先週は2つの重賞が行われ、きさらぎ賞(GⅢ)は3番人気のラーゴムが、東京新聞杯(GⅢ)は5番人気のカラテがそれぞれ先行集団から抜け出し優勝した。
東京競馬場は火曜日に3.5㎜の雨が降ったが、馬場状態は芝ダートともに良。芝コースは週間の雨量が少なく馬場が硬めになったからか、この時期にしてはかなり速い時計が出ていた。
中京競馬場は火曜日に7.5㎜の雨と水曜日に0㎜の雪が降り、馬場状態は芝は良、ダートはやや重→良。芝コースは馬場が傷んでタフになったからか、2日間とも外伸び、差し有利のバイアスが出ていた。
小倉競馬場は月~火曜日に30㎜、木曜日に0㎜、土曜日に0.5㎜の雨が降り、馬場状態は芝は良、ダートは重→やや重。芝コースは傷みの進行具合が速く、土日でバイアスの傾向が変わっていた。
では、2021年2月6~7日のトラックバイアスの結果を紹介する。
【目次】
東京競馬場
芝
2/6 予想
2/6 結果
2/7 予想
2/7 結果
ダート
2/6 予想
2/6 結果
2/7 予想
2/7 結果
【備考】
【解説】
・芝
火曜日に3.5㎜の雨が降ったが馬場状態は2日間とも良。
3~4コーナーの内ラチ沿いが少しデコボコしてきたが、この時期にしては良好な状態。週間の雨量が少なかったためか馬場は若干硬めに感じる。
時計は2日間とも-1.8秒位。馬場が良好で少し硬めだからか、この時期にしてはかなり速い時計が出ていた。
枠は、土曜日はフラット、日曜日はフラット~外。土曜日は特にバイアスは出なかった。日曜日は差しが決まっていたからか外枠の方がスムーズに走れていた。2日間でバイアスが変わったのは風向きが影響していたのかもしれない。
直線の伸びは2日間ともフラット。馬場が良好なので特にバイアスは出なかった。
前後は、土曜日は展開次第、日曜日は展開次第~差し。土曜日は特にバイアスは出なかった。日曜日は速い上がりが出ていたので決め手がある馬た中心だった。
・ダート
火曜日に3.5㎜の雨が降ったが馬場状態は2日間とも良。含水率は、土曜日は4~5%台だったので若干水分が残っていたが、日曜日は3%台だったのでパサパサに乾燥していた。
時計は、土曜日は-0.5秒位、日曜日は±0秒位。日曜日の方が時計が遅かったのは馬場が乾燥したからだろう。
枠と直線の伸びは2日間ともフラット。特にバイアスは出なかった。
前後は2日間とも展開次第。2日間とも少し前残りが目立ったが、バイアスが出るほどではなかった。
【今週末へ向けて】
・芝
今週の天気は、一部で降水確率が高めの日もあるが、ずっと晴れか曇り予報となっている。天気予報通りであれば今週末はパンパンの良馬場になりそうだ。
バイアスは、週間に雨が降ったり散水量が多かったりすると外枠有利、差し有利になりやすいだろう。雨が降らず散水量も少ない場合はバイアスが出ないか、もしかしたら馬場が硬くなり前有利になる可能性がある。
時計は、週間に雨が降ったり散水量が多かったりすると-1.8~-1.5秒位、雨が降らず散水量も少ない場合は-2.0~-1.5秒位と想定している。
・ダート
今週の天気は、一部で降水確率が高めの日もあるが、ずっと晴れか曇り予報となっている。天気予報通りであれば今週末はカラカラの良馬場になりそうだ。
バイアスは、週間に雨が降らない場合は馬場が乾燥して滑りやすくなるので前有利になる可能性がある。週間に雨が降った場合は、雨量次第で外枠有利、差し有利になるかもしれない。
中京競馬場
芝
2/6 予想
2/6 結果
2/7 予想
2/7 結果
ダート
2/6 予想
2/6 結果
2/7 予想
2/7 結果
【備考】
【解説】
・芝
火曜日に7.5㎜の雨と水曜日に0㎜の雪が降ったが、馬場状態は2日間とも良。
先週が開催最終週。今までのダメージが蓄積されコース全体の内ラチ沿いに傷みが目立つ。ただ、よほど芝の状態が良いためか見た目よりも馬場は軽めだった。
時計は、土曜日は-0.5秒位、日曜日は-0.3秒位。馬場が傷み見た目は悪いが、芝の状態が良いからか速めの時計が出ていた。
枠は2日間ともフラット。傷んだ箇所が広範囲だったためバイアスは出なかったようだ。
直線の伸びは、土曜日はフラット~やや外、日曜日はやや外。内ラチ沿いが傷んでいたためか2日間とも外が伸び、土曜日はおおむね2~3分所より外、日曜日はおおむね3~4分所より外が伸びていた。
前後は2日間とも展開次第~差し。馬場がタフだったためか2日間とも差しが決まっていた。
・ダート
火曜日に7.5㎜の雨と水曜日に0㎜の雪が降り、馬場状態は土曜日はやや重、日曜日は4Rまでやや重、7R以降は良に回復。
