影響か時計が速くならなかった。
枠は2日間ともフラット。特にバイアスは出なかったが、2日間とも外枠からの後方差しは厳しかった。
直線の伸びは2日間ともやや内。内から2～3分所までが伸びていた。東京芝は馬場が乾く過程で内が伸びる傾向があり、先週はその傾向通りとなっていた。
前後は、土曜日は展開次第、日曜日は前～展開次第。土曜日は馬場が比較的柔らかく、蹄が引っかかりやすかったためそこそこ差しが決まっていた。日曜日は馬場が乾燥して若干硬くなったためか、前残りが目立っていた。
・ダート
木～金曜日に94.5mmもの大量の雨が降り、土曜日の馬場状態は重、日曜日はやや重。2日間とも雨が降らなかったが、木～金曜日の雨量が多かったため馬場の回復が遅れてしまった。
時計は、土曜日は－2.5→－1.5秒位へ変動。日曜日は－1.0→－0.5秒位へ変動。馬場が乾く過程で時計が変動していた。
枠は、土曜日はフラット、日曜日はフラット～外。土曜日は特にバイアスは出なかった。今開催は馬場が乾燥する過程で差し有利になりやすい傾向があるため、日曜日は差し馬がレースしやすい外枠有利になった。
直線の伸びは、土曜日はやや内、日曜日はフラット。今開催は台風で砂が流れたためか内の砂が薄くなっているようで、土曜日は脚抜きが良いこともあり内伸びとなっていた。日曜日は馬場が乾燥したため特にバイアスは出なかった。
前後は、土曜日は前～展開次第、日曜日は展開次第～差し。土曜日は脚抜きが良く時計が速かったため前が残る傾向となっていた。今開催の東京ダートは馬場が乾燥する過程で差しが決まりやすくなる傾向があり、日曜日はその通りとなっていた。
【今週末へ向けて】
・芝
今開催は雨の影響が残る中での開催となっていたが、今週はほとんど雨が降らない予報となっている。
こうなると気を付けたいのが「馬場のコンクリート化」だ。東京芝の路盤に使われている山砂は、水分を大量に含んだあと数日間晴れが続くと固まる傾向がある。
去年のジャパンカップの週は2週間ほど雨が降らず晴れが続いた結果、アーモンドアイが超絶レコードを記録し優勝した。JRAの馬場造園課もそこらへんは気を付けているはずなので散水を多めにするだろうが、念のため注意しておきたい。
先週は大量の雨が降ったことと前の週が3日間開催だったからか、芝刈りをしなかった。いつもより長い20cmの芝丈だったにも関わらずあれだけ時計が速かったため、今週は芝刈りするともう少し速い時計が出るかもしれない。
今週末は雨が降らず良馬場と想定されるため速い時計が出そうだ。コンクリート馬場でしかも芝を刈りこむと、－2.5秒位かそれ以上、そうじゃなくても－2.0秒程度の可能性が高い。
・ダート
今週は火曜日に少量の雨が降る以外は、雨が降らない予報となっている。今開催初のパサパサに乾燥した馬場になり、先週までとは違うバイアスが出る可能性がある。
今開催は、馬場が乾燥する過程で差しが決まる傾向となっている。今週末は馬場が最初から乾燥しそうなので、違うバイアスがでるかもしれない。
京都競馬場
芝
10/26 予想
2019,10,26 土曜日 トラックバイアス予想 (東京競馬場、京都競馬場、新潟競馬場) - トラックバイアス＆血統研究
- 馬場 軽い、やや軽い、標準、やや重い、重い、極悪
- 上がり 速い、やや速い、標準、やや遅い、遅い、極悪
- 枠 超内、内、フラット、外、超外
- 直線の伸び 内、やや内、フラット、やや外、外
- 前後 超前、前、展開次第、差し、超差し
10/26 結果
- 馬場 軽い、やや軽い、標準、やや重い、重い、極悪
- 上がり 速い、やや速い、標準、やや遅い、遅い、極悪
- 枠 超内、内、フラット、外、超外
- 直線の伸び 内、やや内、フラット、やや外、外
- 前後 超前、前、展開次第、差し、超差し
10/27 予想
2019,10,27 日曜日 トラックバイアス予想 (東京競馬場、京都競馬場、新潟競馬場) - トラックバイアス＆血統研究
- 馬場 軽い、やや軽い、標準、やや重い、重い、極悪
- 上がり 速い、やや速い、標準、やや遅い、遅い、極悪
- 枠 超内、内、フラット、外、超外
- 直線の伸び 内、やや内、フラット、やや外、外
- 前後 超前、前、展開次第、差し、超差し
10/27 結果
- 馬場 軽い、やや軽い、標準、やや重い、重い、極悪
- 上がり 速い、やや速い、標準、やや遅い、遅い、極悪
- 枠 超内、内、フラット、外、超外
- 直線の伸び 内、やや内、フラット、やや外、外
- 前後 超前、前、展開次第、差し、超差し
ダート
10/26 予想
2019,10,26 土曜日 トラックバイアス予想 (東京競馬場、京都競馬場、新潟競馬場) - トラックバイアス＆血統研究
- 馬場 軽い、やや軽い、標準、やや重い、重い
- 上がり 速い、やや速い、標準、やや遅い、遅い
- 枠 超内、内、フラット、外、超外
- 直線の伸び 内、やや内、フラット、やや外、外
- 前後 超前、前、展開次第、差し、超差し
10/26 結果
- 馬場 軽い、やや軽い、標準、やや重い、重い
- 上がり 速い、やや速い、標準、やや遅い、遅い
- 枠 超内、内、フラット、外、超外
- 直線の伸び 内、やや内、フラット、やや外、外
- 前後 超前、前、展開次第、差し、超差し
10/27 予想
2019,10,27 日曜日 トラックバイアス予想 (東京競馬場、京都競馬場、新潟競馬場) - トラックバイアス＆血統研究
- 馬場 軽い、やや軽い、標準、やや重い、重い
- 上がり 速い、やや速い、標準、やや遅い、遅い
- 枠 超内、内、フラット、外、超外
- 直線の伸び 内、やや内、フラット、やや外、外
- 前後 超前、前、展開次第、差し、超差し
10/27 結果
- 馬場 軽い、やや軽い、標準、やや重い、重い
- 上がり 速い、やや速い、標準、やや遅い、遅い
- 枠 超内、内、フラット、外、超外
- 直線の伸び 内、やや内、フラット、やや外、外
- 前後 超前、前、展開次第、差し、超差し
【備考】
- 開催前作業 芝コースにエアレーションとシャタリング作業、ダートコースは砂の洗浄
- 週間雨量 月～火曜日に17.5mm、木～金曜日に56.5mm
- 当日の天気 土曜日は曇りのち晴れ、日曜日は晴れ、どちらも気温は平年並み
- 芝コースの週間作業 日～月曜日に芝刈り、水曜日に殺菌剤の散布
- ダートコースの週間作業 月・水～金曜日に砂厚の調整
【解説】
・芝
木～金曜日に56.5mmの雨が降り、土曜日の馬場状態は重→やや重、日曜日はやや重→良。京都芝は排水性が抜群だが、馬場がデコボコしているため乾きムラがあり馬場状態の回復が東京よりも遅くなった。
時計は、2日間とも＋1.3秒位。コース全周の内側が傷み3～4コーナーの内はかなり掘れていることと、今開催の京都芝は馬場が元々緩いこともあり、例年の開催よりも時計が掛かっている。
枠は、土曜日はフラット、日曜日はフラット～外。土曜日はバイアスが出ていなかった。日曜日は馬場の傷みが進行したため、特に外回りは傷みが少ない外を回れる外枠有利となっていた。
直線の伸びは2日間ともフラット～やや外。この2日間は基本的に、内回りはフラット、外回りはやや外伸びとなっていた。内回りは直線が短いため外を回るとロスがあったが、外回りは直線が長いため馬場の状態が良い外を走った方が伸びていた。
前後は2日間とも展開次第。少頭数では最後方一気も見られたが、多頭数では馬場がタフすぎて後ろ過ぎると届かなかった。
・ダート
木～金曜日に56.5mmの雨が降り、土曜日の馬場状態は重、日曜日はやや重。やはりこれくらいの雨量があると、2日間では良に回復するのは難しい。
時計は、土曜日は－1.5秒位、日曜日は－1.0秒位。
枠は2日間ともフラット～外。先週は3週目以前と比べてバイアスがガラッと変わった。3週目までは湿ると内枠有利になりやすかったが、先週は湿っても内枠有利にならなかった。この理由は、大雨で砂が流れたため足したか、流れた砂を戻す時に厚さにムラが出来たからだと思われる。