時計は、土曜日は-0.5秒位、日曜日は-0.3秒位。馬場状態はやや重だったが脚抜きが良くならず、凍結防止剤の影響もあってか時計は遅めだった。
枠は2日間ともフラット。馬場が湿っていたためか2日間とも特にバイアスは出なかった。
直線の伸びは、土曜日はフラット、日曜日はやや内~フラット。土曜日は特にバイアスは出なかった。日曜日は外が伸びないこともないが、どちらかというと内の方が伸びていた。
前後は、土曜日は展開次第、日曜日は前~展開次第。土曜日は特にバイアスは出なかった。日曜日は直線は外が伸びなかったためか、前残りが目立っていた。
【次開催へ向けて】
・芝
次開催は約1か月後の3月13日から3週間となる。使用コースは前2週がAコース、後1週がBコース。次開催までの期間が短いため芝の張り替えなどは行わず、路盤を補修するくらいだろう。
今開催は馬場がかなり傷んでしまい、しかも野芝が休眠期間に入っていることから、次開催も馬場はタフな状態だろう。
バイアスは、内ラチから広範囲に傷みが出ているので外枠有利、外伸び、差し有利になる可能性がある。ただ、今開催はAコース使用時に、直線の内ラチ沿い1頭分位の芝の状態が良かったため、そこだけ伸びるかもしれない。
時計は、開催前の雨量が少なく良馬場だと-1.3~-0.8秒位と想定している。ただ、傷みが出ているため雨が多いと馬場の状態がかなり悪くなり時計も遅くなるだろう。
・ダート
次開催は約1か月後の3月13日から3週間となる。次開催までの期間が短いため砂の洗浄などは行わず、作業は路盤の補修くらいだろう。
バイアスは、ここ数年の傾向を見ると、内の砂が薄めなので内枠有利、内伸び、前有利になりやすいだろう。時計は、この期間の雨量が多く凍結防止剤が流された場合は速めに、雨量が少ないと遅めになりそうだ。
小倉競馬場
芝
2/6 予想
2/6 結果
2/7 予想
2/7 結果
ダート
2/6 予想
2/6 結果
2/7 予想
2/7 結果
【備考】
【解説】
・芝
月~火曜日に30㎜、木曜日に0㎜、土曜日に0.5㎜の雨が降ったが、馬場状態は2日間とも良。
コース全体の内ラチ沿いに傷みが目立ち、特に日曜日は一部の馬が3~4コーナーで傷んだ箇所を避けて遠回りするほどだった。しかも、今は野芝が休眠期間だということもあってか馬場は柔らかめ。
時計は、土曜日は±0秒位、日曜日は+1.0秒位。思ったよりも馬場の傷みの進行が早く、日曜日はかなり時計が遅くなっていた。
枠は、土曜日はフラット、日曜日はフラット~外。土曜日は少し外枠の好走が目立っていたが、バイアスが出るほどではなかった。日曜日は内ラチ沿いの傷みの進行が早かったためか、比較的状態が良い外を走れる外枠が有利になった。
直線の伸びは、土曜日はフラット、日曜日はフラット~外。土曜日は段々と外が伸びていたがバイアスが出るほどではなかった。日曜日は傷みの進行が早く徐々に外が伸びる傾向で、後半のレースは真ん中よりも外が伸びていた。
前後は、土曜日は展開次第、日曜日は展開次第~差し。土曜日はスローペースが多いこともあってかバイアスは出なかった。日曜日は逃げ先行馬が残ったレースもあったが、基本的には決め手がある馬が中心だった。
・ダート
月~火曜日に30㎜、木曜日に0㎜、土曜日に0.5㎜の雨が降り、馬場状態は土曜日の3Rまでは重、それ以降はやや重に回復。
時計は2日間とも-0.4秒位。馬場は湿っていたが脚抜きが良くなるほどではなかった。
枠と直線の伸びは2日間ともフラット。特にバイアスは出なかった。
前後は2日間とも前~展開次第。上がり性能に差が出にくかったためか、2日間とも前有利になりやすかった。
【今週末へ向けて】
・芝
今週の天気は、一部で降水確率が高めの日もあるが、ずっと晴れか曇り予報となっている。天気予報通りであれば今週末はパンパンの良馬場になりそうだ。
今週からA→Bコース替わり。これにより傷んだ箇所はカバーされるだろうが、3~4コーナーは広範囲に傷んでるためカバーしきれないだろう。しかも、今は野芝が休眠期間なので馬場は傷みやすい。
バイアスは、コース替わりでも傷みがカバーしきれないことと、馬場が傷みやすいので外枠有利、外伸び、差し有利になりやすいだろう。時計は-0.7~±0秒位と想定している。
・ダート
今週の天気は、一部で降水確率が高めの日もあるが、ずっと晴れか曇り予報となっている。天気予報通りであれば今週末はパサパサに乾燥した良馬場になりそうだ。
バイアスは、枠と直線の伸びは今開催はバイアスが出にくい傾向で、前後は馬場が滑りやすくなると想定しているため前有利になる可能性がある。時計は、含水率にもよるが-0.3~+0.5秒位と想定している。