直線の伸びは2日間ともフラット。特にバイアスは出なかった。
前後は2日間とも展開次第～差し。逃げ先行がスローで残るケースもあったが、基本的には前がバテやすく長く脚を使える馬が中心だった。
【今週末へ向けて】
・芝
今週の天気は、火曜日に少量の雨が降る予報だが、他は晴れて気温も高めとなっている。
今週からA→Bコース替わりとなる。3～4コーナーの傷みが激しい箇所はカバーされるだろうが、コース全周が傷んでいるので効果は限定的だろう。
今週は今開催初のパンパンの馬場となりそうだ。ただ、今開催は馬場が元々緩く、しかも傷みが激しいため時計が速くなることはないだろう。基本的には、外枠有利、外伸び、差し有利となるのでは？
・ダート
今週の天気は上記の通り。
火曜日の雨量次第では今開催初のパサパサに乾燥した馬場になる可能性がある。今までと違うバイアスが出る可能性があるため注意したい。
新潟競馬場
芝
10/26 予想
2019,10,26 土曜日 トラックバイアス予想 (東京競馬場、京都競馬場、新潟競馬場) - トラックバイアス＆血統研究
- 馬場 軽い、やや軽い、標準、やや重い、重い、極悪
- 上がり 速い、やや速い、標準、やや遅い、遅い、極悪
- 枠 超内、内、フラット、外、超外
- 直線の伸び 内、やや内、フラット、やや外、外
- 前後 超前、前、展開次第、差し、超差し
10/26 結果
- 馬場 軽い、やや軽い、標準、やや重い、重い、極悪
- 上がり 速い、やや速い、標準、やや遅い、遅い、極悪
- 枠 超内、内、フラット、外、超外
- 直線の伸び 内、やや内、フラット、やや外、外
- 前後 超前、前、展開次第、差し、超差し
10/27 予想
2019,10,27 日曜日 トラックバイアス予想 (東京競馬場、京都競馬場、新潟競馬場) - トラックバイアス＆血統研究
- 馬場 軽い、やや軽い、標準、やや重い、重い、極悪
- 上がり 速い、やや速い、標準、やや遅い、遅い、極悪
- 枠 超内、内、フラット、外、超外
- 直線の伸び 内、やや内、フラット、やや外、外
- 前後 超前、前、展開次第、差し、超差し
10/27 結果
- 馬場 軽い、やや軽い、標準、やや重い、重い、極悪
- 上がり 速い、やや速い、標準、やや遅い、遅い、極悪
- 枠 超内、内、フラット、外、超外
- 直線の伸び 内、やや内、フラット、やや外、外
- 前後 超前、前、展開次第、差し、超差し
ダート
10/26 予想
2019,10,26 土曜日 トラックバイアス予想 (東京競馬場、京都競馬場、新潟競馬場) - トラックバイアス＆血統研究
- 馬場 軽い、やや軽い、標準、やや重い、重い
- 上がり 速い、やや速い、標準、やや遅い、遅い
- 枠 超内、内、フラット、外、超外
- 直線の伸び 内、やや内、フラット、やや外、外
- 前後 超前、前、展開次第、差し、超差し
10/26 結果
- 馬場 軽い、やや軽い、標準、やや重い、重い
- 上がり 速い、やや速い、標準、やや遅い、遅い
- 枠 超内、内、フラット、外、超外
- 直線の伸び 内、やや内、フラット、やや外、外
- 前後 超前、前、展開次第、差し、超差し
10/27 予想
2019,10,27 日曜日 トラックバイアス予想 (東京競馬場、京都競馬場、新潟競馬場) - トラックバイアス＆血統研究
- 馬場 軽い、やや軽い、標準、やや重い、重い
- 上がり 速い、やや速い、標準、やや遅い、遅い
- 枠 超内、内、フラット、外、超外
- 直線の伸び 内、やや内、フラット、やや外、外
- 前後 超前、前、展開次第、差し、超差し
10/27 結果
- 馬場 軽い、やや軽い、標準、やや重い、重い
- 上がり 速い、やや速い、標準、やや遅い、遅い
- 枠 超内、内、フラット、外、超外
- 直線の伸び 内、やや内、フラット、やや外、外
- 前後 超前、前、展開次第、差し、超差し
【備考】
- 開催前作業 芝コースにエアレーション作業
- 週間雨量 火曜日に3.5mm、金曜日に16mm、土日とも通り雨
- 当日の天気 土日とも曇りで気温は平年並みか低め、どちらも通り雨
- 芝コースの週間作業 水～木曜日に殺菌剤の散布
- ダートコースの週間作業 水～金曜日に砂厚の調整
【解説】
・芝
金曜日に16mmの雨が降り、土曜日の馬場状態は重→やや重、日曜日はやや重。2日間とも通り雨があったが馬場状態への影響はなかった。新潟芝は排水性が抜群だが、気温が低いことと、馬場がデコボコしているため乾きムラが発生し良馬場には回復しなかった。真夏だと土曜日の午前中には良馬場に回復していただろう。
馬場が全体的に傷んでいる。コース全周が荒れて、特に3～4コーナーは内から4頭分位まで、最後の直線は内から4分所位までの傷みが激しい。中にはコーナーの荒れている部分を避ける騎手もいたほどだった。
時計は、土曜日は＋0.5秒位、日曜日は＋0.5→＋1.5秒位へ変動。雨で馬場が柔らかかったことと、コース全周が荒れていたため時計が掛かっていた。日曜日はレースを行う毎に時計が掛かっていたが、これは馬場が荒れたためだと思われる。
枠は、土曜日はフラット、日曜日はフラット～外。土曜日は少頭数が多かったためバイアスが出にくかった。日曜日は馬場がだいぶ荒れてしまい、比較的馬場の状態が良い外を回れる外枠が有利となっていた。
直線の伸びは、土曜日はフラット～やや外～外、日曜日はやや外～外。3～4コーナーの内と最後の直線の内から4分所が傷んだため、比較的状態が良い外が伸びていた。
前後は2日間とも展開次第～差し。逃げ馬の残るケースがあったが、特に外回りは脚を溜めて直線で長く脚を使える馬が好走していた。
・ダート
金曜日に16mmの雨が降り、土曜日は不良→重、日曜日は重。気温が低かったことと、元々含水率が高かったため非常に脚抜きが良い状態だった。
時計は、土曜日は－1.5秒位、日曜日は－1.2秒位。東京や京都よりも雨量が少ないにも関わらずこれだけ時計が速かったのは、2場と比べて砂が薄かったためだと思われる。
枠は、土曜日はフラット、日曜日は外枠有利。土曜日は特にバイアスは出なかった。日曜日は、新潟ダートは湿ると外枠有利になりやすい傾向があるため、久しぶりに外枠有利となった。日曜日は砂の表面が乾きキックバックが多少多かったため、内枠で揉まれた馬が凡走したようだ。
直線の伸びは2日間ともやや内～フラット。今開催の新潟ダートは、台風の影響で砂が流れたためか内の砂が薄く感じる。そのため内が伸びたのだろう。
前後は、土曜日は前～展開次第、日曜日は前。新潟ダートは湿ると前有利になりやすい傾向となっているが、先週はその傾向通りとなっていた。
【次開催へ向けて】
・芝
次は2020年5月9日からとなる。来年はオリンピックと京都競馬場の改修があるため変則的な開催となるが、春の新潟開催は例年よりも1週遅く始まり、例年通りに開催終了となる。つまり、いつもは4週間の開催だが来年は3週間のみの開催だ。
次開催はAコースのみの芝を張り替えて、Bコースより外は張り替えず更新作業のみとなる。そのため、気温次第だがあまり芝の状態は良くない。
次開催は例年ならBコースのみの使用で、最大頭数は16頭立てとなる。来年もおそらく最大16頭立てだろうが、オリンピックや京都競馬場の改修の件もあるため、念のため注意しておきたい。
新潟芝は通年野芝のみの開催だが、例年の春開催は芝の生育途上で、しかも生育にムラがある。来年の雪解けから開催までの気温で生育状況がガラッと変わるので、気温には注意したい。
次開催の芝の生育でポイントとなるのが「芝焼き」だ。雪解け後に芝焼きをすると生育が促進され、例年よりも馬場状態が良くなる。通常は数年に一回しかせず、しかもJRAは発表しないので、現地メディアのローカルニュースかネット検索で確認したい。
・ダート
例年の春開催は一部路盤の補修をするくらいで、特段の作業はしない。砂を足すことで内外前後のバイアスが若干変わるかもしれないが、基本的には通常の新潟ダートのバイアスと変わらないだろう。
